下蒜山



 標高 1105m 難易度 ☆☆     登り122分 下り82分  岡山県
倉敷からの距離   117 Km        登頂日 2018/09/18  ガイドブック  F写真 動画

犬挟峠6:08−6:24尾根−6:41三合目_690m−6:59五合目_770m−7:12雲居平−7:22七合目_875m−7:52九合目_1013m−8:10下蒜山山頂8:19−8:31九合目−8:52七合目−8:57雲居平−9:03五合目−9:16三合目−9:30尾根−9:41犬挟峠

登山
 今日は下蒜山(しもひるぜん1105m)を訪ねる

 登山支度をして出発する 車の周りにキンミズヒキ イヌタデが顔を見せている 夜露に濡れ潤いを帯びている 湿原の中のルートに入る 入口にはツリフネソウ ミゾソバが出迎え 足場の悪い丸太の上を歩きルートに入る 湿原の中のルートは距離にして数十メートルだが湿原の植物が顔を見せてくれるので楽しなルートである ヒメシロネ カナグラム ユウスゲ*(*は実を意味する) アキノウナギツカミ ワレモコウが顔を見せてくれた
 
 そして、樹林のルートに入る 朝靄に包まれた樹林帯 枝葉に溜まった夜露が落ちてくるのであろうか 笹の葉にあたる音がする 小鳥やセミの鳴き声は無い 風音もない 心地よい朝靄に包まれ、しづくの音だけが聞こえる 日常と違うこうした雰囲気に触れる事が出来るのは嬉しい 足元は滑り易そうだ 帰路は用心が必要 ヨシノアザミ ガンクビソウを見て 擬木の階段を登って行くと尾根に出る 尾根には標識があり 頂上まで1時間40分と記載されている 

 標識を90度左に折れ 擬木の階段を登って行く 階段の登りは結構きつい 緩急があり 傾斜が緩いところで一息入れる事が出来る 朝の陽が射し込み周囲が明るくなるもののまた隠れる ルート脇にガンクビソウ ツルリンドウ ツルニンジン トチバニンジン* シラヤマギクを見つける マツムシソウの花芽も顔を見せてくれた そして三合目の標識に出る 標識の近くにハバヤマボクチが顔を見せてくれた
 
 三合目を過ぎたところに鎖が設置された場所がある いつもだと鎖を使わずに登って行くのだが足場が濡れておりちょっと心配 鎖の世話になりながら安全を確保する コバノガマズミ*が赤い実をつけていた シラヤマギク サンインヒキオコシ シシウド ヨシノアザミ リョウブ* などを見つけて樹林帯の中のルートを抜ける
 
 ここからは笹原の中の草原ルート 笹原の美しい斜面の先に九合目のピークを伺う事が出来る この景観を見ながら登れるのは下蒜山登山の楽しみである 同時にルート脇に顔を出す花にも楽しみだ 五合目の標識がある 良く見ると標識に標高の記載がある 前回訪ねた2017/6/3はどうだっただろうかとその時の写真を調べると そこには標高表示は無かった この1年の間に新しく取り付けたようだ
 
 ルート脇にはヤマハッカが顔を見せる サンインヒキコシと似た花だが葉が小さい 笹原の中にマルバタケブキの枯れた花を見つけた もう花は終わってしまったようだ タムラソウ ツリガネニンジン シラヤマギク オケラを見つけ 雲居平に出る
 
 いつものように標識と山容をカメラに収める この標識には標高表示が無かった 冬には雪に埋もれてしまう過酷な状態の標識だが朽ちる事なく元気でいて欲しい いつも変わらずじっと見守っていてくれる存在は それだけで価値がある
 
 五合目から七合目の草原ルートは傾斜は緩く 景観は良く 花も顔を出す楽しみなルート 難を言うと日陰が無く 夏の日照りの下では結構きつい まだ7時台の時間帯だが陽が射してくると暑さを感じる 帽子のつばを後にして延髄を防御する 幸い陽が射す時間は短くガスがかかった時間の方が長かった 雲居平から七合目までのあいだにマツムシソウ マルバハギ タムラソウ フシグロセンノウ イヌタデ キンミズヒキ ツリガネニンジンを見つける事が出来た ルートは整備が行われた模様でルート脇が刈られている 刈られた後から伸びて花を咲かせたのだろう マツムシソウは随分背が低かった
 
 七合目からジグザグの登りが始まり 八合目(今は標識は無い)から鎖が設置された場所があり更に急な登りとなる 振り返ると登ってきた草原のルートを俯瞰出来る 今日はガスが出て雲海を楽しむ事が出来る 少し登っては振り返り景観を楽しむ 花はアメリカセンダングサ ノダケ アキノキリンソウ ワレモコウ ヨシノアザミ シコクフウロに出会う事が出来た このようなところにアメリカセンダングサが顔を出すのか不思議だ
 
 九合目に出る 標高1013mとの事 山頂ピークが見えてくる ガスがかかり雰囲気を出している ルートは少し下り 登り返す 八合目から九合目にかけて足元注意の札が設置されていたが 九合目から山頂のルートにも足元注意の標識があり ロープも設置されている 足元が緩い事もありロープを有効に利用させて頂く キンミズヒキ アキノキリンソウ ツリガネニンジンを見て山頂に出る
 
 山頂にはどなたもおられなかった イブキトラノオが一輪花を咲かせていた 中蒜山はガスで見えなかったがガスの移動で山容が薄っすら見えてきた 記念写真を撮り 麦茶で喉を潤し下山する
 
 下山は登ってきたルートを戻る 足元に留意しながら降りた事もあり結構時間がかかった 途中出会った方もあり駐車場は随分車が増えていた



アプローチ
  まだ暗い内に倉敷を出発 倉敷の温度20℃ 吉備路429を走り 県道271を経由して足守の手前で再度429に乗り 足守 吉備中央町 加茂川と走る 加茂川の道の駅17℃ 小森温泉 旭川ダムと走り旭町で県道30へ左折 旭川沿いを走るもののまだ暗く景観は伺えない 落合で313に乗る 落合入口の温度計は気づかなかった 落合の市街地を抜け久世で再度旭川を渡る この辺りから薄っすらと明るくなり前方を確認し易くなる 勝山も温度表示を確認出来なかった 車載温度で18℃ 181と別れ北上する 真賀温泉 足温泉と過ぎる 櫃ケ山登山口には車は無かった 湯原16℃を確認 湯原のトンネルを幾つか抜け中和村へ 道の駅を右に見て過ぎる 蒜山の山並みにはガスがかかっている 蒜山市街地入口で313と別れ482へ直進する 蒜山の温度15℃を確認 下蒜山登山口の案内に従い右折し犬挟峠登山口駐車場に 駐車場にはすでに1台駐車 車載温度15℃