下蒜山



 標高 1105m 難易度 ☆☆     登り92分 下り52分  岡山県
倉敷からの距離   118 Km        登頂日 2011/10/04  ガイドブック  F写真 山の音 動画

犬挟峠9:59−10:10尾根−10:22三合目−10:34五合目−10:47雲居平−10:59七合目−11:20九合目−11:31下蒜山山頂11:46−11:53九合目−12:05七合目−12:09雲居平−12:14五合目−12:23三合目−12:31尾根−12:38犬挟峠

登山
 今日は下蒜山(しもひるぜん1105m)を訪ねる

 登山支度をして出発する ススキが太陽の陽射しを受け輝いている 湿原にはミゾソバが群生している キンミズヒキがなんとか花を幾つか残している 湿原の花を期待していたがもう店じまいのようだ 樹林帯に入る 足元が少し緩い 下山時は注意しよう し−んという音が聞こえてくるような不思議な静けさ セミや小鳥の鳴き声が聞こえない シロヨメナ ツリフネソウ ガンクビソウ ウスバアザミが顔を見せる 以前頭をぶつけた倒木は切り離されすっかり整備されていた そして山頂まで1時間40分と書いた標識を見て左に90度折れる

 標識の辺りにツリフネソウ ヤマハッカが咲いていた 擬木の階段を登って行く 鎖やロープが設置されている 足元が幾分ゆるい ここも下山時注意が必要だ 花は見つけられない 時折小鳥の鳴き声が聞こえる 何回か擬木の階段を登って行くと三合目の標識に出る 標識の近くでシラヤマギク キクバヤマボクチが顔を見せてくれた

 鎖のあるルートに出る 岩が幾分濡れているので滑らさないよう足場を確保したり木の枝や石を掴み身体を確保しながら登って行く 木や石は鎖と違ってぬくもりを感じる 幸い鎖のお世話にならずに登ってゆけた 鎖やロープを過ぎると傾斜は緩やかになる アキノキリンソウ ウスバアザミ ヤマハッカを見て五合目に出る

 五合目からは笹原の中のルート 前方にこれから登って行くルートを一望出来る 少し登ると右手に日本海が見えてくる 太陽の陽射しは大分柔らかくなった 時折吹いて来る風が実に心地良い ルートには花が顔を見せ楽しませてくれる サンインヒキオコシ シラヤマギク マツムシソウ アキノキリンソウ イヌタデ タンナトリカブト タムラソウ ヤマラッキョウ オミナエシ シロヨメナなどが顔を見せる マツムシソウがあちらこちらで顔を見せ楽しませてくれる そして雲居平に出る

 いつものように標識を入れ九合目のピークをカメラに収める 八合目辺りに人影が見える、どうやら下山されているようだ 写真を撮りすぐにルートを行く 花は続く マツムシソウが多く アキノキリンソウも時々顔を見せる リンドウ イワニガナ ホクチアザミ ウメバチソウを見つける ホクチアザミと書いているがネコヤマヒゴダイと区別がつかない 七合目手前で足元が緩い場所がある 環境が違うのか花も少し違う キンミズヒキ アメリカセンダングサが顔を見せる その先にリンドウが4花 ひと固まりになって咲いていた そして七合目の標識に マツムシソウは標識の周りにも随分咲いていたがこの先では出会わなかった

 七合目を過ぎる イブキトラノオが一輪まだ花を留めていた ヤマハッカが結構咲いている ホクチアザミも見つけた ジグザグのルートを登って行く ヒヨドリバナ ヤマラッキョウ センブリ タンナトリカブト キバナアキギリなどに出会う このような場所でキバナアキギリに出会うとは予想外だった

 八合目の標識が流出してしまったがジグザグの登りが終わり 鎖のある所に出ると八合目は過ぎて最後の難所になる 特に雪の時期はここの登りが厳しい 今日は足場もしっかりしており 鎖やロープを使わずに登って行ける 時折振り返り 笹原の美しい景観を楽しむ おや ヤマラッキョウだ二本咲いているのが折られている可哀そうに 花を伸ばしてカメラに収める まだ栄養は届いているのだろうか きれいに咲いていた リンドウ シロヨメナ ツリガネニンジン アキノキリンソウを見て九合目に出る

 九合目に出ると山頂ピークが見えてくる 少し下り登り返す 2ヶ所ちょっとした木陰があり木陰の心地よさを楽しませてくれる この時期は花は少ない アキノキリンソウを一輪見つけるに留まった ここまでにお二人とすれ違った 駐車場の様子だとさぞかし山頂は賑わっている事だろうなと思いながら登ってゆくが人声が聞こえて来ない そして山頂に出る なんとどなたもいない これは少し拍子抜けした イブキトラノオが一輪歓迎してくれた リュックを降ろし景観を楽しむ 大山山頂付近は雲で隠れていたが烏ヶ山や三鈷峰から矢筈ヶ山に繋がる山並みをははっきりと確認出来た

 何気なく辺りをうろうろしていたら笹の中に三角点を見つけた これまで三角点に気付いていただろうか? 笹が勢力を伸ばしてきたのかちょっと目には気づき難い 昼食をとり下山する 下山は登ってきたルートを戻る 足元が緩いところはちょっと自粛し安全運転で降りる



アプローチ
  爽やかな青空が広がる この秋一番の冷え込みとか 早10月の声を聞くようになった いつものように429を吉備路 足守 加茂川と走る 稲田は黄金色に 彼岸花は色褪せて鮮やかさが見られない 加茂川辺りでは稲田の刈り入れは終わっていた 旭川ダムは太陽の陽射しを受け美しい 幾らか水位を下げている 旭町で県道30へ左折し旭川沿いに落合へ向かう 落合入口温度は16℃ 落合で313に乗り 久世 勝山 湯原と走って行く 勝山15℃ 湯原16℃であった 湯原からトンネルを幾つか抜けて中和村に出る 482と合流して蒜山に向かう 蒜山ふるさと物産店で大根など野菜を購入する 大根が例年より随分高い お店の方に伺うと台風で随分やられ 品薄で品質も落ちている この品も農協から出して戴いたのだとの事 この時期になると沿道に大根を積んだ青空店がいくつか出るのだが 今年はどの店も品を置いていない 物産店で購入しておいて良かった 蒜山市街地入口で313と別れ 482を直進する 蒜山の温度は16℃ 下蒜山登山口の案内標識に従い右折 登山口駐車場に すでにかなりの車が駐車していた