毛無山



標高 1218m    難易度 ☆☆     登り103分 下り85分(白馬山経由)  岡山県
倉敷からの距離   114Km        登頂日 2013/10/07  ガイドブック  F写真 山の音 動画

駐車場10:20−10:31登山口−10:48登山道入口−10:52三合目−11:05四合目−11:10五合目−11:16六合目−11:28七合目−11:40八合目−11:54九合目−12:03山頂12:21−12:29九合目−12:36俣野分岐−13:15白馬山−13:41林道−13:46駐車場

登山
 今日は毛無山(けなしがせん1218m)を訪ねる

 登山支度をして出発する 駐車場から山の家の間は整備されておりナナカマドが赤い実をつけ迎えてくれる ぐっと色づいてきた 青空に赤い実は映える 園地のまわりにクマシデ ツリバナ エゴノキとどれも特徴のある実をつけている マムシグサ ダンドロボロギクも迎えてくれる

 山の家から毛無山登山口の標識がある樹林帯入口まで50mほど渓流に沿った道があり この短い道沿いに種々の花が顔を出す いつも何の花と出会えるか楽しみである 早速シロヨメナ ナギナタコウジュ ミゾソバ ツリフネソウ テンニンソウ ヒカゲミツバ フトボナギナタコウジュ イヌトウバナ ビッチュウアザミ オタカラコウが顔を見せる 道路反対側の渓流沿いにはミヤマキケマン ノブドウの実 エゴノキの実が顔を見せる 登山口の入口付近にはカタバミ イヌタデが顔を見せる

 登山口から林道を行く 樹林帯の中のルート 樹林特有のひんやりした雰囲気に包まれる 樹林の中と言えどルート両脇に花が多い この時期はサンインヒキオコシ キバナアキギリが多い 8月に訪ねた時に目立ったヒカゲミツバはぐっと数が少なくなっている,
花を咲かせているもの 実をつけているものを見つけた 登山道入り口までに テンニンソウ* ツリバナ* ビッチュウアザミ ミヤマイラクサ ウド* ウツギ* ヒヨドリバナ ミヤマホウソ* ツリフネソウに出会った(*は実)ミヤマホウソの実はどうなるのか興味があり注意して探した 黒っぽい色になっていた

 登山道入り口からルートに入る 道幅が狭くなり土の道 歩く感触も良く 花がぐっと近づく サンインヒキオコシ キバナアキギリは登山道入り口付近に多く 固まって咲いていた 旭川源流の碑と書いた標識がある ルートは渓流に沿っており流れを楽しむ事が出来る ノブキが実をつけている いわゆるひっつき虫だ そして三合目の標識に出る

 オオカニコウモリが咲きだした 目立たない花だが良く見ると面白い 羽田研のホームページによると ややまばらな散房花序を付ける。小花は長さ8mmほどで白く、5つほどがまとまって総苞に包まれている と記載されている 渓流の方を見ると 小枝に緑色の実をぶらさげている ミヤマホウソと似た感じだが先ほどと色が違う 遠くなので葉の状態が十分把握できない 何かわからないが活き活きとしたものを感じる

 渓流は更に狭くなり伏流水となり影をひそめる 細流を跨ぎ 尾根を登って行く この辺りはモミジハグマが顔を出す 花は終わったようだ コアジサイの実やサンインヒキオコシを見ながら登って行く 足元に赤い花が落ちている 見上げるとツリバナだ ここにもいたのだ 写真に撮れるような場所に実をつけており カメラに収める

 ルートを登って行く まもなく四合目の標識に出る この辺りはブナや杉などの樹林帯の中のルート 花は少ない 毛無大岩 五合目の標識と登って行く 六合目の標識の近くは水がでて花など期待される ミズヒキ ミヤマイラクサなどが顔を見せる 六合目の標識のところにはウワバミソウがむかごをつけていた 六合目から少し登った位置にビッチュウアザミ サンインヒキオコシが花を咲かせていた

 六合大杉を過ぎるとブナ樹林帯でルート脇は笹原 風が吹くとさらさらと笹の葉や木の枝が触れる音が聞こえる これも山の音かなと収録したが 面白くない 七合目 八合目と登って行く ルートは整備され8月には繁っていた笹の葉は刈られている と言う事は笹の葉と一緒に刈られた花もあるかも知れない ヤマジノホトトギスの顔が見えても良さそうだが出会えなかった

 八合目を過ぎる 小鳥の鳴き声が聞こえてきた 不思議な事で収録しようとすると鳴き止んでしまう 収録を諦めると また 聞こえてくる 八合目と九合目の途中にオオカメノキとリョウブの木がある オオカメノキの葉が色付いてきていた リョウブの実はいつまであるのか随分と長い wikiに果実はさく果で3つに割れる と記載がある さく果とはアサガオの種のようなものらしい 丸い実が裂けて3つの種になるようだ

 九合目の休憩小屋を過ぎる ルート脇の斜面に赤い小さな実を幾つも見つける ツルアリドウシだ もっと手前で出会えるかと思っていたが やっぱりいたねと出会いを嬉しく感じる ルートを登り 階段状に整備されたところを過ぎると視界が開ける 登ってきた尾根の先に田浪の町並みを見る事が出来る

 ここから笹原のルートを登って行く 花に出会う事も無く 山頂に出る 山頂には男性がお一人昼食休憩をされていた 挨拶を交わし伺うと姫路ナンバーの方だった 私も食事をとりながらお話を伺ったりしていると ご夫婦連れが登って来られる 倉敷の方で毛無山初登山と話しておられた お二人で写真を撮りませんかと声をかけ シャッターを押してあげる 風が結構吹いており三脚は危なそうだと思っていたので 私もお願いしますと押して頂く

 山頂から大山ならびにそれに繋がる烏ヶ山 蒜山三座などが見える 大山の山頂付近には雲がかかっていたがその他の山並みはしっかり追える 手前には白馬山への縦走路 三平山に繋がる山並みを追う事が出来る 倉敷のお二人に白馬山へのルート カタクリの時期が良いと紹介したがその後どうされたか不明

 姫路の男性も白馬山経由とか 私が先に降りたが途中で抜かれてしまった 白馬山へ向けての尾根道も楽しみなルート 花や実をルートの近くから見つける事が出来るので、今日は何に出会えるか などと楽しみながらルートを行く 木々は薄っすらと色付いてきているが紅葉を楽しむまでにはもう少し時間がかかるようだ ナナカマド ブナ タニウツギ リョウブ ウリハダカエデなどを見つける 6月に訪ねたときサワフタギが多かった記憶がある サワフタギとタンナサワフタギとある事を知り 果たしてどちらだったのだろうと確認したかったのだが 不思議な事に実を見つけられなかった もう落ちてしまったのだろうか?

 俣野分岐を過ぎ ルートを行く ユキザサの赤い実を見つける こちらのルートはルート脇の笹や草を刈った様子は無く そのまま残っていたのだ チゴユリも実をつけているこちらも濃い藍色になってきている 眼の前に現れた葉がナナカマドのようだと判断し周辺を見回すとナナカマドが実をつけているのを見つける事が出来た 葉を見て、探して見つけられるようになったかと密かに喜ぶ

 今度はタチシオデだ 笹の葉の中にちらっと顔を見せる 近づいて確認する ちょっとわかりにくいところのものを見つけるとこれも嬉しい 途中3名のグループとすれ違う もう一台の車の方のようだなとマスバランスを勝手に判断し こんにちわの挨拶を交わしすれ違う 

 ミヤマガマズミが幾つも赤い実をつけていた 瑠璃色をしたサワフタギも近くにあった サワフタギはちょっと撮りにくい場所にあったので片手で引き寄せ 片手カメラで撮ったが 残念ながらピントが甘かった その後 ツルアリドウシ ユキザサ チゴユリの実を幾つも見つけ 白馬山に出る

 白馬山から丁度大山を見る事が出来る 雲が更に降りて裾野も大分覆っていた 大山を見えるのはここが最後となる 後は下山ルートをテンポ良く降りる 足場もしっかりしており小走り状態 記録を見ると 26分で2kmを降りてしまった このスピードだと周辺を見る余裕は無く 足元だけだ 視野範囲にあれがあるとわかるのもあったが記録を撮っていないので記憶が怪しい ツルアリドウシやユキザサだったように思う



アプローチ
 台風が近づくなど明日以降天気が崩れる予報 天気のいいあいだに楽しんでおこう 青空の下 倉敷を出発する 吉備路から県道271を経由して足守の手前で429に乗り 足守 加茂川と走る 旭川ダムもいつもの顔を見せてくれる 空の青さを写し美しい 旭町で県道30へ左折 旭川に沿って走り落合へ 落合入口27℃とかなり気温は高い 落合で313に乗り 久世で181に合流 勝山から313と別れ181を美甘 新庄と走って行く 勝山28℃ 美甘25℃ 道の駅メルヘンの里新庄を過ぎて次のT字路を右折 毛無山登山口の標識に従って車を走らす 雄滝への道路が通行止めで迂回路を行き駐車場へ 駐車場にはすでに2台駐車 姫路ナンバーも1台駐車していた