金甲山



標高 403m    難易度 ☆     登り98分(怒塚山経由) 下り75分(みつがしわ新道)   岡山県
倉敷からの距離   26Km        登頂日 2013/02/08   ガイドブック   F写真 動画

駐車場所10:24−10:28鉄塔#39−10:40鉄塔#38−10:46鉄塔#37−10:56お花畑−11:01鉄塔#36−11:04標識−澤本さん11:07−11:13怒塚山山頂11:23−11:38鉄塔#127_−11:44分岐三角点−11:53分岐−11:58金比羅宮跡−11:59分岐−12:04道路−12:15金甲山山頂11:28−12:36みつがしわ新道分岐−13:01誠徳院−13:15登山口−13:43駐車場所

登山
  今日は怒塚山(いかつかやま332m)経由金甲山(きんこうざん403m)を訪ねる

 登山支度をして出発する 寒々とした天候 ウインドウブレーカは着たまま 駐車場にウシハコベが花を咲かせていたがまだ寒いのか縮こまった状態だった 金甲山怒塚山登山口と書いた標識のところからちょっと急な斜面を登ってゆく 竹藪を抜け 民家の裏手に出る まだ花は見られない

 鉄塔#39を抜け ルートを行く 小鳥の鳴き声が時々聞こえてくるが車の騒音も混ざる 竹藪を抜け 少し行くと 渓流があり樹林が切れているところがある ここにはいろいろな花や実が顔を見せてくれる この時期だと花はまだ ウバユリ イタドリ スズメウリ カエデドコロ ヤマノイモ ヘクソカズラなどを見つける カエデドコロとヤマノイモの実は区別がつきにくいと記載されていた ムカゴを見つけたのでそれをヤマノイモとさせて頂く

 ルートを行く 鉄塔#38 #37と過ぎてゆく 特記するものはない 漢詩だろうか吟詠する声が聞こえる 私の足音を感知されたのか詠いやめる そして男性の方と今日はと挨拶してすれ違う しばらくしてからまた聞こえてきた 鉄塔#37を過ぎたところでヒサカキ ヤブコウジを見つける ヒサカキの実も結構大きくなるようだ サカキかと思って調べたがサカキの葉にはギザギザが無いそうだ そしてお花畑と呼んでいる場所に出るが ここも花の気配は無い

 お花畑から少し登った一帯はヒヨウドリジョウゴの群生地 色あせ、しぼんだ実はかつての面影は無い なかには幾分色が残っているものも見られたが数は少ない 鉄塔#36を抜け 怒塚山山頂に向かう

 怒塚山山頂を示す標識を見て 少し行ったところでお二人連れが下りて来られる 澤本さんだ 澤本さんも私のお名前を憶えていおられ お互いにお久しぶりと挨拶を交わす 大山が見えないかと思ってきたがダメだったと話しておられた お互い お元気な様子で何よりと再会を喜ぶ 途中すれ違った方のお話しをする お近くの方で良く登られていると伺う お別れして 山頂で登頂記録を見ると 2月でもう5回目と相変わらずお元気な様子 登山ルートをメンテナンスして戴いており ありがたい

 山頂までのルートにはヤブラン ジャノヒゲが多い ジャノヒゲのブルーの実を見つけられないか 葉を持ち上げ根本付近を調べてみたが 見つからない 残念だ ヤブランは実を残しているものが幾つもあった 山頂付近にもヤブランは多く見られた

 山頂でリュックを降ろし記念写真を撮る 南側斜面にはまだセンダングサが残っており特徴のある実をつけていた

 金甲山に向けてルートを行く キヅタを見つけた 鉄塔#127の手前と鉄塔を過ぎた地点の2ヶ所 ちょっと変わった実をつけている ツタとして這う時と実を稔らす時では葉の形が違うと紹介されていた 種族を残すために葉の栄養を実の方にまわす為なのだろうか? 鉄塔#127の手前にトベラとネズミモチの木があるが実はすっかり無くなっていた

 鉄塔#127を過ぎルートを行く 先ほど記載したキヅタを見つけ 少し上ると 中池からの登山道と合流 合流地点に三角点がある ルートを行く ヤブランを時々見つける程度 誠徳院からの登山ルートと合流し ルートを登って行く この辺りは小鳥の鳴き声が聞こえる時が多いのだが今日は天気が悪いのか聞こえてこない そして金毘羅宮跡に出る

 すぐに分岐があり分岐を金甲山に向かう 下山時はここまで戻り みつがしわ新道へ降りて行く みつがしわ新道は平成14年に整備されたと伺っている かれこれ11年になる みつがしわ新道と書いた標識が朽ちて倒れており 時間の経過を感じさせられる

 ルートを行くと 自動車道に出る 自動車道と交差する付近はシーズンになると花が見られるのだが まだ早いようだ 道路脇の実などに注目する 左手にノイバラがいつも顔を見せてくれるので探す だいぶ色あせた実をいくつか見つける ヒメモチ ヤブニッケイの木があるのだが 実を見つける事は出来なかった 駐車場を過ぎて少し行くとキリの木があり新芽を伸ばしていた ヒサカキをみて 山頂展望台に

 展望台にならぶようにしてオオバヤシャブシの実そしてビワの花芽を確認 展望台を登った最初のフロアーの先にマサキを見て もう一階登った屋上に山頂三角点がある 三角点と並ぶようにしてマサキの木がある事に気づいた 山頂には数名の方がおられ瀬戸内の景観を楽しんでおられた 皆 自動車でここまで来られたようだ 自動車が2台駐車していた 私も景観を楽しみながら昼食休憩をとる 青空も一部あったが全体としてはどんよりとした曇り空 雲の切れ間から太陽の陽が射しこみ 海面が反射を受けて光っている 幻想的な景観だった

 食事を終えて 下山にかかる 先程展望台におられた方がなにわナンバーの車で来られた事がわかり声をかける 瀬戸内海の景観を喜んでおられた様子 すぐ先の鷲羽山に行かれると 瀬戸大橋を楽しむ事が出来ると紹介し、お先に失礼する

 下山は登ってきたところを戻り みつがしわ新道に向けて降りてゆく 樹林を抜けると日当たりが得られる場所に出 シーズンには花が楽しみな場所 ここでジャノヒゲのブルーの実を一粒見つけた ヤブランも幾つか顔を見せてくれた 花はまだ 実も見つからない ダメかなと思ったところ 目の前にぶら下がっている実を見つける 実だけの情報で調べにくいがエビヅルが一番近いようだが このシーズンまで残っているとはちょっと考え難い Zukandaに掲載しているので わかったら教えて戴けるとありがたい その少し先にオオオナモミの実を見つける

 渓流を渡りルートを行く この辺りはウバユリがルート脇に咲く場所 でも何故か実は見られない いつまでも残っているところとこうして無くなってしまうところと 自然の力なのか人の影響があるのだろうか

 誠徳院ルートと合流し 間もなく誠徳院に出る 前方に奥池を見る事が出来る ここも花はまだ オオバヤシャブシが湖面を背に幾つも実をつけていた ルートを進む 花が無いと立ち止る事なくテンポ良く足が進む 中池に出て ソヨゴの木のところで実を探す なんとか二つぶ見つける ここでもオオバヤシャブシを見つけた 中池登山口の近くにいのしし出没注意の札がまだあった そう言えば澤本さんもいのししが出ると話されていた

 ルートを行く ヘクソカズラ マユミの実を見つける マユミももう色は無い ここからは畦道となり早春の花を楽しむ ビワ セイヨウタンポポ オオイヌノフグリ ナズナ ウシハコベ ホトケノザ キビシロナワタンポポ ノボロギクを見つける まだ数は少ない 県道に出て 郡の駐車場まで戻る 4台の車はもういなかった 新しい車が1台駐車していた この山を楽しむ方が結構おられるようだ



アプローチ
 天気予報を確認し倉敷を出発する 倉敷の空は曇り いつものように県道22を南に向かう 倉敷川に沿って藤戸寺に行き 植松駅 サウスビレッジと走ってゆく あれ? 小雪が舞いだす ミラーで車の後方を見ると雪雲だろうか 怪しげな雲 前方と随分違う 国道30を横断 信号を右折し広域農道を走る 橋を渡ってすぐの信号を左折し、県道45を左折 左手に児島湖が見える 湖面には沢山の水鳥が浮かんでいる マルナカ郡店を過ぎ 郡の信号前の駐車場に置かせて戴く 小雪は降ったり止んだり 駐車場にはすでに4台駐車 1台駐車スペースがあったのでそこに駐車させて戴く