櫃ヶ山星山縦走



櫃ヶ山 標高 954m    難易度 ☆  登り 126分 縦走 102分
星山 標高 1030m 難易度 ☆  下り 35分  岡山県
倉敷からの距離   91Km        登頂日 2010/10/27   ガイドブック F 写真 山の音 動画

駐車場9:54−10:16大杉谷橋−10:53舗装終点−10:59櫃ガ山標識3−11:21標識2−11:49尾根標識1−12:00櫃ガ山山頂12:19−12:26標識1−12:50五輪山−13:11ルート図−13:27扇山−13:33標識星山40分−14:01星山山頂14:06−14:12八合目−14:16_標高900m−14:17分岐−14:23_標高800m−14:37ビジターセンター−14:41駐車場

櫃ヶ山登り65分(林道)+61分 縦走102分 星山下り35分 総計4時間23分


登山 
 久々に星山(ほしがせん1030m)・櫃ガ山(ひつがせん954m)を縦走する
 登山計画は星山登山口に車を置き 星山から櫃ヶ山へ縦走し 櫃ヶ山から林道へ降り 林道を歩いて戻って来ようと考えていた 30分も待てば止むだろう それまで待つか、だが待てよ 傘を差して林道を先に歩いて 計画の逆回りとすれば 櫃ヶ山の登山口に着く頃には雨があがっているだろう と 思いつき リュックカバーをつけたり傘を出したりして出発する

 自動車道をビジターセンターに向かう 手が冷たく感じる リュックから手袋を出し暖をとる いつもは見えている星山山頂や縦走路の山並みはガスがかかり見えない 傘を差しながらカメラに収める ビジターセンターの入口を右に行き 下の林道へ ずっと下りが続く リズム良く降りて行く 林道の花を楽しみにしていたが雨と寒さの為か殆ど見つけられない 黄色いシマカンギクが固まって咲いていたが花は元気が無く 雨も降っていたので写真を撮らずに降りて行く 大杉谷橋までは下り そこからはなだらかな登りとなる

 雨はだんだんと弱くなり 青空が顔を出すようになる 予想通りと喜びながらルートを行く 林道には全面通行止めの標識があり 工事中につき関係者以外の車両の進入はご遠慮くださいと記載されている 山肌で何か作業が行われている 車が走ってくる音がして産業廃棄物運送用のトラックが抜けて行く その車は山肌で工事をやっている場所に停まり荷を待っている様子だった その脇を抜けていったので何を運送しているのか不明だが 山肌の木々(風倒木?)の整理なのかと想像する

 シロヨメナ ウスバアザミ ハナタデ ミゾソバ メマツヨイグサ ヤブタバコと少ないながらも花を見つけルートを行く 森林基幹道舗装工事の標識があり 未舗装道路に出る 前面に櫃ヶ山と思われる山容が見えたが 瞬く間にガスが出て見えなくなる そして工事用の車が見えてくる ここは櫃ヶ山下山道標識3のある場所だ ここから登山道に入って行く 登山道に入る手前の道路脇斜面にフユイチゴが赤い実をつけているのが目立った

 薄暗いルートに入り 渓流沿いのルートを登って行く ヒカゲミツバ ミズヒキ キバナアキギリを見つける キバナアキギリは幾つも花が終わったものに出会ったが花を残しているのは一輪だけだった いつもは下りに使うルート こうして逆に登ってみると思っていたより斜度があるのを感じながら登って行く この辺りにマタタビがあった筈、実を見つけられないか探したが見つける事は出来なかった

 下山標識2にでる ここからルートは狭くなる 渓流に従って登って行き 渓流を渡ってから山道の登りとなり 渓流から遠ざかって行く 樹林帯の中のルート 花は見られない しばらく登って行くと縦走する山容が見えてきて 縦走路に飛び出す 下山標識1のある分岐だ 分岐を右にとり尾根道を櫃ヶ山に向かう

 尾根道を振り返ると星山に繋がる山並みが見えるのだが星山は見えず 五輪山にもガスがかかっていた 尾根道のリンドウを見て 最初のピークを登ると櫃ヶ山山頂が見えてくる 山頂まで245mの標識を見て最後の登りを登る そして櫃ヶ山山頂に出る

 山頂には誰もいない 真新しい標柱があり22回ほっとスカイウオークと書かれ 寄せ書きが沢山書いてある 10/17の日付があるので その日にイベントが行われたようだ ハングル文字で書かれたものもあった スカイウオークには1996年にK君家族と参加した事がある 14年が経過し、小学校4年だったお子様は24才になられたのかと思うと月日が過ぎるのは実に早いものだ

 記念写真を撮ったり 昼食をする 時折陽が射し暖かくなるがすぐ翳る 翳ると寒さを感じるのでウインドウブレーカを着る 雨はあがったようだと判断しリュックカバーを外しリュックに入れる 食事を終え 星山に向けて出発する 星山まで5Kmと書いた標識に従い登ってきた尾根道を降りて行く

 降り初めてすぐにパラパラと雨が降り出す またリュックカバーを取り出しセットする 外さなければ良かった 天気の変化が激しい 登ってきた時の下山標識1の時間をチェックし尾根を行く ルートはスカイウオークの為だろう整備されており歩きやすい アキノキリンソウ リンドウ シロヨメナに出会う アキノキリンソウはどこでも良く出会う花だが今日はここで初めて出会う リンドウは太陽の陽射しが得られず花を閉じたまま 櫃ヶ山から950m地点を示す標柱を見て いくつかアップダウンを行くと五輪山山頂に出る 標高980mと記載されている 山頂に出る少し前でフシグロセンノウに出会った まだ花の形を留めていた

 五輪山山頂付近はガスが濃く 見通しがきかない 山頂には休憩出来るよう丸太のベンチが設置されていた ガスの中を行く 色づいた葉を見る事が出来るが色を引き立ててくれる光が無く今一 ガスの中に浮かぶ景観を楽しみながらルートを行く 小ピークに星山・櫃ヶ山縦走路ルート位置図と書いた案内板があった 大分日焼けして色が落ちている それでも位置を判断出来る ルートを行く アップダウンが何か所かある どこの場所か記憶がはっきりしないが2ヶ所程滑りやすい登りがあり笹の葉に掴まったりして足を滑らす事なくなんとか登る そして扇山に出る

 扇山は標識が無いと山頂かどうかわかりにくい ここまで来ると星山山頂は近い これまでに、星山から扇山まで登り 周遊ルートで降りるコースを何回か訪ねた事がある 今は周遊コースはヤブ化しており藪こぎが必要ですっかりご無沙汰している 花はベニバナボロギク イヌタデ シシウド シロヨメナ イヌトウバナ ヤマハッカに出会ったが数は少ない

 扇山から降りて行く 降りた位置に星山40分の標識がある この標識から谷に降りてゆけば上の林道に降りるルートに出る筈 今はそのルートの面影すら見えない そのままルートを行き杉や桧の樹林に入る 樹林特有の鬱蒼とした雰囲気が迎えてくれる ガスがいくらか残っている ルートはほぼ平坦で足は軽い ぐいぐいと歩き 木々が流れて行く感じは気持ちが良い

 樹林を抜けると最後の登り なだらかな登りではあるがこれまでと違い長い 歩く時に無意識的に歩数を数えており これまでのアップダウンではせいぜい400歩程度 だがここでは1500歩を数えた リンドウがところどころ顔を出すのを見ながら登って行くと山頂標識が見えてきて山頂に出る

 こちらから登ると山頂標識の裏側に出る 平成4年5月建立と記載されていた 山頂で記念写真を撮り下山する 山頂にあるマユミの木は僅かだがピンクの実をつけていた 下山ルート八合目までにマツムシソウ アキノキリンソウ リンドウに出会った マツムシソウがまだ花の姿を留めていたのには驚いた

 ルートは結構滑りやすい場所がある 時折ツルと足を滑らすが尻もちをつく事無く降りて行けた 西口登山道との分岐をピークをバイパスするルートを行く 途中数メートルの段差があり路面がつるつるになっている 足を滑らすよりはと手をつきお尻をついて降りた バイパスせずにピークを越えて行けば良かった ビジターセンターまで降りたところに水が出ており そこで手を洗う そして車のところへ



アプローチ
 爽やかな青空の下倉敷を出発する 今日は大陸の寒気が南下し北海道や大山で初雪があった日 急激に気温が低下した 出発前にインターネットで雨雲の状況を調べたところ11時頃まで県北に雨雲が残る予報 こんなにいい天気なのにと思いながらいつものように429を吉備路 足守 加茂川と抜けてゆく いつの間にか雲が出て旭川ダムには陽射しが得られない 旭町で県道30へ左折し落合へ 落合入口の温度は10℃ 路面が濡れているなと思っていると雨が降り出す 313を落合 久世 勝山と走る 雨は途中であがり青空が出るものの 勝山の市街地を抜けた辺りからまた降り出す 勝山の温度表示8℃とかなり低くなっているのを確認して 神庭の滝方面に向かう 神庭の滝第一駐車場の手前を右に折れ勝山美しい森の案内に従い星山ビジタセンター手前の駐車場に駐車 今日は一台も車がいない 雨はまだ止まない