櫃ヶ山



標高 954m    難易度 ☆    登り128分(直登) 下り95分(周遊ルート)   岡山県
倉敷からの距離   91Km        登頂日 2019/04/12  ガイドブック  F写真 動画

駐車場7:07−7:12登山口1−7:26水槽−7:32標識2−7:40林道−7:46標識3−8:18五合目−8:32六合目−8:45七合目−8:49分岐−8:58八合目−9:05九合目−9:15山頂9:23−9:33標識1−9:54標識2−10:15林道標識3−10:36分岐−10:53登山口1−10:58駐車場所

登山 
 今日は櫃ヶ山(ひつがせん954m)を訪ねる 

 登山支度をする 駐車場にはヒメオドリコソウ タネツケバナが顔を見せているのを見て 登山口へ向かう 櫃ヶ山登山口3.4kmと表示した大きな立看板がある 3.4kmは登山口までの距離では無く山頂までの距離のようだ 周辺にアブラナ(菜の花)が咲いている
 
 自動車道を登って行く タネツケバナ オドリコソウ カキドオシ ムスカリ ハナニラ等が咲いている オオイヌノフグリも花をつけているが早朝はまだ開いていない 
 
 自動車道を登って行くと登山道1の標識のところに出る ここが登山道入口になる クマ注意の標識があり 平成30年5月11日に目撃情報があるとの表示に加え 新たな表示が それには
 ・音の出るものを持参しましょう
 ・明け方・夕暮れの入山には特に注意しましょう
 ・爪痕や足跡を発見したら引き返しましょう
 との注意書きがあった リュックをおろしクマ避けの鈴をセットする そして登山道に入る
 
 登山道はいきなり荒れている 前回(昨年11月)に訪ねた事を思い出した そうだった 豪雨災害で荒れてしまったのだ その当時と比較すると随分と整備されたように思う ルート脇にミヤマカタバミが沢山花を咲かせている ミヤマカタバミが咲く季節になったのかと春を感じる ヤマネコノメソウも沢山顔を出す 道路崩落場所が数メートルあり注意して抜ける 土石ダムの手前を右にカーブして登って行く
 
 カーブを曲がった登り口に写真と注意書きが掲示されている 下山時のルート案内だ 崩落している方向に注意して進むようにとの事 振り返って見ると なるほど 写真に見られるように 崩落個所を避けて登って行きそうだ 登った先は確認していないが民家の裏庭に出てしまうのではないかと思われる
 
 ルートは畑の畦道となる カキドオシ ヤマルリソウ ヒメオドリコソウ タネツケバナ スズシロソウ カンスゲ ワラビ ヤマネコノメソウ ツルカノコソウ ヒメウズなどを見つける ヤマルリソウに出会えたのは嬉しい そして樹林の中のルートに入って行く
 
 太陽の陽射しが得られるところではボタンネコノメソウ フキノトウに出会う 竹林もあり その脇を抜けてゆく そして林道に出る
 
 林道を斜めに横断する形でルートを行く ツルカノコソウが咲き出していた ここはアオキが沢山あるところだ 幾つも花芽をつけている 中には茶色の花を咲かせているものもある 4枚の花弁 なかなか凛々しい花だ
 
 ルートは左にカーブする 登山道3の標識を見てルートを行く ヒサカキ ミツマタ クロモジと花を咲かせている ミツマタ クロモジの花も春を感じさせてくれる 陽射しが得られるところに出ると カンスゲ アオキ ヤマネコノメソウ ミツマタ カキドオシ クサイチゴ ムラサキサギゴケなどが顔を出し 楽しませてくれる
 
 緩やかなアップダウンを行く 樹林の中のルート 土のルートは心地よい セントウソウ ミヤマカタバミを見つける 少し行くと、石が多いルートとなり そこを過ぎると登りが始まる ジグザグにルートが作られている 振り返ると山頂が伺える クロモジ アセビ ニワトコの花に出会う そして更に登って行くと樹林から抜け五合目の広場に出る
 
 広場に出ると、前方に山頂ピークを伺う事が出来る ワラビが茂る広場も今は草原 まだ冬枯れの状況で青さは無い そのままルートを登って行く
 
 ウグイスカグラが咲いている 金甲山で出会う花と何か違うように感じ、調べてみたがわからなかった ナガバモミジイチゴが若葉を広げ花芽をつけていた この辺りはナガバモミジイチゴが沢山見られる 傾斜がきつくなる 足元が緩いと難渋するが、今日は柔かではあるが受け止めてくれる 慎重に足場を選び 滑らさないよう留意して登る 捕まるところが無いので滑ると大変だ 無事六合目に出る
 
 六合目からは緩やかな登り ここでもクロモジがあちらこちらに顔を出す 石がごろごろしているところもある ノイバラが茂っているところでは新芽が顔を出し しわしわの実が世代交代を見守るかのようにまだ僅か残っていた 
 
 七合目の標識を見て、少し登ると天狗の森に行く分岐に出る 今日も直登ルートを行く アセビ ヒサカキが迎えてくれる ヒサカキは下向きに咲いており、登って行く斜度と丁度合致し、楽しむ事が出来る こうして見ると結構きれいな花だ ルートは左にカーブして低灌木樹林帯の中を行く 穏やかな登りである そして八合目に出る
 
 八合目で天狗の森からのルートと合流する ここでもアセビが目立つ ルートを登って行く 足元がしっかりしており歩きやすい 一歩一歩登って行く 樹林を抜けると笹原のルートとなり足場も良くなって歩きやすくなる そして九合目の標識が見えて来て 九合目に出る
 
 山頂に向かう笹原のルート いつも眺める景観だが気持ちがいい ルートは丸太の階段となり樹林の中のルートを行く やがて階段は終わり 草芝のルートとなり 山頂標識が見えてきて そして山頂に出る
 
 山頂から冠雪した大山が真っ先に眼に入る 空は青く、くっきりと見える 烏ケ山もいくらか白い それに続く蒜山三座となると白いものは見えない 標高差500m程であるが随分と違う 冠雪した大山を背景に記念写真を撮り下山する
 
 下山ルートは竜頭の滝方面に降りる周遊ルートとする 山頂周辺の木々はまだ花芽を伺えない 花もまだだ ルートの先には星山に繋がる縦走路が見える 眼を右に転じると大山に繋がる山並みを伺える ルートがカーブして山並みが隠れる 今度は正面に冠雪した大山が見えて来る ルートの向きによって見え方が違うのも面白い 縦走路を下り 下山道1と書いた標識のところに出る ここで大山とお別れして下山道を降りて行く
 
 足場はしっかりしておりテンポ良く降りて行く 急なところは足場を確認しながら降りて行く このリズムが心地よい 渓流に出る 岩を足場に越えて行く ボタンネコノメソウ ヤマルリソウ コチャルメルソウが顔を見せる 下山道2からルート幅は広くなり傾斜も緩くなる 渓流の音を聞きながら降りて行く ミヤマカタバミ フキノトウ キクザキイチゲを見て林道に出る
 
 林道を横断した位置に下山道3の標識があり そこから降りて行く オオイヌノフグリ タネツケバナ スギナ(つくし) ユリワサビ シロバナネコノメソウなどを見つけながら降りて行く ユリワサビは調べて 葉の形から推定したもの 小さい花だった シロバナネコノメソウに出会うのは珍しい 肉眼では白っぽい花としかわからなかった 写真を見て確認した でもピンボケで残念
 
 竜頭の滝への分岐は通行止め 通り抜けられないと表示されている 桧や杉の樹林の中を降りて行く 樹林の中の腐葉土のクッションが心地よい ルート出口付近にユキワリイチゲが咲いている筈 いつも顔を見せてくれる、ルートの右端を探しながら行く あれ? 咲いていない いつも咲いているのにおかしいなと周辺を探す ルート左端に幾つも花が顔を見せていた 蕾もある 場所を変えて咲くようだ
 
 ウシハコベ ヤマエンゴサク オオイヌノフグリ ホトケノザ セイヨウタンポポなど野辺の花が顔を見せる 大きなヤブツバキには花が一杯 道路にも沢山落ちていた
 
 登山道入口に戻り 道路を降り駐車場に 駐車場には1台増えていた 車載温度17℃と随分上昇していた



アプローチ
 薄っすらと明るくなる時刻に倉敷を出発 車載温度7℃ 吉備路429 県道271そして再度429に乗り足守 吉備中央町 加茂川と抜ける 桜など沿道が華やかだ 加茂川道の駅で小休憩 車載温度2℃ 流石冷える 道の駅を出発 小森温泉 旭川ダムと走る 旭川沿いの桜はまだ花を咲かせており楽しめる 旭町で県道30へ左折 旭川に沿って走る ここにも桜 落合に近づくと沿道の桜が増えてくる 落合入口4℃ 313に合流し 落合市街地を抜ける 久世でも旭川沿いに桜並木があり見事に咲いていた 旭川を左に見て走り 勝山市街地を抜け313を北上する 勝山も4℃ 真賀温泉 足温泉の前を抜け登山口脇の駐車場に停めさせていただく 駐車場温度3℃