下蒜山



 標高 1105m 難易度 ☆☆     登り93分 下り54分  岡山県
倉敷からの距離   118 Km        登頂日 2012/06/20  ガイドブック  F写真 山の音 動画

犬挟峠11:02−11:15尾根−11:29三合目−11:43五合目−11:54雲居平−12:02七合目−12:20九合目−12:35下蒜山山頂12:50−12:58九合目−13:11七合目−13:15雲居平−13:20五合目−13:29三合目−13:37尾根−13:44犬挟峠

登山
 今日は下蒜山(しもひるぜん1105m)を訪ねる

 車のドアを開けると早速小鳥の鳴き声が聞こえてくる 最初カエルの鳴き声も混ざっているのかなと思ったがどうやら小鳥の鳴き声のようだった 曇り空でちょっとうっとおしい空模様だが雨が止んだのを喜んでいるようだ 登山支度をして出発する 湿原は草が繁りルートにせり出している 足元は水が出ているので注意しながらルートを行く それでもノアザミ ノイバラの花を見て樹林帯に入る

 樹林帯のルートは先日来の雨水がルート上を流れている ちょろちょろと言う音まで聞こえるところもあった 足元に留意しながらルートを行く 樹林帯の木々はたっぷり雨水を含み しっとりとしたいいムード 好天の日ばかり狙って登っているので別の山に入ったような錯覚を感じる 足元を流れていた雨水はまもなく無くなった ガマズミが花を咲かせていた 葉は塗れ葉色 雨に濡れた葉は色艶が違う 緑色の中に橙色の花がひと固まり ヤマツツジだ 少し遠かったのでズームで撮る お! トチバニンジンだちょこんと花を咲かせている 赤い実をつけた時見つける事が多いが花の段階は目立たないのでわかりにくい

 ルートは90度左に曲がる 頂上まで1時間40分の標識を見て尾根ルートを登って行く ロープや鎖が設置されている 雪解け時のようなぬるぬるの状態ではなくそう支障なく登ってゆける でも 濡れているので滑らさないよう注意が必要 この時期花は何が咲いているのだろうかと思った矢先 ササユリが顔を出す おおそうかもうササユリの季節になったのかと喜んで写真に収める この擬木のルートでは花に出会う事は少ないので予想していなかっただけに嬉しい 今度はイワガラミを見つける ツルアジサイと似ているが装飾花で区別出来るようになった

 三合目の標識を見て 鎖が設置されている岩のルートを登って行く 濡れているので注意して登る 塗れ葉色の木々を愛でながらルートを行く ここでもガマズミに出会う ササユリが花芽を膨らませていたもうじき咲くだろう コナスビを一輪見つける そして樹林帯から抜けて行く

 樹林帯を抜けると笹原のルート 笹が伸びルートが狭く感じる 笹の葉には水玉がついている 葉に触れないよう注意するも次第に足元は濡れてくる ヤマツツジ ウツボグサを見て五合目の標識に出る 標識を過ぎて少し行くと前方に九合目のピークが見えてくる ガスが覆い山容は見えない ヤマツツジ ウツボグサがあちらこちらで顔を見せる 今度はイブキトラノオが白い花を咲かせている ルート脇に幾つも顔を見せる マクロでの撮影を試みるがピントが上手く合わない ルート脇の笹の葉が繁り 葉についている雨水を避ける事が出来なくなり腰の辺りまで濡れてくる カメラを濡らさないよう抜けて行く

 葉が繁っている部分はそう多くなく また快適な尾根ルートを楽しむ ハナニガナが花をつぼめていたがやっと開いているのを見つける 登って行くにつれ開いている花が多くなる天候の加減でつぼめているのではなくピークを過ぎてしぼんでいたのかもしれない

 雲居平に出る 八合目からの特徴のある山容はガスに覆われてしまった ガスは次第に増えてきているようだ イブキトラノオが群生しているルートを抜けてゆく ミツバチが忙しそうに蜜を集めている どこから飛んできたミツバチだろう ここも草が繁り結構濡れた そして七合目に出る 七合目から八合目はジグザグの登り ジグザグに登りながら高度を稼いで行く 振り返ると登ってきたルートを見る事が出来る ガスで見えなくなる前にパチリ

 八合目の標識は流されてしまってからまだ復旧されていない 八合目から登りが厳しくなる鎖やロープが設置されている 足元に留意しながら登って行く この辺りはササユリが顔を見せる場所だがと注意しながら笹原を見る 花芽を膨らませたササユリを見つける 花を咲かせるのにはもう少し時間がかかりそうだ ヤマツツジ ハナニガナに混じってオカトラノオの花芽を見つけた そして九合目の標識に出る

 九合目まで登ると山頂が見えてくる筈だがガスで見えない ルートは少し下り登り返す 雪解け時はぐちゅぐちゅになってしまうが今日は濡れていても締まっている 足元を確認しながら登って行く ハナニガナがルート脇に群生している サワフタギが花を咲かせ ヤマツツジが斜面に咲き色どりを鮮やかにしている ガスの中に咲いているヤマツツジはなかなか良い 良く見ると花弁は濡れしっとりとして潤いがある ヤマアジサイも咲きだした 白い花の一群 シロバナニガナだ 黄色いハナニガナとは集団を別にして咲いている 傾斜が緩やかになり山頂に出る

 山頂にはどなたもいない ガスの中に中蒜山のピークがちょこっと顔を見せる 周辺を見回すとヤマボウシが花を咲かせている イブキトラノオも一輪咲いていた 三角点の近くでマルバタケブキの葉が伸びてきている そこで記念写真を撮る 食事をしているとガスがすうと薄れ上蒜山が短い時間顔を見せ またガスに覆われてしまった こうした変化も面白い

 食事を終え 下山する 下山は登ってきたルートを戻る 足元が濡れているので足場の悪いところではカニの横這いのような形で降りて行く 足場の良いところはトントンとテンポ良く降りて行く 登山口付近のルート上の水は 水量は減っていたがまだ流れていた



アプローチ
  台風4号が通過した翌日ではあるが台風5号の接近もありすっきりしない天気 降水確率が低くなっているのと私の予定が空いたので訪ねることに いつものように429を走る 吉備路から県道271を経由して足守に そして加茂川と走って行く 旭川ダムは予想に反し水位は低く保たれていた 濁った水は台風の影響だろう 旭町で県道30へ左折 旭川沿いを走り落合へ 落合入口温度は23℃ 落合で313に乗り 久世 勝山 湯原と走る 勝山も湯原も21℃とむしろ気温は下がる トンネルを抜け中和村に入り482に合流 蒜山ふるさと物産店を過ぎると前面に下蒜山が見えてくる 313と別れ482を直進し蒜山に向かう 蒜山の温度表示は20℃ 下蒜山登山口の案内標識を右折して登山口の駐車スペースに 今日は1台も駐車していない