大山三鈷峰

標高 1516m    難易度 ☆☆☆    登り199分 下り86分(砂すべり) その他18分 鳥取県
倉敷からの距離   147Km        登頂日 2010/08/02  ガイドブック  写真 山の音 動画

駐車場10:27−10:47大神山神社10:49−10:54分岐−11:02自動車道−11:26下宝珠越−12:03中宝珠越−13:00上宝珠越13:08−13:35ユートピア分岐−13:56三鈷峰山頂14:01−4:13ユートピア分岐=14:23ユートピア小屋=14:31ユートピア分岐−14:47上宝珠越−15:18元谷−15:29大神山神社−15:45駐車場

登山
 今日は大山三鈷峰(だいせんさんこほう1516m)を訪ねる ユートピアのお花畑を楽しんでこよう

 駐車場は陽射しを遮るものが無い 暑い陽射しを受けながら登山支度をして出発する ここからだと大山寺の旅館街の背景に三鈷峰から大山北壁を一望出来る 山頂にかかっていたガスは消えている 駐車場に新しく 大山賛歌わが心の山 と書いた石碑があった 2009/6建立との事 石碑のうしろには草花が咲き その先に山並みを伺う事が出来る 草花は黄色い花 コウゾリナが一面に咲いていた 大山寺橋の駐車場が一杯でこちらに来たが新しい発見があった

 大山町の街並みの中を登ってゆく 大きな杉の木 この木もこれまで余り気付かなかったがかなりのもの 道路の脇にヤブカンゾウが橙色の花を咲かせていた 鳥居を潜り日本一長い自然石の道を行く キツネノマゴ ハナタデ ヤマアジサイが顔を見せる セミや小鳥の鳴き声はほとんど聞こえてこない 大神山神社に出 神社の右脇から登山道に入る

 ブナ樹林の中のルートを行く 時々小鳥やセミの鳴き声が聞こえてくるが 随分と静かだったという印象がある ルート脇にはクサアジサイやヤマアジサイが顔を見せる 分岐を下宝珠越に向かう トウバナ ハナタデ ソバナに出会う ソバナの花の名前をなかなか思い出せなかったが何かの拍子に思い出す事が出来た

 林道を横断したところに下宝珠・ユートピア登山口入口の標識がある クサアジサイ ヤマアジサイが多い トチバニンジンやウツギが特徴のある実を見せてくれた ルートはかなり急な登り 根っこに掴まったりしながら登って行く 多くの人が掴むのだろう その部分はつやつやしている 急な登りに耐え 下宝珠越に出る

 下宝珠越に出ると一息入れる事が出来る ブナ樹林の中のゆるやかな登り オオカニコウモリ ヤマジノホトトギス ホツツジ ノリウツギ ヤマツツジなどが顔を見せる 白い花が多い中でヤマツツジの赤い色は強烈だ まだ元気だ 小鳥の鳴き声が聞こえてくる そして三鈷峰が見えてくる 草木が繁り見える視野が狭められている それでも堂々たる山容を伺う事が出来る 目を右に移すとこれから登ってゆく尾根のピークとその先に大山北壁を伺える ホソバノヤマハハコ オトギリソウ ソバナを見て 中宝珠越に出る

 シモツケソウやナンゴククガイソウが顔を出すようになり花が多くなる しかし、ルートは結構厳しい 何か所か急な登りを繰り返しながら登って行く ヤマアジサイやクサアジサイが群生していたり エゾノヨロイグサ ホソバノヤマハハコ ソバナ シュロソウにも出会いながら 大山北壁を展望出来るスポットに出る ここからは大山北壁を一望出来る ガスは無く全貌を見はらす事が出来る 何枚か写真をとりパノラマ編集する

 ここを過ぎてから難所が待ち構えている 尾根道の位置によっては三鈷峰が見えたり ユートピア尾根が見えたり これから越えてゆくピークが見えたりする 暑さもあり歩は遅い 一歩一歩登って行く オオバギボウシ ノリウツギ ナンゴククガイソウ クサアジサイ エゾノヨロイグサ ホソバノヤマハハコなどを見て難所を抜ける 難所はロープが整備されておりロープを確保して行けば心配ない 疲れでふらついたりすると危険なので疲れを感じているようならロープを持った方が良い 難所を抜けたところから振り返るとこれまで越えてきたピークを見る事が出来る

 左手に三鈷峰 右手に大山北壁と景観の良いルートを行く ヒトツバヨモギ ダイセンオトギリを見つける そして上宝珠越に出る ここでお茶を飲み 食事は山頂でと思っていたが時間を見ると13:00と昼の時間を大分過ぎている ここで昼食休憩をとろう リュックを降ろし 喉の渇きを潤し 昼食とする 周辺の景観を楽しみながら食事をしているとガスが出だし 三鈷峰や大山北壁にもガスがかかるようになってきた 食事を終えルートを行く

 これからのルートは花が多く楽しみなルート メモ代わりに写真を撮りながらルートを登って行く 途中何組もの方とすれ違い軽く挨拶を交わす ルートの花はエゾノヨロイグサ クサボタン ナンゴククガイソウ シモツケソウ オオバギボウシ コウゾリナ ホタルブクロ ホツツジ イタドリ などに出会い尾根分岐に出る

 尾根分岐は左を行くと三鈷峰山頂 右手はユートピアである 分岐の標識のところに幾つもリュックが置いてあり ここにリュックを置いて散策をされているようだ 私はまず三鈷峰山頂を目指す ルート脇は勿論 山肌の斜面にも花が咲いている様子を伺う事が出来る 特にシモツケソウが多く あちこちにシモツケソウの群落を伺う事が出来る オオバギボウシ ナンゴククガイソウ ノリウツギ ヤマアジサイ イブキボウフウだろうかセリ科の花 コオニユリ シコクフウロ キュウシュウコゴメグサ ノアザミ ソバナ シモツケ ホツツジ ミヤマホツツジ ヤマツツジ ノギラン オトギリソウ イワキンバイ トウバナ シュロソウなどを見つける ミヤマホツツジは初めてだ そして三鈷峰山頂に出る

 山頂にはどなたもいない 三鈷峰に出る途中で振り返るとユートピア小屋付近に沢山の人を見かけた どうやらそのグループだろう 尾根分岐に多くの人が伺える リュックをデポしていた人達かもしれない ユートピアの先に烏ヶ山が見えるがそこにもガスが出てきた 大山北壁はもうガスで見えない 三鈷峰周辺もガスに囲まれ近くの山並みですら見えない 一息入れ下山し ユートピアへ向かう

 尾根分岐まで登ってきたルートを戻り 分岐からユートピアに向かう ユートピア小屋の近くまでガスがやってきている ルートを少し登るとお花畑が広がる シモツケソウ ナンゴククガイソウの群落が目立つ 目立つと云えば コオニユリがあちらこちらで咲いており お花畑にアクセントをつけている ユートピア小屋付近にはエゾノヨロイグサの群落がある お花畑の写真を何枚も撮る 豊かな自然 ガスが出てくる それも雰囲気を醸し出してくれる ガスは益々濃くなり三鈷峰は見えなくなった

 ユートピア小屋付近まで登り そこから引き返す 尾根分岐に向かって降りている時に ちらっと三鈷峰がガスから顔を見せる 急いでカメラを取り出し 写真に収める 分岐から上宝珠越まで登ってきたルートを戻る 上宝珠越から砂滑りに降りる ガスが深くなり、北壁は見えない 下山ルートも見通しがきかないが先ほどの団体グループが降りたのだろう 砂の上に降りていった跡がそこそこ見える トレースを追いながら降りてゆく 防砂堤付近に来るとガスが薄くなり 視界が開けてきたが 振り返って山の方を見るとガスで降りてきたルートですらはっきりしない 遭難碑のところを抜け元谷に 元谷から樹林の中のルートを大神山神社に向けて降りてゆく ここも濃いガス 夕暮れ時を思わせるような中を行く 神社からは参道を降りてゆき駐車場に 駐車場からの大山はガスの中で全く見えなかった


アプローチ
 連日の好天が続く 今日も晴れ、朝から照りつける太陽の陽射しを受けながら高梁川沿いを走る 穏やかな水面は落ち着きを感じる 朝の渋滞の中なんとか川辺橋 総社大橋を抜ける 豪渓泰橋の温度26℃を確認し180に乗る 今日も暑くなりそうだ

 高梁 井倉 新見 千屋と180号を北上してゆく 車の流れは順調 新見を過ぎると一人旅 景観を楽しみながら車を走らす 空は雲が増え 太陽の陽射しは幾分和らいでいる
井倉26℃ 新見・千屋では28℃とあまり気温があがらない、雲の影響を受けているようだ 明地峠を抜け鳥取県に入る 峠からは大山はガスに隠れ山容は確認出来ない 高尾で181と合流、日野からは180と別れ181を日野川沿いに走る 日野川沿いの温度表示は30 32℃と上昇してくる 溝口で県道45へ左折し桝水ヶ原に向かう ここからは大山の山容が見える 山頂付近にはまだガスがかかっている 枡水ヶ原に出る 温度表示はなんと30℃ 今日は暑い登山になりそうだ 大山寺橋の駐車場に入ったら駐車スペースはなく バックで駐車場を出て第四駐車場に駐車させて戴く