上蒜山



標高 1200m 難易度 ☆☆  登り99分(尾根分岐まで) 下り54分  岡山県
倉敷からの距離   124Km        登頂日 2010/07/09   ガイドブック  F写真 山の音 動画

駐車場所11:01−11:06登山口−11:17ニ合目−11:28三合目−11:45五合目−11:47展望−11:51六合目−12:04三角点−12:16八合目−12:40分岐(山頂)12:51−13:07八合目−13:14三角点−13:20六合目−13:22五合目−13:30三合目−13:35二合目−13:42登山口−13:45駐車場所

登山
 今日は、上蒜山(かみひるぜん1200m)を訪ねる ササユリに会えるだろうか

 登山支度をして出発する ルート脇に草が繁っているが花は少ない 良く見るとタチイヌノフグリが小さな花をぽつぽつと咲かせていた フェンス入口近くでヤブジラミが白い花を咲かせていた フェンスを跨ぎ両側に有刺鉄線のある牧草の中のルートを行く いつものところにワルナスビが沢山の花を咲かせていた 登山口にある案内図を右に見て樹林帯の中のルートに入る

 樹林の中のルートを行く 黄色い花が一輪コナスビが花を咲かせていた 樹林の中でも育つようだ 急な斜面を登って行く ルートは踏まれ滑りやすいので腐葉土の中を登って行く ウグイス ホトトギスなど小鳥の声が時々聞こえてくるが賑々しさは無い 樹林を抜けたところが二合目になる

 二合目に出たところでウツボグサが顔を見せる 二合目からは草原の中のルートで花が期待される ササユリは先月末が良いとの事であったが演奏会や天候の為機会を逃している 岡山の山のメーリングリストに7/7那岐山でササユリが咲いていたとのメールがあった、ここでも出会えるかも知れない 期待を抱きながら登って行く オカトラノオ ニガナに続いてササユリが顔を見せる まだしっかりしている ルートに向かって微笑んでいるようだ サルトリイバラが実をつけている オオバギボウシの花芽が膨らんできている ウツボグサはあちらこちらで顔を見せる そして三合目に出る

 三合目を過ぎたところからあちらこちらでササユリが顔を見せてくれる 大柄の花であり少し離れたところからでもあの白い花はササユリらしいと見つける事が出来る 風にゆれている姿はこっちこっちと手招きしているようだ 二輪揃って咲いている花もあった また、時期を終え花の形が崩れているものもあちらこちらに見られた シーズンは結構楽しめそうだ ヤマツツジ オカトラノオ ノアザミ ママコナ ウツボグサなども咲いていた ウツボグサは花弁の一部が落ちているのが多いが中には揃っているものもありマクロで撮ると見応えがある 草原のルート 花を楽しみながら登って行き 五合目に出る

 五合目の標識のところではシモツケがピンク色の花を咲かせていた 五合目を少し登ると展望と私が呼んでいる場所に出る 振り返り登ってきたルートを俯瞰出来る その先に三平山が見える筈だが今日はガスの為にぼんやりしている ルートを行く 左手が樹林になっておりルート脇の草が増えてくる 傾斜はなだらかになり足は軽い イブキトラノオ ノアザミが顔を見せ 六合目の標識に出る

 ルートは左にカーブし、前方に小ピークが見えてくる この辺りから花が増えてくる アカモノが赤い実をつけている ホタルブクロが幾つも花を咲かせている ヨツバヒヨドリが顔を見せ ササユリも負けじと咲いている しかし、勢いは無い イブキトラノオが増えてきた 三角点標識の周辺にも沢山咲いていた イブキトラノオの花もマクロで撮ると面白い そうそうエゾハルゼミの鳴き声が聞こえてきた

 三角点を左に見て少し行くと今度は八合目のピークが見えてくる ルートはこれまでと同様花の道 オカトラノオが咲き ウツボグサが群生していた ササユリ イブキトラノオ オトギリソウ ヤマツツジなどが咲いている ヤマツツジはピークを過ぎてはいたが鮮やかな色をしている そして八合目に出る

 八合目の標識の手前にルート標識があり その足元にササユリが二輪 並んで出迎えてくれた 八合目は上蒜山で一番展望の良い場所 大山も展望出来るのだが生憎の天気 ガスが出てきており 上蒜山や中蒜山のピークですらガスの中 遠望は得られない しかし、ガスは景観に味付けをしてくれる

 ルートはしばらくは草原のゆるやかなルート オオバギボウシが咲きだした ニガナに混ざってシロニガナが顔を見せる ヤマボウシがまだ花を残しているが勢いは無い 樹林帯入口付近にササユリが数輪咲いていた記憶があったので注意していたが今日はここではササユリに出会わなかった そしてブナの樹林帯に入る 花に注意していた事もありツルアリドウシが白い小さな花を咲かせているのを見つける こんな所にひっそり咲いているのを見つける事が出来た と 喜んでいたら その後 ルート脇に幾つものツルアリドウシが花を咲かせていた ブナ樹林の鬱蒼とした中 白い花が星を散りばめたように咲いていた そして、ツルアジサイも見つけた ここではエゾハルゼミが賑々しい 音を録ろうと近づくと気配を感じるのか鳴きやんでしまう そうして山頂に出る

 山頂は少し切り開かれ 数名休憩が出来る空間はある しかし、視界はきかない また、数分で三角点のあるピークに行けるのだが そのルートには笹がかなり繁っている 笹の葉には雨露がついており ここを行けばびしょびしょになってしまう 景観が良かったり花が咲いているわけでは無いので 今日もここまでとする リュックをおろし記念撮影や昼食をとる

 食事を終え 下山する 下山は登ってきたルートを戻る ガスがいくらか薄くなり 中蒜山や下蒜山のピークをうかがう事が出来た 二合目から樹林帯の中を降りてゆく途中でひょろひょろとした花を数本見つけた 花と葉を撮ろうと欲張った事がかえってあだになりどの写真もぼけてしまい紹介出来ないがシライトソウのように思えた 雷注意報発令中とはいえ、雷の音を聞く事もなく無事車のところに戻る


アプローチ
 このところ天候が不安定ながら晴れ間が覗く 今日の予報は曇り 岡山県全県に雷注意報が出ており大分迷ったが少ないチャンスを生かしたい 雨雲のシミュレーションを参考に比婆山より上蒜山の方が雨に降られないだろうと判断する

 倉敷の空はどんよりとした曇り空 いつものように429を吉備路 足守 加茂川と走って行く 足守から鬼城山が見える筈だがぼんやりとしている 吉備中央町に入ると沿道にネムノキが花を咲かせているのが目につく ネムノキが花を咲かせる季節になったと感じながら車を走らす 旭川ダムの水位は平常程度か 水没していた樹木が現れていた 旭町で県道30へ左折 旭川沿いを走り落合に出る 落合の温度表示は24℃ 落合で313に乗り北上する 空はいくらか明るくなってきてはいるが県北の山並みは見えない

 313を久世 勝山 湯原と抜けて行く 勝山・湯原はいずれも26℃ 櫃ヶ山登山口には車は見られなかった 湯原のトンネルを抜けたところで482と合流する 蒜山物産店で蒜山大根など旬の野菜を購入 蒜山に向かう 市街地入口で313と分かれ482を直進する 蒜山の温度表示は25℃ 蒜山も曇り 蒜山三座には山頂付近にガスがかかっている 塩釜冷泉の標識を右折 蒜山道の駅の標識に従い左折 道の駅を左に見て走りぬけ 百合ヶ原を右折し牧場の空地に車を停めさせて戴く