経山 鬼城山 



標高 経山373m 鬼城山397m    難易度 ☆     登り 53分(鉄塔ルート経山) 48+59分(鬼城山縦走周遊) 下山61分 全工程221分  岡山県
倉敷からの距離    16Km        登頂日 2016/04/05    ガイドブック  F写真 動画

砂川公園10:22−10:48鉄塔#353入口−10:50鉄塔#352入口−11:09鉄塔#352−11:14鉄塔#351_11:17−11:18経山山頂−11:29分岐−11:32自動車道−11:42鬼の釜−11:55鬼城山ビジターセンター−12:05角楼12:07−12:08鬼城山山頂−礎石建物跡−12:27高石垣12:37−12:50北門−13:17鬼城山ビジターセンター−13:30経山登山道入口−13:33分岐−13:46鉄塔#350−13:56分岐−14:02自動車道−14:18砂川公園

登山
 今日は経山(きょうやま373m)・鬼城山(きのじょうさん397m)を訪ねる 前回降りた鉄塔#352巡視路を登る

 4月になったらタムシバを狙おうと楽しみにしていた 4/2は合唱の演奏会があり、今日になった 登山支度をしていると早速ミツバツツジが目に入る 陽射しを受け活き活きしている 砂川公園に入り溝に沿って歩く ミツバツツジや桜が咲きルートは明るい 前回も確認したヒメウツギの実を見て自動車道に出る

 しばらくは自動車道を登って行く 鬼城山を目指すのだろうか走って行く車が多い アセビ カンスゲ ユキヤナギ ヒメヤシャブシ ミツバツツジなどルート脇の花を楽しみながら登って行く そして赤坂池に出る 池が見えないほど霧が出ていた事が思い出される 池の先にはこれから登る鉄塔#352ならびに経山山頂の鉄塔#351が見える 写真に撮ったが、ここに鉄塔があると思って良く見ないとわからない程 眼の方が解像度が良い

 自動車道を行く ミツバツツジがあちらこちらに顔を出し、楽しませてくれる 白い花が見える タムシバだ ここで出会えるとは予想していなかった 咲いているのを確認出来て嬉しい 青空の下に白い花と書きたいところだが いつの間にか青空は消えてしまい コントラストが今一 花を見ると開ききっている 今年は早くから咲きだしたようだ

 ソヨゴが赤い実を残していた まだ元気がいい この辺りはソヨゴの木が多い ヤマザクラが淡いピンク色のベールを広げている 白い花も見られる ヤマザクラと呼んでいいのかわからない ピンク色のヤマザクラと区別してサクラとしておこう

 そうして歩いているうちに鉄塔#353巡視ルート入口に出る ヤブツバキがいつものように迎えてくれる 今日はここを見送ってもう少し先へ進む 左手に十五番石仏があり その左手にルートがついている 鉄塔#352の標識もある ここを入って行く 前回降りた時とルートの感じが少し違う しっかりしたルートがついており安心して追って行ける

 ここでもミツバツツジが出迎えてくれる おや!ゼンマイだ おやおやこんなに沢山 ネズの実 ヒサカキ ヤブツバキの花なども顔を見せる ルートは結構傾斜がある 足を滑らさないよう留意しながらジグザグにルートを登って行く 振り返ると ミツバツツジの花の先に市街地が見える 鉄塔が見えてきて鉄塔#352に出る

 鉄塔#352に出るとその先に鉄塔#351が見える ここからは傾斜が緩くなり5分程で鉄塔#351に出る 鉄塔が設置されているところから少し登った位置が展望スポットとなっている 景観を一望して山頂の方向へ向かう 途中に女性の方が休んでおられ挨拶を交わす 31日に下から見た時白い花が見事でしたが、登るのが今日になってしまった タイミングが遅かったと話しておられた 白い花はタムシバの事 ここで見られる筈と期待していたが、話を伺うと 遅かったようだ

 ちょっとした立ち話をして別れる すぐに山頂三角点に出る そこからは展望は得られない すぐに鬼城山を目指す ルート右手に鬼城山西門が見える 緩やかにルートを降りて行く 樹間に山並みが見える 山肌に白い木が数本確認出来る タムシバのようだ まだ咲いている木もある

 ルートを行く ルート脇に花を残している木があった でも鮮やかさは無い どこか寂しげだ 花弁の一部が落ちているものもある この辺りは沢山咲いていたのにと、咲いている時を思い出しながらルートを降りて行く ルート左手の斜面にタムシバの落花が一面を覆っている こんなにもとびっくりする これらが皆、木に咲いていたら素晴らしかっただろうとイメージを膨らませる

 分岐を右にとり鬼城山へ向かう 分岐のところに鉄塔#351と#350を示す表示がある 鉄塔の番号表示にもやもやしたものがあり、気になっていたが この表示をベースに考えればすっきりする 過去の記録も整合性のあるよう修正を加えた

 話を戻し 分岐を降りると数分で自動車道に出る 何かごうごうとすごい音がする 何かと思うとバスが大きなエンジン音を出しながら登ってくる 中型バスだ それも2台 その後には自家用車 単車と大名行列のようなもの 対向車には出会わなかったのだろうかと余計な心配をする

 ルート脇には花が次から次と顔を見せる アセビ オオマツユキソウ オランダミミナグサ オオイヌノフグリ セイヨウタンポポ カラスノエンドウ タネツケバナ ホトケノザ ハナニラ ミツバツチグリ オドリコソウ レンゲ カキドオシ ハコベ サクラ ウマノアシガタ ムスカリ キズイセンを見つけ 鬼の釜のところに出る そこから自動車道を横断して遊歩道を行く

 遊歩道ではミツバツチグリ キランソウ ヒメウズ フキノトウ スギナ オニタビラコを見つけた タムシバが一輪花を残していた そしてビジターセンターに出る

 ビジターセンターの駐車場には沢山の車 先ほど出会った中型バス2台も駐車していた かなり多くの人が訪ねている 今日の狙いはタムシバだ 経山のタムシバはピークを過ぎてしまい残念 こちらも似たような状態と思われるが2014/4/1に訪ねた時 礎石建物跡付近にかなり咲いていた事を思い出し そのルートを逆に辿り 高石垣を経由して北門に行き そこで下山し 北の吉備路を探索しようとルートを頭に描く

 山頂に向けてルートを登って行くと 右手の車いす用遊歩道の方に白い花が見える 近づき、タムシバの花を確認する ピークは過ぎているがまだ楽しめる 花を見ていたら、これがタムシバですか と問われた 山陽新聞にタムシバの事が紹介されていて、それでやってきたとの事 北の吉備路にタムシバを見る事が出来ると記載されていたとの事 沢山の車はその影響かもしれない 角楼の手前にナガバモミジイチゴが沢山花を咲かせていた 下向きに咲いているので目立たない かがみ込んでカメラに収める

 西門が見えてくる 多くの方が散策されている そちらには行かず 角楼に出る 角楼から岩屋方面の山並みが見える 白い木があちらこちらに見える 山肌全体に白い小麦粉でも散らした感じ タムシバだ これはいい 先ほど問われた方も来られ 感動されていた 山並の景観をカメラにおさめる 人が写るのを避けて 複数枚撮影 パノラマに編集する 撮った写真に 指先が写っている 期せずして感動をカメラに収める事が出来た 白い木をズームで撮る こんなにもと言うほど沢山の花をつけている

 帰宅して ネットで調べると 山陽新聞サンデジに下記の紹介があった
  
“北の吉備路”と呼ばれる総社市北東部で、タムシバの真っ白な花が見頃を迎え、遊歩道を散策するハイカーらの目を楽しませている。今年は過去に例がないほど花の数が多く、10日ごろまで楽しめるという。

 角楼からの景観を楽しんだ後 山頂に行き 予定していたルートを回る 幾つも花に出会う事が出来たが、一昨年に比べ、数も少なく、勢いも無い 青空でない事も影響しているのかも知れない 礎石建物跡を経由して高石垣に行く 石垣を背景に記念写真を撮る 昼食もとり石垣を後にする

 石垣から北門へ向かう 右手に山並が見えてきて 角楼で見たような 白い木が随所に見られる 実僧坊山やタムシバの森に繋がる山肌のようだ このルートはいい 青空の下で楽しみたい このシーズンに訪ねたいルートとしてインプットしておこう 遊歩道の外側にもルートがあり この景観を楽しみながら歩ける ルートを追っていったら 立ち入り禁止と書いた標識の裏に出た

 すぐに北門に出る 北門から下山路へ向かう 正面にタムシバを散りばめた山肌が見える ルート脇にもタムシバが顔を出すようになる 沢山の花をつけたタムシバの下に立つ! まだまだ元気だ 花の密度も濃い 花を楽しみルートを降りて行く おや? ショウジョウバカマだ 枯れ笹の間から花芽を覗かせている ここで出会えるとは予想外 喜んでカメラに収める

 北門を降りた地点に分岐があり、案内標識も設置されている 自動車道と並行にビジターセンターへの遊歩道がある 渓流に沿ったルート そこにもタムシバが花を咲かせていた 木道に出る 北の吉備路 学習見本園として整備されている ここでもショウジョウバカマを見る事が出来た

 ビジターセンターに出る 今度は自動車道を下る セイヨウヤブイチゴなのだろうかイチゴの花を見つける 経山登山道入口からルートに入り 経山には寄らずに分岐を直進し鉄塔#350に向かう このルートも経山の山肌に咲くタムシバを楽しめるのだがもう遅い わずかしか見る事が出来なかった

 鉄塔#350にはネジキの木がある ネジキの実がまだ残っているのをカメラに収める その脇に変わった花芽のようなものを見つける 何だろうと色々調べてみたがわからない 過去にここを訪ねた時に何か見つけていないか探してみたがそれらしいものは無い ひょっとしてネジキの新芽では無かろうかと調べてみる 写真で撮ったものと同じものは見いだせなかったが葉の様子から見るとネジキらしい

 ルートを降り 砂川の森に出る 特徴のあるヤマモモの花を見つける 渓流沿いにはユキヤナギがこれも白い花を咲かせていた



アプローチ
 青空の下倉敷を出発 曇り時々晴れの予報 朝方真っ青だったが次第に雲が増えてきている感じがする 車載温度は16℃ 春である 吉備路を行く 桃の花が咲きピンク色 桜も桃も一気に咲いたようだ これから登る経山・鬼城山が正面に見える 空気がすっきりしており近くに感じる 180号を横断し県道271へ進む JRの踏み切りを抜け 道なりに右にカーブ 次の交差点で砂川公園の案内を確認して左折 そのまま山に向かって走って行くと砂川公園に出る、桜が咲いている いつもより車が多いようだ 一番奥の第7駐車場に駐車させて頂く ここにもすでに5台駐車 車載温度は16℃