中蒜山



標高 1123m 難易度 ☆☆  登り111分 下り72分 その他25分  岡山県
倉敷からの距離   118Km   登頂日 2014/09/12   ガイドブック  F写真 動画

塩釜ロッジ駐車場10:21−10:36一合目10:40−10:52二合目−11:02三合目−11:13四合目−11:19展望−11:21五合目−11:29六合目−11:40七合目−11:42鎖−11:56八合目−12:05尾根分岐−12:16山頂12:20−12:21尾根分岐=12:30尾根=12:38休憩12:49=12:57尾根分岐−13:03尾根分岐−13:09八合目−13:18七合目−13:25六合目−13:29五合目−四合目−13:41三合目−13:49二合目−13:57一合目−14:08駐車場 

登山
 今日は中蒜山(なかひるぜん1123m)を訪ねる

 登山支度をして出発する 太陽が顔を出し青空が広がる 駐車場から山頂がくっきりと見える 草原には花は見られなかった ちょっと残念な思いをしながらロッジの前を行き 中蒜山登山口の標識に従い登山道へ 登山道入口左手には冷泉が湧き出している 帰路が楽しみだ
 
 登山道を行く 樹林の中の小道 ツクツクボウシが鳴いている つい先日広島の六の原ではミンミンゼミだったが ここは早くもツクツクボウシ 秋近しを感じる 樹林をこぼれる木漏れ日も夏の暑さという感じから暖かみを感じられるようになった ルート脇にはシラヤマギクがあちら こちらに顔を見せる ヤマハギも花を咲かせていた ふと見ると ギンリョウソウモドキが固まって顔を見せていた 見つける事が出来てラッキーとカメラに撮る ツルリンドウも隠れるようにして花を咲かせていた ツルリンドウは葉を見てもわかるようになったので見つける確率はあがっている
 
 樹林から少しの間抜け出し、山頂がちらっと見える キンミズヒキ ピンクや白のゲンノショウコ ヨモギなどが顔を見せる また樹林に入り景観はきかなくなる 今度は林道に沿った車が走れる道幅のルートとなる 周辺をキョロキョロしながら進む イヌタデが結構多い クサギが花を咲かせているのを見つけた 花一輪だけだったが清楚な感じがする ヤマノイモがムカゴを稔らせている ツリフネソウがあちらこちらで咲いている 残念ながらキツリフネは見つからない
 
 一合目入口に車を停め 作業を行っている方がおられ挨拶を交わす ブナの植林をしているとの事 この夏は雨が多く 雑草が茂り大変だと話しておられた ブナの若木が大人の身長程度に成長してくれるまでが大変だと話しておられた
 
 一合目の標識を左に見て登山道に入って行く しっとりとした樹林の中のルート オオカニコウモリが花芽をつけ ヤマニガナが一輪花をつけていたが この時期は花は少ない 5月に訪ねた時はこの辺りにトキワイカリソウやヤマルリソウが顔を出していたと懐かしむようにルートを行く それでもアキチョウジ ヤマジノホトトギスを見つける 渓流沿いのルートではミズヒキ ツリフネソウが沢山花を咲かせていた
 
 二合目の標識が草に覆われるようにしている そこに標識があるという事を知らないと気づかない可能性がある 標識を過ぎ 岩がごろごろした足場の悪いところを抜けると常緑樹林帯の中の登りが始まる ノアザミ ノギランを見つけたが花は少ない 三合目の標識がルート中央にあり 周辺は木の根が張り巡らされている ルートには木の根が多い 木の根の間を選びながらルートを行く 気温が20℃少々という事で暑さは左程感じることなく登って行ける それでもポタポタと汗が垂れる
 
 花を見つける事なく四合目を過ぎる まだまだ登りは続く ところどころ擬木の階段となり変化がある 五合目の手前に視界が得られるポイントがある 草木が繁って見晴らしはどうだろうかと思っていたが枝の間から蒜山の市街地を伺う事が出来た そのスポットの近くにシラヤマギクが花を咲かせていた 花には太陽の陽射しが必要のようだ
 
 すぐに五合目に出る ここで傾斜が緩くなり一息入れる事が出来る ルート脇の笹の葉が風に吹かれサラサラと笹の葉の特徴のある音をかなでている 風がいい 樹木に囲まれているものの風の通り道になっているのか実に心地良い風がとおり過ぎて行く 次第に傾斜がきつくなり六合目の標識を過ぎた辺りからまた根っこが張り巡らされた急な登りが待っている
 
 六合目を過ぎたところでツルリンドウを見つけた こうした中で花に出会えるのは嬉しい 木の根に注意しながら登って行く ロープが設置されておりロープを過ぎたところが七合目 さらに登りは厳しくなる 今度は鎖が設置されている 尤も鎖が設置されている場所は私の記憶によればバイパスルートが出来 鎖不要な状態 随分と登りやすくなった感じがする
 
 根っこのルートから石がごろごろするルートになり植生が変わったのかアキノキリンソウ ママコナ キンミズヒキが顔を出す イワカガミの葉もあちらこちらに見られる シーズンにはイワカガミに出会える場所だ そして八合目の標識に出る 標識を過ぎるとすぐに樹林を抜け 最後の登りとなる
 
 階段状のルートになっているが一歩の幅がさまざま 手をついたり 枝を掴んだりして登って行く ツリガネニンジン アキノキリンソウ オトギリソウ ノダケが顔を出す ノダケと呼んでいいのか自信がないがセリ科の花 教えて頂けるとありがたい そして尾根分岐に出る
 
 尾根分岐から登ってきたルートを振り返ると 眼下に登山口を見る事が出来 傾斜がきつい事がわかる 下蒜山へ向かうルートの先には下蒜山のピークが伺える 縦走路の笹が刈られ整備されていたので下蒜山登山道も整備されたに違いない
 
 分岐を中蒜山に向けて登って行く 傾斜がゆるくなり歩きが楽になる ノアザミ マルバハギ ツリガネニンジン ノダケ アキノキリンソウ ワレモコウ シュロソウ ホツツジ キンミズヒキなどを見ながら登って行く 前方に避難小屋が見えてくる 小屋の前に何か花のようなものが見える ひょっとしたらマルバタケブキかも知れない マルバタケブキなら大きな花 ここから見える可能性もあると気持ちが高ぶる 暫くはルートから見えなくなる
 
 右手後方に下蒜山への縦走路を俯瞰出来るスポットがある景観をカメラの収めルートを行く ルートは左にカーブして避難小屋が見えてくる すかさず左に眼を移す 予想していたとおりマルバタケブキだ 幾つも固まって咲いている  まだ元気が良い 蝶も花にとまっていた ズームでカメラに収める 蝶がいる事でアクセントがついた
 
 山頂に向かう イブキトラノオがまだ花を咲かせ出迎えてくれた 山頂にはどなたもおられない 山頂標識の近くに行き 上蒜山の縦走路を俯瞰する 上蒜山の縦走路にもマルバタケブキが群生しているスポットがあり山頂から黄色い花が見えた記憶がある そう思って見て見たが見つからない でもダメ元だ 確認しておこうとその足で縦走路に向かう
 
 避難小屋の脇に分岐があり標識がある 標識の案内に従いルートを降りて行く この辺りと思うところまで降りて行く 花は見られない もう終わったのかも知れないと気持ちをチェンジして探すと花が終わったマルバタケブキが見つかった やはりここで良かった 少し先に行くとリンドウが花を咲かせていた それならともう少し降りて行く ノダケ アキノキリンソウ アメリカセンダングサ オトギリソウ シモツケソウ ウメバチソウの花芽 ヤマラッキョウを見つけ 先ほどリンドウが咲いていたところに戻る
 
 縦走路を見ると4名のグループが上蒜山に向かっておられた 縦走路を背景に記念写真を撮り下山する 下山は登ってきたルートを戻る 



アプローチ
 今日は降水確率10%だが気圧の影響で雲が出易いとの事 倉敷の空は薄曇り 一部青いところも見られる 大気はすっきりしており山並ははっきり見える いつものとおり吉備路を走り 県道271を経由して足守の手前で429に乗り 足守 加茂川と抜けて行く 旭川ダムは幾分水位を下げている 太陽が顔を出し水面を照らしていた 旭町で県道30へ左折 旭川沿いに走り落合で313に乗る 落合入口温度22℃ 落合から313で久世 勝山 湯原と走る 勝山23℃ 湯原22℃ 湯原からトンネルを幾つか抜け中和村で482と合流する 蒜山市街地入口で313と別れ482を直進 蒜山の市街地を行く 蒜山の温度表示は21℃ 塩釜冷泉入口の案内に従い 塩釜ロッジ駐車場に向かう ロッジには草原の斜面に登山者用駐車場の記載がありそこに駐車させて戴く すでに6台駐車