声ヶ乢530m9:27−10:03第一展望所−10:11水場30m−10:14第二展望所分岐850m10:15−10:33標高1000m−10:39展望所10:40−10:46第三展望所(爪ヶ城跡)10:47−10:54山頂11:00−11:04第三展望所−11:17矢櫃城跡−11:31兜神社跡−11:44林道600m−12:33声ヶ乢
今日は爪ヶ城(つめがじょう1,114m)を訪ねる 矢櫃城址を巡る周回コースを歩いてみよう 金山林道でどのような花が待っているだろうか車のドアを開けるとウグイスの鳴き声が飛び込んでくる 薄日が射し、暑くもなく寒くもない 心地よい季節 どのような花に出会えるか期待しながら出発する 早速 ムラサキケマン クサイチゴ オニタビラコ ニガナ ハタザオが迎えてくれる まだ登山口を何歩か登った段階で幾種類もの花に出会う
ハタザオは調べてわかった花 花の形がタネツケバナと似ているなと思い探してそれらしいとわかったもの 映像処理の技術が進んでいるので花の写真のデータと撮影日や場所をインプットしたら候補の花を検索して抽出してくれたらどんなにか助かると思う 技術的には可能なように思われるがまだそうしたサイトは見つからない あれこれと探し 苦労して見つけた喜びを、そっと味わう
ジグザグにルートを登ってゆく 花は次々と顔を見せてくれる ヤマフジ ツクバネウツギ コナスビ ノアザミ ヒメハギ カタバミ ハコベ ヤマツツジと10分程登る間に多くの花を見つける事が出来た 花はまだまだ続く第一展望所までに ジュウニヒトエ イワニガナ オオイヌノフグリ コバノガマズミ チゴユリなどに出会う ジュウニヒトエが結構沢山顔を見せていた またヒメハギも小さいながら マクロで写真に撮ると紫色の花が鮮やかである
小鳥の鳴き声が良く聞こえる ウグイスをはじめ幾つもの鳴き声が聞こえる おや! ホトトギスだ トッキョキョカキョクと特徴のある鳴き声が遠くではあるが聞こえてくる ♪卯の花の、匂う垣根に時鳥、早も来鳴きて・・・♪のとおり まさに 夏は来ぬだ ところで 卯の花はどんな花だろう?
第一展望所から樹林の中のルートとなり花は少なくなるがそれでも第二展望所までにミツバツチグリ テンナンショウ ジュウニヒトエ ヒメハギ クサイチゴ チゴユリなどを見つけた
分岐を左にとり 第二展望所に出る 展望所周辺は日当たりが良いので花を期待していたが セイヨウタンポポが咲いていただけだった すぐに分岐に戻り ルートを登ってゆく
このあたりは6月にはウツギ サワフタギ タニウツギで賑わうのだがまだ時期が早いのかこれらの花は咲いていない ギンリョウソウ キランソウ アズキナシ ヤマフジ アマドコロ チゴユリが顔を見せてくれる 振り返ると第二展望台と山形仙を見下ろせる 簡単な鎖場があり そこを登り鎖場から10分少々で標高1000mに出る
ここまで登ると傾斜は緩やかになり 滝山に連なる山並みが顔を見せる 注意して見ると第三展望所のやぐらを見つける事が出来る ベニドウダンやナツハゼが咲く場所だが花はまだ 展望所と書いた標識のある場所でベニドウダンの木を確認するが花芽は見られなかった 展望所では県北の山並みと爪ケ城山頂を伺う事が出来る 展望所からルートに戻り ベニドウダンの木々の中を少し降り、登り返して第三展望所に出る ここではチゴユリとキランソウを見つけた
第三展望所がこの山で一番展望がきく 山頂や滝山・那岐山そして山形仙を伺う事が出来る また 下山時はここから矢櫃城跡方面への下山口になっている 景観を一望し山頂に向かう 花はなく なだらかなアップダウンを行き山頂に出る
山頂には女性がお一人昼食の準備をされていた 声ケ乢に駐車されておられた方 津山から来られたとの事 話をしながら山頂からの展望や周辺の木々を見る ミツバツツジの花芽が大分膨らんでいた ベニドウダンは昨年咲いていた花が枯れて残っており 良く探すといくつか花芽を見つける事が出来た 花の時期を問われたので まだ早い、6月が時期だろう 昨年はそこそこ咲いていたので今年は端境期かも知れないなどと話す
時刻は丁度11時 このまますぐ降りれば12時までに山を降りる事が出来る 空模様が少し怪しくなってきたのですぐに下山する 下山は金山林道へとお話し、お先に失礼する
登ってきたルートを第三展望所がある爪ケ城跡まで戻り そこから下山道の標識に従い ルートを降りて行く 降り口でミツバツツジが数輪花を咲かせていたがあとは樹林の中のルート 花はなくテンポ良く下山してゆく 矢櫃城跡 兜神社跡の説明がある 下山口に近づくと花が顔を出してくる 白い小さな花が咲いていた 調べてみるとタニギキョウのようだ 滅多にお目にかかれない花だ カタバミ ハハコグサも咲いていた そして林道に降りる
林道に出てすぐに花、花 数分歩く間にイワニガナ オニタビラコ オオイヌノフグリ ウツギ ヤマブキ ムラサキケマン キクムグラ タネツケバナ ヤマフジと次々に出会う デジカメの気楽な点を生かし パチパチと写真に収める この登山では200枚を超える写真を撮った
夏は来ぬ の 卯の花であるが 帰宅して調べたところ ウツギの花である事がわかった ここでウツギに出会い ホトトギスの鳴き声も聞く事が出来た 卯の花は万葉の時代から詠まれている花とか こうした季節感が日本の文化を育ててくれているのだなと改めて感心する
花はまだまだ続く 11月には45分で声ケ乢まで歩いているが 今日は49分要している 花を見つける都度立ち止り シャッターを押す 改めて林道で撮った写真の枚数を数えると60枚あった 花は前記以外に ヒメハギ キランソウ ムラサキサギゴケ コガクウツギ ヤマツツジ ウマノアシガタ オドリコソウ クサイチゴ ノアザミ ブタナ キリ ホウチャクソウ ヒメレンゲ ラショウモンカズラ ミツバツチグリ ヤマルリソウ ハコベ ニガナ タニウツギ コウゾリナ ジュウニヒトエ テンナンショウ セントウソウ キジムシロがあげられ 名前のわからない花も2種類あった ラショウモンカズラが群生していた
午後から天候が崩れ、夕方にも降り出すとの予報 崩れない内にと早めに倉敷を出発する いつものように429を吉備路、足守、加茂川と走って行く 旭川ダムは今日も満々と水を湛えている 水没している木々は大丈夫か気になる 水面に出ている緑が鮮やかなので すっかり慣れてしまったのかもしれない 旭町、休み乢トンネルを抜ける 雲は出ているが割と遠望がきく ラジオで卯の花とホトトギスの話が紹介されていた そうした季節になってきた 津山市街の手前で53と合流し、そのまま津山市街地を抜ける 沿道の温度表示は19℃ 勝北町役場のすぐそばにある広戸仙登山口の標識を左折して山に向かう 道なりに走って行く 要所要所に登山口の案内がある 前面に爪ヶ城の山容が見えてくる 小型車と大型車を分ける標識があり 小型車の標識に従い声ヶ乢の登山口駐車場に向かう 駐車場にはすでに1台駐車