爪ヶ城 矢櫃城跡コースを下る



標高 1114m    難易度 ☆☆     登り99分 下り51分 林道54分   岡山県
倉敷からの距離   98Km        登頂日 2010/09/18   ガイドブック  F写真 山の音 動画

峠の茶屋9:36−9:39声ヶ乢530m−10:20第一展望所−10:30水場30m−10:33第二展望所分岐850m10:36−10:57標高1000m−11:05展望所11:07−11:14第三展望所(爪ヶ城跡)11:15−11:24山頂11:40−11:47第三展望所−12:00矢櫃城跡−12:16兜神社跡−12:31林道600m−13:22峠の茶屋

登山
 今日は爪ヶ城(つめがじょう1,114m)を訪ねる 

 駐車場の斜面にキツネノマゴが群生している 登山支度をして早速周辺の花を調べる キツネノマゴに交じってイヌタデ ツユクサが咲いており 別の場所にアキノノゲシ イタドリが目についた リュックを背負い出発する 自動車道を登ってゆく 道路脇の斜面にナデシコ カタバミが咲いている ナデシコは7/20に訪ねた時もここに咲いていた 結構花の時期は長い

 登山口から丸太の階段を登ってゆく ヤマハギ ゲンノショウコ ナデシコ ツユクサ イタドリ イヌタデ オトギリソウ クルマバナ ネコハギ シラヤマギク キンミズヒキが次々と顔を見せる 空は真っ青 気持ちがいいなと空を見上げると ネムノキの実が幾つもついている 7月に登った時に花が一面に咲いていた事を思い出す ジグザグにルートを登ってゆく ツリガネニンジン キツネノマゴ ヨウシュヤマゴボウ カタバミ シロバナイヌタデ ツリフネソウ タラノキ メナモミ ヤブマメ ネコハギ ミズヒキ ヤマハッカ シロヨメナなどを見つけながら登ってゆき第一展望所に出る こうして書いてみると随分色々の花が咲いている 嬉しいことだ

 第一展望所は雲海の丘とも呼ばれているがまだそのシーズンではない 市街地や山形仙を見る事が出来る 今度は樹林の中のルート 丸太の階段を登って行く 花の数は少なくなるが ヤブマメ フシグロセンノウ ノアザミ メナモミ ママコナ ヤマジノホトトギスなどに出会う フシグロセンノウは橙色の花で目立つ 分岐を左に折れ 第二展望所に寄る

 第二展望所には男性お一人が休んでおられ 挨拶を交わす ここまで登ると山形仙より高くなる ススキの穂を前景に山の写真を撮る ツリガネニンジン シシウド ヤマハギ オトギリソウが咲いているのを見てルートに戻る

 第二展望所の標高は850m ここから標高1000m近くまで直線状に登ってゆく 6月にはウツギやサワウツギで賑わうルート シロヨメナ タンナトリカブト フシグロセンノウ イタドリ ネコハギ ツリガネニンジン ノアザミ メナモミ アキノキリンソウ ケフシグロ ママコナ シロバナママコナなどに出会いながら登って行く 白い花のママコナを見つけたのでシロバナママコナで検索したらママコナ属で17種類もの名前が見られた

 ルートの途中に鎖場があるものの鎖の世話にならずに登って行ける ルートが右にカーブする辺りから傾斜が緩やかになり標高1000mの地点に出る 前方に滝山 更にその先に那岐山が見えてくる シーズンにはナツハゼやベニドウダンが咲くルート この時期は特筆するものが見られない 展望所の標識に従い左に行く

 左に10m程いった所に展望所があり 県北の山並みを一望出来る 泉山の右手奥に大山を薄っすらながら認める事が出来る 眼を右にずらしてゆくと爪ヶ城の山頂が目前に見える

 ルートに戻り山頂を目指す 山頂まで600mと記されている 少し下り しっとりとした樹林のルートを行き登り返す 飛び出したところが第三展望所 男性お二人がビールを飲みながら休んでおられた ここが爪ヶ城で一番展望の良い場所 爪ヶ城 滝山 那岐山を見る頃が出来る また眼を右に転ずれば登ってきた尾根や山形仙を俯瞰出来る これらの景観をカメラに収め山頂を目指す

 山頂までは平坦な尾根道が続き 最後に少し登る ここも樹林の中のルートでママコナ オトギリソウを散見した程度で花は少ない そして爪ヶ城山頂に出る 山頂にはどなたもいない 山頂から滝山のピークが見え 滝山のピークに重なるようにして那岐山が少しだけ顔を見せる 山形仙の方は見えない 山頂標識のすぐそばに黄色の花が咲いていた 調べたらヤナギタンポポらしい またオトギリソウも咲いているのを見つけた

 少し早いが昼食をとる しばらくすると賑わしくなってきた 高校生が何十人と大きなリュックを背負ってやってきた 岡山県の高校生のようだ いろいろな高校の名前が見られる 爪ヶ城山頂に出ても隊列はそのまま進んでゆく 山で泊ったらしい 朝6時に出発して那岐山から縦走 4,50人など断片的に話を伺う 一行が通り過ぎ 私も昼食を終えたので後を追う すぐに追いついてしまう 第三展望所までだろうと後について行く 案の定、第三展望所で小休止と声がかかり休憩に入られた 彼らの脇を抜け 下山道に降りてゆく

 下山道は矢櫃城跡を経由して金山林道に出るルート 金山林道でどのような花に出会えるかを楽しみに降りて行く 下山ルートは樹林の中のルートで花は殆ど見られない 足場も良く テンポ良く降りて行く 途中若干の登りがあり そこから爪ヶ城 滝山 那岐山の山容を見る事が出来る 兜神社跡を過ぎ 金山林道に出る

 金山林道では カラスノゴマ ツリフネソウ ヨウシュヤマゴボウ アキノウナギツカミ イヌタデ ヤナギタデ ヤブタバコ イタドリ ゲンノショウコ オトコエシ アキノキリンソウ ツユクサ アキノノゲシ サンインヒキオコシ ダイコンソウ ミズヒキ ジシバリ クルマバナ ハナタデ ベニバナボロギク キツネノマゴ メタカラコウ カタバミ コウゾリナ キンミズヒキ ネコハギ ヒヨドリバナ ヤブマメ クズ ハゴロモルコウソウなどに出会った

 峠の茶屋に着き 帰る準備をしていたらお茶屋さんのご主人が休んでゆかないかと声をかけて戴き 冷たい水をご馳走になった 土日の午後1時から3時までお世話されておられる由 店内には花の写真が貼ってあり楽しませて戴いた



アプローチ
 真夏日の連続記録が9/17で切れ 朝方が涼しく感じられるようになった 今日も青空の下 倉敷を出発する いつものように429を吉備路 足守 加茂川と走って行く 稲田が黄金色になってきた 旭川ダムは少し水位を下げている 水に浸かっていた部分が現れている 旭町を過ぎ休み乢トンネルを抜ける 空に雲が出ているが泉山はシルエットのようにはっきり見える 今日は見通しがきく 津山市街の入口で53と合流する 津山市街地を抜け 津山インターチェンジ手前で429と別れ53を直進する 沿道の温度表示は21℃ 随分気温が下がった 勝北町役場のすぐそばにある広戸仙登山口の標識を左折して山に向かう 前面に爪ヶ城の山容が見えてくる 小型車と大型車を分ける標識を小型車の標識に従い直進し声ヶ乢の登山口駐車場に向かう 駐車場にはすでに4台駐車し、適当なスペースが無いので車を戻し 峠の茶屋の駐車場に駐車させて戴く