駐車場7:19−7:35登山道入口−7:38三合目−7:48四合目−7:53五合目−8:00六合目−8:11七合目−8:24八合目−8:41九合目−8:52山頂_1218m−9:00九合目−9:11俣野分岐−9:48白馬山_1060m9:54−10:27林道−10:34駐車場
今日は毛無山(けなしがせん1218m)を訪ねる登山支度をして出発する 登山支度中にも車が入ってきた 隣の車の方も今ついたところと登山支度をされていた 今日は多くの登山者が来られるだろう 駐車場からは山頂はガスがかかって見えない 走行中射し込んでいた陽射しもガスの為か得られない しっとりとした落ち着いた雰囲気である
櫃ケ山登山口で見たものと同じ「ツキノワグマ生息地域」の標識が設置されていた 昨年8月に来たときは無かったように思うが、記憶は怪しい
・音の出るものを持参しましょう
・明け方・夕暮れの入山には特に注意しましょう
・爪痕や足跡を発見したら引き返しましょう
とのことなので 登山道入口で熊避けの鈴をセットしよう駐車場から登山道入口に至る間に幾つか案内板がある これまで見過ごしてきたが、じっくり読むと、新しい知見などがある この機会に撮った案内板の写真をOCRで読んで テキストとして書いておく
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毛無山(大山隠岐国立公園):案内A
概要
毛無山一帯の森林は、自然度の高さ及びその規模において岡山県でも一級のものです。
平殴14年3月には、この地域一帯が大山隠岐国立公園に編入され、中でも毛無山の南斜面は自然環境を厳正に保全しなければならない「特別保護地区」に指定されました。
また、毛無山は標高1,218mで、頂上からは360度の展望が開け、北は大山や日本海、南は吉備高原の山並みをのぞむことができます。
自然
毛無山の森林の特徴は、県下でも最大規模を誇るブナ林です。この森に生育・生息する動植物の多<が、岡山県版レッドデータブックの選定種になっています。健全で極めて豊かな動植物層が認められ、ブナを主体とした広葉樹と天然スギが混交する独特の自然環境を呈しています。
日本のブナ林は日本海型と大平洋型の2つに大き<分けられますが、この地域のブナ林はチシマザサやヒメモチが生育する日本海型の特徴とクロモジやチマキザサが生育する太平洋型の両方の特徴を併せ持っています。
主な動植物(※は「岡山県版レッドデータブック」選定種)
植物
・カタクリの花
4月下旬−5月上旬にかけて白馬山への縦走路沿いに見られる。
動物:両生類
・ハコネサンショウウオ(幼生)※
日本にすんでいるサンショウウオで、ただ1種肺を持たないサンショウウォ目の仲間。尾の長さが体長の半分以上あるのが特徴。
タゴガエル※
伏流水の湧き出る場所などに産卵する。ふ化したォタマジャクシは、餌を食べないで蓄えられた卵黄の栄養のみで成長し、変態します。
鳥類
・アカショウビン※
くちぱしが大きく鮮やかな赤色をしています。
・アカゲラ
「ケツ」と一声づつ区切って鳴きます。
昆虫類
・フジミドリシジミ※
幼虫はプナの葉のみを良べるブナ林固有の蝶です。
・ウスイロヒョウモンモドキ※
幼虫は、カノコソウやオミナエシを食べ成長します。生息地は限られ、絶滅の危惧に瀕しています。
斜面上部に生育するブナは樹齢130年で、大きいものは幹周り3m、樹高30mになります。
毛無山のブナ林は、「水源の森百選」(平成7年7月林野庁)、毛無山のブナとカタクリの花は「かおり風景森百選」(平成13年10月環境省)に選ぱれています
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毛無山の自然を大切に 岡山県:案内B
毛無山は県下でも最大規模のプナ林を中心とする珍しい林相、植生がみられ、また貴重な動物の生息地ですので1994年3月に岡山県有地として保護することにしました。この優れた自然をいつまでも大切に伝えていくため動植物の採取はすべて禁止されています。
また火災の防止はもとより、ゴミは持ち帰ってくださいますようご協力お願いします。(問合せ先 岡山県 新庄村)
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毛無山:案内C
毛無山(1218m)は、1300年昔、修験者の役行者小角によって開かれたとされている。
霊峰の戴には役行者神変大菩薩を祭り、後山と並ぶ修験道の行場として女人禁制の山岳信仰の聖地であったが、戦後より自由に参拝している。
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毛無山(ケナシガセン):案内D
標高1218mで、中国山地の主峰の一つである。
登山道に沿って約150種の植物が見られ、頂上付近には、アカモノ、ダイセンヤナギ、イワカガミなど高山性植物があり9合目までは、ブナの原生林で天然スギも多い。
頂上からは、大山や日本海が望め中国連山や兵庫県から四国にかけての雄大な眺望は、中国地方屈指の景観である。 心
山頂まで約1時間、毛無山から朝鍋鷲ケ山にかけて、縦走できる、(約5時間) 新庄村
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足元を見るとキランソウが顔を見せているのを見つけ案内A(上記にA−Dの記号をつけた)をカメラに収め 標高680mと記載がある毛無山山の家の前を行く オオカメノキが白い花を咲かせ出迎えてくれる この辺りは花が顔を見せてくれるスポット 左を見て 今度は右と探す サンインシロカネソウ ヤマネコノメソウ コチャルメルソウ ミヤマキケマン ムラサキサギゴケ セイヨウタンポポなどが顔を見せる セイヨウタンポポはまだお休みだったが、降りてきた時にはパッチリ開いていた
樹林帯に入る 入口にトキワイカリソウが咲いている 数が増えたように思う 白い花がぽつぽつと薄暗い樹林の中で目立つ ミヤマカタバミだ まだお休み中 ボタンネコノメソウも顔を見せる 舗装道路から砂利道となる 案内BとCが並んで設置されている 案内Cは以前からあったか記憶が定かではない 後山と同様女人禁制だったとは知らなかった
ルートを行く クロモジ キブシ サンインシロカネソウを見つけ 案内板Dに出る ここから登山道となりルート幅は狭くなる ミヤマカタバミがあちらこちらで顔を見せる ミヤマキケマンも見つける 気付き難いが右手に旭川源流の碑がある 自然に適合するよう、目立たないように配慮しているのかも知れない 碑を過ぎるとすぐに三合目の標識に出る
渓流に沿ってゆるやかな登りを行く キクザキイチゲ ハシリドコロ エンレイソウを見つけ 渓流を跨いだところから傾斜がきつくなる そこから、渓流と別れ ブナ樹林の中のルートとなる その登りにかかる位置にはモミジハグマが顔を見せてくれる場所 可愛い葉が顔を出していた
ジグザグにルートを登って行く 四合目の標識と並んで山頂まで1.2kmとの表示もある 小鳥の鳴き声を聞きながら登って行く 毛無大岩と書いた大きな岩の脇を登って行く この時期花は見られない 五合目の標識を過ぎた辺りからミヤマキケマン カンスゲ コチャルメルソウ ハシリドコロ ボタンネコノメソウが顔を見せてくれる 六合目のところから細流があり花が顔を見せてくれる そして六合目に出る
六合目には山頂まで0.6kmとある 四合目が1.2kmと記載があるので四合目から六合目で半分登った事になる 登山記録の所要時間を見ると 四合目から六合目が12分 六合目から山頂までが52分と4倍以上と不思議な現象 ちなみに八合目には0.3kmとあるので六合目から八合目の所要時間と八合目から山頂までの時間を出すと24分と28分でそう違いは無い
六合目の標識を過ぎると六合大杉がある 案内Aに「ブナを主体とした広葉樹と天然スギが混交する独特の自然環境を呈しています」と記載がある ブナと天然杉の樹林だ ブナ樹林の中にスギが育っているのはどんな植林を考えたのだろうと思っていたが天然のスギだったとの事 そうした事を知ったのも面白い
六合大杉を過ぎると スギは少なくなりブナ樹林の斜面が広がる 雪の時の景観が思い出される ルートは右にカーブして斜面をトラバースするように過ぎ そしてまた左に折れ 斜面を登って行く 七合目の標識を見て、更に登りが続く 左にカーブして傾斜が緩くなるとほっと一息入れられる 左手下に広がるブナ樹林の斜面を楽しむ事が出来る そして八合目に出る
八合目を過ぎた地点に傾斜のきつい場所があるがそう長くない そこを過ぎると傾斜は緩くなり 見事なブナ樹林を楽しめる タムシバ クロモジ ツルアリドウシの赤い実 ツルシキミ オオカメノキ ツクバネソウを見つける ガスが出ており ブナ樹林は雰囲気がある ここの笹がチマキザサなのだろうか 白馬山の縦走路で撮った写真(こちらはチシマザサ)と比較すると随分違う これも案内に書いてある事を読んだことで知る事ができた
九合目の標識ならびに休憩小屋を後にルートを登って行く ユキザサが花芽を付けているのを見つける ルートをジグザグに登りながら休憩小屋とブナ樹林の景観をカメラに収める ガスに煙る景観はなかなかいい
樹林を抜けると笹原が広がるルートに ガスで遠望はきかない 足元を見ながら登って行く キクザキイチゲ ショウジョウバカマ そしてカタクリが顔を見せてくれる そして山頂に出る
山頂はどなたもいない ガスで周辺の山並みを伺う事が出来ない カタクリを求めすぐに縦走路へ向かう
山頂を後に 縦走路を白馬山へ向かう 今日は縦走路からの景観は楽しめない 足元やルート脇の花を楽しむ カタクリは山頂から白馬山山頂に至るルートのあちらこちらで咲いている 陽射しが得られない事からほとんどがうつむいて下向きに閉じている わずか数輪が外に向かって反り返るようにして咲いていた 白い花のカタクリが咲いていないか探したが今日は見つけられなかった
縦走路の至るところでカタクリに出会う事が出来るが どこがおすすめかと考えると 九合目付近の尾根道 ここはブナ樹林も良い 次に 俣野分岐のカタクリ広場 広場全体を保護しており、ロープで囲われている 今日は咲いている花が少なく感じた 最後は白馬山山頂付近の尾根道 尾根で咲いているカタクリはここが一番多い
毛無山山頂付近はオオカメノキが多い 花のシーズンには尾根に沿って白い帯が出来る この季節は少し早く、花芽が開きかけたところだった 毛無山山の家の標高680m地点では咲き誇った花の出迎えを受けたが 山頂では準備にもう少しかかりそうだ ルート中あちらこちらで出会う事が出来 蕾が開き出したものから 花として咲き出したものといろいろと楽しむ事が出来た
同様の事がタムシバでも言える 標高の低いところではルートに落下したタムシバの花があり、花は終わっていたが 八合目を過ぎたあたりでは花が残っている木や 白い汚れの無い花を見つける事が出来 尾根道では蕾と咲き出した花を楽しむ事が出来た 尾根道でタムシバを楽しめるところは俣野分岐を少し白馬山方面に行ったところである
カタクリ オオカメノキ タムシバ以外には キクザキイチゲ ツクバネソウ ツルシキミ ユキザサに出会った また マイヅルソウの特徴のある葉にも出会う事が出来た
白馬山でリュックを降ろし カタクリと記念写真を撮る 陽が射すようにはなってきたが、大山は相変わらずガスの中だった 白馬山から下山する 下りは足場も良くテンポ良く降りる オオカメノキ クロモジの花に足を留める 駐車場は満車 大型バスも1台来ており 登山準備をされていた
薄っすらと明るくなってくる頃倉敷を出発 今日は13℃ 暖かい日が続いたが少し下がった 寒暖の差が大きい 吉備路429を走り180を横断して県道271を経由 足守の手前で再度429に合流 足守 加茂川と抜けて行く 加茂川に入ると濃いガス 低いところに溜まったような感じで 加茂川道の駅まで行くと ガスは薄くなる 道の駅では9℃ 小森温泉 旭川ダムと抜けて行く ダムは水位を上げており、木が水に浸かりそうなところまで水面が上昇していた 旭町から県道30へと左折し、旭川に沿って落合へ 落合入口の温度13℃を見て313に乗る 落合インターチェンジを左に見て直進 久世へ 旭川(久世大橋)を渡って181と合流し勝山へ 旭川(勝山大橋)を渡ったすぐの三叉路で313と別れ 181を直進する 陽が射してきた 車の正面から射し込んでくる あれ? 西に向かって走っていると思っていたが?と不思議な感じ 改めて道路地図を確認すると勝山を過ぎ、県道34を過ぎた辺りから北上している 確かに東向きに向かっているところもあり納得する 頭の中の地図の不正確さを幾らか修正出来た 新庄川に沿って美甘 新庄と走って行く 勝山13℃ 美甘12℃ 新庄12℃を確認 道の駅を過ぎて 毛無山登山口の案内に従い県道58へ右折 毛無山登山口の標識を左折 雄滝への道路は全面通行止め迂回路を走り毛無山登山口に 駐車場には1台駐車 その隣に車を停める 登山口の車載温度11℃