爪ヶ城



標高 1114m    難易度 ☆☆     登り108分 下り56分   岡山県
倉敷からの距離   98Km        登頂日 2016/11/05  ガイドブック  F写真 動画

声ヶ乢530m8:22−8:57第一展望所−9:09水場−9:12第二展望所分岐850m9:14−9:19鎖−9:40標高1000m−9:51展望所9:54−10;03第三展望所(爪ヶ城跡)1076m−10:15山頂1114m10:33−10:40第三展望所−10:47展望所−10:52標高1000m−11:05第二展望分岐−11:11第一展望所−11:29声ヶ乢

登山
 今日は爪ヶ城(つめがじょう1,114m)を訪ねる

 登山支度をして出発する 歩き出したところに車が1台やってきて この上に駐車場は無いのか問われ 一杯だったのでここに停めたと話す そして登山口へ向かう
 
 声ケ乢の山形仙登山口付近に花が咲いている 近づいて確認する ノコンギクだ 登山口に戻る 熊出没注意の掲示がある リュックを降ろし、熊避けのベルをセットする 登山口入口周辺にカワラナデシコ カタバミ オニタビラコが咲いているのを見て 丸太の階段を登って行く
 
 ルートをジグザグに登って行く 登山者が多いのは何があるのだろうか? 偶然が重なっただけだろうかと考える ひょっとしたら雲海だろうか? 雲海の丘と書いてあった事を思い出す 雲海が楽しめるかな?と気にしながら市街地方面を見るが 市街地全体がガスに覆われ 雲のような形は全く見えない 雲海の丘というのだから 雲海を楽しめる時もあるのだろうが、今日は無理のようだ
 
 花や実を探しながらルートを登る ヨシノアザミ イヌタデ アキノキリンソウ サルトリイバラ ヤマハンノキ イタドリ ヨウシュヤマゴボウ アズキナシ等を見つける アズキナシは木のあるところを覚えており ズームで実の写真を撮る ヤマハンノキはネットで調べてもので正しいかわからない 木々は色づいてきたところ 青空を背景に色がついている部分をカメラに収める そして第一展望所に出る
 
 展望所から市街地の方向を見るも、全体がガスで覆われ陽射しが反射し何も見えない 雲海を楽しむのであればもっと早い時間でないといけないのかも知れない
 
 すぐにルートを行く 樹林の中のルートで花は期待出来ないと思いながら登る ルート脇に陽が射し込みスポットライトが当たっているようなところがある 何かありそう 近づいて見るとタンナトリカブトだ まだ花の形を留めているものも見られる 実をつけているのもが幾つも見られた 思いがけないお出迎えだ
 
 ルートを登り分岐を左にとり第二展望所に出る 第二展望所は標高850mですぐ前に山形仙791mを眼下に捉える事が出来る 市街地の景観はやはり光が反射して見えない すぐにルートに戻る
 分岐を直進する マムシグサが特徴のある実をつけているのを見てルートを登って行く シーズンにはウツギやタニウツギで賑わう ルート脇を注意して見るとウツギの実をあちらこちらで見つける事が出来る タニウツギも見つけた
 
 鎖が設置されているところを登ったところにカマツカの木がある 肉眼でははっきりしなかったがズームで撮り赤い実をつけている事を確認出来た カマツカのすぐ傍にヤマウルシのような形をして実をつけている木がある その後も何か所かで出会う 山頂でも出会った 何だろうとネットで探し リョウブである事がわかった リョウブがこのような形の実になるとは知らなかった
 
 クマシデ タンナサワフタギ ベニドウダン アセビなど見つける ベニドウダンは葉が赤くなっていた そして標高1000m地点に出る 石のベンチがあり市街地方面の展望が得られるのだが今日は見えない 滝山や那岐山もガスではっきりしない
 
 ほぼ平らなルート アキノキリンソウが花の形を留めていた 結構強い花だ アセビやベニドウダンが多い ナツハゼの木があるのだが実はもう見られない 展望所を示す標識があり左に折れ 展望所へ向かう 
 
 ベニドウダン クロソヨゴの実を見て 展望所に出る 県北の山が見えるのだがやはりガスでぼんやり 目を右に転じると爪ケ城山頂と山肌を伺う事が出来る 山肌の木々は色づいてきているがガスで鮮やかさは無かった
 
 ルートに戻りベニドウダンのトンネルを降りて行く 雰囲気のあるルート 陽が射しているもののガスが出てきて反射する 陽射しが得られない時は薄暗いルートだが 今日は随分と違う 赤や黄色に色づいた葉が楽しませてくれる その先の丸太の階段もこうして写真に撮ってみると味がある
 
 丸太の階段を登りきると第三展望所に出る 滝山・那岐山方面の景観が得られるのだが ガスで見えない すぐに山頂へ向かう
 
 第三展望所には三角点があり標高は1076mとの事 山頂は1114mだから標高差はあとわずか なだらかな尾根が続き最後少し登ると山頂に出る 途中ソヨゴと赤い実をつけた木を見つけたが名前は判断できなかった そして山頂に出る
 
 山頂にはどなたもおられない 縦走されたのだろうか? リュックを降ろし麦茶と早い昼食をとる 黄色の山頂標識のところで記念写真を撮る 標識へ向かう途中コウゾリナが一輪花を咲かせていた また山頂周辺には アズキナシ リョウブ アセビ クマシデ ベニドウダン タニウツギなどを見つける事が出来た
 
 食事を終え下山する 下山は登ってきたルートを戻る 少し降りたところで駐車場を問われたお二人連れに出会う ピストンですか?と問われる 伺うと那岐山へ縦走する計画 車はそちらにもデポしているとの事 なるほど、駐車場に停められていた車の方々は縦走されたようだ 下山途中10名余りの方とも出会った 私が駐車場している場所にも車が増えていた



アプローチ
 今日も暗い内に倉敷を出発、車載温度は7℃随分冷え込んできた 吉備路429を走り県道271を経由して足守の手前で再度429に乗る 周辺が次第に明るくなってくる 足守の温度は5℃ 岡山県全県に濃霧注意報が発令されていると報じている 足守から吉備中央町へと向かうと県道72を横断する前からガスが現れ 吉備中央町に入るとぐっと濃くなり前方が見にくくなる 速度を落とし車線中央線を頼りに車を走らす 対向車と何台もすれ違う 加茂川の市街地になるとガスは薄くなり 山道に入ると濃くなる 足守が5℃だったので加茂川は更に下がっているかと思ったが なんと7℃ 倉敷と同じ ガスが地表を包み放熱を抑えてくれている為だろうか 旭川に沿って走り 旭町を抜け 休み乢トンネルを抜ける トンネルの先もガス トンネルから下って行くとガスの中に入り見通しが悪くなる 信号のある位置は把握しているので 信号を確認し慎重に抜ける 津山市街地手前で53に乗る 市街地では見通しが得られるようになる 津山インターチェンジを過ぎ 429とも別れて53を直進する
 
 この日記は爪ケ城と記載しているが、計画では滝山を訪ね 滝山渓谷の紅葉を狙っていた 日本原辺りに来るとまたガスが出てくる 温度表示4℃をなんとか確認する 滝山登山口の案内に従い左折する ガスが益々濃くなる 中央線が無い道路 なんとか道なりに車を走らす こんなに視界が悪いと 自衛隊の中の道路を走れるか心配になる 那岐池のところから砂利道に入る 那岐池のすぐ先にゲートが閉じられている 協定に基づく地元住民を除き立ち入り禁止と記載されチェーンでロックされている 滝山登山口に行けないので 滝山を諦め 急遽爪ケ城に変更する
 
 車を戻し53を日本原へ戻る 日本原の交差点を右折して県道450へ進み 爪ケ城登山口である声ケ乢を目指す 450を山へ向かって走らす どの辺りだったか忘れたが突然青空が広がる ガスが消えたのでは無く ガスの層を抜けたという感じ そして声ケ乢の駐車場に出る まだ誰もいないだろうと思っていたが すでに4台駐車 詰めて駐車すればもっと置けるところをゆったり空間を開けて駐車しているので ざっと見たところ難しそう 車を戻し 少し下の駐車可能スペースに置く 車載温度8℃