毛無山



標高 1218m    難易度 ☆☆     登り105分 下り91分(白馬山経由)  岡山県
倉敷からの距離   113Km        登頂日 2013/08/16   ガイドブック  F写真 山の音 動画

駐車場10:10−10:33登山道入口−10:39三合目−10:51四合目−10:56五合目−11:02六合目−11:15七合目−11:29八合目−11:45九合目−11:55山頂12:08−12:18九合目−12:28俣野分岐−13:03白馬山−13:33林道−13:39駐車場

登山
 今日は毛無山(けなしがせん1218m)を訪ねる

 登山支度をして出発する 駐車場にはオトギリソウ ゲンノショウコがぽつぽつと顔を見せる 園地に行くと シモツケがまだ花を残しており ムラサキシキブが可愛らしい花を咲かせていた カタバミが花を咲かせていたが小さな花は姿を消している

 山の家に4台ほど駐車、家族連れが周辺で遊んでいる 伺うと岡山から来られたとの事 これから登るのですか お気をつけてと声をかけて頂き失礼する 山の家入口に標高680メートルと書いた標柱がある ひなたは暑いが日陰に入ると 心地よさを感じることが出来る

 ここから林道入口までの数十メートルは花が多く楽しみな場所 左手の渓流沿いにはヒカゲミツバがあちらこちらで花を咲かせ シシウドも特徴のある花をつけている 反対側の渓流沿いにはボタンヅル サンカクヅル ウツギ エゴノキが花を咲かせたり実を稔らせたりしている エゴノネコアシと言われるものまで見る事が出来た

 林道に入ってゆく 樹林帯の中のルートで心地よい ルートの両方をきょろきょろしながら花を見つけては写真を撮りルートを行く ヤブマオ ノブキ イヌトウバナ ヒカゲミツバ ウド ダイコンソウ フシグロセンノウ ガンクビソウ ミズタビラコ シシウド ミヤマイラクサ ヌスビトハギ ミズヒキ ミヤマホウソウ フジカンゾウなどを見つけ 登山口入口の大きな看板のところに出る

 ノブキは見た目なんでもない花のようだが マクロで撮ると 本当にこんな顔しているのかと信じられないほど 兼ねてからなんとかマクロで見られる写真を撮りたいと思っていたが ピンボケばかりで紹介するには恥ずかしい写真だった 今回やっと ピントの合った写真を撮る事が出来 嬉しい 撮った写真はその場では判別出来ない 帰宅してパソコンに取り込んで判る マクロの世界は結構面白いが写真撮影はなかなか成功率をあげられない

 ミヤマイラクサ ミヤマホウソウ フジカンゾウは今回調べて名前を見つけた花や実 ミヤマイラクサは触ってチクッとして何か刺さったのかと痛さを感じた 調べてみると 葉柄や茎にはやや刺毛が多い 刺毛の基部にはヒスタミンを含んだ液体があり、触ると刺毛が折れて皮膚に液が付き、少し時間を置いて痛くなる との記載があり それだったのかと安心する ミヤマホウソウは6月に訪ねた時見つけ いろいろと探したがわからなかったものだが ひょっとした事からミヤマホウソウと判別できたもの ピント外れの写真だが忘れ防止を兼ね記載しておく フジカンゾウも花の写真のピントが甘かったが私としては始めて出会った記念に記載しておく

 登山道入口からルートが狭くなり ぐっと花が近づいてきた感じがする ヒカゲミツバ ノブキはあちらこちらで顔を見せる ダイコンソウ キンミズヒキ ヤブマオ ガンクビソウ モミジガサ、キツネノマゴなどが次々と顔を見せる モミジガサは一回り大きい花 オオカニコウモリの花と似ているが葉がモミジの形をしている 花芽は出来ているが花としてまだ開いていない

 三合目の標識を過ぎたところで変わった実を見つける なんとか名前を調べようとあれこれやったがわからなかった もう1件わからない実があったので 一緒に岡山の山メーリングリストに問い合わせをしたら ムラサキマユミではないかと回答を頂く 花から実へ移り変わる途中の状態で情報は少なかったが 名前が判別して調べれば容易に確認出来 大いに助けて頂いた

 ヤマジノホトトギス モミジハグマが花を咲かせ ツルリンドウが花芽をつけ ウバユリ マムシグサ コアジサイ ヤマアジサイ トチバニンジンが実をつけていた

 四合目の標識辺りからブナ樹林帯の中のルート 毛無大岩を右に見てルートを登って行く 花は少なく チゴユリの実を見つけた程度で五合目に 笹の中にある標識を見つける 五合目の標識は時折見つけそこなう事がある

 六合目は水が出て 花が見られる場所 登ってゆくとルート脇にシダが顔を見せ ミヤマイラクサ ミズタビラコ イヌトウバナを見つけたが花は少なく六合目に出る

 六合目の標識の近くにヒナノウスツボを見つける 目立たない花で且つ 写真も撮りにくい 何枚も写真を撮ったが花をきちんと撮れなかった ミヤマタニソバも小さな花を咲かせていた 六合目の標識を少し登ると 六合大杉があり ブナ樹林のルートが続く

 ブナ樹林帯の中のルートを一歩一歩登って行き 七合目 八合目 九合目と登って行く 花は少なくヤマジノホトトギスが時折顔を見せ チゴユリ コバノフユイチゴ ユキザサの実を見つけた程度 八合目から九合目を登っている途中 下山される方 3名と出会う いずれも男性の単独行 笹が茂っていると言われ下山されて行かれた方もいたが こんにちは と 挨拶のみですれ違う

 確かに笹が茂っており 眼の高さほどのところもあったがそう支障となることも無く登って行く 九合目の休憩小屋を左に見て ルートを登って行く その先の笹も結構茂っており ここが茂っているのは珍しいと思いながら登る 茂っている部分は短く すぐにブナ樹林のジグザグルートの登りとなる

 樹林を抜けると 笹原のルートとなり視界も広がる 田浪の集落など登山口を見下ろす事が出来る ルートを登る ホツツジ ヤマジノホトトギス オトギリソウ キンミズヒキを見つけ山頂に出る

 山頂では男性お一人が休んでおられた 伺うと岡山の方だが俣野ルートを登って来られたとの事だった 大山はまったく見えず 蒜山三座も見えない 三平山が薄っすらと見える程度 丸坊主の三平山より今日の景観の方が却って趣がある 山頂標識と三平山を入れて記念写真を撮る 食事をしながら周辺をうろつく ヒヨドリバナ オトギリソウを見つける 食事を終えたところでお先にと失礼する

 下山は白馬山経由で降りる オオカメノキが赤い実をつけている この辺りはオオカメノキが多く 花の時期が思い出される 赤い実があちらにも こちらにもと稔っているのを見ながら降りてゆく ナナカマドの実はまだ緑色だ ツルニンジンの花芽を見つける 随分膨らんできているので花が咲くのは近いだろう ブナ サワフタギ カマツカ ソヨゴが実をつけている カマツカも教えて頂き わかったもの まだ赤くなっていない リョウブ ウドが花を咲かせていた ウドの花もマクロで見ると可愛い

 俣野分岐を右にとり白馬山へ向かう 分岐から少し行くとホツツジが花を咲かせ そこからもう少し降りたところでミヤマシグレを見つける ミヤマシグレは前回見つけたので今回もと留意していたが 前回と場所が違うように思う 前回撮った写真を出し 撮影時刻を調べ 俣野分岐から白馬山までの所要時間が 前回34分 今回35分でほぼ同じスピードだ ミヤマシグレを撮った場所は俣野分岐から 前回18分 今回6分 明らかに違う場所だ 更に4分歩いたところでも見つけた 残念ながら前回見つけた場所は見つける事が出来なかった でも 複数の場所で見つける事が出来 嬉しい ミヤマシグレも緑色の実をつけていた

 今度はフウリンウメモドキを見つける 実は緑色のものから橙色に色づいているものとが混ざっており赤くなるまでにはもう少し時間がかかりそうだ フウリンウメモドキは俣野分岐から12分のところだったので 6月に出会ったミヤマシグレはもう少し先だったようだ また アズキナシの実と思われる実を見つける 葉と実の形から判断したが間違っているこも知れない

 尾根ルートではヤマジノホトトギスをあちらこちらで見つけた 白馬山に近づいたところでツルリンドウの花を見つけ コバノフユイチゴ チゴユリの実を見つけた

 白馬山からは下りのテンポを楽しむ 駐車場に着いたら 私の車を含め3台だった 3台とも倉敷ナンバーだったのには驚いた



アプローチ
 雨が降る予報からずれ降水確率が低くなっている 先の予報を見ると傘マークが多い 天気が良さそうだから山へ行って来ると出掛ける 倉敷は薄曇り 明るいところも見える いつものように吉備路を走り 県道271を経由して足守の手前で429に乗る 足守 加茂川と走る 旭川ダムは14日同様水位を下げている 旭町で県道30へ左折 旭川に沿って走り落合へ 落合入口温度27℃ 落合で313に乗り 久世 勝山と走る 勝山から181へ直進 新庄川に沿って登って行く 勝山27℃ 美甘27℃ 新庄26℃と温度を確認 道の駅メルヘンの里新庄を過ぎて次のT字路を右折 毛無山登山口の標識に従って車を走らす 登山口駐車場には鳥取ナンバーの車が一台 その隣に駐車する 燃費は行き27.7km/l 往復で34.1km/lと記録更新