牛曳山〜伊良谷山〜毛無山縦走



牛曳山 1144m 伊良谷山 1149m 毛無山 1144m 
難易度 ☆     登り85分 縦走52分 下り45分  広島県
倉敷からの距離 137Km        登頂日 2013/05/24   ガイドブック  写真 山の音 動画

六の原駐車場10:30−10:41入口−10:50「牛曳山2.3Km」道標−11:18牛曳滝−11:55牛曳山尾根分岐−12:05分岐−12:12伊良谷山山頂−12:47毛無山山頂13:08−13:17分岐センター2.4Km−13:23分岐−13:26出雲峠−13:53駐車場

登山 
 今日は牛曳山(うしびきやま1144m)から伊良谷山(いらだにやま1149m)を経由して毛無山(けなしやま1144m)へ縦走するコースを訪ねる 5月にここを訪ねるのは5年振りだ
 登山支度をしていると隣に広島ナンバーの車が駐車 挨拶を交わす ご夫婦連れだ 話しをしているとどうやら同じルートを計画されている模様 お先にと声をかけ出発する 自動車道を戻る 道路脇の花はと見ると 法面の草が刈られていた それでもキランソウやムラサキサギゴケのような背の低い花が残っていた 橋のところにかかると コハウチワカエデ ヤマボウシ ヤマフジが花を咲かせていた 自動車道を行く イワニガナがアスファルト上、わずかな土の上に花を咲かせている イワニガナはわずかでも土があれば育つとの事 まさにそのとおりだ

 牛曳山を示す標識のところから入って行く 自動車が通れる道だがチェーンがあり車両通行止の表示 チェーンを跨いでルートを行く 早速ラショウモンカズラが顔を見せる ここで出会えるとは思わなかった 次いでフキ ウマノアシガタに続いてミヤマヨメナが顔を見せる ミヤマヨメナを見て このルートはミヤマヨメナが素晴らしい事を思い出す クルマムグラ チゴユリ ミツバツチグリに続いてマイヅルソウが顔を見せる そうだ マイヅルソウも良かったのだと周辺を見回すと 一面にマイヅルソウが咲き誇っている 奥の方で女性お二人がカメラを抱え 花を撮っておられた 牛曳山の標識の近くに車が1台駐車していたがその車で来られた方だろう ここだと歩く距離もそう無いので絶好のスポットと言えよう

 ここでもイワニガナが花を咲かせているのを見てルートを行くと 大きな木に白い花が咲いている 調べるとアズキナシのようだ 五枚の花弁が太陽の陽射しを受け輝いている 木に白い花が星をちらばめたようにきらきらとしている 今度はミヤマヨメナの固まり そしてセイヨウニワトコ ミツデカエデと思われる花を見つける 写真を撮ったからには名前を知ろうとあれこれ時間をかけてサイトを見たり本をめくったりする 間違っている可能性があるがご容赦願いたい

 幅広のルートから登山道にあたるルートに入る 「牛曳山2.3Km」と書いた道標は朽ちて倒れている 白樺の樹林帯でルート脇にはミヤマヨメナが咲き誇り楽しませてくれる 花もいいが白樺の新緑は素晴らしい 太陽の陽が射しこみ 実に美しい 小鳥の鳴き声も聞こえ美しさに潤いを与えてくれる 何枚も写真を撮る パノラマに合成し広がりを写真で確認する 足元にはミヤマヨメナに混ざってタチシオデ チゴユリが顔を見せてくれた

 白樺林を後にルートを行く 樹林の中のルートであるが陽射しを得られる場所ではミツバツチグリが咲いていた 平坦なルート 渓流の音が聞こえてくる 小鳥の鳴き声も聞こえる 小さい虫が目の周りを飛び交いうるさい 追っても追ってもつきまとう 小鳥の声を収録した動画映像を見ると レンズの前を幾つも小さな虫が飛び交っている 風景を撮った写真にも虫が写っている 八丈岩山では毛虫が多かったがこちらでは小さな虫に悩まされる

 渓流沿いのルートに出る 早速ラショウモンカズラのお出迎え あちらこちらに咲いている 櫃ヶ山でも出会ったが こちらの方が広い範囲に咲いている エンレイソウは花を終えていた ウシハコベがまだ咲いていた ヤグルマソウが特徴のある大きな葉を幾つも広げていた 花はまだだ ボタンネコノメソウも顔を見せる 花は終わり実をつけていた ルートはジグザグに登り 牛曳滝に出る 滝の落下する斜面にはヤグルマソウの葉が幾つも育っていた

 滝のところから更にジグザグに登って行く ブナだろうか新緑の葉の葉裏からその輝きを見上げる 別館写真館に掲載するので一覧戴けると幸いだ

 ルートは牛曳滝の上流に出る クルマムグラ ミヤマヨメナ チゴユリが顔を見せる モミジガサやモミジハグマの葉が育っているが花はまだだ ルートは左にカーブして渓流から遠ざかり ブナ樹林の中のルートとなる

 ここも新緑がいい 足元にタチシオデ ユキザサ ミヤマヨメナなどの花が顔を見せ ガマズミも時々白い花を見せる 上を見ると新緑 あちらこちらをきょろきょろしながらルートを行く ミヤマヨメナがまだ蕾のところがあったり花を咲かせていたりで場所によって違いがある ツクバネソウが固まっている目立たない花だ オトコヨウゾメが咲いていた 以前の記録を見るとコゴメウツギと間違えていた事に気付く 良く見ると花弁に違いがある事がわかった ルートは続く なだらかなルート 新緑の中を気持ち良く足を伸ばす

 オオバギボウシが咲く場所には葉が育っていた そこを右にカーブすると牛曳山の分岐は近い ガマズミの白い花 カシワの特徴のある花を見て 分岐に出る 分岐を左に曲がり伊良谷山へ向かう

 尾根道は緩やかなアップダウンのルート チゴユリ ミツバツチグリ ミヤマヨメナに加えイワカガミが顔を見せる イワカガミに出会うのは今年初めて ガマズミ ユキザサも顔を見せる イワカガミが思い出したようにぽつぽつと顔を見せる 下蒜山のように群生していない コルで管理センターからのルートと合流 そのまま尾根を直進する コルを少し行ったところにタニギキョウが咲いていた事を思い出し 注意して探したがそれらしい花は見つけられなかった 樹林を抜け登って行くと伊良谷山に出る

 伊良谷山山頂付近にはレンゲツツジ ガマズミ ヤマヤナギ ウマノアシガタが咲いていた 昼を少し過ぎていたがそのまま毛無山に向かう

 牛曳山と毛無山の標高が1144mで伊良谷山が1149mとほぼ同じ標高 記録を見ると牛曳山・伊良谷山が17分 伊良谷山・毛無山が35分でほぼ1:2 樹林帯のルートあり 草原のルートあり 気温があがっているようで日向に出ると暑い 木陰に入るとひんやり感を感じる 風が吹いてくると心地良い オトコヨウゾメ イワカガミ ガマズミ チゴユリ ユキザサ ミツバツチグリが顔を見せる 白花のイワカガミも咲いていた マイヅルソウの葉を確認したが花はまだ 樹林帯を抜け最後の登りを行く コマユミ ウマノアシガタ ガマズミの花を見て 毛無山山頂に出る

 山頂には10名弱のグループが休んでおられた 挨拶をして別の場所に移動する 毛無山山頂は360度のパノラマ 縦走してきた尾根道を見て 右にぐるっと追って行くと 立烏帽子山 池の段 比婆山 烏帽子山 そして吾妻山や猿政山が見える 三瓶山もわずか顔を見せる また、大山もここから見えるが今日はぼんやりしてわからない 縦走してきた尾根道を背に記念写真を撮る 昼食をとりながら周辺をうろうろし花を探すがミツバツチグリ ウマノアシガタがぽつぽつ見られる程度 カシワの木が目立たないが花をつけていた

 食事を終え 下山する 下山は出雲峠のお花畑を経由する とんとんとテンポ良く下る 時々イワカガミが顔を見せるのでカメラに収める 出雲峠のお花畑には花は少ない ウマノアシガタが幾つか咲いていた程度である マツムシソウやウメバチソウの咲くまでしばらくお休みのようだ お花畑を出たところでイワカガミが固まって咲いていた 大きな木の下で陽が射し込まない為なのか 花の向きに秩序が見られず、なんとなく落ち着かない ひとつの方向に揃うというのも大切な要素のようだ 後は特筆する事なく管理センターに


アプローチ
 好天が続くこの頃 来週から天気が下り坂との予報 天気の良い時に訪ねておきたい 青空の下 久々に高梁川沿いを走る 川面が青空を映し美しい 通勤時間で渋滞を覚悟していたが混んではいたもののそこそこの流れ 川辺橋を過ぎると 総社大橋はスムーズに抜ける 豪渓泰橋の温度16℃をメモし180号へ左折 車の流れに乗って 高梁 井倉 新見と走って行く 車の流れは順調 高梁の市街地を抜けると車は少なくなる 井倉18℃ 新見20℃と上昇してくる 新見インターチェンジを過ぎ暫く走った先の三叉路で182へ左折 東条に向かう 車は少なくのどかな田園風景が広がる 風景を楽しみながら新しい車の乗り心地を楽しむ 広島県県境はいつも100kmを示すのだが98kmと数字が少なめに出る 今後のデータは距離が少なめに出る可能性がある

 東条から314に乗る 314は車は少なく一人旅 山間を縫うように走る 182と雰囲気を異にするが それも面白い ハイブリッド車なので下り坂は動力回収出来 儲けた感じがする 備後落合で183に合流 183を1km程度走り、すぐに別れまた314を北上する 比婆山温泉のところで314と別れ 案内表示に従い県民の森へ 駐車場はがらがら かえってどこに駐車したら良いか迷う 管理棟前に1台駐車していたのでそれに並べて駐車 倉敷からの距離137.4kmと共に燃費26.6km/lと表示される 帰路もそのまま計測したら274.4km燃費32.3km/lと帰路の燃費が良かった 倉敷から総社の渋滞に伴う燃費がきいているのだろう

 エアコンの表示には外気温が表示されている 登山口の温度を記録出来るなと思っていたが 記録しそこなった