爪ヶ城 矢櫃城跡コースを下る



標高 1114m    難易度 ☆☆     登り96分 下り52分 林道43分   岡山県
倉敷からの距離   98Km        登頂日 2010/07/20   ガイドブック  F写真 山の音 動画

声ヶ乢530m10:46−11:21第一展望所−11:30水場30m−11:33第二展望所分岐850m11:36−11:56標高1000m−12:06展望所12:09−12:18第三展望所(爪ヶ城跡)12:19−12:29山頂12:41−12:48第三展望所−13:03矢櫃城跡−13:20兜神社跡−13:33林道600m−14:16声ヶ乢

登山
 今日は爪ヶ城(つめがじょう1,114m)を訪ねる この時期に爪ヶ城を訪ねるのは初めてだ 今日も矢櫃城址を巡る周回コースを歩いてみよう

 ウグイスやホトトギスの鳴き声を聞きながら登山支度をする 駐車場周辺は結構草が伸びている 黄色い花が咲いていたので見るとオヘビイチゴのようだ 写真に収め登山口に向かう 登山口にはナデシコがピンク色の花を咲かせ出迎えてくれる 木の階段を登って行くわけだが いつも次から次と花が顔を出し 撮影が大変だ 今日もイワニガナ カタバミ ゲンノショウコ ニワゼキショウに出会う 木道を登り 右に曲がり 目を駐車場の方に落とすと一面にネムノキ 下ばかり見ていて気付かなかったがネムノキが特徴のある花を咲かせていた

 ルートを登って行く 花の数は少ないがそれでもニガナ コナスビ ブタナが顔を見せてくれる ウツギが実をつけていた ツユクサが一輪淋しげに咲いていた クサイチゴが赤い実をつけていた 第一展望所のすぐ近くでオカトラノオが咲いているのを見つける 5月と比べると花の数は随分と少ない そして第一展望所に出る

 展望所から津山市街と右手に山形仙を見る事が出来る 一瞥してルートを行く 樹林の中のルート ウツボグサを見つけた程度で花は少なく 第二展望所に出る 展望所ではオカトラノオが数輪固まって咲いていた 前面に山形仙が見え 振り返るとこれから登るピークを伺う事が出来る すぐにルートに戻る

 ここからしばらくはまっすぐな登り 振り返ると第二展望所や山形仙が見え 高度を稼いでいる事を感じられる 花は少なく 鎖が設置されているところでホタルブクロを見つけた程度 登りが一段落すると左にカーブし第二展望所は見えなくなる ノリウツギ ニガナ コナスビ ヤマツツジが顔を見せてくれる コナスビがちょくちょく顔を出す 標高1000mと書いた標識の少し手前でナツハゼの褐色の実を見つけた ここにもナツハゼがあったのだ

 標高1000mを過ぎると 前方に第三展望所のピークが見え 良く見ると展望所の櫓が見える ヒヨドリバナ オカトラノオ ノリウツギ カタバミ サルトリイバラの実などを見つける いつもの場所にナツハゼの実を確認 展望所に出る

 展望所はルートから左に少し入ったところで県北の山ならびに爪ヶ城の山頂を見渡す事が出来る 県北の方はガスがかかり山容ははっきりしない 右手方向に爪ヶ城の山頂を伺う事が出来る 下を見ると ナツハゼの木が数本ある事が確認された またノリウツギも花を咲かせていた

 展望所からルートに戻り第三展望所へ向かう ベニドウダンの木の間を降りてゆく 実を確認する事は出来なかった 大きなサラサドウダンの木もあるが特筆する事は無い エゾハルゼミの鳴き声や小鳥の鳴き声が聞こえてくる 爪ヶ城の登山ルートの中でこの場所が森閑として深山を歩いている感じがして好きだ ゆっくり味わう間もなく第三展望所に出る

 第三展望所のフロアーの下で男性の方が昼食休憩をされていた 軽く挨拶を交わす 駐車場にあった車の方だろう 私は展望台に登り 滝山や那岐山を展望する 右手には登ってきた尾根とその先に山形仙が見える 景観をカメラに収め すぐに山頂を目指す

 第三展望所から山頂までは緩やかなアップダウン 10分程で山頂に出る このルートでもナツハゼを見つけた またノリウツギが空を目指し元気に咲いていた 山頂ピークではオカトラノオが一輪出迎えてくれた 展望は第三展望所から比べると見晴らしがきかない それでも滝山のピークと那岐山を伺える しかし 那岐山はガスではっきりしない

 昼食をとり記念写真を撮り下山する 下山は第三展望所まで登ってきたルートを戻り 第三展望所からは下山道 声ヶ乢・矢櫃城跡・兜神社跡 と書いた標識に従って降りて行く 降り口でノリウツギが咲いていたが後は樹林の中のルート 花に出会う事なく降りて行く 矢櫃城跡の前後に軽い登りがあるが下る一方 テンポ良く降りて行く 矢櫃城跡を過ぎて 岩が出ている所を登り 振り返ると視界が開け 降りてきたルートや爪ヶ城 滝山 那岐山と連なる山容を伺える 那岐山の休憩所も判別出来た

 展望が得られるのはその部分だけ すぐに兜神社跡に出て また 樹林の中の下り この辺りはタニギキョウに出会った場所と注意して花を探すがみつからない そのまま林道に出る

 この様子だと林道も花は見られないのかなと思っていたが 早速 カタバミ ヤブジラミ キツリフネが顔を見せてくれる その後 ネジバナ ブタナ キランソウ ホタルブクロ ハコベ オカトラノオ トウバナ ダイコンソウ ノギラン オニタビラコ ヤマハギ ノアザミ ヨウシュヤマゴボウ ヤブカンゾウ ナデシコと顔を見せてくれた 5月に比べると花の数は随分と少なかったがそれでも随分と楽しませて戴いた ネジバナはラジオの子供相談室で話があり左巻きと右巻きが対で生えると聞いたばかりである なるほどと感心する

 駐車場にはもう一台の車はまだ残っていた



アプローチ
 梅雨が明け晴天が続く 雨空に閉じ込められていた気持ちがはじけ 昨日に続き山を訪ねる 強い太陽の陽射しを受けながら車を走らす 429を吉備路 足守 加茂川と走る 旭川ダムは青空が映え水面が美しい 水位も通常の状態だ 休み乢トンネルを抜ける 雲が出てきて山容は伺えない 津山市街の手前で53に合流 JR津山線に沿って走る この位置からだと泉山の山容が薄っすらと見える 津山市街地を抜け 津山インターチェンジ手前で429と別れ53を直進する 爪ヶ城から那岐山に繋がる山容が見えてくる筈だがガスに覆われている 沿道の温度表示は早27℃ 暑くなりそうだ 勝北町役場のすぐそばにある広戸仙登山口の標識を左折して山に向かう 道路工事があり迂回させられるが道は解りやすくすぐ元の道に戻る 前面に爪ヶ城の山容が見え、小型車と大型車を分ける標識を小型車の標識に従い声ヶ乢の登山口駐車場に向かう 駐車場にはすでに1台駐車