大空山と富栄山


大空山 標高 1103m  難易度 ☆☆☆
富栄山 標高 1206m 難易度 ☆☆☆
登り98分(大空山へ) 縦走34分 下り74分(富栄山から)  岡山県
倉敷からの距離   95Km        登頂日 2019/10/28   ガイドブック    富栄山  写真 動画

駐車場6:43−7:03丸木橋−7:06標識_分岐まで90分−7:27標識_分岐まで50分−7:37渓流−ロープ−8:09尾根分岐−8:21大空山山頂8:22−8:36尾根分岐−8:56富栄山山頂9:05−9:18尾根分岐−9:47標識_50分−10:00標識_90分−10:01丸木橋−10:19駐車場

登山
 今日は大空山(おおぞらせん1103m)と富栄山(ふえいざん1206m)を訪ねる

 登山支度をする 周辺に花は見られない 岡山市市制80周年記念造林地と書いた石碑の横から擬木の階段を登って行く 

 入口の案内板に小さく記載されていた案内文を紹介しておく その下に10項目注意項目が記載されている
 
−−−−−−−−−−−−ここから−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 富栄山・大空山は白賀渓谷を取り囲む北西側の同じ稜線にあり、富栄山山頂の展望台からは条件によっては、大山・日本海・さらには四国の山の遠望が楽しめます。途中にある「ふぐるみ原生林」の紅葉は美しく、ブナ・ミズナラなどの広葉樹の大木や四季に咲く可憐な草花など楽しめる山となっています。
 
 以下のルールを守って安全な登山を楽しみましょう。
 1.このルートは健脚向きで、全ルートの走破所要時間の目安は往復で約6時間です。情報を交換し合いながら無理せず、自分のペースで登りましょう、また、自然を守るため、安全のためにも決められた登山道以外には踏み込まないでください。
 2.前もって家族などにコースや行程を知らせておきましょう。
 3.天気予報を聞いて入山しましょう。山の天気は変わりやすく悪天候の時は危険です。
 4.トイレはありません。入山前に「のとろキャンプ場」か「のとろ温泉」で済ませておいて下さい。
 5.自分の出したゴミは必ず持ち帰りましょう。
 6.火の取り扱いには十分注意しましょう。たき火やたばこの投げ捨ては厳禁です。
 7.ふぐるみ原生林は国有林で特別保護地域に指定されています。自然を大切にするよう心がけましょう。また、国有林内での植物・岩石等の採取は禁じられています。
 8.狭い登山道ではお互いに譲り合いましょう。また、落石をしないように注意して下さい。
 9.山頂まで行くと携帯電話は使えません。(山頂まで行く間に一部使えるところもあります。)
 10.クマの目撃情報等はありまえんが、念のため鈴やラジオ等を携行しましょう。
−−−−−−−−−−−−ここまで−−−−−−−−−−−−−−−−−− 

 この山ではクマの目撃情報は無いとの事だが鈴はセットして登りにかかる
 
 いきなりの急な登り 擬木の階段の左側を登れるようで適度な歩幅でステップがきざんである 一つ過ぎるとまた次が待っている そしてルートは左にカーブして下って行く そう大した下りではないのだが帰路は登りとなり結構きつく感じるところだ 下ってから左に折れるように進む なだらかな登り 大きな杉の脇を行く 杉の落ち葉がクッションとなり心地よい 注意と書いた標識がある 何に注意なのだろうか? わからないまま少し進むとぬかるみとなっている 杉の落ち葉で判別しにくかった ぬかるみに足が沈む どうやら注意はこの事だったようだ 数歩無事に抜ける 右手に渓流が見えてきて新しい丸木橋を渡る
 
 ルートを行くと分岐点まで90分の表示がある ルートは右手方向が開け霰ケ山・入道山に連なる山並みを伺う事が出来る ここで花に出合えるかと期待していたが見つからない
 
 すぐにルートは左にカーブして樹林の中の登りとなる ロープが設置されたルートとなる、足場はしっかりしており ロープを使わずに登って行ける 何ケ所かロープが設置されているところを抜けて行く 分岐まで50分と書いた標識のところに出る 新しい標識が設置されており 見落とす事は少なかろう
 
 登山道入口の案内図によるとここから尾根分岐までの29haをふぐるみ原生林と呼ばれるようだ これまでと雰囲気が変わり ブナ等の大きな樹が顔を出す 樹齢約600年のブナ樹林と説明があるとおり見応えがある 暫くは山を巻くようにした緩やかなアップダウンのルート すこし行くと木を輪切りにして飛び石替わりにしているところや前回('19/06/10)訪ねた時潜った倒木などがある ブナの紅葉は始まっている 時間が早い事もあり 山陰になっている事もあり鮮やかさは無い 原生林に入って10分程歩いたところに細流があり花が期待されたがここでも見つけられなかった
 
 そこを過ぎるとルートは登りとなりジグザグに登って行く ブナの樹林が見事である 大きな倒木があり倒木の上を越えられるようにしてある 木の表面は濡れており足を滑らさないよう体重移動に注意を払って抜ける 昔の写真と比べてみた '09/05/11の写真には分岐まで30分の標識があり倒木の下を潜り抜けている '14/07/01の写真では倒木に切り込みが入れてあり '14/11/07の写真では木の上を歩いて行けるように切られていた 切断面が新しく、それから5年、苔なども生えてきている こうした一連の写真を見てどう表現したらいいか筆が止まっている 書けそうもないので先を急ごう
 
 ジグザグにブナ樹林の中を登って行く ブナの大木が倒れているところはバイパスルートが出来ており抜けて行く 少し登ったところで立ち止まり周辺の景観を見る 樹間に山容が見える 大山に似た山容 ズームにして撮る 手前の枝に遮られ一部分しか撮れなかった 山頂から見えるのは知っているがここから本当に見えるのだろうかと気になり 時々振り返る 更に広い視野で見る事が出来た 大山に繋がる烏ケ山や擬宝珠山も判別出来る 間違いなく大山だ 思いがけないところから見える事がわかり嬉しい
 
 ジグザグの登りをこなすと傾斜は緩くなる 頭上が明るくなり、山陰から抜け出した木々が輝き出す ステンドグラスの中を歩くような気分 写真のアングルを変えて撮ろうと振り返るようにして見ると 鮮やかさが無い 透過光と反射光でこんなにも違うのかと違いに驚く 透過光の輝きを楽しみながらルートを行く やがて右手樹間に大空山のピークが微かに見え 尾根分岐に出る
 
 ここまでが ふぐるみ原生林と呼ばれているとおり 分岐を過ぎると 根曲がり竹を切り開いたルートとなる 分岐を右にとり、まず大空山を訪ねる 少し下って登り返す 緩やかなアップダウンがある 樹林の中のルートが殆どで途中に視界が開けるところは無い 陽射しを受け、秋色の木立中、落ち葉を踏みながら尾根歩きを楽しみ 大空山山頂に出る
 
 山頂には山頂標識と三角点がある 周辺の樹木が茂り 富栄山も近くの電波塔のピークも見る事が出来なかった 立ち止まると風が冷たく感じる すぐに富栄山へ向かう
 
 尾根分岐まで戻り 富栄山へ向けてルートを行く 緩やかに登り少し下る 樹林を抜け根曲がり竹を切り開いたルートを行く ここではいつも花や実に出会えるのだが見つからない ルートは左にカーブし、前方に富栄山のピークが顔を見せる ルートは根曲がり竹に囲まれているもののほぼ直線 前方の視界は得られる 緩やかな登り 所々樹木はあるが陽射しを遮るものは無い ここでやっとツルシキミ*(*は実を意味する)の赤い実を見つける 陽射しを受け輝いていた
 
 山頂に近づくとルート右手が開け 振り返ると大空山に繋がる尾根が見える その先に雲海も伺える そして山頂展望台が見えて来て 山頂に着く 早速、展望台に登り 周辺の景観を楽しむ 一部樹木があるがほぼ360度のパノラマを楽しむ事が出来る 登ってきた大空山からのルートも見る事が出来る 大山の方角は大きな樹があるが落葉し山容を確認する事が出来る ところどころに雲海も見られる 雲一つない青空 素晴らしい景観だ
 
 展望台を降り 山頂広場を大山の方向に少し進むと大きな木を避けて、大山を遠望できる 大山を背景に記念写真を撮る 山頂広場をぐるっと回り花や実を探すも見つからない 麦茶で喉を潤し下山する 下山は尾根分岐に戻り そこから登ってきたルートを降りて行く 紅葉したブナは青空を背景に映えていた 下山途中 二組3名の方とすれ違い挨拶を交わす 駐車場には3名の方のものと思われる車2台が増えていた 車載温度は13℃だった 朝判別出来なかったクマシデ*が陽射しを受け確認出来た


アプローチ
 いつものように早朝倉敷を出発 車載温度13℃ 429吉備路を行き、県道271を経由して足守の手前で再度429に乗り 足守 吉備中央町 加茂川と走る 吉備中央町に入った途端ガス ライトを下げ、速度も落とす 加茂川市街地に近づくとガスは消える 道の駅で小休止8℃を確認 道の駅を出発して小森温泉 旭川ダムと走る 旭町で県道30へ左折 旭川に沿って落合へ 落合入口13℃を確認し313に乗り久世へ 久世の三叉路を右に行く 181を左折してすぐ次の信号を右折し県道65へ進む 余川に沿って川を遡る この辺りから明るくなってきて周辺の様子を伺う事が出来る のとろキャンプ場を示す案内を確認して走り のとろ温泉天空の湯の大きな案内板を見て右折、急な坂を登り キャンプ場へ向かう キャンプ場を右に見て直進し登山口の駐車場に 登山口は6℃ 駐車している車は無かった