牛曳山〜伊良谷山〜毛無山縦走



牛曳山 1144m 伊良谷山 1149m 毛無山 1144m 
難易度 ☆     登り86分 縦走55分 下り51分 白樺林往復15分  広島県
倉敷からの距離 138Km        登頂日 2018/10/22   ガイドブック  写真 動画

六の原駐車場6:44−6:55入口−7:01「牛曳山2.3Km」道標−7:32牛曳滝−8:10牛曳山尾根分岐−8:19分岐−8:27伊良谷山山頂−9:05毛無山山頂9:15−9:27分岐センター2.4Km−9:33分岐−9:38出雲峠9:40−10:08駐車場 
登山道入口10:12=10:20白樺林=10:27登山道入口

登山 
 今日は牛曳山(うしびきやま1144m)から伊良谷山(いらだにやま1149m)を経由して毛無山(けなしやま1144m)へ縦走するコースを訪ねる
登山支度をして出発する 広い駐車場には管理棟の前に数台駐車しているだけでがらんとしている 走ってきた自動車道を行く ガスの為か陽射しは無く 小さな花は見つけにくい シロヨメナ ヨシノアザミ イタドリ*(*は実を示す) ミヤマキケマンを見つけた 撮った写真を見るとどれも夜露で濡れている
 
 自動車道を10分程行くと牛曳山入口に出る 車両通行止めと記載がある ムラサキツメクサの出迎え受けルートを行くと シロヨメナが幾つも咲いていた ルートは左にカーブそして右にカーブ今度はリュウノウギクが咲いていた そして牛曳山2.5kmと書いた標識のところに出る
 
 ここから登山道となり道幅が狭くなる また白樺林となっており紅葉が期待される 白樺林にはカエデの木があり白樺の樹皮の白とカエデの紅葉がいい カエデは大分色づいてきている、陽射しが得られないのが残念だ 帰路陽が射していたら、再度訪ねてみよう
 
 白樺林を過ぎ樹林の中のルートを行く コウヤボウキ* アキノキリンソウ ヤマジノホトトギス*を見てルートを行くと 渓流の音が聞こえてきて 渓流沿いのルートとなる
 
 早速花が顔を見せてくれる モミジハグマ オオカニコウモリ モミジガサ キバナアキギリ ヨシノアザミ ヒカゲミツバ* ヤマジノホトトギス*などが次から次と顔を出す 花から実へと移っているものも見られる ここでは モミジハグマ オオカニコウモリ モミジガサと似た花が次から次と顔を出してくれるので花や葉の違いを習得出来る
 
 前方に牛曳滝が見えてくる 滝の上に眼をやると色づいた樹林を確認する事が出来る 紅葉が始まってきている 陽射しを得られないのは残念だ 
 
 滝の付近は急傾斜であり且つ土砂の崩落個所もあるので注意しながら登って行く ジグザグにルートをとり滝の上に出る シキミ*が赤い実をつけていたが斜面で近づくのが危ない ズームで狙うがピンとが甘かった 滝の上も渓流沿いの区間がありモミジガサ キバナアキギリ ヤマジノホトトギス*等先ほどであった花や実が顔を見せる
 
 ルートは左にカーブして渓流を跨ぎ樹林のルートに入る 山を右にそして左にと大きくカーブをしながら登って行く カーブの部分に傾斜が見られるがその他は緩やかなスロープとなっており歩きやすい ブナ樹林が色づいてきており木々の紅葉を楽しめる この辺りから太陽の陽射しが得られるようになり色合いも良くなってきた カーブに入ると光の向きが変わり景観の変化が見られる その変化も楽しみだ
 
 花や実も顔を見せてくれる 足元が平坦で歩きやすいのできょろきょろ周辺を見る楽しみもある コアジサイ* ユキザサ* マムシグサ* キクバヤマボクチ オオバギボウシ* フウリンウメモドキ* オオカニコウモリ* イヌツゲ*などを見つける ユキザサの赤い実は可愛い オオカニコウモリ*の綿毛に丁度陽射しが当たりスポットライトを受けたようだ
 
 渓流と別れ30分程樹林の中のルートを楽しむと尾根分岐に出る 分岐の標識があるところが牛曳山山頂らしい 眺望は得られない 標識の右手にコマユミの木が沢山あるので小さな実を確認する ナナカマド*も見つけた
 
 伊良谷山0.3kmの標識に従て尾根を降りて行く 緩やかな下りであり足も軽い ソヨゴ*を見つける 赤い実を沢山つけておりあれ何だろうと思って調べてみたがソヨゴだ 予想外の場所で出会った感じだ ルートはコルの分岐に出る ここから六の原に降りる事も出来る そのまま分岐を直進し 今度は緩やかな登りを行く
 
 ルートには陽射しが得られるところがあり花を期待出来る しかし、ルート整備が行われルート脇の草が刈られ 刈った葉がルートを覆っている センブリの花を期待していたが、覆われている葉をどけてまで探すのは大変だ ひょっとして見つけられないかと期待したが 矢張りダメだった タニウツギ* コマユミ* リョウブ*を見つけ伊良谷山山頂に出る
 
 山頂には山頂標識がある すぐに標識を後にしルートを行く 数歩歩いたところにリンドウが咲いていた ルート先に毛無山のピークが見え 眼を左に転じて行くと 烏帽子山 比婆山 池の段 立烏帽子山 竜王山の山並みを見渡す事が出来る 毛無山の先には吾妻山 猿政山 そして三瓶山もわずか顔を覗かす 麓には霧がかかっていたが見る見るうちに消えカメラに捉える事が出来なかった
 
 ルートを行く 殆どが樹林の中のルートで上述した山並みは伺えない 緩やかに下り登り返す キクバヤマボクチ オオカニコウモリ ホツツジ* マムシグサ* オオナルコユリ* カシワ* ツルシキミ* オオバギボウシ* シロヨメナなどに出会う ルートは樹林から抜け草原の中の登りとなる ルートに頂上200歩 120mと書いた木片がステップ状に設置されていた これは昨年訪ねた時には無かった 歩数を表示するのは面白い 数えながら登ったら100歩近くを数えたところで 頂上100歩と書いたステップ状木片があった コマユミ* ススキ リンドウ ヤマラッキョウと花や実を楽しむ 振り返ると縦走してきた山並みを伺う事が出来る そして山頂広場に出る
 
 陽が射し、風もなくおだやかな山頂 まだ早いこともあってどなたもおられない 360度のパノラマが広がる 登ってきたルートを見ると伊良谷山 牛曳山が見え その先に見えるのは道後山らしい 眼を左に転ずると幾つもの山並みが見え その先に大山 烏ケ山 蒜山三座に連なる山並みを薄っすらではあるが認める事が出来る 大山が見える方向とは反対側の西側には猿政山 吾妻山 その先に三瓶山が頭を覗かす 眼を左に転じれば 烏帽子山 比婆山 池の段 立烏帽子山 竜王山と六の原を囲む山々を展望できる
 
 山頂広場は草芝となっており ススキが白い穂をつけている 広場を歩き回ったところヤマラッキョウを見つけるにとどまった 猿政山を背景に記念写真をとり出雲峠のお花畑へ向かう
 
 出雲峠に向けた下山ルートを降りて行く ルートは樹林の中のコース 山頂で得られた景観は見えない テンポ良くとんとんとんと降りて行く ユキザサの赤い実を見つけた 赤い実は目立つ コルの位置に分岐があり左に折れて出雲峠に向かう どちらのルートからでも行けるが左のルートは登りがなく楽である またブナ樹林帯の中を行くルートでありブナならびにその紅葉を楽しむ事が出来る 次の分岐を右にとりルートを行くと 出雲峠のお花畑(私がそう言っているだけ)に出る
 
 笹原が広がる この辺りはセンブリが多かった筈と探すが笹に負けてしまったのか見つからない これはダメだと露に濡れた笹を分けて ウメバチソウがびしりと咲いていた場所へ向かう しかし それらしい広場は無く どこも笹原 ウメバチソウも笹にやられたようだ ウロウロと探すとウメバチソウ マツムシソウ ヤマラッキョウの生き残りが顔を見せてくれた また、笹が刈られルートが作られており そこにもウメバチソウ マツムシソウが顔を見せていた これまで何かと楽しませてくれたお花畑は大きな曲がり角にきたようだ 是非勢力を取り戻して欲しい
 
 お花畑を後に六の原へ向かう 緩やかな下りのルート 足を伸ばし、歩きを楽しむ キクバヤマボクチが幾つも花を咲かせていた 紅葉は始まったばかりで六の原付近の樹林が色づいていた いつものところにナナカマド*が実をつけていた
 
 太陽の陽が射していたので牛曳山の白樺林をもう一度訪ねようと牛曳山登山口の空地に車を置いて カメラだけ持って訪ねる 太陽の陽射しを受け 色は鮮やか 往復15分で紅葉を楽しむ事が出来た

アプローチ
 今日も暗い中倉敷12℃を確認し出発する 酒津から高梁川に沿って走り川辺橋 総社大橋と抜ける 豪渓泰橋10℃を確認 180号へ左折し高梁川に沿って北上する 井倉10℃ 新見9℃と10℃を切る温度となってきた 新見インターを過ぎ三叉路で180号と別れ182号へ左折し東条へ向かう 182号では結構ガスが出た 東条で314に入る 182でガスが深かったのでこちらはもっと濃いかと思ったがガスはあまり無かった 小奴可の市街地に入る辺りから周辺が明るくなり視界が見易くなる 備後落合で183と少しの距離合流するがすぐに別れそのまま314を北上する トンネルを二つ抜け比婆山温泉のところを県民の森の案内に従い左折 次のT字路を右折して道なりに走ると広島県民の森 六の原駐車場に出る 車載温度計で6℃ 六の原の管理棟でトイレを借りる 早朝ではあるが入る事が出来た お店の方が準備にかかっておられ ”山にガスがかかっていますが上は晴れていますよ” と教えてくれた