櫃ヶ山



標高 954m    難易度 ☆    登り148分(天狗の森経由) 下り81分(周遊ルート)   岡山県
倉敷からの距離   92Km        登頂日 2013/05/15  ガイドブック  F写真 山の音 動画

駐車場所9:51−9:58登山口1−10:09水槽−10:15標識2−10:24林道−10:31標識3−11:03五合目11:05−11:17六合目−11:31七合目−11:35分岐−11:51天狗の森−12:04八合目−12:12九合目−12:21山頂12:47−12:59標識1−13:17標識2−13:37林道標識3−13:51分岐−14:05登山口1−14:08駐車場所

登山 
 今日は櫃ヶ山(ひつがせん954m)を訪ねる 

 登山支度をする 駐車場の周辺にクサノオウ コンロンソウ クサイチゴ カキドオシ ミツバツチグリ カラスノエンドウ オドリコソウ セイヨウタンポポ オオイヌノフグリと幾つも花が顔を見せてくれているのを確認し リュックを背負って出発する

 櫃ヶ山登山口と書いた大きな標識を右に見て 自動車道を登って行く 道路の両脇にヒメオドリコソウ キュウリグサ オニタビラコ イワニガナ カキドオシ コンロンソウ カノコソウ ウマノアシガタ ヒレアザミ等が顔を見せ 写真を撮りながら登って行く

 櫃ヶ山登山道1から登山道に入る 入口にムラサキケマンが花を咲かせ その先にはシャガが一面に咲いている そうかもうシャガが咲く時期になったかと花を愛でる コンロンソウもシャガに混ざって白い花を咲かせている 渓流沿いのルートを行き 大きく右に曲がって進むと畑の畦道に出る

 畦道から櫃ヶ山の山頂を伺う事が出来る ミツバツチグリが顔を見せ 畔道を左に曲がるとその先はウマノアシガタがルートの両側に沢山花を咲かせている ウマノアシガタに隠れるようにしてカノコソウ オドリコソウ カキドオシ オランダミミナグサなどが咲いているのを見つける

 ウマノアシガタの固まり コンロンソウの固まりとルート脇に沢山の花が顔を見せる お! ラショウモンカズラだ シソ科でひと際目立つ 幾つも咲いている キランソウも顔を見せ 樹林帯に入る 櫃ヶ山にこんなに沢山の花が咲いているとは予想外で大いに喜ぶ

 樹林帯の日陰に入ると 流石花は少ない でも 陽射しのある場所に出ると花が顔を出す 登山道2の標識を見て ルートを行くとキランソウ ヤマフジ ムラサキサギゴケ ツルカノコソウ クサイチゴ タニウツギなどが顔を見せ林道に出る

 林道を斜めに横断したところにルートがある 林道に出て斜め左を見れば標識があるが初めてだと判り難いかも知れない 道路沿いにカキドオシが咲いているのを見てルートに入ると タネツケバナ オニノゲシを見て アオキが群生しているルートを行く アオキの赤い実はもう見られない 枝先に花を咲かせていた 注意して見ないと花は判り難い カメラの目にも判断しにくいのかピンボケだった クサイチゴ マムシグサを見て登山道3へ出る

 登山道3に出るとコガクウツギの香りが浮かんでくる コガクウツギはどうだろうと見ると花芽を膨らませていた 幾つも顔を見せている その中に装飾花の形をしたものがあった 色はまだ薄緑 白くなるにはまだ時間がかかりそうだ

 ルートは平坦なアップダウン 山を左に見て巻いて行く 樹林帯あり 陽射しの得られる場所有で変化に富む 樹林帯に入ると樹林特有のひんやりさを味わう事が出来る 陽射しの得られる場所では相変わらず花が豊富 ヤマルリソウ ヤマブキ ミツバウツギ キジムシロ ムラサキサギゴケ ウシハコベ ヤマフジ キランソウ ヤマネコノメソウの実など顔を出す

 コンロンソウがが群生しているところに出る 水が出るのか日陰に強い花が顔を見せる セントウソウ ラショウモンカズラ ムラサキケマン ツルカノコソウ ヤブデマリ クルマバソウなどが咲く タゴガエルだろうかカエルの鳴き声が小鳥の鳴き声と一緒に聞こえてくる

 この辺りから傾斜がきつくなり樹林の中のルートを登って行く 新緑の中のルート 樹木の緑で、振り返っても山頂を伺う事は出来ない 樹林帯を抜けると 視界が広がり5合目の標識が見えてくる 標識に近付きながら右下を振り返ると白い花が咲いている 花に近付いて確認するとコバノガマズミだ 花を確認し登り直す 足元を見るとワラビが幾つか顔を出していたが採るのは見合わせてそのままルートを登る

 五合目から六合目の登りが一番きつい ルートの花は陽射しを受けているもののこれまでとは少し様子を異にし、ニガナ ハナニガナが咲きだしたばかり ミツバツチグリ カタバミが散見するものの急な斜面には花はまだ 足元を確認しながら一歩一歩登って行く 雪解け時のようなぬるぬるではなくしっかり踏み応えてくれるので確実に登って行ける そして六合目に出る

 六合目に出ると山頂を伺う事が出来、傾斜は一息つく アキグミの木を見つけた まだ花芽の状態 オランダミミナグサ カノコソウ チゴユリ オトコヨウゾメなどと出会う いい香りがする 何だろうと周辺を探すとヤマフジだ 良く見ると そこにも あそこにもとルートの両脇のあちらこちらで花を咲かせている クサイチゴ ヤブデマリの花に出会い 七合目に出る ナガバモミジイチゴが沢山見られるが花はもう終わっていた

 七合目を過ぎると草原の中の登りになる ヒメレンゲが顔を見せる ムラサキ色の小さい花 マクロで写真を撮ると美しい 目ざとく見つけカメラに収める 撮った段階ではヒメレンゲかな?と思いながら撮り パソコンで見て やはりそうだったとにゃりとする ピント合わせも難しいようで ピントの合った写真が撮れると嬉しい

 草原のルートを登ると天狗の森を経由する分岐がある この時期の新緑を楽しまない手は無い 迷う事なく分岐を右に行き天狗の森へ向かう 天狗の森は山を左に見て巻いて行く 分岐と天狗の森の社は同じ程度の標高 ゆるやかなアップダウンのルート オトコヨウゾメ ミツバツツジ クルマバソウ エンレイソウ チゴユリ ユキザサ ヤマルリソウ ツルカノコソウ タネツケバナ ムラサキケマンなどを楽しみながらルートを行く ルートが下るようになると天狗の森と書いた標識が近い

 天狗の森の方から話し声が聞こえる 男性お二人が二輪車用と思われるヘルメットを手に持って降りて来られ 天狗の森の標識からこちらに来ずにそのまま降りて行かれた そして暫くするとバイクの音が聞こえた 別の登山ルートがあり 近くまでバイクで登って来れるようだ

 後姿を見送り 天狗の森のルートを登って行く お社に天狗の下駄が奉納されているのを見てルートを行く 大きなカツラの木の左を登って行く 新緑が素晴らしい 陽が翳ったり 現れたりする 陽が射すと 周辺は急に明るくなり 木々も誇らかに装いを振りかざす 小鳥の鳴き声も嬉しそうだ 花は少なかったがウシハコベ ヤマルリソウを見つけた そして八合目に出る

 八合目で分岐を直登したルートと合流する ルート脇にクロモジがまだ花を咲かせていた タニウツギはまだだ もう雪解けのぬるぬるは無い 足元はしっかりしている おや タニギキョウだ 小さな白い花を咲かせていた ミツバツチグリに混ざってダイセンキスミレも顔を見せる ここではナガバモミジイチゴはまだ花を咲かせていた お二人連れが降りて来られ挨拶を交わす 大山はどちらに見えるのですか?と問われ こちらの方角と説明するが 樹林帯を降りてきているので確認出来ない 蒜山はわかりましたかと伺ったが それもあまりわからないとの事だった 大山はガスで見えなかったが蒜山三座は薄っすらではあったが確認出来た

 九合目の標識を見て最後の登り ダイセンキスミレ ミツバツチグリが所々で顔を出し応援してくれる 丸太の階段を登りきると山頂が見えてきて 山頂に出る 山頂にはどなたもおられなかった リュックを置いて アキグミの木を確認する 六合目よりも花芽は小さい まだのようだ 記念写真を撮る 大山は生憎見えないし 蒜山も霞んでいる 星山の縦走路を背景にしようと そちらに向かう カメラをセットして写真を撮る その時左手に白い花をつけた木を見つける 白い花を咲かせている 調べるとヤマナシのようだ 思わぬ拾い物をした

 食事をしていると男性お二人が登って来られた お話しをしていると天狗の森から登って来られ バイクの音は私達との事 どこに出るのかと伺うと湯原インターチェンジの先の県道55との事だった そちらに降りるにはかなり距離がある

 食事を終え お先にと声をかけ周遊ルートを降りる 先程撮ったヤマナシを見て 少し降りると また見事なヤマナシの木 感動を新たにする 尾根道にはイワニガナ ヒメレンゲも花を咲かせていた 下山道1の標識のすぐ脇にフキが綿毛を沢山つけていた ルートをテンポ良く降りて行く 下山道2の近くでミヤマキケマンを そして下山道2から3の間でミツバウツギ コバノガマズミ タニウツギなどに出会った

 今日はなんと250枚を越える写真を撮った 花の名前を調べるのが大変だ



アプローチ
 晴れているとは言え見通しが悪い 429で吉備路を行く 正面に見えてくる筈の鬼の城すらはっきりしない 県道271を経由して足守の手前で再度429に合流する 足守 吉備中央町 加茂川と走り旭川ダムに 今日も水位は高い 旭町で県道30へ左折 旭川に沿って車を走らせ落合へ 落合手前の温度は24℃ 落合で313に乗り 久世 勝山と抜ける 勝山の温度は23℃ 313を北上し真賀温泉 そして足温泉を過ぎると 正面に櫃ヶ山が見えてくる 登山口の駐車場に駐車 すでに1台駐車 登山口の空地にも1台駐車していた