爪ヶ城 矢櫃城跡コースを下る



標高 1114m    難易度 ☆☆     登り123分 下り50分 林道53分   岡山県
倉敷からの距離   95Km        登頂日 2015/05/13  ガイドブック  F写真 動画

声ヶ乢530m10:18−11:08第一展望所−11:18水場30m−11:21第二展望所分岐850m11:23−11:55標高1000m−12:05展望所12:09−12:18第三展望所(爪ヶ城跡)12:19−12:28山頂12:46−12:52第三展望所−13:05矢櫃城跡−13:22兜神社跡−13:36林道600m−14:29声ヶ乢

登山
 今日は爪ヶ城(つめがじょう1,114m)を訪ねる

 ウグイスやカッコーの鳴き声を聞きながら登山支度をする 駐車場周辺はミツバツチグリがぽつぽつ見られる程度で花は少ない 登山口が整備され、那岐山縦走路の案内図が更新されていた

 登山口には標高530mと書いた標識があり丸太の階段ルートとなっている 昨年幾つも花を見つけたが今年は見られない 整備した時に除かれてしまったのかも知れない 丸太の階段を登ってゆく

 足元の草花はハナニガナが時折顔を見せる程度で少ない タニウツギやツクバネウツギなどが花を咲かせている サルトリイバラは早くも青い実をつけている ジグザグにルートを登りながら花や花芽を見つけカメラに収める アズキナシ ヤマツツジ コゴメウツギの花芽 ガマズミの花芽 アキグミを見つけ 雲海の丘を示す標識のあるところに出る 木に咲いている花が結構多い 木の花にも気づけるようになってきた

 更にルートは続く 小鳥の鳴き声も聞こえ 遠くで聞こえていたカッコーの鳴き声が近くで聞こえるようになってきた ヤブデマリの白い花が目立つ あちらこちらで咲いている オオカメノキは逞しさが感じられるがヤブデマリは繊細な感じがする ミズキも特徴のある花を咲かせている ナガバモミジイチゴをあちらこちらで見つけるが花は終わったようだ

 イヌザンショウが実をつけていた サンショウの若芽は木の芽として道の駅で販売されており、購入して楽しんだ そろそろサンショウの実の時期 これも楽しみだ イヌザンショウは似ているが香りが悪く食用にならない事からこの名がつけられたとか 葉を一枚噛んでみたが辛みは無かった

 クロモジだと思う、春先の特徴ある花から姿を異にしており実へと変わるところなのだろう マムシグサが時折顔を見せる コガクウツギも咲き出した ギンリョウソウが地面から頭を出している クヌギの花は目立たない ヤマボウシは咲き出したばかり まだ薄緑色だ ツクバネウツギがあちらこちで顔を見せる 大きな木が白い花を咲かせている アズキナシのようだ ヤマフジ ヤマツツジ コバノガマズミ また、足元には ハハコグサ ジュウニヒトエが顔を見せる そして第一展望所に出る 第一展望所を雲海の丘と呼ぶようである

 右手に山形仙(標高791m)を見る事が出来る 一望してすぐに樹林の中のコースを行く ジュウニヒトエ マムシグサ ギンリョウソウを見つけ 第二展望所分岐に出る 分岐を左に折れるとすぐに第二展望所に出る 広戸仙を俯瞰出来る 標高850mとの事で広戸仙より高度をあげている 第二展望所からふるさと登山コースに行ける 展望所のすぐ近くにツクバネウツギが咲いていた

 分岐に戻り山頂を目指す 頂上まで1200mの標識がある この辺りは、シーズンになるとウツギが咲き乱れるところ 時期が少し早いのかウツギは見られない 残念だが仕方がない 足元に小さい花を見つける タニギキョウかと思ったが葉など違う 調べるとワチガイソウのようだ フタリシズカも花芽を出していた ナツハゼの花芽も見つける そして鎖が設置されているところに出る

 確かこの辺りでミツバアケビに出会った 花を見つけ三葉である事を確認したいと周辺を探す 花は見つからなかったがミツバアケビと思われる三葉を見つける 今度はマユミの花芽を見つける 昨年ここで見つけた記憶が思い出された ふと思い出すと言う感触は面白い その場の雰囲気をどこかで覚えているのだろう

 今度はカマツカが花を咲かせている 蕾が多く花は少ない カマツカと書いてはいるが自信は無い その内確度があがってくるだろう ナツハゼの花を見つけた 先ほどは花芽だったがここでは初々しい花をつけていた

 この辺りでもアケビを見つけた記憶があり、周辺を探す 今度は五葉の葉を見つけた 枝先に花を咲かせていたが撮影出来なかった ヤマフジを見つける 色合いが異なる 咲き出したものと少し前に咲いたものか? 光線の具合か? 青空を背景に美しい

 サルトリイバラの花を見つける サルトリイバラは赤い実をつけている時間が長く 花の時期は短い 喜んでカメラに収めたがピントが甘かった

 アセビが多い 実をつけている ナツハゼの花芽をまた見つける おや! ベニドウダンだ 沢山花芽をつけている 赤い房を幾つもつけている なかなかいい そして標高1000mのところに出る 標高1000mと書いた標識があるが文字の判別は困難 近くに石のベンチがある そして右手前方に滝山や那岐山を伺う事が出来る

 ヤマフジ ヒメハギ ミツバツチグリを見つけながらルートを行く この辺りはイワカガミに出会った記憶があり楽しみにしながらルートを行く 記憶のある岩のところ だが残念 その気配も無い 未練を残しながらそこを後にする

 展望所と書いた標識に出る この周辺はベニドウダンがいい ここでもあちらこちらで楽しむ事が出来る 標識に近づく 足元に花が! イワカガミだ 思いがけない場所で出会い大喜び 早速カメラに収める そして標識に従って展望所に出る

 展望所に出る細いルートには両脇にベニドウダンが顔を出す ベニドウダンを前景にした景観をカメラに収める 展望所からは山頂ピークを伺う事が出来る 新緑に覆われた山容はまた一味違う 県北を見る事も出来るが今日はぼんやりした景観 足元を見てびっくり ここにもイワカガミ咲いている!

 分岐に戻ってルートを行く ベニドウダンに囲まれたルートの中をおりる 下った地点にサラサドウダンの大きな木があるが花を咲かせているか判別しない 雰囲気のあるルートを登る ミツバツツジが花を咲かせ タニギキョウが花芽を膨らませていた ジュウニヒトエが顔を出しているのを見て 第三展望所に出る

 展望所にはどなたもいない 展望所からは山頂ならびにその先に繋がる滝山 那岐山の山頂を伺う事が出来る 振り返ると登ってきた尾根とその先に山形仙を伺う事が出来る 景観を一望し山頂へ向かう

 山頂まではわりと平坦なルート 少し登る ミツバツツジが花を咲かせているのを見て山頂に出る

 山頂標識の近くにシャクナゲの木がある 花はどうか覗いてみたがもう終わったようだ 山頂周辺にナナカマドの花芽 ベニドウダンが顔を見せる サラサドウダンを探してみたが見つけられなかった アズキナシと思われる花芽を見つけたがはっきりしない

 滝山ならびに那岐山のピークを背景に記念写真を撮り下山する 下山は第三展望所まで戻り そこから金山林道に向けて降りて行く 殆どが樹林の中のルート 足場もしっかりしておりテンポ良く降りて行く 矢櫃城跡(標識が倒れていた)を過ぎ 少し登るところがあり そこを登った地点から振り返ると下山してきた尾根道を俯瞰出来 爪ヶ城から那岐山への縦走路も見る事が出来る 山肌の新緑は太陽の陽射しを受け輝いていた

 ナツハゼの花芽を確認して兜神社に出 金山林道に降りて行く 途中20−30ヶのギンリョウソウがびっしり固まって顔を出していた コガクウツギ ヒメレンゲ コバノガマズミなどを見つけ金山林道に出る

 林道から声ヶ乢まで約1時間 林道に咲く花を見ながら歩く 出会った花はウツギ ミツバウツギ オオイヌノフグリ ヘビイチゴ フタリシズカ コガクウツギ ムラサキケマン ミズキ コゴメウツギ ヤマブキ タニウツギ サワハコベ ヤブデマリ クマイチゴ ツルカノコソウ キランソウ ヒメレンゲ オニタビラコ ラショウモンカズラ イワニガナ ノアザミ ジュウニヒトエ クサイチゴ ヤブツバキ クルマムグラ サクラソウ ニワゼキショウ コナスビ マムシグサ ムラサキサギゴケと多くの花に出会えた



アプローチ
 青空の下倉敷を出発する いつものように429吉備路を行き 県道271を経由して足守の手前で再度429に乗り 足守 加茂川 旭町と走る 旭川ダムは定常水位 周辺の緑が鮮やか 旭町を過ぎ休み乢トンネルを抜ける 靄が出ているのか山容は確認出来ず うららかな陽射しを楽しみながら車を走らせ 津山市街入口で53に合流 津山市街地を抜ける 津山インターチェンジを過ぎ 429とも別れ53を直進する 沿道の温度計は数字を判別出来なかった 勝北町役場のすぐ先の広戸仙登山口と書いた標識を確認して左折 道なりに走る しばらく走ると、新しい道が出来ている(帰路そのルートを行くと池の傍を走り 日本原の交差点に出た 一本道でありこちらのルートの方が走りやすい) そのまま登山口を目指す 小型車の標識に従い声ヶ乢の登山口駐車場に 車載温度計は15℃ どなたも駐車していなかった