櫃ヶ山



標高 954m    難易度 ☆    登り140分(直登) 下り96分(周遊ルート)   岡山県
倉敷からの距離   91Km        登頂日 2019/09/16   ガイドブック  F写真 動画

駐車場6:41−6;46登山口1−6:59水槽−7:04標識2−7:13林道−7:19標識3−7:50五合目−8:09六合目−8:23七合目−8:28分岐−8:40八合目−8:49九合目−9:01山頂9:10−9:23標識1−9:48標識2−10:11林道標識3−分岐−10:42登山口1−10:46駐車場所

登山 
 今日は櫃ヶ山(ひつがせん954m)を訪ねる 

 登山支度をする 花はまだお休みだった 櫃ヶ山登山口3.4kmと表示した大きな立看板脇の自動車道を登って行く ヒガンバナが花芽を膨らませていた 少し登ったところにヤブランが花芽を膨らませていた ガードレールに隠れるようにしているのを見つけた またツユクサも咲いていた
 
 自動車道を登って行くと登山道1の標識のところに出る ここが登山道入口になる 目撃情報ならびにクマ注意の標識がある もう見慣れた標識だが 念のため書いておこう リュックをおろしクマ避けの鈴をセットして登山道に入る

−−−−−−−−−−−−−ここから−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ・音の出るものを持参しましょう
 ・明け方・夕暮れの入山には特に注意しましょう
 ・爪痕や足跡を発見したら引き返しましょう
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 登山道は荒れたまま 足元に留意しながら進む ノブキがあちらこちらで顔を見せる この花はなかなかピントの合った写真が撮れない 今回も見せられる写真は撮れなかった ミズヒキも顔を見せる これもピントを合わせにくい花だ 土石ダムの手前を右に曲がり畑の畦道に出る 帰路での話だが、ここを間違えて左に進んでゆかれた方と出会った ルートを知っていないと左のルートの方がしっかりしている 本当に、初心者の気持ちで判断する事はなかなか難しい パソコンの勉強会でも全く同じだ どれだけ寄り添って行けるかが課題のようだ
 
 畦道から山頂は全く見えない 登山道と書いた標識を左に曲がる 曲がり角にニガウリが黄色い花を咲かせ チャノキ*(*は実を意味する)が実をつけていた ルートは結構草が生えている ヤブマメ ダイコンソウ ツリフネソウ ツルボ ハグロソウ ミゾソバ等を見つけながら登って行く 右手に水槽を見て樹林の中へ入って行く
 
 樹林の中は花は少ない 竹林の脇を抜ける ルートには朽ちた竹が散乱していた そこを過ぎ左にカーブしたところに登山道2の標識がある 林道が見えてきて 林道に向けて登って行く 崩落した箇所があり足元に留意しながら登 キンミズヒキが咲いているのを見て林道に出る 霧雨が降ってくる 出発前に調べた県北を抜ける雨雲の影響だろう しばらくしたら止む
 
 林道を斜め横断する コマツナギが咲いているのを見てルートに入る 草が茂って地面が見えない 確か登山道を示す標識があったように思うが、思い出せない 登山経験が少ないとここに入って大丈夫かと心配しそうな雰囲気だ ここにもクマ出没注意の標識があった
 
 草が茂っている部分は入口の数10m すぐに地面が見える登山道となる アオキの木が沢山ある中を抜けて行く、だが薄暗くアオキの実は見つけられずに行く ルートは左にカーブし明るくなり ここでアオキ*を見つける事が出来た
 
 登山道3の標識を見てルートを行く 陽射しが得られるところがあり結構草が茂っている 左手の山側からはツル植物が伸びルートを覆うようにしている 足元周りの草花も生育しており まさに草と触れ合いながらルートを行く 葉についているおみやげ(露)も頂いてしまう ヒカゲミツバ ヤマハゼ フジカンゾウ* ミズヒキ ハグロソウ ツリフネソウ ダイコンソウなどを見つける そこを抜けると樹林のルート 少し下るところもあり歩きを楽しむ
 
 桧か杉の樹林を抜けると 石がごろごろしているルートとなる ヒカゲミツバがあちらこちらで顔を見せる 足場の悪いところを抜けると登りが始まりジグザグに登って行く ガスで視界がきかないがこの辺りから山頂ピークを伺えるようになる ルートを塞ぐようにしていた大きな倒木は切断され通り抜けし易くなっていた イヌトウバナが咲いているのを見て 五合目の広場に出る
 
 広場と言ってもワラビが茂り ワラビを掻き分けるようにルートが出来ている 五合目の標識はワラビの茂みから少し頭を出している状態で そこに標識がある事を知らないと気付くのは難しい状態 見える筈の山頂は全く見えない ワラビの茂みの中のルートを抜ける 今度は六合目に向かっての登りだ
 
 急な登り 結構草が茂っている 草の中にルートが出来ておりルートを追って行く スリップ跡も見られる 足場を固め一歩一歩登って行く アキノタムラソウ イヌタデ イタドリ ヤマハッカ オオアレチノギクなどが顔を見せる 足場を確保しカメラに収めながら登って行く そして六合目に出る
 
 六合目の標識のところにテントが一張り 脇を抜けるとお一人の方が休んでおられた 声もかけずそっと抜けて行く 登山口に駐車しておられた車で来られた方かも知れない 
 
 六合目を抜けると緩やかな登りとなりほっとする キンエンコロ イヌサンショウ* アキグミ* ツリフネソウ ダイコンソウ ヤマハッカ イヌトウバナ ノイバラ* シロヨメナなどを見つけながらルートを行く 七合目の標識があり そこを過ぎて5分程登ると 天狗の森分岐に出る
 
 天狗の森には寄らず直登する 草芝のルート メドハギが顔を見せる 白い固まりがある キュウシュウコゴメグサだ 今度は紫の固まり マツムシソウだ 喜んでカメラに収める マルバハギ シラヤマギクも顔を見せる
 
 ルートは左にカーブし低灌木樹林帯に入る 入口に ヒサカキ*が顔を見せる ルートの左手、眼の高さに白い固まりがある 近づいて見るとホツツジ 見事な花を咲かせていた 樹林を抜けるとまた草の中のルート メナモミが多い メナモミを掻き分けるようにしてルートを行く フシグロセンノウ ミゾソバ イヌタデ キンミズヒキも顔を見せる そして八合目の標識に出る
 
 八合目の標識も草に覆われ少し頭を出していた 天狗の森ルートからはここで合流する ルートを行く 今度はクロバナヒキオコシが茂っている中を行く この花もピントが合わせにくい おまけに風もありどれもピンボケだった クロバナヒキオコシの茂みはそう長くない 数歩で抜ける そして樹林の中を登って行く 足もとが緩いところがありありぶなくスリップするところだったが手でこらえる事が出来た ガスが更に濃くなりそれなりにムードがある
 
 樹林を抜けると笹原のルート ここも草が茂っており地面は見えない 膝程度の草なのでそう支障は無いが靴はびしょびしょ オトギリソウ クロバナヒキオコシ イヌタデ ベニバナボロギクを見つけ 九合目の標識に ここからも山頂はガスで見えない
 
 草の中のルートを登って行く ツリガネニンジン タニソバ ミゾソバ ダイコンソウ キバナアキギリなどが顔を見せ 樹林の中の丸太の階段を行き また草のルートとなるとフシグロセンノウ ツリガネニンジン シラヤマギクなどが顔を出し 山頂に出る
 
 ガスに覆われた山頂 景観は全く得られない 山頂標識と記念写真を撮る 山頂広場を歩いてみたがキンエンコロ以外花は見つけられなかった すぐに下山にかかる 下山は下山道として案内されている竜頭の滝方面へ降りる
 
 降り口にカワラナデシコが一輪咲いていた アキグミの実を探そうとしたがわからずヤマウルシ*が実をつけているのを見つけた アキチョウジ ミヤマガマズミ*を見つけ尾根を降りて行く 星山に繋がる縦走路は全く見えない 下山道1のところで縦走路と分かれ降りて行く 降り口にツルニンジンが花を咲かせ 花芽を沢山つけていた 特に草が茂っているところは無く ヤマジノホトトギスを見て下山道2に出る 
 
 あとは渓流に沿ってなだらかな下りを行く 途中渓流を越える箇所が2ケ所ある 水の流れが心配だったが無事抜ける 竜頭の滝への分岐は豪雨災害以降通行出来なくなっていたのだが復旧したのか確認しようと思っていて 気付いた時は分岐を過ぎてしまっていた どこを見て歩いていたのだろう
 
 登山ルートの終点にキセルアザミが咲いているのを見て 民家のある舗装道路に出る リュックの鈴がちりんと音を鳴らす その音に気付いて坂を上っているリュックを背負った女性が振り返る 登山ルートはこちらでいいのですか? と 聞かれる 多分違うでしょう ここを降りたところですと言うと 足早に降りてきて 一緒に行く 随分と早いペース そこからです というと さっきそこから入ったとの事 ああ それでは土石ダムのところを左に入ってしまったのだと理解 右に行くのですと説明する 前回は星山から縦走されたとの事 かなりパワーのある方のようだった
 
 舗装道路に出た辺りで太陽が顔を出す 陽射しはけっこう暑く感じる 駐車場ではゲンノショウコ クサノオウが出迎えてくれた 車も2台増えていた 車載温度は28℃を示していた



アプローチ
 日の出の時刻が大分遅くなってきた まだ暗い中倉敷を出発する 車載温度24℃ このところ天候の変化が激しく 前夜降水確率が低かったものの 出発前に確認すると降水確率があがり 断念した事がある 今日も雲の様子を確認 森林公園を計画していたがそこからは降られる確率が高そうなので 急遽櫃ケ山に変更した 吉備路429 県道271そして再度429に乗り足守 吉備中央町 加茂川と抜ける 加茂川道の駅で小休憩 車載温度18℃ 道の駅を出発 小森温泉 旭川ダムと走る 旭町で県道30へ左折 旭川に沿って走る 落合入口23℃ 313に合流し 落合&久世市街地を抜ける 旭川を左に見て走り 勝山市街地を抜け313を北上する 勝山は21℃ 北上するに従って雲が増えてくる 真賀温泉 足温泉の前を抜け登山口脇の駐車場に停めさせていただく ちらっと見えた山頂はガスで覆われていた 駐車場温度23℃ 登山道入口に1台駐車していた