天神山



標高 778m    難易度 ☆    登り75分 下り46分 その他11分  岡山県
倉敷からの距離   65Km        登頂日 2014/12/07   ガイドブック  F写真 動画

駐車場9:34−9:51石段−9:56擬木の階段−10:18石仏10:19−10:33八合目−10:39park−10:50三角点10:51−11:00park=11:06鈴振崖11:15=11:20合流−11:21八合目−11:27石仏−11:39擬木終−石段終−11:57駐車場

登山
 11月末に全国男声合唱フェスティバルが開催されるなどの行事があり、久々の山登り テレビによれば蒜山三座はすっかり雪化粧 このシーズンになると県北の降水確率はあがる 私も少し高度を下げ近場の天神山(てんじんやま778m)を訪ねる

 登山支度をして出発する 気温も低いのでウインドウブレーカーを着用、冬用の帽子をかぶり、手袋も着用する 登山道は中国自然遊歩道となっている 駐車場の入口から右手ルートを登ってゆく 落ち葉が積もっている 数分歩くと前方が開けて鈴振り崖が見えてくる 白いものが見える 雪が降ったようだ ルート脇の笹の葉にもまだ雪が残っている アイゼンやスパッツ 冬用の手袋などはリュックに入れてはいるがどんな状態だろう

 このシーズン花や実は見つからない 従って、しゃがみこんで写真を撮る事なくルートを行く 渓流を2つ跨いで抜ける 杉の樹林帯のルートとなる 右手に渓流があるが渓流には倒木があちらこちらに見られる 左手の山の斜面にも倒木が多い 台風などの影響だ ルートにかかっていた倒木は整備され歩きやすくなっている

 土のルートから石の階段のルートになる 土石流で崩れたところもあったがこちらも大分歩きやすくなった ごっつん! 頭を倒木にぶつける 足元を見ながら登って行くとこうした被害に遭う ここに倒木があるとは予想出来なかった 下る時も要注意だ

 石段を登って行くと 今度は擬木の階段のルートとなる 白い粉をまぶしたように全体が薄らと雪化粧 ルートにはまだ積もっていない 擬木の階段は1346段と以前数えた事がある 一歩一歩登って行く 若い時に一段一歩で登って行った事が思い出され懐かしい 今はほとんど2倍のステップだ

 土石流でルートが流されたところがある 数メートルだがルートが切れた、それから大分時間が経過、人が地ならしし新しいルートが読めるようになってきている 雪景色も白さが増えてきた 擬木のところには雪が残り土の部分には地肌が見える ルート脇の石の上にも薄らと雪帽子 小枝には雪玉が出来ている そして石仏のところに出る ここは擬木の階段の中間点だ

 気温が低いとは言え、汗がたれてくる 手袋にも気化した水蒸気が手袋の外側で凝縮し、小さな水滴がついたような感じ 石仏のところでリュックを降ろし ウインドーブレーカーを脱ぐ 寒くもなく心地良い 七合目あたりと書いた標識を左に見て 擬木の階段を登って行く この辺りから先行された方の足跡がわかるようになる どうやらお一人のようだ 歩幅もそこそこあるなと思いながら登っていると 人が降りてくる気配 男性お一人だ 予想どおりだった 挨拶を交わす 雪の状態を伺うと こんなものです とのお話だった お気をつけてとお互い別れる

 しばらく登ると八合目の標識がある ここまで来ると擬木の階段の残りは少ない 周辺を見回すと 明星崖や鈴振り崖の斜面を見る事が出来る 雪で白黒の世界 ここまで雪があるとは思っていなかった 一味違う景観だ

 そして擬木の階段を終える 山頂まで200mと書いた標識があり 標識に従ってルートを行く 林道終点の広い空地がありベンチが2台 雪が数センチ積もっている 先ほどの男性は山頂には寄らず 鈴振り崖へ向かったようだ 私は山頂へ向かう

 自動車道を数メートル行くと 右手に山頂ルートを示す標識があり 標識の方向に従って左手のルートへ進む ルート入口にも標識があり その脇に14丁と書いた丁石が設置されていた 2014年と書いてある 今年設置されたもののようだ 樹林の中のルート、薄らと雪化粧 ルートに雪の占める部分がぐんと増えるがまだ土の部分がポツポツと見える 雰囲気としては雪景色を楽しめる 13丁 12丁と丁石を見て ルートを少し下り 山頂に向かう分岐に出る

 この部分はルートがわかりにくい部分だったが ここにもしっかりした標石が出来 山頂への方向を示している 新見ハイキングクラブの標識も設置されている ルートも整備されていた 笹を分けて行かねばならないかと思っていたが その心配はなく しっかりしたルートになっており山頂まで続いている 太陽の陽が射し込み明るくなってきて、雪景色も鮮やかになる この陽射しだとすぐ溶けてしまいそうだ

 山頂に出る ルートが整備されていたので、山頂に変化があるかなと期待したが 山頂はいつもと同じ 眺望は得られない 新見ハイキングクラブの山頂標識が設置されているが 標高の記載が777mとあり 先ほどの標石の778mと違う 私は従来どおり778mを採用する

 山頂をあとにすぐに鈴振り崖に向かう 林道終点の広場に戻り 天満神社へ向かう 先ほどの男性の足跡を確認出来る 鳥居や狛犬があり 天満神社に出る 神社の前に16丁の丁石があり 登山口まで16丁(1760m)との記載があった

 丁の長さについてインターネットで調べると下記の記載があった 時代によって長さが違ったようだ
ちょう【町・丁】
(「丁」とも書く)距離の単位。条里制では,1町は6尺を1歩とする60歩であったが,太閤検地の際6尺3寸を1間とする60間となり,その後6尺を1間とする60間となった。メートル条約加入後,1891年(明治24)1.2キロメートルを11町と定め,1町は約109.09メートルとなった。

 天満神社の境内を抜けて数分で鈴振り崖に出る 崖の上の雪は消え地肌が出ていた 風もなく、太陽の陽が射し、心地よい だが県北の山並みは全く見えない 花見山の斜面かなと微かに判断できる程度 昼にはまだ早い 記念写真を撮り、下山する

 下山は登ってきたルートを戻る 擬木の上は滑るので擬木に足がかからないよう留意しながら降りる 足場の良い場所ではとんとんとんとテンポを楽しむ 太陽の陽射しを受け 溶けた雪がぽたぽたと落ちてくる 擬木の階段を過ぎたところで男性の方が登って来られ、挨拶を交わす ぽたぽた落ちてくるのは 雨ではないですよね と 尋ねられる ええ 雪が溶けているようですと返事する 確かに、登るとき、この辺りは雪が見られたがすっかり消えている



アプローチ
 県北の降水確率は少し高めだが県南は10−20%雨の心配は無さそうだ 倉敷は青空が見える 休日でもあり高梁川沿いの車の流れは順調 川辺橋 総社大橋と抜けて行く ここを走るときはいつも自宅からわずかの時間でこの景観に接する事を嬉しく思いながら車を走らす 豪渓泰橋の温度表示は0℃、かなり冷えている 橋を渡り国道180へ左折 高梁川に沿って北上する 高梁市の入口で313へ左折 今度は成羽川に沿って走る 成羽美術館を過ぎ川上町で県道33へ右折 成羽川を右に見ながら北上する トンネルを二つ抜け 登山口駐車場に駐車 駐車場にはすでに1台駐車 車載温度計は2℃を表示