大空山と富栄山


大空山 標高 1103m  難易度 ☆☆☆
富栄山 標高 1206m 難易度 ☆☆☆
登り94分(大空山へ) 縦走35分 下り87分(富栄山から)  岡山県
倉敷からの距離   95Km        登頂日 2016/10/30   ガイドブック    富栄山  写真 動画

駐車場7:35−7:55丸木橋−7:57標識_分岐まで90分−8:18標識_分岐まで50分−8:27渓流−ロープ−8:56尾根分岐−9:09大空山山頂9:10−9:25尾根分岐−9:45冨栄山山頂9:57−10:12尾根分岐−10:50標識_50分−11:05標識_90分−11:06丸木橋−11:24駐車場

登山
 今日は大空山(おおぞらせん1103m)と富栄山(ふえいざん1206m)を訪ねる

 今日はどなたにもお会いしないかも知れないと思っていたが、すでに1台駐車しており あれ!っと思っていたところにまた1台駐車場に入ってきた 離れたところに駐車され、スマフォのようなものを見ておられたので そのまま、登山支度をして出発する
 
 岡山市市制80周年記念造林地と書いた石碑の横から擬木の階段を登って行く この登山口にはママコナが見られたがもうその様子は伺えない チゴユリの色づいた葉をあちらこちらに認められるが実は見られない 擬木の階段が続く 花や実は無い 木々は色づいてきているものの陽射しはなく、寂しげな景観 黙々と登って行く 何度か階段を登り 左にカーブして少し下る そこでなんとか花の形をしているアキノキリンソウを見つける まだ出会えるかと思っていたが、この一輪だけであった
  
 ルートは渓流沿いのルートとなり緩やかな登り 水が出て足元が緩いところがある 足元に留意しながらルートを行き 丸太の橋を渡る 橋を渡り少し行くと”分岐まで90分”と書いた標識がある この辺りは花や実に出会う事が多いのだが、この季節になると店じまいのようだ
 
 ルートは山肌をトラバースする 右手に近傍の山並みが見え 尾根に沿って色づいているのを認める事が出来る 花や実を探しながら登る 落ち葉の隙間から赤い実が見える 落ち葉を除くとツルリンドウだ そのそばにヤブコウジも赤い実をつけていた ルートは右にカーブして常緑樹林の中の登りとなる ロープが設置されている ロープを使わなくても登って行ける 少し足元が緩いので下山時は留意が必要だ ロープが設置されているところが何か所もある 結構緩い斜面にもロープがあった 雪解け時とか、足元が緩い時の滑り対策のようだ ルートを行くと 山野草採取禁止の標識の脇に朽ちた”分岐まで50分”の標識がある 注意していないと見落とす可能性がある 私は登山記録の目印にしているので、標識を見つけ、カメラに撮り時刻のデータとしている
 
 この標識が常緑樹林帯の終点にあたり その先はブナを中心とした落葉樹林帯で紅葉が期待される 紅葉には太陽の陽射しがあるか否かで様子を全く異にする ここまで、陽射しが得られず残念に思っていたが そろそろブナ樹林帯に出るなと思うところで陽が射し込み これはラッキーと思ったが 陽が射したのは僅かな時間ですぐに翳ってしまった
 
 残念ではあるが仕方がない 陽射しが得られればきれいだろうなとイメージしながらルートを行く しばらくは緩やかなアップダウンで歩みは軽い 倒木があった場所はもう整備され歩きやすくなっている 渓流がチョロチョロと流れているところに出る ヤマアジサイが装飾花をつけ形を保っていた 渓流を過ぎると 傾斜がきつくなり ジグザグに山肌を登って行く
 
 この山肌が紅葉している 大きなブナがいい色に色づいている ジグザグに登って行くのでいろいろな角度から景観を楽しめる 大きな木は見上げるといい ルートに倒木がある この木の下を潜って抜けた記憶がある 木が沈んで潜れなくなったのか一部を切ってその上を通れるようにしている 足を滑らさないよう慎重に通って行く この木のところに”分岐まで30分”の標識があったがいつの間にか無くなっている
 
 まだまだ登りは続き 紅葉を楽しめる ジグザグに登って行くとブナの倒木が旧ルートを覆っている そこには迂回ルートが出来ており 迂回して登って行く ジグザグな登りであり登りが終わると傾斜が緩くなり尾根分岐へ向かう もうそろそろかなと思うがまだ登りが続く 向きが変わる都度、視界が変わり 異なった景観を楽しめる 何回か繰り返し尾根分岐へ向かうルートに出る
 
 緩やかなアップダウンのルート 歩くのがぐっと楽になる 周辺が明るくなり陽が射し込んできた 木々の色がぐっと鮮やかになる これはいいと写真を撮りながらルートを行く ルート右手の樹間に大空山のピークが見えてきて そして尾根分岐に出る
 
 いつものように分岐を右にとり大空山へ向かう 尾根は根曲がり竹を切り開いたルートだがブナ樹林もあり紅葉を楽しむ事が出来る 時折陽射しが隠れる事もあったが それなりに楽しむ事が出来た そして大空山に出る
 
 大空山から南の方角の視界が得られるものの樹木が育ってきて邪魔をするようになってきた それでも墨絵のような山並みを見る事が出来る また、電波塔を探し、なんとか見つける事が出来た
 
 景観を一瞥しルートを戻る 角度を変えて紅葉を見る形になり、陽射しにも恵まれ 美しく色づいた木々を楽しむ 分岐に戻り 富栄山を目指す 分岐と大空山の標高差は地形図で見てほぼ同じ 富栄山ヘは約100mの登りとなる
 
 ここに来ると思い出すのは1997年に初めて訪ねた時の事 尾根分岐から大空山へはなんとか山頂に立つ事が出来たが富栄山へはとんでもない 25分ヤブを漕いで谷がありGiveUpしたと記載しているが こうして整備されたルートでは1分もかからないし 谷と書いているのはわずかな下りであった ヤブに取り囲まれ、周辺の状況が読めない時の心理状態を懐かしく思い出される 赤く紅葉したカエデが出迎えてくれ、整備されたルートを行く ちなみにルートが整備されたとの情報を得たのが2006年丁度10年になる
 
 少し下って登り返す 登ると言っても傾斜は緩やか 足元に赤い実が落ちているので見上げるとカマツカだ 根曲がり竹に囲まれたルートを行く 2006年の整備された当初は切り株がルート上を埋めていたが10年もすると切り株があった事すらわからなくなっている 密生している根曲がり竹を見ると 良くこんな中に入ったものだと懐かしい
 
 前方に富栄山が見えてくる 緩やかな登り ルート脇は根曲がり竹 ところどころに落葉樹があり 葉を落としているもの 色づいているものを見る事が出来る ルート脇にツルシキミ ヤマアジサイを見つけた そして山頂展望台が見えてきて山頂に出る
 
 山頂には根曲がり竹を切り開いた広場が出来ており 5m程の高さの展望台が設置されている 展望台から360度の展望が得られる 良く見ると二本の木の間に大山を認める事が出来た また、乗幸山への縦走ルートが整備されており 展望台からルートを追う事が出来る 反対側には縦走してきた山並みを追う事が出来る 展望台で記念写真を撮る
 
 空は青空が広がっているものの薄い雲も見られる 陽射しが得られる間に登ってきたルートの紅葉を楽しもうと思い立ち すぐに下山にかかる
 
 尾根分岐に戻り 登ってきたルートを降りる 太陽光線は背中の方から射してくる 反射光より透過光で見る方が映える 木々の枝先の紅葉が美しい 少し歩いては振り返り 枝先を見上げ景観を楽しむ そしてまた降りて行く 幸い陽射しに恵まれ落葉樹林帯を降りて行く事が出来た ロープの所では足を滑らさないよう留意して降り 無事車のところに 車載温度計で12℃だった
 
 私は登山時に写真を撮り 動画風に編集している いつもは殆ど撮影順に編集しているのだが 今回はこの紅葉シーンを逆順にして 下山時楽しんだ紅葉をあたかも登山時に楽しんだかのように編集した 下山時振り返って撮った写真は登山時は正面に見えるわけだしと ちょっと言い訳をして 興味がございましたら動画をどうぞ


アプローチ
 青空の下倉敷を出発する いつものように吉備路を行き県道271を経由して足守の手前で429に合流する 足守 加茂川 旭町と走り 旭町で県道30へ左折 旭川沿いに落合へ向かう 旭川ダムは随分水位を下げていた 落合入口13℃を確認 313に乗り落合市内を抜け久世に 旭川を渡る手前の交差点を右にとり 181を横断するようにして県道65へ進む 米子自動車道の橋脚を見て 余川に沿って川を遡る 道幅が狭い箇所が何か所かあるが無事抜ける 主要道の交差点にはのとろ原キャンプ場の案内がある 案内にしたがって走り のとろ温泉天空の湯の案内を見て右折、急な登りをキャンプ場に向かう キャンプ場を右に見て直進し登山口の駐車場に 駐車場にはすでに1台駐車