金甲山



標高 403m    難易度 ☆     登り117分(怒塚山経由) 下り100分(みつがしわ新道 城山経由)  岡山県
倉敷からの距離   25Km        登頂日 2015/04/15  ガイドブック   F写真 動画

駐車場所11:33−11:39鉄塔#39−11:52鉄塔#38−12:01鉄塔#37−12:12お花畑−12:20鉄塔#36_12:23−12:25標識−12:31怒塚山山頂−12:51鉄塔#127−12:56分岐三角点−分岐−13:12金比羅宮跡−13:14分岐−13:20道路−13:30金甲山山頂−13:41みつがしわ新道分岐−14:08誠徳院−14:11奥池−14:14ザイフリボク14:17−14:36鉄塔#129分岐−14:47中池登山口−15:13駐車場所

登山
 今日は怒塚山(いかつかやま332m)経由金甲山(きんこうざん403m)を訪ね、帰路、城山(しろやま169m)ルートを経由する

 登山支度をして出発する 駐車場の斜面にタガラシ ヒメオドリコソウが花を咲かせている 花を見て登山口の標識のところから斜面を登って行く 竹やぶを抜け民家の裏庭のようなところを通らせて頂く

 ヤエザクラが花を咲かせていた 足元にはオオイヌノフグリ カラスノエンドウが顔を見せる 少し行くと黄色い花畑 ウマノアシガタだピカピカした黄色が目立つ セントウソウ ヒメウズも花を咲かせている ヒメウズは小さい花で少しの風でも揺れ なかなかピントのあった写真が撮れない 今日も何枚もトライするがことごとくボツ

 鉄塔#39の脇に出る 鉄塔の縁にウラシマソウが特徴ある花を咲かせている ウラシマソウは他でお眼にかかる事が滅多にない花 この山では出会う事が多い ここで お花畑で 金比羅宮近くで 金甲山自動車道で みつがしわ新道で 誠徳院手前でと数箇所で出会った 花の様子は場所によって違う ここと、金甲山自動車道では花を咲かせていたが 他は花芽が付きだしたり、葉が出たり、したところだった

 樹林の中のルートを行く 朝方まで雨が降っていた事もあり足元が悪い 落ち葉が積もっている 踏むと水が滲みだしてくる 足場に留意しながら登ってゆく 樹林がとぎれて陽射しを得られる場所がある そこではウマノアシガタ ゼンマイ ニリンソウ サワハコベが顔を見せてくれた ウグイスの声が賑やかだった

 男性お一人降りて来られた 足元が悪いですねと挨拶を交わし、すれ違う

 鉄塔#38を過ぎ 鉄塔#37手前にウグイスカグラの木がある 花を咲かせていないか探す 咲いているのを見つけるが蕾は見られず 二つ並んでいる花も無かった 時期が遅かったようだ それでも花に出会えて何より ルート脇にはヒメウズ タネツケバナ セントウソウが花を咲かせ アマドコロが葉を伸ばしていた

 鉄塔#37を過ぎお花畑に向かう 今度はヒトリシズカに出会えぬか期待しながら登って行く ウラシマソウが葉を伸ばし フタリシズカが花芽をつけていた カタクリの葉も顔を出していた だが、ヒトリシズカは見つからない 見つけられないままお花畑に出る ここにも咲いていた記憶があるのでこのあたりはと探す 葉を見つける事は出来たが花は見つけられなかった

 フタリシズカが花芽を出しているという事は時期が過ぎてしまったのだろうかと探すのを諦める 急告と書いた標識の下に咲いているニリンソウを見て アングルの階段を登る 何と、そこでヒトリシズカを見つける 諦めていただけに嬉しい 早速カメラに収める

 アングルの階段を登って行く この辺りは、ヒヨドリジョウゴの群生地だがまだその兆候は見られない 赤い実も姿を消していた アケビが花を咲かせているのを見て鉄塔#36に出る ルートを左に折れるようにして進む

 足元にオニタビラコが花をつけていた 右手に幾つも花を咲かせたウグイスカグラが風に吹かれ揺れていた ここにも咲いていたのだと喜ぶ 風に揺れているのでなかなかシャッターチャンスが無い 左手で枝を押さえ片手撮りをする なんとか撮れた 今度は、左手にライトブルーの花を見つける 近づいてみるとホタルカズラだ ここにも咲くのだと新しい発見 カメラに収める ホタルカズラは何故かピントのあった写真が撮れない 今日も何枚かトライしたが甘い 何故なのだろう?

 思いがけないところでウグイスカグラやホタルカズラに出会え喜んで山頂に向かう 山頂に出る 澤本さんの登頂記録が無いのが残念だ 岡山市街地はどんよりして遠望はきかない すぐに金甲山へ向かう

 しばらくは下り トントンと降りてゆきたい所だが足元が緩い 注意をしながら降りてゆく 綿毛というか種をつけたコウヤボウキに新しい葉が出ていた コウヤボウキの綿毛は結構長い期間お眼にかかれる いつもの場所にホタルカズラが顔を出す 花の範囲が広がっているのか手前にも 通り過ぎたところにもぽつぽつと花を咲かせていた

 鉄塔#127に出る 天気は陽が出たり翳ったりで変わりやすい 風も結構強い ここではどんよりした空模様で景観も暗い 振り返ると怒塚山を伺え 新緑を楽しむ事が出来るのだが色のあざやかさは無い

 ルートを行く 数分で中池登山道と合流し 合流地点に三角点がある そこにはアケビが花を咲かせていた 特徴のある花を楽しむ 時々陽が射し新緑が輝く ルートは樹林帯の登りとなる 大きなクスノキの樹林帯を過ぎ、金比羅宮の石の鳥居に出る 鳥居を右に見て 左に曲がる この辺りはウラシマソウの群生地 まだ、花芽をつけた状況だった

 分岐を金甲山へ向かう ルートを登って行くと自動車道に出る 道路脇に花が迎えてくれる ノヂシャ ウシハコベ オニノゲシ オドリコソウ セイヨウタンポポ セイヨウカラシナまたワラビが芽を出し アケビも花を咲かせていた 駐車場にはヤマザクラだろうかまだ花を残していた 電波塔などが設置されているところを抜けて行くと道路脇斜面にジュウニヒトエ オオイヌノフグリ ウラシマソウ カラスノエンドウ ホトケノザなどが顔を見せる 山頂付近の桜はすっかり散っていた

 展望台を登り屋上にある山頂三角点に出る 瀬戸内海の展望が得られる 今日は視界がきかない瀬戸大橋は確認出来なかった すぐに下山する 下山は金比羅宮のところまで戻り みつがしわ新道へ向かう

 ルートが緩い じっとしていてもズルズルする感じ 何でもないところで足を滑らす 何とか手で支える 樹林を抜けて陽射しの得られる場所に出る オドリコソウが咲いていたが他の花はまだ ウラシマソウも花芽をつけた状態 足元に留意しながら降りてゆく

 スズシロソウが花を咲かせているのを見て渓流を渡る 今日は水の流れが見え、普段より多い 渡るのに何ら支障は無い ルートを行く ここでもウラシマソウを見つける そして誠徳院に出る

 誠徳院の周辺も花が期待されるのだがセントウソウ ヒメウズが顔を見せる程度 これからのようだ 奥池を右に見てルートを行く 奥池の堰堤の端に城山を示す案内がある 堰堤の正面に白い花が見える ザイフリボクかもしれない

 堰堤を行く ミツバツチグリが黄色い花を咲かせていた 堰堤の端の水路を渡る 水が流れている中を歩いて渡る必要がある 数cmの深さで濡れることなく通過 白い花を確かめるべく堤に沿って右手の歩ける場所を選んで進む 近づくとザイフリボクの花とわかる 城山へ向かうルートに咲くザイフリボクが期待される

 ルートを戻り 城山へのルートを行く ルート脇にはコバノミツバツツジが幾つも顔を見せ薄紫色の花が出迎えてくれる 尾根に出て左に折れるようにして尾根を登って行く この尾根道もコバノミツバツツジが美しい クロモジが特徴ある花をつけているのを見つける 昨年ここを訪ねた時はザイフリボクの白い花が目立って何の花だろうと思いながら登った記憶があるがその様子は無い 正面に城山のピークも見えてきた ルートを間違えていない事は確かだ

 城山へ向かう分岐のところにザイフリボクがあり写真を撮った記憶がある やはりそうだ 幾つかまだ花を残していたが昨年のような鮮やかさは無い 昨年の写真を見ると青空が広がり 花は活き活きとしていた 今日は今にも降りそうな空模様 花も形を保つのが精一杯というところ 随分と感じが違う

 パラパラという音が聞こえてくる 雨が降ってきたようだ 幸い樹林の中、弱い雨なのでそのままルートを行く 城山へは行かず下山方向へ進む ここでもコバノミツバツツジを楽しめる アオダモを見つけた 分岐がある、昨年は分岐を右にとったが今日は直進する そうすると中池に出た 奥池と同じようにして堰堤の流出溝を渡渉して渡る 奥池より水量が多く気持ち悪かったが無事抜ける 池を左手に見ながら堰堤を渡りルートに出る そこは中池ルート登山口にあたる

 雨は一時的ですぐやんだ ルートを行き野辺の花を楽しむ ここでもアケビを見つける セイヨウタンポポ ウシハコベ ビワの実 キュウリグサ オドリコソウ ホトケノザ キランソウ ムラサキサギゴケ コウゾリナ ノボロギクなどに出会う



アプローチ
 4月に入って雨の日が多い 今朝も怪しげな空模様であったが午後から回復するとの予報 Yahooの天気図で雨雲の動きを見て 時間をずらして出かける事とした 2時頃降られるかも知れない

 倉敷は曇り 車載温度は14℃を示す 倉敷川沿いの桜は葉桜 柳の芽吹きが美しい 県道22を行き 藤戸寺 植松駅を抜ける サウスビレッジを左に見て走る 常山や金甲山を窺う事が出来る 国道30号を横断し、直進、次の交差点で右折して広域農道を行く 橋を渡ってすぐの信号を左折、正面に怒塚山から金甲山につながる尾根をうかがう事が出来る 県道45を左折、左手に児島湖を見て走る マルナカ郡店を過ぎて郡の交差点脇の駐車スペースに置かせて戴く 駐車場にはすでに1台駐車していた