熊山



標高 508m    難易度 ☆     登り104分(城山ルート) 下り58分(中尾鉄塔ルート)  岡山県
倉敷からの距離    42Km        登頂日 2019/12/05   ガイドブック  F写真 動画

駐車位置6:46−6:50城山池堰堤(登山口)−6:56鉄塔#16−7:00鉄塔#15−7:15鉄塔#14−7:23三角点−7:35城山−7:47鉄塔#39−8:04鉄塔#208−8:18遊歩道−8:30展望台8:43−8:47遊歩道−8:57鉄塔#208−9:06分岐−9:17鉄塔#38−9:31分岐−9:38城山池堰堤−9:41駐車位置

登山
 今日は熊山(くまやま508m)を訪ねる

 登山支度をする 車載温度2℃で流石冷たく感じる 風は無いのでウインドウブレーカーはリュックにしまって出発する 出発時刻を見るとまだ日の出前の時刻 城山児童公園を左に見て舗装道路を行く ルート脇にヌルデかヤマハゼらしいものを見つけるがまだ色が無い 帰路に確認する事にする 道路を登って行くと城山池の堰堤に出る 池には蒸気霧と呼ばれる霧が出来ている 流れ込む冷たい空気の温度と水温の差が大きいと発生量も多いとの事 こうした事もちょっと検索すればすぐわかる
 
 堰堤にかかったところに鉄塔巡視路があって、そこが城山ルート入口である 木製の標識を見てルートに入る ルートはすぐに急な登りとなる 不思議な事に、突然頭を木にぶつけた事を思い出した そうだったと写真に撮る 今回も無事衝突事故を免れた この突然思い出すというメカニズムが面白い 危険を察知するプログラムがどこかに埋め込まれているのだろうか・・・
 
 ルートは右に折れ鉄塔#16に出る 鉄塔の脇から薄い霧がたなびく景観を伺う事が出来る 緩やかなアップダウンを行くとすぐに鉄塔#15を潜る そして、少し下りまた登り返す 傾斜がきつくなり 花崗岩の岩肌の登りとなる やがて鉄塔#14が見えてくる また、前方左手方向に城山のピークが見えて来る 振り返ると、登ってきた鉄塔ルートや城山池の堰堤が見える
 
 鉄塔#14のところで左に曲がるようにして、城山のピークの方角へ向かう 緩やかな尾根ルートを行く この辺りはネズ*(*は実を意味する)が多い 沢山実をつけたものなど色々ある ソヨゴの木を確認出来たが実はなかなか見つからない 三角点がある そこを過ぎ少し下ってから城山への登りにかかる
 
 ルートは急な登りではあるが、所々にルートナビがある 根っこに赤いテープをつけた所を目印にして回り込む形で最後の急傾斜を抜ける 途中向きを変え足元を見ると、山肌の低木樹林が美しい そして、城山の山頂台地に出る 台地を行くと三角点に出る その傍にケルンが積んであり、ケルンに毘沙門天と書いた小さな木片が置いてあった 雲海が見えるかと期待したが、雲海は見られなかった
 
 暫くは、緩やかな尾根歩きを楽しむ 左手後方には下山ルートとして考えている中尾鉄塔ルートや吉井川の景観を伺う事が出来る ここでソヨゴ*を見つける あ!やっと見つけたと喜んで写真に撮ったら すぐその先に幾つも赤い実をつけたソヨゴがあた 実の付き方に相当バラツキがある そして鉄塔#39に出る
 
 鉄塔#39から50m程行くと、中尾鉄塔コースと合流する 帰路はここから中尾鉄塔ルートへ降りる計画 分岐を右にとり熊山へ向かう 暫くは樹林帯の中のルート 緩やかな登り 景観は得られない ソヨゴの虫こぶを見つけた 木漏れ日が射し込み明るくなる やがて、右手が開け、向かいの尾根が見え、前方に鉄塔か見えてきて、鉄塔#208に出る
 
 ここで権現道コースと合流 ルートの幅が広くなる サルトリイバラ*の実を見つけ ゆるやかなアップダウンを行く ヒサカキ*をあちらこちらで見つける 丸太の階段がありそれを登って行くと、遊歩道に出る 遊歩道を横断し、引き続き丸太の階段を登って行く ヤブツバキが咲き沢山の花芽を膨らませていた ヒメモチ*の木が多く 赤い実を沢山つけていた 枝の先にはまだ花の姿が残っていて花から実の様子を伺う事が出来た マンリョウ*も見つけた そして熊山遺跡の裏手に出る 正面に回り遺跡を見る 説明板が設置されている 前回の記録に書いたがコピペしておく

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国指定史跡 熊山遺跡 管理団体 岡山県赤磐市 指定年月日 昭和31年9月27日

 この遺跡は、熊山山頂(508メートル)に在って、全国に類をみない石積みの遺構である。ほぼ、方形の墓壇の上に、割石をもって三段に築城している。第一段は南面が狭く、北面が広い台形、第二段は、南面が広く、北面あ狭い台形になっている。第二段の四側面の中央に龕(がん)が設けてある。第三段は、方形であるが、中央部分に大石で竪穴の蓋がしてある。
 石積の中央には、竪穴の石室(約2メートル)が作られていて、その石室に陶製の筒形(五部分に分けられる)の容器(高さ1.6メートル)が収められていた。この陶製の筒の中に、三彩釉の小壺と文字が書かれた皮の巻き物が収められていた。と伝えられている。
 陶製の筒形容器と三彩釉の小壺からみて、本石積遺構の築成年代は,奈良時代前期で、三段の石積の仏塔と考えられる。
 また、熊山山塊には、現在大小32基の石積の跡が確認されている。国指定の石積遺構に類似しているが、築成の目的、年代、築成者などは異なるものと思われる。
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 遺跡を後に 展望台へ向かう 朝の景観が広がる 片上湾の方角に三角形の山があるのに気付いた 何という山だろう その山を背景に記念写真を撮る ふと展望台の斜面を見るとベニバナボロギクが咲いていた 
 
 下山は登ってきたルートを鉄塔208 そして鉄塔#39手前の分岐まで戻り そこから中尾鉄塔コースへ降りる 分岐にはルート標識が設置されていた 尾根を降りて行く 松の枝ぶりがいい 前方に吉井川が見えてくる 吉井川を見ながら降りて行く 鉄塔が見えてきて中尾岩に出る 中尾岩を過ぎると すぐに鉄塔#38に出る 中尾鉄塔と言われているようだ 鉄塔を潜り降りて行く 花崗岩の尾根が続き 城山池が見えてくる
 
 権現道ルートと合流し、城山池を右に見ておりて行く 紅葉した木々を見る事が出来た 城山池にはもう蒸気霧は見られなかった 自動車道で見た実はヤマハゼ*だった 車載温度は7℃になっていた



アプローチ
 6時少し前に倉敷を出発 まだ暗い 車載温度2℃ 2号線を岡山に向かう 流石2号線である 車の流れが180や429と全く違う トラックが多い結構高速で走っている 車間距離をとり流れに乗って走る 暗い中ではどこを走っているか感覚が大分違う 数回信号に引っかかったが流れはスムーズ 岡山バイパスの西大寺付近を走行中に山際がほんのりと明るくなってきた バイパスを抜け吉井川にかかる辺りで周辺が明るくなる 香登西の交差点で左折 いつもより一つ手前の信号で曲がってしまった 川沿いを走り次の交差点で右折 次のT字路を左折 次の三叉路で左へルートをとり 道なりに登って行くとNTN社宅裏手の墓地に出る 墓地の駐車場に置かせて頂く 車載温度は2℃