爪ヶ城



標高 1114m    難易度 ☆☆     登り111分 下り67分   岡山県
倉敷からの距離   97Km        登頂日 2019/08/05     ガイドブック  F写真 動画

声ヶ乢530m6:46−7:25第一展望所−7:36水場−7:39第二展望所分岐850m7:41−8:06標高1000m−8:16展望所8:21−8:31第三展望所(爪ヶ城跡)1076m−8:44山頂1114m8:54−9:02第三展望所−9:11展望所−9:17標高1000m−9:30第二展望分岐−9:39第一展望所−10:01声ヶ乢

登山
 今日は爪ヶ城(つめがじょう1,114m)を訪ねる

 登山支度をする 春とは違い小鳥の鳴き声が少ない 駐車場周辺に草は生えているが花は見られない 大きな案内板があり、その下に注意事項が掲載されていた
 
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 半日コースに行かれる方へ
 金山谷林道登山口方面は、兜神社跡−金山谷林道登山口まで数カ所の崩落があるため通行できません。声ケ乢登山口に下山してください。(津山市)
 
 1日(ふるさと)コースに行かれる方へ
 1日コース(ふるさとコース)は土砂の堆積、倒木等で危険な箇所があります。(津山市)
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 道路を横断して登山道入口に行くと そこにも案内板があり、そこにも同じ内容の注意に加えて 下記の注意もあった(2019/4/22に訪ねた時もこの注意はあった)
 
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 平成30年7月の西日本豪雨の影響により、登山道が崩落している箇所があります。(津山市)
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 あれ? 那岐山にあれほど掲示していた熊に関する注意が見られない と不思議に思いながら出発していったが 下山したら駐車場の大きな案内板に駐車場からは裏 登山道を降りてきた正面に 下記の注意があった
 
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 熊出没注意!
 ●音のでるものを持ちましょう!
 ●朝と夕は特に気をつけましょう!
 ●出会ったら・・・・近づかない・騒がない・おどろかない
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 念の為2019/4/22の写真を調べると その標識が設置されていたと判断出来る写真が見つかったが、登山日記にも触れていないし、私自身も気付いていなかった 果たしてどれだけの方が気付いただろうか?
 
 登山道を登って行く 花は見られないなと思っていたらアキノタムラソウが淋しそうにぽつんと咲いていたのを見つけた しかし、その後が続かない ジグザグにルートを登って行く 暫くは周辺に木陰になる木々は無く、太陽の陽が射し込んでいると遮るものが無い 幸いまだガスがかかっているのか陽射しは無い 明るさも花や実を見つけるのに影響がありそうだな と 思いながら目の高さの灌木を見ると何か実をつけている ナツハゼ*(*は実を意味する)だ 良く見るといくつも実をつけていた なかなか可愛らしい 引き続き サルトリイバラ* サワフタギ* ヘクソカズラを見つける
 
 ルートは樹林の中のルートとなり、ジグザグにルートを登って行く 幅広いルートであるが谷筋となっている箇所は豪雨によるものと思われる崩落個所が見られ 堆積した土砂と崩落部分とがあって通行できる幅が大分狭くなっているが、通行に支障は無い タケニグサ ミヤマガマズミ* ヤブデマリ* ガマズミ* オトギリソウ エゴノキ* リョウブなどを見つけながら登って行く アズキナシの木があるところを覚えていたので実はないかなとズームで撮ってみたが実は判別出来なかった そして第一展望所に出る 展望所の目の前にクリ*が実をつけていた 木々が茂り 展望所からの景観は得られなかった
 
 展望所を抜け ヒノキの樹林帯の中のルートとなる 途中に水場この先30mを示す標識があるが訪ねたことはない 第一展望所から15分程登ると分岐に出る 分岐を左に折れて第二展望所に寄る 第二展望所に出ると青空が見え 山形仙を正面に見る事が出来る しかし、手前の樹木が伸び大分視界を妨げている アセビ*を見つけて分岐に戻りルートを登って行く
 
 分岐のところに標高850mとの記載がある これから標高1000mまで登りが続く 花や実に出会う事も多く楽しみなルート 足もとを見たりルート脇の灌木樹を見たりしながら登って行く 残念ながら花や実を見つけられず登って行く 鎖のあるところを過ぎたところでやっとウツギ*を見つける そこから数分登ったところに白い花を咲かせている木を見つける 近づいて見るとセンニンソウだボタンヅルとどう区別するのか調べたところ葉の形で見分けるとあった 今度はママコナが顔を見せる ルートは右にカーブして傾斜も緩くなる そして標高1000mの地点に出る
 
 標高1000mの標識は木片に書いたものを枝にぶらさげている 撮った写真を良くみてもなんとか1000が判読出来る程度 知っていないと気付かない可能性が大きい 数メートル先に石のベンチがあるのでそこが標高1000m地点の目印としておくと良い ベンチではそこそこの景観を楽しめる 滝山 那岐山の山容もわずかではあるが確認出来る
 
 ルートはママコナが多い その中にシロバナママコナを見つけた 陽射しを受け輝いていた リョウブも青空を目指して咲いていた アセビ* サワフタギ* ホツツジの花芽なども顔を見せる この辺りは尾根歩きでところどころに木陰がある まだ8時を少し過ぎた時刻ではあるが陽射しを受けると暑い 木陰に入るとホットする 木陰の涼と日向の暑とはいい対照だ いつも涼の環境にいるとその良さがわからない 暑もいやがらず味わおう この辺りはナツハゼやベニドウダンが多いところ ナツハゼの可愛い実を見つけられないかと探すが見つからない 実が出来ない年があるのだろうか?
 
 ルートは90度右に折れ下りとなる 右広戸仙を示した標識がある ここには以前展望所と書いた標識があったが今は無い 順路とは反対側に数メートル行くと展望の得られる岩の上に出る ここからは県北の景観を一望する事が出来る 眼を右にとれば爪ケ城の山頂とそれに続く尾根を伺う事が出来る クロソヨゴ* べニドウダン* ナツハゼ*も見つける事が出来た ナツハゼの実は少なかった
 
 ルートを戻り山頂を目指す 少し下ってから登り返す ずっと樹林の中のルート 木漏れ日が射し込み陽射しが強くなってきた事が伺われる 雰囲気のあるルートを登って 飛び出した位置に第三展望所がある 展望台に立ち滝山 那岐山の山容を伺う 今日はガスも無くはっきりと見える 反対側には山形仙と登ってきた尾根が伺えるのだが手前の樹が伸びわずかしか見えない
 
 展望所で景観をカメラに収めルートを行く すぐ近くに三角点があり その傍に爪ケ城跡 と書いた説明板がある 書いておこう
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 矢櫃城跡(標高910m)よりの峰続き広戸仙の1075.5m地点にこの砦石があり、俗に詰ケ城(後に爪ケ城)と呼んで居り、字の如く最後の拠点とされたところといわれる。(「美作古城史」より 津山市)
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 樹林の中のルートを行く ここも樹林の中のルート 葉が茂り陽射しを受けるところはほとんど無い 最後の登りを行く 登り終えたところでママコナ オトギリソウが出迎えてくれた 平坦なルートを行きすぐに山頂に出る
 
 山頂には下記の説明が設置されている 取り付け枠から外され 立てかけるようにして置いてある ここに記しておこう
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 厳しい環境の中で 懸命に生きています。 他の土地では生きていけません あたたかく見守って頂けますよう お願いします。(広戸仙の草木より)
 山の自然が美しく 色とりどりの花を巡る 花たちに出会った感動を 自然は大切なことを教えてくれる 自然とのふれあいをここで見つけて 楽しい登山行にして下さい(津山市)
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 山頂から滝山・那岐山の頭がわずか見える程度で殆ど眺望は得られない 狭い山頂ではあるが ママコナ オトギリソウ アズキナシ* リョウブ サワフタギ* クマシデ*を見つける 記念写真を撮り 下山する
 
 下山は登ってきたルートを戻る 暑いせいかペースはあがらない どなたとも出会う事無く駐車場に 時刻は10:00であるが車載温度は32℃を示していた 車を走らせ少し走った時点で30℃だった 日なたに駐車していた為に暖められていたようだが30℃近くまで上昇していたと考えられる



アプローチ
 今日も日の出前に倉敷を出発 すでに車載温度27℃ 吉備路429を行き 180を横断して県道271を経由して足守の手前で再度429に乗り 足守 吉備中央町と走る 吉備中央町に入った途端濃いガス、前方が見にくくなる 加茂川に入ったら消え、前方の視界が良くなった 加茂川道の駅で車載温度を確認すると22℃ そのまま小森温泉 旭川ダムと走り 旭町 休み乢トンネルを抜ける 山並みは薄っすらと確認出来た 津山の手前で53号と合流 市街地を走る 日本原交差点で県道450へ左折する 声ケ乢まで行けるがその先は全面通行止めとまだ表示があった 県道450を行き声ゲ乢登山口の駐車場に駐車 どなたもおられなかった 車載温度23℃