爪ヶ城 矢櫃城跡コースを下る



標高 1114m    難易度 ☆☆     登り130分 下り70分 林道64分   岡山県
倉敷からの距離   96Km        登頂日 2013/09/18  ガイドブック  F写真 山の音 動画

声ヶ乢530m10:10−10:55第一展望所−11:06水場−11:10第二展望所分岐850m11:13−11:46標高1000m−11:59展望所12:03−12:14第三展望所(爪ヶ城跡)−12:27山頂12:47−12:55第三展望所−13:14矢櫃城跡−13:38兜神社跡−13:57林道600m−15:01声ヶ乢

登山
 今日は爪ヶ城(つめがじょう1,114m)を訪ねる

 登山支度をして出発する キツネノマゴ イヌタデと目立たない花の見送りを受ける 丸太の階段を登って行く ゲンノショウコ ツユクサが目立つ ヤブマメ イヌトウバナ アキノノゲシ オトギリソウ カタバミ ダンドロボロギク ツリガネニンジン ヨウシュヤマゴボウなどがぽつぽつ顔を出す ダンドロボロギクはベニバナボロギクかと思っていたが色が冴えない 確認のため四季の山野草のサイトでボロギクで検索してみると ダンドロボロギクが検索されこれかと思った次第

 ジグザグにルートを登って行く 今度はシンミズヒキを見つけた 先日箱根湿生花園でシンミズヒキと紹介がありミズヒキにも種類があるのかという記憶があったので葉の部分も写真に撮り調べたところシンミズヒキだった 何が役に立つかわからない

 ルートには樹木が色々とある 花から実へと変化を見せている Zukandaに掲載しているのでタグをクリックする事で一覧表示出来る 木の実にも注目し探す しかし何と言う名前か判定に難航する 知人が葉と枝による樹木検索図鑑というページを開設しているので参考にさせて戴いている

 早速恩恵にあずかったのがウリノキ ウリノキの花は知っていたがこのように上向きに実をつけるとはと変化に驚く クリやヤマボウシ コナラの実を見つけ タラノキが花を咲かせていた アセビは冬に咲く花、花芽をつけていた 実が出来るときに花芽も出来冬に咲く準備をしているとか セイヨウタンポポが季節外れの花を咲かせ ヤマハギがいい色で咲いていた そして第一展望所に出る

 雲海のシーズンは雲海が楽しめるそうだが今日は快晴 津山の市街地を見渡す事が出来る ルートを行く 樹林の中のルート 木々の背が高いと実が出来ていても判別出来ない アセビの花芽とママコナを見て第二展望所の分岐に出る

 分岐を左に行き 第二展望所に出る 山形仙を見る事が出来る 山形仙の標高791mに対しここは850m程の標高であり 上から見下ろす形になる ススキが穂を出しススキの先に山が見える 足元を見るとネコハギが花を咲かせていた

 分岐に戻りルートを登る 6月頃にはウツギ サワフタギ タニウツギが咲き誇っていた場所だ周囲をきょろきょろしながら登って行く 早速ナツハゼが顔を見せる 実を沢山つけておりいつも見ているのと違うので何の実かなと思っていたが その後もナツハゼの木と知っているところでも同じように沢山の実をつけており こんなに稔るのだ! これならジャムにするとか食用にするのもおかしくないと知った次第

 オオカメノキ ウツギ タニウツギ カマツカ ノイバラなどの実が次々と顔を見せる 鎖のあるところを登るとサワフタギ マムシグサが出迎えてくれる 少し登るとリョウブやウリハダカエデの実 そしてイタドリが花を咲かせている 雄花と雌花と咲いていた ママコナが顔を見せる この辺りからママコナが増えてくる ナツハゼの木が結構多い たわわに実をつけている まだ色付いていないものもある ナツハゼに混じってベニドウダン タニウツギも顔を見せる そして標高1000mと書いた標識のところに出る 標識は字があせ 笹に埋もれるようにしており そこにあると知っていないと気づかない可能性がある すぐ先に石造りのベンチがある そこが標高1000mの地点になる

 サワフタギの実を見ながらルートを行く 右手に第三展望所のピークと山頂 滝山とを見る事が出来る ルートに石がありその間を抜けてゆく その辺りが最初にナツハゼを見つけた場所 丁度目印があり記憶に残っている ここでも沢山の実をつけていた ヤマボウシやベニドウダンも見つけた ベニドウダンはその少し先 展望所の標識を中心に沢山ありシーズンには楽しませてくれる

 展望所の標識に従い左に進む クロソヨゴが赤い実をつけていた ホツツジが花と実とをつけていた 展望所から県北の山が見える 大山が見える 手前右手は蒜山三座のようだ 山並みの先に雲が見えるが 見渡す限り青空が続く こんな天気も珍しい 眼を右に転じると山頂ピークならびに第三展望所のピークを見る事が出来る

 ルートに戻りベニドウダンの木の間を降りて行く 樹林の中を歩き、登り返すと第三展望所に出る 展望所にはどなたもいない 展望所から山頂ならびに滝山 那岐山を展望出来る 山頂よりは展望がきく ここを昼食休憩所として休まれている方が多い

 ルートを山頂に向かう 樹林の中のルート サワフタギ ナナカマドの実を見つけた 背の高い木は残念ながら情報は得られない 足元にはここでもママコナが咲いていた そして山頂に出る

 リュックを下ろし周辺の木々を見て回る 山頂標識の後ろにニシキウツギが花を咲かせていた記憶があり除くとタニウツギと同じような実をつけている 花の情報を知らないとニシキウツギかわからない クマシデ ミズナラ アズキナシ ウリハダカエデ ベニドウダンなどの実を見つける 名前がわからなかったものもある 山頂に出て 滝山方面を展望する アセビの花芽を前景に滝山 那岐山を見る事が出来る 那岐山は滝山とかなり重なっている 滝山と那岐山を背景に記念写真をとり 食事を終え下山する

 下山は第三展望所まで戻り そこから下山道に降りる 展望所に女性二人組みが昼食休憩をされていた 挨拶を交わす 金山林道から登り声ヶ乢に降りるとの事 私と丁度逆のコースだ ごゆっくりと声をかけ降りてゆく 樹林の中のルート 足元を見ながらテンポ良く降りて行く

 下山ルートで展望のきく場所が2ヶ所ある ちょっとした岩のある登りを登ったところ最初の場所からは山頂ピークと降りてきた尾根ルートが 次の場所では山頂から滝山・那岐山に繋がる尾根を見る事が出来る 兜神社の直前にナツハゼを見つけた ここにもあるのだ 下山途中新しく作業道が出来ていた ルートには案内表示がある 下山時にはわかるが登る時わかったのだろうかと心配になる ルートに赤字の○を書いた標識がある そこを登る形となる ヤマジノホトトギス マツカゼソウ ヒガンバナを見て林道に出る 林道に出たところにマタタビが実をつけていた

 林道を花や実を探しながら声ヶ乢に向かう 右や左と花や実のありそうな場所を選びながら歩いてゆく ウツギ* ヨウシュヤマゴボウ* ダンドロボロギク オトコエシ キンミズヒキ ススキ ゴマナ ダイコンソウ ミズヒキ ヤブマオ イタチハギ* イヌトウバナ ツリフネソウ イヌホウズキ コウゾリナ メタカラコウ アキチョウジ マツカゼソウ ヒカゲミツバ カラマツソウ フユイチゴ* ヤマハギ ヤブマメ タニウツギ* タムシバ*(*は実)に出会った 駐車場には女性グループの他 もう一台増えていた



アプローチ
 大雨や竜巻で被害をもたらした台風18号が過ぎ 久々に爽やかな青空が広がる 透き通った空 どこを探しても雲が無い空 こうした空の下で山登りを楽しめる事に感謝し 車を走らす いつものように429で吉備路を行き 県道271を経由して足守の手前で再度429に合流する 足守 加茂川と走り 旭川ダムへ 水位は平常の状態 水が流れているのか水面の濁りがなく美しい川面を見る事が出来た 旭町を過ぎ 休み乢トンネルを抜ける 泉山の山並みはバッチリ どこも清清しい 津山市街地の手前で53号に合流し 市街地を抜ける 津山インターチェンジ手前で429と別れ53を直進する 沿道の温度表示は20℃ 勝北町役場のすぐそばにある広戸仙登山口の標識を左折して、道なりに走って行く 要所要所に登山口の案内がある 前面に爪ヶ城の山容が見えてくる 小型車の標識に従い声ヶ乢の登山口駐車場に向かう 駐車場には1台もいない