爪ヶ城



標高 1114m    難易度 ☆☆     登り101分 下り71分   岡山県
倉敷からの距離   97Km        登頂日 2019/11/21     ガイドブック  F写真 動画

声ヶ乢530m6:51−7:25第一展望所−7:36水場−7:39第二展望所分岐850m7:42−8:04標高1000m−8:14展望所8:19−8:29第三展望所(爪ヶ城跡)1076m8:30−8:41山頂1114m8:57−9:05第三展望所−9:13展望所−9:20標高1000m−9:34第二展望分岐−9:42第一展望所−10:08声ヶ乢

登山
 今日は爪ヶ城(つめがじょう1,114m)を訪ねる

 登山支度をする 駐車場周辺を見回すとマムシグサ*(*は実を意味する)が特徴のある実をつけていた 道路を横断し、登山道の入口に 大きな案内板に幾つも注意事項等が記載されていた 兜神社に降りるルートは通行出来ない由 西日本豪雨で危険な個所がある事 熊に対する注意がある これらの記載内容は文末にまとめて掲載しておく 必要があれば参照ください 熊に関しては新たな注意が掲載 
 
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 近隣にて、クマの目撃情報が相次いでいます。入山の際は、クマ対策を十分に行ってください。 令和元年11月6日 津山市勝北支所 産業建設課
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 熊避けの鈴はセットしている 鈴の音を鳴らしながら登山道を登って行く 丸太の階段からスタート、ジグザグに登って行く 少し傾斜があると丸太の階段が設置されている 階段の脇に歩けるスペースがあるとそこを選んで登って行く ステップ間隔を自在にとれる方が歩くリズムがいい 山際から朝陽が射し込む 朝陽を受けた山肌が朝焼け色というのかいくらか赤く見える 登山開始時刻が6:46分 日の出の時刻を調べると6:44分 朝のすがすがしさを感じながら登って行く 今日は晴れ 降水確率0%の予報で快晴を期待していたがガスなのか雲なのか青空は見えず 市街地も雲海に覆われている 雲海は陽射しを受け薄っすらと色づいて見える 撮った写真を動画風に編集しYouTubeに掲載しているので、お時間があったらどうぞ こちらにリンクしておく
 
 花や実をみつけられないままルートを行く 樹林のルートにかかる辺りでいつもサルトリイバラに出合う 葉の様子でサルトリイバラがある事はわかる 明かりが十分でないものの実を見つけた 写真に撮り後で見て見るとノイバラ*の実だった 意識して探したので見つけられた
 
 樹林の中のルートをジグザグに登って行く 紅葉した木々が迎えてくれるが明るさが無い 青空のもとなら綺麗だろうなと思いを馳せながらカメラに収める 下山時が期待される
 
 高度をあげ第一展望所に近づくと山形仙が見えてくる 山裾は雲海に覆われている 確か第一展望所は雲海の丘と表示されていた ここからでも結構楽しめる 第一展望所からの展望を期待し登って行く そして第一展望所に出る
 
 展望所に雲海の丘という表示があったか気付いていないが2009/6/13に登った時に写真に収めている その景観だが周辺の樹木はまだ葉を残しており ベンチに立って見ても思うような展望は得られなかった 
  
 展望所を抜け ヒノキの樹林帯の中のルートとなる 傾斜のついている所には丸太の階段が設置されている 第一展望所から15分程登ると分岐に出る 分岐を左に折れて第二展望所に寄る 山形仙を正面に見る事が出来る 第二展望所は標高850m 山形仙は791mであり山頂は下に見える そして山形仙を囲むようにして雲海が広がっているのが伺える 所々に雲海から頭を出している山容も伺える しかし、手前の樹木が伸び大分視界を妨げている アセビが花芽をつけているのを見て分岐に戻る
 
 分岐のところに標高850mとの記載がある これから標高1000mまで登りが続く 花や実は見つけられず黙々と登って行く 鎖のある所で振り返ると第二展望所よりさらに広い範囲を俯瞰出来た そこを過ぎると標高1000mまであまり展望は得られない 鎖のある所からまだまだ登りは続く ルートが右にカーブして、傾斜が緩くなってくると標高1000m地点は近い 花や実を見つけられないまま標高1000mに出る
 
 標高1000mの標識は木片に書いたものを枝にぶらさげている 数メートル先に石のベンチがある ベンチではそこそこの景観を楽しめる 滝山 那岐山の山容もわずかではあるが確認出来る 雲海の視野もぐんと広がる 滝山 那岐山の山容は見る角度によって重なったり 尾根が見えたりと違って見える これも面白い
 
 ルートを行く アセビがあちらこちらで顔を見せる 花芽をつけたもの 実を残してるものといろいろである 赤い実を見つけた ナナカマドだろうか? 過去の写真を調べてみたがはっきりしない 実だけになると判断出来る情報が少なくなる 尾根ルートを行く ナツハゼやベニドウダンの木があるところを知っているので実が残ってないか探すが見つからないまま標識のところに出る 広戸仙0.6kmと記した標識が右方向を示している
 
 ここには以前展望所と書いた標識があったが今は記載が無い 順路とは反対側に数メートル行くと展望の得られる岩の上に出る ここからは県北の景観を一望する事が出来る 眼を右にとれば爪ケ城の山頂とそれに続く尾根を伺う事が出来る どのような景観を楽しめるか期待していたが雲海は見えなかった クロソヨゴ* べニドウダン*を見つける事が出来た
 
 ルートを戻り山頂を目指す 少し下ってから登り返す ずっと樹林の中のルート 雰囲気のあるルートを登って 飛び出した位置に第三展望所がある 展望台に立ち滝山 那岐山の山容を伺う 山頂付近に薄っすらとガスがかかり 雲海と見え隠れする市街地を一望出来る この山で一番展望が得られる場所だ 
 
 展望所で景観をカメラに収めルートを行く すぐ近くに三角点があり その傍に爪ケ城跡 と書いた説明板がある 平坦な樹林の中のルートを行き 最後の登りを行く 登り終えたら山頂はすぐ 前方にすぐ山頂がある その右手に滝山 那岐山のピークが見えた この時期は見えるのだと新しい発見 手前の樹木が葉をすっかり落としていたからのようだ
 
 山頂に出る 山頂に着いてすぐに滝山の方から男性が登って来られた どちらからと伺うと那岐山まで縦走し 避難小屋で泊り 今朝戻ってきた 登山口の車の方だった すぐにお先にと下山されて行かれた
 
 山頂から見える滝山・那岐山は手前のピークと重なり頭がわずか見える程度で縦走路を伺う事は出来ない アズキナシ*が赤い実を沢山つけていた またウツギ* アセビの花芽を見つけた 記念写真を撮り 下山する
 
 下山は登ってきたルートを戻る 第一展望所まで降りて来ると前方が明るくなってきて青空が見えるようになってきた 紅葉した木々は急に艶やかさを増す 陽射しが翳ると艶やかさが消える そうしている内に陽射しが得られる時間が長くなってきた 艶やかな紅葉を楽しみながら下山する 下山途中3組4名の方とすれ違い挨拶を交わす 駐車場には先に駐車していた車は無く2台増えていた 車載温度は9℃だった
 
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登山口の掲示

 半日コースに行かれる方へ
 金山谷林道登山口方面は、兜神社跡−金山谷林道登山口まで数カ所の崩落があるため通行できません。声ケ乢登山口に下山してください。(津山市)
 
 1日(ふるさと)コースに行かれる方へ
 1日コース(ふるさとコース)は土砂の堆積、倒木等で危険な箇所があります。(津山市)

 平成30年7月の西日本豪雨の影響により、登山道が崩落している箇所があります。(津山市)

 熊出没注意!
 ●音のでるものを持ちましょう!
 ●朝と夕は特に気をつけましょう!
 ●出会ったら・・・・近づかない・騒がない・おどろかない
 
第三展望所 三角点前の掲示

 矢櫃城跡(標高910m)よりの峰続き広戸仙の1075.5m地点にこの砦石があり、俗に詰ケ城(後に爪ケ城)と呼んで居り、字の如く最後の拠点とされたところといわれる。(「美作古城史」より 津山市)
 
山頂の掲示

 厳しい環境の中で 懸命に生きています。 他の土地では生きていけません あたたかく見守って頂けますよう お願いします。(広戸仙の草木より)
 山の自然が美しく 色とりどりの花を巡る 花たちに出会った感動を 自然は大切なことを教えてくれる 自然とのふれあいをここで見つけて 楽しい登山行にして下さい(津山市)
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アプローチ
 今日も暗い時間に倉敷を出発 車載温度4℃ 吉備路429を行き 180を横断して県道271を経由して足守の手前で再度429に乗り 足守 吉備中央町 加茂川と走る 加茂川道の駅で小休憩 車載温度0℃ 小森温泉 旭川ダムと走る 少しガスが出てきた 旭町 休み乢トンネルを抜ける 津山の手前で53号と合流 この辺りから山際が見えてくる 津山市街地を抜け 日本原交差点で県道450へ左折する 県道450を行き声ゲ乢登山口の駐車場に駐車 県道の通行止めは解除されていた 駐車場にはすでに1台駐車 車載温度4℃