下蒜山



 標高 1105m 難易度 ☆☆     登り90分 下り53分  岡山県
倉敷からの距離   116 Km        登頂日 2013/07/12  ガイドブック  F写真 山の音 動画

犬挟峠10:31−10:43尾根−10:56三合目−11:07五合目−11:16雲居平−11:24七合目−11:45九合目−12:01下蒜山山頂12:18−12:25九合目−12:37七合目−12:42雲居平−12:48五合目−12:55三合目−13:02尾根−13:11犬挟峠

登山
 今日は下蒜山(しもひるぜん1105m)を訪ねる 下蒜山を訪ねるのは昨年6月以来

 登山支度をする 駐車場と反対側に重機が入り工事を行っている 何の工事か伺うと火葬場だとの事 工事概要を見ると 北部火葬場造成工事一式 工期平成25年1月21日−8月30日と記載されていた

 駐車している車のナンバーを見ると 長岡 香川 岐阜 岡山 愛媛 姫路で 県内の車は1台で県外車ばかり 山頂でどちらの方と出会えるだろうか?

 登山口からルートを行く ルート入口はいつも水が出て、足元に注意して一歩を踏み出すのだが整備されその必要は無くなっていた 夏草が結構繁っている ノアザミ ユウスゲがすぐ眼についた 注意して繁っている草の中を見ると クサレダマが群生しており ノハナショウブが清楚な花を咲かせていた クサレダマに出会えるとは珍しい これまでにどこで出会っただろうかと過去の記事を検索してみると 2005/7猫山登山口で出会った記載があるだけであった 珍しい花なのか見つける眼が無かったのかわからないが記憶に留めておこう

 ノハナショウブに関して少し調べてみた 東日本大震災で津波被害を受けた自生地で、海水が引いた後から芽を出したとの情報があった

 湿原で珍しい花?に出会え喜びルートを行く すぐ樹林帯の中のルート 陽射しを受け明るい イヌトウバナが一輪太陽の陽射しを受け花を咲かせていた こんなに明るい樹林の中で音がしない 時々遠くで小鳥の鳴き声が聞こえるが し−んとした空間 セミの鳴き声も聞こえず 不思議な空間に入ったような錯覚を覚えた

 ルートに倒木があり潜って這い出す リュックが当たり結構難渋する 抜けて出た所で男性の方と合う 抜けるのを待っていて戴いたようだ お礼を言いすれ違う

 頂上まで1時間40分と書いた標識のところを90度左に曲がり ルートを行く この辺りいつも何らかの花が咲いているのだが見つけられず 擬木の階段を登って行く ロープが設置されているが 足元はしっかりしており利用しなくて支障ない 雪解けシーズンにはぬるぬるになり滑り易くなるので 設置してあるのではと理解している

 擬木の階段が何回か現れる 小鳥の鳴き声が聞こえてきて何故か安心する おや ニイニイゼミも聞こえる ソヨゴが青い実をつけていた ヤブガラミが花の姿を留めていたがすっかり勢いを失っている 三合目の標識に出る 途中ご夫婦連れとすれ違う

 三合目の標識を過ぎるとまた傾斜が厳しくなり鎖が設置されているところに出る 足元がしっかりしており鎖を使わず 木の枝などを利用しながら登る 鎖に続きロープが設置されているがこちらもロープを使わず登ってゆける ルートは気持ち下るようなところがある その辺りで白い小さな花を見つける 葉に特徴がある 花と葉の写真を撮り調べたところ オオバノヨツバムグラとわかった ヨツバムグラの葉を何まわりも大きくした葉だ 花もヨツバムグラより大きいが葉程ではない

 樹林帯を抜ける ここからは笹原の中のルート 笹の葉が結構伸びておりルートを覆っているようなところもある 覆われていてもルートは判る 笹の葉に雨や露がついているとびしょびしょになってしまうなと思いながらルートを行く 五合目の標識が見え その先にピークが見える 八合目付近の登りを登っている人を確認出来る 私の少し先にも男性の方が登っておられる 笹の葉が繁っているもののノアザミ イブキトラノオ ウツボグサ オトギリソウなどが顔を見せてくれる

 太陽の陽射しを遮るものが無い 暑さを覚悟していたが風がいい さらさらと笹原が風になびき 心地よい風が吹く 薄い雲も陽射しを和らげてくれる 一面に広がる笹原 笹原の緑が鮮やかだ この山でないと味わえない魅力だ そして好きな雲居平に出る

 先に登っておられた男性が休んでおられた ここの景色はいいですねと声をかける 暑い 一休みしてと話しておられた お先に失礼しますと声をかけ そのままルートを行く

 尾根に沿って登ってゆく 花は少ない ここはまだだなと花が咲いていた場所を思い出しながら登って行く ルートは左にカーブし、笹の葉が繁っているところを行く 風の流れがとまり むっとする 青臭い草の匂いも漂っているようだ 草木もこの暑さである、水分を蒸発させ表面温度を調整しているようだ 傾斜が緩やかなのが何より ルートを抜けて行く イブキトラノオ ヒヨドリバナと背の高い花が顔を見せ 七合目の標識に出る

 この辺りはイブキトラノオが多い 笹の葉から頭を出し歓迎してくれる ルートに沿って咲いている 笹原の中の環境では育つのは難しいのだろう ジグザグの登りとなる オカトラノオが顔を見せ アカモノが実をつけている 八合目の標識があった場所を過ぎると 鎖が設置されたりロープがあったりで傾斜がきつくなる シロバナニガナ アカショウマ オオバギボウシ ハナニガナなどが迎えてくれる 振り向いて登ってきたルートを見るといい ジグザグのルートや一面に広がる笹原は素晴らしい ここを登りきると九合目の標識に出る

 前面に山頂ピークが見える 少しくだり 登り返す ルート右手はブナ樹林帯 左は笹原ならびに低灌木帯で視界がきく ハナニガナ ヒヨドリバナ ヤマジノホトトギス オトギリソウなどが顔を見せる エゾハルゼミの鳴き声がにぎにぎしい ルート途中に2ヶ所木陰がある その木陰に入った時の心地よさは何とも言えない 山登りを楽しんでおられる方には共感して戴けるだろう ヤマツツジ ヤマアジサイが顔を見せるがいずれもピークは過ぎている ヤマアジサイの装飾花はきれいな濃いブルーを装っていた ウツギが特徴のある実をつける イブキトラノオの歓迎を受けながら山頂に出る

 山頂にはご夫婦が休んでおられた 話しを伺うと岐阜から来られ 蒜山休暇村に宿をとり山歩きを楽しんでおられるとの事 大山にも登った 計画では毎日登るつもりだったがこう暑くては身体が持たない 一日置きに山登りを楽しんでいる 明日は帰る と伺った そうこうしている内に先程の男性が登って来られる 姫路ナンバーだが倉吉に来ておりそこからとの話しだった 

 山頂から大山を伺う事が出来る 山頂付近は薄っすらと雲が出てぼんやりとしていた 食事を終え お先にと声をかけ失礼する 下山は登ってきたルートを戻る テンポ良く降りて行く 駐車場には岐阜 姫路の車と長岡の車がまだ駐車していた 駐車場の周辺を見てまわる ヤブジラミ イヌトウバナ クサレダマを見つけた



アプローチ
  高気圧に覆われ天気が安定しているとの予報だが倉敷の空は曇り いつものように吉備路を走り県道271を経由して足守の手前で429に再度合流する 足守 加茂川と走って行く 旭川の水位は大分戻していた 旭町で県道30へ左折 旭川沿いを走り落合へ 落合入口温度29℃ 天気は相変わらず曇り 落合で313に乗り 久世 勝山 湯原と313を走って行く 櫃ヶ山登山口には駐車している車は無かった 勝山29℃ 湯原30℃を確認 湯原の手前から陽が射し青空が顔を見せる トンネルを抜け中和村に入り482と合流 蒜山市街地入口で313と別れ482を直進 蒜山の温度29℃を確認し 下蒜山登山口の案内標識を右折し登山口へ 駐車場には6台駐車 空いているスペースに入れる 往路29.0km/l 全工程33.3km/l