泉山



標高 1209m    難易度 ☆☆    登り91分(笠菅峠コース) 下り51分(笠菅峠コース) その他37分  岡山県
倉敷からの距離   103Km        登頂日 2013/08/13  ガイドブック  F写真 山の音 動画

駐車位置9:59−10:13登山口−10:53反射板−10:59ピーク−11:04ロープ−11:30山頂=11:34_1198mピーク11:55=12:11山頂12:26−12:45ピーク−12:48反射板−13:11登山口−13:17駐車位置

登山

 今日は、笠菅峠から泉山(いずみがせん1209m)を訪ねる

 登山支度をする 駐車場周辺にはアカバナ クルマバナ ゲンノショウコ ツリフネソウ アキノタムラソウ キンミズヒキ オトギリソウ ミヤコグサ セイヨウタンポポ コウゾリナなどが咲いていた またキリギリスだろう秋の虫の音も聞こえてくる これらをカメラに収め出発する

 泉山登山口 笠菅峠と書いた標柱を左に 右には大きな案内板 その横に熊出没注意の標識がある 林道を行く 陽射しをもろに受け暑いが市街地のような路面から焼けるような感じは無いのは幸いだ 林道の両脇には夏草が茂っているが花も顔を見せる ヤマジノホトトギス カワラナデシコ イヌトウバナ ヤマハギ オトギリソウ アカソ ヌスビトハギ アキノタムラソウ ママコナ ヘクソカズラなどと結構種類も多い 林道歩きの楽しみだ ところどころ木陰がある 木陰に入ると 気持ちの良い事 夏山の魅力の一つだ

 泉山登山道入口を示す標識があり そこから山道となる 擬木の階段が続き 高度を稼ぐ ママコナが時折顔を見せる ルートは樹林帯の中で太陽の陽射しは遮られている エゾゼミだろうかセミの鳴き声が聞こえ、一緒に小鳥の鳴き声も聞こえてくる 音を収録したりしながら登って行く 数分で擬木の階段は終わり 一息つける 時折吹いてくる風が心地よい

 時々陽射しを受けるところを抜ける 日陰の樹林帯に入ると木陰のありがたさがわかる ヤマハギ ヤマジノホトトギス オトギリソウが顔を見せるが数は少ない ルートを示す標識がありほぼ90度左にカーブする 傾斜が緩くなり足は軽い 少し行くと樹林帯を抜け陽射しを受けるものの花が顔を見せる ウツボグサ クルマバナ キンミズヒキ カワラナデシコと以外と少ない 花もこの暑さはきついのかも知れない 今になって気づいたが林道の時と暑さが違う ルートには草があり土が顔を出しているところは少ない 草があるところと無いところでは地表の温度はかなり違うだろう

 反射板のところに出る 草原の中のルートが現れ その先に山頂がちらっと見える 青空が広がりガスは無い 笠菅峠の登山では山頂がガスに覆われているケースが多いが今日はすっきりしている 草原の中のルートを行く ハナニガナ キンミズヒキ クロバナヒキオコシ カワラナデシコ ヒヨドリバナ チダケサシを見つけルート標識を設置している小ピークに出る ここまで来ると山頂ピークがはっきり見えてくる

 ピークをくだり登り返す ルート脇の花を探すがルート整備でカットされたようで見つからない 2008/8/7の記録によるとここでノヤマトンボと思われる花を見つけている ペースを落とし足元に留意して歩いたが何も見つけられなかった 登り返すとロープが設置している場所に出 そこからまた樹林帯のルートになる ここで振り返ると笹原の斜面に泉山と書いた笹文字を見る事が出来る

 ロープのところはバイパスルートが出来ており 直登ルート入口にはクロバナヒキオコシが群生しルートを塞いでいた 勝手知ったる直登ルートをそのまま登る ガンクビソウを見てロープのところを終える 少し登ると樹林帯から低潅木帯となり草のルートを登って行く シシウドの葉があちらこちらで顔を見せ 花芽を膨らませているものも見られた クルマバナ ウドを見て 手前のピークを登ると山頂ピークが見え 樹林帯のルートとなる

 セミの鳴き声が聞こえる ジーーーと言う鳴き声 名前を調べようとするがエゾゼミ コエゾゼミ アカエゾゼミなどが似たような鳴き声で区別がつかない ネットを調べると鳴き声の周波数分布を調べた報告があったが 区別をつけにくいという事と アカエゾゼミは少ないとの記載があったのでエゾゼミかコエゾゼミと思われる 収録した音を比較すると登り始めで聞いた鳴き声とこちらの音と違うように思われ 音の高さから区別した

 マユミとヤブデマリが並んでおりそれぞれ実をつけているのを見て最後の登りを行く ノアザミが一輪咲いていた 不思議な事に今日はここでしか出会わなかった ルート整備で犠牲になってしまったのかもしれない 足元に白い花が散っており微かに香りもする 見上げるとリョウブだ 山頂からすぐのところで花を咲かせていた そして山頂に出る

 山頂にはどなたもいない リュックを下ろし麦茶で喉をうるおす すぐ目の前でセミの鳴き声 鳴いているセミを見つけた 木の枝で写真を撮りにくかったがレンズを近づけても逃げず 写真に撮ることが出来た これならわかるかなと思ったが 写真の写りも悪く同定するに至らなかった

 一休みして中央峰までの花探索に出発する カワラナデシコ ウツボグサ ウド オトギリソウ ホツツジ そして、ヤブデマリ サワフタギの実を見つけたが ルートが整備された為か花は少なく 中央峰付近の花を期待していたが何も見つける事が出来ず 残念だった

 ルートを山頂まで戻り 昼食にする 山頂にはサワフタギが実を稔らせ リョウブは花芽が膨らんだ状態 登ってきた時に出会ったリョウブとは花の咲き方が随分と遅い ノリウツギ ホツツジ オトギリソウも見つける事が出来た 記念写真を撮り下山する 下山は登ってきたルートを戻る 反射板を過ぎ樹林帯に入った所で涼しい風に吹かれ 両手を翼のように広げ 心地よい風を思いっきり吸い込む



アプローチ
 幾分もやいでいるが雲はなく青空が広がる いつものように吉備路から県道271経由 足守の手前で429に合流し 429を足守 加茂川 旭町と走ってゆく 旭川ダムの水位は通常状態 水没した様子も無く 干上がった状態も見られない 休み乢トンネルを抜ける 山は霞んで見えない 最初の信号を左折し、県道159を経由して久米へ 久米で181に乗り院庄へ 院庄で179に乗り北上する 179からも泉山は霞んで見えない 雲井山トンネルを抜ける トンネル出口は27℃ その先の奥津役場手前では31℃ 40℃を超えたとか東京の最低気温が30℃以下にならなかったなどと猛暑の報道が続く 今日も暑くなりそうだ 泉山に近づいてくると山が見えてくる 特に雲があるわけでも無い ガスが次第にあがり見えるようになったようだ 大釣りトンネルを抜け道の駅を左に見てすぐの交差点を右折 広域林道を登る Cコース登山口を過ぎ 笠菅峠登山口脇の空地に駐車 どちらも駐車している車は無かった