牛曳山〜伊良谷山〜毛無山縦走
牛曳山 1144m 伊良谷山 1149m 毛無山 1144m
難易度 ☆ 登り92分 縦走56分 下り55分
広島県
倉敷からの距離 139Km
登頂日 2017/07/29 ガイドブック DE写真 動画
六の原駐車場7:44−7:58入口−8:05「牛曳山2.3Km」道標−8:35牛曳滝−9:16牛曳山尾根分岐9:17−9:27分岐−9:36伊良谷山山頂−10:13毛無山山頂10:29−10:41分岐センター2.4Km−10:47分岐−10:52出雲峠10:54−11:26駐車場
登山
今日は牛曳山(うしびきやま1144m)から伊良谷山(いらだにやま1149m)を経由して毛無山(けなしやま1144m)へ縦走するコースを訪ねる
登山支度をして出発する 車の周辺にコバノフユイチゴが幾つも赤い実をつけていた またゲンノショウコが咲いていた 薄日が射してきた 明るくなると花も輝く 道路沿いの花や実を楽しみながら走ってきた自動車道を降りて行く ウツボグサ キツネノボタン ダイコンソウ ウツギ*(*は実を示す) ネジバナと見つけては立ち止まり しゃがみこんで写真に撮る ネジバナは何故かピンとが合わない花 今回も何枚か撮ったがマクロで接近したものは皆ダメで少し離して撮った1枚がなんとか
渓流にかかる橋に出る ハウチワカエデ* ヤマボウシ* クリ*を見つける いつも出会う その先にグリーンベルトがありミヤコグサ アキノタムラソウ ウツボグサが咲いていた そして牛曳山2.5kmと書いた標識のところを入る
入口には車両通行止の表示がありいつも鎖がかかっているのだが、今日は鎖は無く あれ?どうしたのだろう と思いながらルートに入る 工事車両が入っているなどの変化は無く周辺を見ながらルートを行く
記録を見るとこのルートは1999年に初めて訪ね今日は30回目になる 幾つもの楽しみがありそれに呼び寄せられる マイヅルソウ群落 シラカンバの林 牛引き滝と渓流沿いの花 ルートを埋めるミヤマヨメナなどあげられる
マイヅルソウの群落は登山口から100m程度のところ 岡山周辺の山ではこれほど固まって咲いているのは知らない 花のシーズンは5月 秋には赤い実をつける 今はどうしているかと群落を覗く 葉が一面を覆い 花の茎のようなものが残っている 実を付けたものもあるのだろうがわからなかった 全体を撮った写真を拡大して探すと 薄っすらと色づいた実をつけているものを見つける事が出来た カメラの目はすごい 顔認識技術も進んでいると伺う
マイヅルソウ群落を見て、ルートを登って行く ドクダミ ヤブカンゾウ ダイコンソウ アキノタムラソウなどを見て次に楽しみな場所 シラカンバの林に出る 牛曳山2.3Kmと書いた道標があり そこにシラカンバと記載されている 白樺はシラカンバの別名とネットに記載されていた シラカンバの林はこの近辺では珍しい 白い樹皮は魅力がある 紅葉のシーズンはカエデが色づき白い樹皮とのコントラストがいい このシーズンでも木々の姿は美しい まっすぐ伸びている樹木の中に数本頭を曲げているものがある 虫にでもやられたのだろうか?
シラカンバの林を過ぎ 樹林の中を登って行く 小鳥の声が聞こえ、のどかな雰囲気 やがて渓流の音が聞こえ次の楽しみである牛曳の滝と渓流沿いの花のゾーンに出る 春先とは異なり華やかさには欠けるがヤマジノホトトギス ヤマアジサイ ダイコンソウ ヒカゲミツバが咲き トチバニンジンが赤い実をつけていた また、モミジハグマ モミジガサ オオカニコウモリがいずれも花芽をつけていた これら似た花3種類が同じ場所で出会えるのは珍しい 葉に特徴があるのでそこに注目すれば判別出来る そして牛曳滝に出る
滝の落ち口周辺はヤグルマソウの葉で覆われていたが花茎のようなものはわからなかった 滝の脇のルートをジグザグに登り滝の上流に出る ルートは土砂崩れの跡が残っており足元に留意が必要 上流でもモミジハグマ モミジガサ オオカニコウモリは顔を見せてくれるので再確認が出来る ウバユリが咲き目立っていた ミズタビラコ ソバナがひっそりと花を咲かせているのを見つけ 渓流とは別れる
ここからはブナ樹林の中のルート 5,6月にはルート脇にミヤマヨメナが次々と顔を出す 今は花弁を落とし花茎が残った状態 面影をしのぶ事が出来る 緩やかな登り コアジサイ* コバノフユイチゴ* キクバヤマボクチ ユキザサ* チゴユリ* オオナルコユリ* ヤマジノホトトギス ツクバネソウ*を見つけ登って行くと オオバギボウシに出会う 見事に花を咲かせている 花の重みに耐えかね頭を垂れているものもある 山頂に出る直前の曲がり角に群生しているのは知っていたが 大分手前だ その後も次から次と顔を見せてくれた 群生しているコーナーでは全員並んでのお出迎えと歓迎を受ける そして牛曳山の道標のところに出る
道標が山頂らしい 山頂標識も無く 展望も得られない 左に折れ伊良谷山へ向かう 樹林の中のルートを降りて行く オオナルコユリ* ヌスビトハギ ツクバネソウ* ヒヨドリバナを見てルートを行くと 樹林から抜けるところがある キキョウが花芽を膨らませていたのを見てここでキキョウに出会った事を思い出した ホツツジ ママコナも咲いていた そしてまた樹林に入る
コルの位置に分岐があり管理センターへ下山出来る 分岐を直進しルートを行くとまた樹林が切れ、花が顔を出す ユウスゲ ノアザミ カワラナデシコ ウツボグサが顔を見せ 伊良谷山山頂に出る ユウスゲにここで出会えるとは予想外 喜んでカメラに収める
伊良谷山山頂から大山が見えた事もあったが今日は遠望はきかない すぐに山頂を後にする 突然ガスが流れてきた これから向かう毛無山はガスで見えない カワラナデシコ ユウスゲ ホタルブクロ ハナニガナ オトギリソウ ノアザミなどの花を見て 樹林に入る
ガスが漂う雰囲気は風情がある コバノフユイチゴ*を見つけルートを行くと ミヤマヨメナが一輪咲いていた 何故か仲間と離れ別行動 個性がある? 一部樹林が無いところがありオカトラノオが咲いていた そしてまた樹林の中のルート 木漏れ日が射し込むようになったり翳ったり オオカニコウモリ ユキザサ* アカショウマを見つけ 樹林を抜ける
草原の中のルート ユウスゲ カワラナデシコ オオバギボウシが出迎える中を登って行く この3つの花にはしばしば出会う事が出来た ヒヨドリバナが咲き シラヤマギクも花芽を膨らませていた ルートを振り返ると縦走路を追う事が出来るのだが今日はガスがかかりピークしか見えなかった
山頂に近づくにつれユウスゲの密度が増えてくる 花を楽しんでいるといつの間にか山頂に出る 広い山頂広場には先ほど伊良谷山で出会ったお二人連れが食事休憩をされているだけでどなたもいない 見回すとユウスゲがあちらでもこちらでも顔を見せている 喜んで花が咲いている方角に進み リュックをおろし三脚を取り出す
ユウスゲの花は夕方に開き、翌日の午前中にしぼんでしまう 幾つも花が顔を見せていたが、いずれもこれから咲く準備をしている状態だった 草原にいくつも黄色い頭を出している景観は尾瀬や霧ヶ峰などを思い出させてくれる 花に混ざって記念写真を撮る 山頂広場にはオオバギボウシ カワラナデシコもあちらこちらに咲いていた
写真を撮っている間にお二人連れは下山され、私だけになった 広場をぐるりと回る ツリガネニンジン ノアザミ アキカラマツを見つける 山頂から立烏帽子 池の段 比婆山などを見る事が出来るが近くの烏帽子山はガスの中 遠望はきかなかった 山頂広場のユウスゲを楽しみ もう一つ楽しみにしている出雲峠のお花畑に向かう
ルートを降りて行く ガスが深くなり 暗くなってくる 一雨降られるかも知れない 尾根は降りたので雷の心配は避けられる と考えながら降りて行く 20分少々で出雲峠のお花畑と私が呼んでいる場所に出る
笹原が広がり花は見られない 時期が早かったようだ 笹原の中を降り ハンカイソウが咲いていた記憶がある左手方向に進む ハンカイソウの花の名残を認める事が出来たが勢いは無い 笹原の中をウロウロ探しているとマツムシソウが一輪咲いているのを見つけることが出来た 笹がこれだけ伸びているとマツムシソウには厳しいかも知れない 花見山ではゲレンデの除草を行っていると伺った事がある ここもそうした手を入れて頂いているのかも知れない
出雲峠のお花畑を後にし六の原へ降りて行く ヤマハギ ウマノミツバを見つける ウマノミツバも撮りにくい花 なんとか撮れていた 暗くなっていた雰囲気は次第に明るくなってきた これなら降られずにすみそうだ
管理センターまで降りる 山は閑散としていたが、こちらは結構な賑わい 草原ではグループが集まり何かやっていた 私は園地の花や実をとる ナナカマド* ウワミズザクラ* ナツツバキ* イワガラミなどに出会った ウワミズザクラは沢山の実をつけていた どれも似たような色合い でも写真を良く見ると 緑色をしたものがだんだん色づいている様子は伺えた
帰路 新見を過ぎたところで激しい雨に降られた 倉敷では雨は降らなかったとのこと
アプローチ
今日も5時起床で倉敷を出発 まだ薄暗い 少し前は4時頃でも明るかった、どんどん太陽が顔を出す時間が遅くなってくる 車載温度は28℃ 県道24を走り酒津から高梁川沿いを行く 薄っすらと明るくなり 山沿いに白いガスがかかりいい雰囲気 川辺橋 総社大橋を抜け 豪渓泰橋へ 橋手前の温度計は25℃ 橋を抜けた先で信号を左折 180号に乗り高梁 井倉 新見と北上する 井倉25℃ 新見26℃ 新見のインターチェンジを過ぎ高速道路と並んで少し走り 三叉路で左182号へ進み180号と別れる 新見トンネルを抜け田園地帯の中のドライブを楽しみ東条へ 東条で314に乗り 今度は山が多い314号を走る 今日の天気予報は曇り時々晴れではあるが天気は不安定 小奴可の市街地に入ると正面に猫山が見える筈がガスで山裾しか見えない おまけに 標高最高点638m地点を示す辺りでパラパラとフロントに雨滴 すぐに雨滴は落ちてこなくなったが不安定な天気 備後落合で183と合流するがすぐに別れ314を北上する トンネルを二つ抜け比婆山温泉のところを県民の森の案内に従い左折 次のT字路を右折して道なりに走ると広島県民の森 六の原駐車場に出る まだ車は少ない 車載温度23℃