牛曳山〜伊良谷山〜毛無山縦走



牛曳山 1144m 伊良谷山 1149m 毛無山 1144m 
難易度 ☆     登り93分 縦走46分 下り54分  広島県
倉敷からの距離 137Km        登頂日 2015/05/22   ガイドブック  写真 山の音 動画

六の原駐車場10:36−10:51入口−11:00「牛曳山2.3Km」道標−11:30牛曳滝−12:09牛曳山尾根分岐12:10−12:21分岐−12:29伊良谷山山頂−13:06毛無山山頂13:15−13:24分岐センター2.4Km−13:30分岐−13:33出雲峠−14:01駐車場

登山 
 今日は牛曳山(うしびきやま1144m)から伊良谷山(いらだにやま1149m)を経由して毛無山(けなしやま1144m)へ縦走するコースを訪ねる
 登山支度をして出発する 駐車場は空いてはいたが、それでも幾人かは登山支度をして、出発された方もおられた 六の原からは幾つものルートがある 私が今日計画している牛曳山へは自動車道を戻った位置に登山口がある そちらに向かう人は見られなかった

 太陽の陽が射してきた 曇りでも仕方がないと思っていたが 陽が射してくれば嬉しい 道路脇の花を探しながらルートを行く 幾分下りなので、足をぐいぐいと伸ばし 歩きを楽しむ スピードを上げると花を見つけにくくなる 花らしいものを見つけると止まったり スピードを緩め確認する 舗装道路なので足元を確認しないで良いのでその分楽だ ミツバツチグリ キランソウ ムラサキサギゴケ タネツケバナ セイヨウタンポポ クルマムグラ ウマノアシガタなどを見つけ 六の原川にかかる五の原橋を行く 橋脚にろくのはらがわ ごのはらばしと彫られていた

 ここにはヤマボウシが顔を見せる 咲き始めたばかりの薄緑色の花が陽射しを受けて輝いていた 葉の新緑もいい 夏の強い陽射しと違った柔らかさを木々達も喜んでいる 周辺を見るとヤマフジが花を咲かせていた

 引き続き自動車道を行く ウマノアシガタがところどころで固まって咲いている ムラサキサギゴケ イワニガナ オニタビラコを見つけ取り付け道路入口に出る

 道路入口には自動車侵入禁止の標識とチェーンがあるが 今日はチェーンが外されていた 後で判明した事だが 白樺林の整備に小型トラックが入っていた

 ルート脇にミヤマヨメナが出迎えてくれる 牛曳山はミヤマヨメナが多い ここで咲いているのでは尾根道はまだ早いかも知れない ヤマボウシ ニワトコ ウマノアシガタ イワニガナを見てマイヅルソウの群生地に出る 一面に咲いていました サトイモの葉を小さくした葉をびっしり敷き詰め そこから小さい白い花が踊るようにして咲いている マイヅルソウはユリ科でチゴユリ ユキザサ サルトリイバラ タチシオデ等と同じ仲間だ 葉の感じが似ている

 マイヅルソウを楽しみルートを行く アヅキナシと似た五弁の花を見つけるが名前は判別出来なかった 今度は大きな木に白い花 アメリカニワトコと思われる タニウツギも花を咲かせていた

 牛曳山登山道入口に出る 入口に小型トラックが一台止まっている 何だろうと思いながらルートへ進む ここは白樺林となっており楽しみな場所 ルートに何本も白樺の木が倒れている 跨いだり潜ったりしてルートを行く 振り返って見ると 大きく弓なりになった白樺の木がある 何が理由で反るようになったのだろう 暴風によるのだろうか 同じような方向に何本も反っていた そして3名の方が作業を行っていた そうしたトラブルはあったが 白樺林は美しい 白樺の新緑 カエデの新緑もあざやか ♪いろどりを着替える♪ 足元にはミヤマヨメナが咲いている チゴユリも顔を見せる

 白樺林を後にルートを行く しばらくは平坦なルート 足も軽い 陽射しを透過する新緑が美しい 新緑のトンネルを楽しみながらルートを行くと渓流沿いのルートに出る ギンリョウソウやラショウモンカズラに出会えるだろうと進む 予想どおりルート脇にギンリョウソウが顔を見せる 一輪のところ 二輪並んでいるもの 固まって咲いているもの それぞれに個性があるのだろうか? 渓流沿いのルートには紫色の花が見える ラショウモンカズラだシソ科としてはおおきなな花 結構目立つ 渓流に沿って幾つも固まりを作って花を咲かせていた こんなにも咲くのだと新しい発見 喜んで何枚も写真に撮る

 ヤグルマソウが顔を見せる 葉に特徴がある 花はまだだ エンレイソウが顔を見せる こちらは、すでに花は終わっている サワハコベが顔を見せる小さい花だがしっかり咲いている 肉眼では判別しにくくマクロで撮って それを見て判断している

 ジグザグに登って行き 牛曳滝に出る 滝つぼの周辺にはヤグルマソウが葉を伸ばしていた 更に登り滝の上流に出る ミズタビラコが花を咲かせたところ ボタンネコノメソウは種をつけていた 渓流と別れ新緑のブナの樹林帯のルートとなる

 この辺りから山頂に至るルートはミヤマヨメナが群生し ルート脇を賑わしてくれるところ 花のピークはまだのようで幾つも蕾が見られる それでもぽつぽつと花を咲かせているものもある タチシオデを見つけた すぐにユキザサ ユキザサは結構多い これも新しい発見だ ツクバネソウ ギンリョウソウ チゴユリも顔を見せる ミヤマヨメナは固まって咲いているものもあった コバノガマズミ オトコヨウゾメは花を咲かせ ガマズミは実をつけていた オオバギボウシの葉を見てカーブを曲がると 牛曳山尾根の分岐 ここが山頂にあたるらしい

 分岐の周辺にコマユミが花を咲かせているのを確認しルートを伊良谷山へ向かう しばらくななだらかな下り トントンとテンポ良く行く が イワカガミを見つける 見つけて思い出した ここでイワカガミに出会った記憶がある ぽつぽつではあるが顔を見せてくれる その都度挨拶を交わしながらルートを行く その後もイワカガミは随所に顔を見せる 伊良谷山から毛無山の尾根道 そして毛無山から出雲峠への下山ルートでも出会う事が出来た

 牛曳山1144m・伊良谷山1149m・毛無山1144mとほぼ同じ標高の山が並び 一番低いところで970m程度と標高差は少なく、且つ傾斜は緩やかで歩きやすい 樹林帯や草原と変化に富み 草原に出た時は花とともに周辺の景観を楽しめるルートだ

 牛曳山と伊良谷山のコルは分岐になっており 六の原に下山出来る 分岐に2015年5月17日(日)比婆山国際スカイラン大会を開催する 登山者の皆様にご迷惑をおかけしますがご協力ください と書いたものが掲載されていた つい先日の日曜に開催されたようだ 検索をすると第23回との事だった

 イワカガミの他にミツバツツジ ヤマヤナギ ハナニガナ コバノガマズミ カシワ ユキザサ ツクバネソウ コマユミ ウマノアシガタを見て 伊良谷山山頂に 伊良谷山から毛無山への縦走路でも レンゲツツジ ミツバツチグリ コバノガマズミ ヒメハギ イワカガミ チゴユリ ツクバネソウ ガマズミの実 サルトリイバラ ギンリョウソウ タニウツギ コマユミを見る そして毛無山山頂に出る 不思議な事に途中どなたにも出会わなかった

 山頂に出るところの木陰にお二人連れが休んでおられ挨拶を交わす 山頂広場を見回すとどなたもいない 13時を過ぎていた為かも知れないがどなたもいない広場はこの季節では珍しい 山を一人占めした気持ちで景観を楽しむ 今日は大山も確認出来た 猿政山 吾妻山 烏帽子山 比婆山 立烏帽子山 竜王山 そして縦走してきた 牛曳山 伊良谷山と360度の展望を楽しむ

 景観を一望し下山する 下山はいつものように出雲峠経由 テンポ良く下りのスピードを楽しむ このルートでもイワカガミに出会う 出雲峠は新緑に囲まれていた オレンジ色の固まりが見えたので確認するとレンゲツツジだった その他花は見られなかった すぐに六の原へ下山する 六の原ではナナカマドの花芽 ウリハダカエデの花 ウワミズザクラの実を確認する


アプローチ
 倉敷は曇り 午後から晴れの予報 先日と同様高梁川沿いを走る 川辺橋 総社大橋を抜け豪渓泰橋は14℃ 曇っており気温は先日より低い 180号へ左折し 井倉 新見と北上する 井倉15℃ 新見17℃ 新見インターチェンジを過ぎ180号と別れ182号へ左折 新見トンネルを抜け東条へ向かう 中国自動車道と平行して走り東条へ出る 東条で314に乗り北上する 314は山の中を抜けて行く国道 車は少なくドライブを楽しめる 小奴可に出ると正面に猫山が見えてくる 備後落合で183と合流、備後落合の駅を左に見てJRの鉄橋を潜りすぐに右折し314を北上する 備後落合の温度表示は21℃ トンネルを二つ抜け比婆山温泉のところを県民の森の案内に従い左折 次のT字路を右折して道なりに走ると県民の森 六の原駐車場に出る 駐車場は空いていた