毛無山



標高 1218m    難易度 ☆☆     登り114分 下り56分  岡山県
倉敷からの距離   116Km        登頂日 2011/02/25   ガイドブック  F写真 動画

駐車場10:49−11:03登山道入口−三合目−11:17四合目−五合目−11:30六合目−七合目−八合目−12:29九合目−12:43山頂12:54−13:00九合目−八合目−七合目−13:22六合目−五合目−13:30四合目−三合目−13:38登山道入口−13:50駐車場

登山
 今日は毛無山(けなしがせん1218m)を訪ねる

 駐車場と道路には雪は無いがその周りにはかなりの雪が積もっている トレースが幾つも見られるが気温が上昇しているので雪は柔らかくなっている可能性がある 登山口からスノーシューを履いて行く事にする 青空が顔を出すようになり暖かい ウインドウブレーカはリュックに入れ出発する

 藁ぶき屋根の山の家は屋根には雪が無い 真っ白い雪に囲まれ雪解けを待っている 藁ぶき屋根が似合う景観だ ルートにはトレースが沢山見られる 案の定踏み抜いた跡も見る事が出来る その点スノーシューは全く心配ない 自分の足を踏まないよう留意する 

 樹林帯のルートに入る 雪質は若干堅くなるがアイスバン状態ではなく歩きやすい すぐに白馬山登山ルートの分岐がある こちらにもトレースが見られる トレースがあるのを見てそのまま直進する 山頂での尾根の状況判断で白馬山ルートを降りて来ようと目論む

 右手に渓流を見ながら林道を行く 雪面は桧の小枝が落ちまだら模様 大きな案内板が雪から顔を出している 書いてある部分は全部読める状態だ ここから登山道に入る 雪が無い時はここから土の感触を楽しめるのだが雪道ではあまり変化は無い ルートを行くと旭川源流の碑が右手にあるが注意しないと見落とす トレースがしっかりついておりトレースを追ってゆく この辺りが三合目ではと思うが標識は雪の中

 ルートを行く 渓流を右手に見て尾根を登って行くのだが渓流は雪の下のよう 雪が多いと埋もれてしまうようだ だがこの辺りは渓流かも知れないと足元に注意する だが ズボーと踏み抜き左手は渓流の中に 体制を立て直し立ちあがるが手袋はぐしょぐしょになってしまった うーんやられた 左手を水に浸けてしまったが気温が上がっている為か冷たく感じない ぐしょぐしょになった手袋を絞って水を切り それをつけてもそう支障を感じない 寒い時だとここで諦めるところかも知れないがこの様子なら大丈夫そうだ そう判断しルートを登って行く

 四合目の標識が雪面から頭を出している 合目の表示は雪の中だが山頂まで・・・の山頂の部分が顔を出している 標識を過ぎると四合大石がある 特徴のある目印を確認しながらルートを登って行く 夏山のルートを忠実に登っているようだ 太陽の陽が射しこむようになり 周辺の景観が明るくなる 午後から晴れるとの予報であるが 晴れ間が早く訪れるのは歓迎だ ルートを登って行くと 六合目の標識が迎えてくれる ここは日当たりが良いのか山頂まで と書いてある部分まで顔を出している

 六合目を過ぎ 少し登ると六合大杉があり この辺りから傾斜がきつくなる 斜面をけるようにしてスノーシューの先が上手く雪面に入るとステップが安定し登って行ける 左足が上手くゆかない どうやらスノーシューの履き方が左足の方は奥まで靴が入っていない 次回履く時はこの点留意してみよう トレースもついているので左足はトレースを利用し 右足でステップを刻むような形で登って行く

 ブナ樹林帯の中のルート ルートの選択は自由に出来る 時々トレースが別れるのでどれを追おうかとまどう事もあるがついたり離れたりして登って行く 夏山ルートとは少し違うようだが ここは先人のルートを追う事が賢明だ

 左手斜面に雪の亀裂が見える ブナの樹が上からの雪を支えている その下は地面が顔を見せている 積雪は1m以上ありそうだ こんな固まりが落ちてきたら大変だ 亀裂を左手に見ながら登ってゆく やがて急な登りが終わり 足も軽くなる 七合目を過ぎ八合目辺りかと思うが怪しい

 晴れ間が隠れて ガスが出てきた 山の天気は変わり易いと言うが本当にそうだ さっきまでの明るさはどこに行ったのか いきなり様相が変わる ガスも景観に味を付けてくれると ガスに煙るブナ樹林の写真を撮りながら登って行く 男性がお一人降りて来られた 輪カンジキを履いておられた 白馬から登られたか伺ったがいや往復だ 山頂はガスで何も見えない もうひと組ご家族連れが登っておられたと話しを伺う

 お気をつけてと挨拶を交わし登って行く ガスはますます深くなる 雪面に三角形の標識が頭を出している 指定番号 岡山 広葉樹 という文字がなんとか判読出来るもの 夏山ルートで八合目を過ぎ傾斜が緩やかになった場所にあったように思う 八合目の岩が目印になると思っていたが確認出来ずじまいだった

 するとそろそろ九合目の避難小屋が見えても良い筈 そう思いながら前を探しながらルートを行く やがて前方にそれらしいものが見えてくる そして小屋のところに出る 小屋にはどなたもいないようだ そのまま山頂を目指す 小屋の屋根の雪はかなり溶けていた

 トレースを追いながらガスの中を登って行く ブナ樹林を登りブナ樹林を過ぎた辺りから笹原に沿って夏山ルートは作られている が その笹原は登山口から見えたように大きな亀裂が出来ている ガスの中でも亀裂の状態を伺う事が出来る ルートは笹原の面を避けるようにして桧の樹林の中をジグザグに登っている 私もそのトレースを追う

 人声が聞こえてきた 下山されているようだ ここなら交わせますよと声をかける このコーナで輪カンが足をとられ抜けなくなり往生した そこを避けて降りると4名のグループが下山されていった 女性3名男性1名だった 彼らを見送り トレースを追い山頂に出る

 山頂では山頂標識が迎えてくれたが 本当に何も見えない 尾根筋がぼんやりでも見えればいいが山頂標識以外何も見えない 白馬山まで行かなくても九合目まで降り鳥取側の景観を楽しもうかと思っていたが こんな状態では雪景色を楽しむどころかルートを失う危険もある 昼食をとりながら状況の変化が無いか様子を見ていたが危険は避けて登ってきたルートを戻る事にした

 昼食をとり 記念写真をとり下山する 下山もトレースを追いながら降りる 何回か滑り転倒する スキーと同様足を山に置いた状態では体制立て直しが困難で回転し 体制を立て直す トレースの上を降りるよりも踏まれていないところの方が滑らずに降りれる 転んでもいいような斜面なので 雪の上をたわむれるように楽しみなが降りる 転んだ時はカメラに雪がかからないよう気にしていた 車に着いて気付いたのだがバックルに挟んでいた歩数計がどこかで雪か枝にさらわれてしまった



アプローチ
 この所好天が続き、気温も上昇している この様子であればノーマルタイヤで登山口まで走れるのではと期待し、毛無山登山を狙う 倉敷の天気は曇り 予報は県北も曇り 午後晴れとの事 吉備路に菜の花が咲いているのを見て 総社から岡山道に乗る 高梁市周辺では高い所を走っているのか眼下に雲海が見える 北房インターで中国自動車道に合流 落合インターで降りる 岡山自動車道が無料になった為200円

 落合から313を走る 市街地を久世 勝山と走り 勝山から181を直進する 沿道の温度表示がなんと14℃を示している 間違いではないかと見直した程 周辺雪は全く見られない 181を走り美甘村に近付くと道路脇の日陰部分に雪を見つけられるようになり 山肌にもまだらに雪が残っている様子を伺える 美甘村での温度表示は12℃ 新庄村に近付くにつれ雪が増えてくる

 道の駅を右に見て少し走ると毛無山登山口の案内がある 案内標識を見て県道58へ右折する 川沿いを数Km走り 案内標識に従い左折し登山口に向かう 左折した途端道路脇には1m程の雪 路面には雪は無い 一安心し路面の状態に留意しながら車を走らす 雌滝から雄滝に向かう登りの路面状態が心配だったが ここも雪は無く無事抜ける ここまで入ると周囲は雪景色 畑には雪が残って真っ白 景観の違いにびっくりする 前方に毛無山が見えてくる 山頂周辺の急斜面は白い斜面に地肌が見える 雪崩現象が起きているようだ 無事駐車場に 駐車場は除雪されておりすでに2台駐車