花見山



標高 1188m    難易度 ☆     登り91分 下り42分   鳥取県
倉敷からの距離   103Km        登頂日 2013/10/01   ガイドブック   F 写真 山の音 動画

駐車位置10:14−10:24車道終了−10:40ロープウエイ終点(登山道入口1.2km)−11:21標識_0.6km−11:45山頂12:04−12:28登山道入口−12:42車道−12:46駐車位置
 

登山
 今日は花見山(標高1188m)を訪ねる 花見山にはマツムシソウが一面に咲いているとの情報を得た 1995年以来の訪問となる

 登山支度をする 駐車している場所もゲレンデの一部なのだろう ゲレンデを見下ろす事が出来る 除草作業の草刈機のエンジン音は聞こえるが離れた場所のようで、駐車して良いか確認もとらずに出発する

 車の周りにマツムシソウ コウゾリナが咲いているのをカメラに収め 車道を登って行く 車道脇にも随所にマツムシソウを見る事が出来る その他にヤクシソウ オニノゲシ ムラサキカタバミ ムラサキツメクサが顔を見せる

 ムラサキツメクサは名前を探すのに苦労した あれこれ探したあとGoogle検索で画像を読み込ませ検索をしてみた 似た画像を幾つか表示してくれる やはりダメだなと思いながら眼で追ってゆくと気になる写真がありたどって行くと外国語で表示されている その文字列で検索をかけるとムラサキツメクサと表示され 今度はムラサキツメクサの文字を入れて画像を検索すると見事 探していたものだった わかって見ればなるほどとうなづける

 草刈機のエンジン音が大きくなってきた 音のする方を見上げると斜面にとりついて作業している人が見えた かなりの急勾配だ

 自動車道を登って行く アキノキリンソウ オトコエシ イヌタデ そして、ナナカマドやクマシデ タニウツギの実を見つけて 舗装道路の終点に出る

 眼の前にはゲレンデが広がり 薄紫色のマツムシソウが一面に咲いている なかなか見ごたえがある 先月の14日に比婆山系の出雲峠でマツムシソウを楽しんだが 出雲峠に比べ10月になっても楽しめるし 花の密度も濃いと感じた 帰路、ロッジの方に伺ったところ一度刈り込みを入れている 刈り込みのタイミングがポイントと伺い 結構大変なことなのだと知った

 薄紫色の花の集団の中に ところどころに黄色い花が咲いている コウゾリナだ 道路脇に黄色で目立つ花が咲いている オオキンケイギクだ 外来種で繁殖力が強く家庭での栽培を禁止されている花との事 マツムシソウがやられないよう願う

 ゲレンデのマツムシソウを楽しみながらゲレンデに沿って作られている草芝のルートを行く ここにはマツムシソウが咲いていないので安心して歩ける 斜度がきつくなる この辺りにはマツムシソウは咲いていない ところどころコウゾリナが咲いている 斜面を登って行く センブリ ノアザミを見つけた スズムシバナと思われる小さい花を見つけたが違っているかも知れない 斜面の左には笹原が刈られずに残っており リンドウ ヤマラッキョウを見つける事が出来た そしてリフト終点に着く

 奥日野県立自然公園と書いた大きな案内標識があり その左に花見山探勝歩道1.2kmと書いた案内標識がある 標識に従いルートに入って行く ルート入口にはツリガネニンジン シロヨメナ センブリが出迎えてくれた ルートにはミズナラ クマシデなどと説明がある マムシグサ コマユミ ミズナラの実が次々と顔を見せるかと思うと アキノキリンソウ リュウノウギクなどの花も顔を見せる

 ルートは着実に追う事は出来るが草や潅木が覆っている 丸太の階段で足元の確認も必要だ 一歩登って周辺を見て 花や実があれば写真にとり また歩いて行く 何に出会えるか楽しみながら進んで行く 登山記録を見ると 最初の600mに41分 残りの600mを24分要しており 最初の数百メートルをかなりゆっくり歩いたと記されている ちなみに1995年の記録では1.2kmを20分で歩いている その当時は花や実を愛でることなく一目散に歩いていたように思う

 さてそうして歩いた結果250枚を越える写真 最近実の方にも眼を向けているので何という名前か判断に大変 コナラとミズナラはどこが違うのだろうか どんぐりで片付けていたものに色々な種類がある だんだんと鑑識眼が備わってくる事に期待しながら 名前をつけてゆく

 リュウノウギクの次にはイヌツゲ ミヤマガマズミ クヌギ カシワが顔を見せる 樹木がとぎれ振り返ると明石山を見る事が出来る シロヨメナ タムラソウの花が顔を出す またミズナラ ヒメヤシャブシ コマユミ リョウブ タニウツギなどの実と結構種類が多い

 草木の繁りがなくなり歩きやすくなる ツルニンジンが花を終え特徴のある姿を残していた アキノキリンソウ シロヨメナはちょくちょく顔を見せる ビッチュウアザミ オオカニコウモリ ナナカマド コマユミ マムシグサ サワフタギ ガマズミ と続く ミヤマガマズミとガマズミでは葉の大きさが違う ガマズミの実はピークを終えたようで元気が無い

 オオナルコユリの実 サンインヒキオコシ ツリバナ ナツハゼ コバノガマズミ ミヤマガマズミと続く コバノガマズミとミヤマガマズミは葉と実のつきかたが違うようだ ミヤマガマズミの木が沢山あり ミヤマガマズミと書いた標識もあった そして600mの中間地点を過ぎる

 キクバヤマボクチ キバナアキギリが顔を見せる キクバヤマボクチとハバヤマボクチとの違いがどうも判りにくい 葉で区別できるかと思ったが 成長するにつれ変化してゆくみたいだ 

 ミヤマガマズミ コマユミ ツリバナ タンナサワフタギが顔を見せる 今度はタンナトリカブトが花を咲かせている タニウツギ イヌツゲに続き サラシナショウマが実をつけている コマユミが次々と顔を見せ ミズナラ シロヨメナ ミヤマガマズミ クリと続き山頂に出る

 山頂には休憩小屋がある 手すりに千屋温泉に向けて降りるルートが表示されていた やぶこぎがあるとも注記されている 展望は大倉山方面を見渡す事が出来る ガスが出て大倉山の山頂も覆われていた また左に眼を移すと、登ってきた尾根やその先に明石山を見る事が出来る 休憩小屋の周囲にマユミ オオナルコユリの実 ワレモコウを見つけた 記念写真を撮り 昼食を終え下山する

 下山は登ってきたルートを戻る



アプローチ
 真っ青な青空の下、倉敷を出発する 高梁川の川面は青空を写し美しい 通勤時間帯を過ぎたのか車の流れはスムーズ 川辺橋・総社大橋を抜け 豪渓泰橋20℃を確認し国道180へ左折する 車の流れに乗り高梁 井倉 新見と走る 井倉22℃ 新見24℃と気温は少しづつ上昇してくる 新見を抜けると車は少なくなり182号への分岐を過ぎると一人旅 前後に車がいないのは気持ちが良い 千屋で花見山スキー場の案内に従い左折 山に入って行く 千屋の温度標識が見にくかったが20℃と読んだ 花見山へ向かう道路は県道111 急坂をぐんぐん登って行く 桑平峠を越えて少し降りたところからスキー場へ向けて右折する 桑平峠のところに明石山登山口と表示されている 明石山にも訪ねた事があったなと懐かしく思う

 スキー場に向けて車を走らす 1995年に訪ねた時はロッジのところに車を駐車させて頂いたように思い駐車場を探しながら車を走らす 茶店のような建物があったが駐車可能スペースはそんな無い 舗装道路はその先にも続いているので そのまま走って行く ゲレンデのところまで登ってしまい舗装はそこで切れている ゲレンデに駐車して良いのかわからず車を戻す 除草作業が行われており業者の軽トラックが3台駐車していた その近くに駐車させて頂く

 帰路 ロッジに立ち寄って駐車場を確認する 私が駐車した場所でもよいし ここに駐車しても良いと伺った また、マツムシソウは一度刈り込みを入れているとか ニッコウキスゲやユウスゲを栽培し シーズンには植えているとかお話を伺う事が出来た