金甲山



標高 403m    難易度 ☆     登り103分(怒塚山経由) 下り76分(みつがしわ新道経由)  岡山県
倉敷からの距離   25Km        登頂日 2020/02/19  ガイドブック   F写真 動画

駐車場所7:40−4:44鉄塔#39−7:55鉄塔#38−8:02鉄塔#37−8:10お花畑−8:17鉄塔#36−8:20標識−8:27怒塚山山頂−8:44鉄塔#127−8:50分岐三角点−9:05金比羅宮跡−9:06分岐−9:12道路−9:23金甲山山頂9:31−9:40みつがしわ新道分岐−10:09誠徳院−10:20中池登山口−10:47駐車場所
 

登山
 今日は怒塚山(いかつかやま332m)経由金甲山(きんこうざん403m)を訪ねる

 登山支度をする 冷たく感じるもののウインドウブレーカはリュックに入れて出発 登山口から登って行く ヒメオドリコソウが氷の粒に囲まれながら花を咲かせている 数日前暖かったので咲いたのだろうか 竹藪を抜けて民家の裏手に出る
 
 花はまだ ボンタン*(*は実を意味する)が幾つもついているのを見てルートを行く シーズンでは花に出会えるのだがお出迎えは無く鉄塔#39に出る

 竹藪や樹林の中のルートとなる 落ち葉を踏みしめながらルートを行く ウグイスが一声鳴く 練習を始めたばかりのようで続かない 小鳥の声も時折聞こえてくる 花や実を見つけられないまま鉄塔#38、#37と抜けて行く 鉄塔#37を過ぎたところにウグイスカグラの木があるがまだ花芽も出ていない そして、私がお花畑と呼んでいる場所に出る
 
 お花畑には随分と笹が増えている 急告!と登山マナーを守るよう記載した標識は地面に倒れていた このルートを毎日のように訪ねられておられた澤本さんと出会ったのは2008年 もう一回りも月日が過ぎた お元気だろうか? 
 
 アングルの階段を登って行く ヒヨドリジョウゴが群生している斜面だが実は見つからない ルートも荒れ気味 足元に留意しながら登って行き鉄塔#36に出る
 
 鉄塔#36を過ぎたところでコウヤボウキ*の綿毛を見つける いつも顔を見せてくれるところだ 樹林の中のルートを行く ヤブランやジャノヒゲの葉が幾つも見られるがどれも実は見つけられず怒塚山山頂に出る
 
 山頂に出ると山影になっていた朝陽が射しこんでいる 怒塚山332mと書いた標識が出迎えてくれる ここから大山が見える時もあるが、今日はぼやけて岡山空港ですらわからない
 
 すぐに金甲山へ向かう 樹林の中のルート、明るい陽射しを受け心地よい 何度か下って 登り返すと鉄塔#127に出る

 鉄塔#127は縦走路で展望が得られる場所 鉄塔の先に金甲山山頂が伺える 振り返ると怒塚山の山頂が伺える 花や実はまだだった
 
 ルートはまた樹林の中となり眺望は得られなくなる いつもの場所にキヅタ*が顔を見せる 中池ルートと合流 ヤブラン*を幾つか見つけながらルートを行く 大きな樹の中のルートとなり 緩やかな登りを登って行く 見覚えのある樹肌を見ながらルートを行く クスの大木がいくつも顔を出す ルートは左にカーブすると間もなく金毘羅宮の石の鳥居が見えてくる
 
 鳥居を右に見てルートを行くと分岐に出る 分岐を右に金甲山へ向かう 帰路はここまで戻り 誠徳院へ向かうみつがしわ新道を予定している
 
 分岐を登って行くと自動車道に出る 春先には野辺の花を楽しめるのだがまだ 右手に怒塚山が見えてくる 手前に鉄塔#127が頭を出している 少し行くと広い駐車場に出る 駐車場には金甲山*1)と書いた案内がある 駐車場の左手には休憩場所があり何か標識が設置されている 近づいて見ると岡山サザンライオンズクラブが設置したもの*2)であった 参考の為に両者とも文字起こしをしておこう
 
 駐車場を後にルートを行く ルートは右へカーブする ルートの左手にラッパスイセンが咲いていた ルート脇にいつも顔を出す野辺の花はまだだった そして山頂展望台に出る
 
 展望台に出る いきなり瀬戸内の海と島々が飛び込んでくるのを楽しむ 幾つもの島々が見える 島々の名前を記したイラスト版があり島の名前を確認出来る 屋島や小豆島も見られる 
 
 金甲山山頂は旧観光レストランの屋上にある 営業はしていないが構築物は残っており屋上に行ける 建屋から入らず神社を祭ってある方から行く サザンカ ミツマタ マサキ*などを見る 屋上に登る階段脇に金甲山の神籬*3)と書いた説明がある 今日は文字起こしをする為カメラに収める そして、屋上にある山頂に出る そこに三角点もある
 
 屋上からは展望台で見た景観を楽しむ事が出来る 記念写真を撮り下山する 下山は金毘羅宮の分岐まで戻り みつがしわ新道へ降りて行く
 
 樹林の中のルート 谷を左にして巻いて行く 2018年7月の豪雨によると思われる土砂崩れの現場は相変わらず テープナビなどもありルートを追って行ける 足跡を追えるのでこのルートを行く人は結構おられるようだ 土砂崩れの現場を抜け いつものルートを行く
 
 ルートはすぐに樹林を抜け 左にカーブしまっすぐに降りて行く 花や実は見つけられず ルートを降りて行く 渓流を跨いで抜けルートを行くと誠徳院に出る 
 
 誠徳院からは幅広のルート 右手に奥池を楽しめる 奥池から5,6分行くと中池が見えてくる どちらも随分水位を下げていた
 
 中池ルート登山口を左手に見て 中池を後にする ビワの木があった所は整備され様子が違っていた 渓流の護岸整備が進められた為のようだ ホトケノザ ナズナ オオイヌノフグリ セイヨウタンポポ コゴメギク オニノゲシ ノボロギクを見つけた そして駐車場に戻る 駐車場には4台増えていた 車載温度は6℃だった

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*1)金甲山
瀬戸内海国立公園の一角、標高403mの金甲山からは、瀬戸内の多島美や瀬戸大橋の遠景が望めます。
この名は、由加山(ゆがさん)の鬼退治に来た坂上田村麿が、戦勝祈願に金の甲(かぶと)を埋めたという伝説によります。

*2)タイトル無し
金甲山は古代から吉備中山、高倉山とならび神々の降臨する大岩座(いわくら)を有する聖なる山とされ、中世は修験道の山として信仰されています。
金甲山の名は奈良末期、坂上田村麿呂が由加山に棲む鬼を退治に来た時、金の甲を戦勝祈願の為埋めた事から名付けられたと言い伝えられています。
岡山サザンライオンズクラブ

*3)金甲山の神籬(ひもろぎ)
ここは、「神籬」または「神籠石」、「いわさか」などと呼ばれる祭祀遺跡です。
原始時代の人々は、山や川、岩、大木、洞窟などを神聖なものとしてあがめ、恐れ、これらを信仰の対象としてきました。児島第一の霊山といわれた、ここ金甲山の頂上にも自然石を祭壇として神を祀っていました。
この建物の屋上にある小さな祠が祀られている岩をとりまくように、直径4メートルほどの環状に小石が置かれ、さらに、この岩から東南へ20メートルほど下つたところに幅1メートル、長さ2メートルほどの拝石といわれる平坦な石がありました。その石の下手は20人程が集まれる広さの平地となっており、これは、神話に国産みの神が産み給うた「吉備の児島、又の名を建日方別という」とあるように、その建日方別をこの岩に迎えて祀り、村の人々は拝石にいろいろな供物をして祈ったという原始信仰の名残りです。
昭和63年10月、遺跡の中央にあった岩に祠を建立し、大神地祗の神様を祀っています。
この度、両備グループ100周年記念事業の一環として、古から伝わる信仰の地・金甲山山頂が皆さんで楽しんでいただける憩いの場となるよう、また、この貴重な聖域を後世の人々へと遺していけるよう整備させていただきました。、
(出典)玉野市史(続編)昭和47年 玉野市役所発行 平成22年6月30日



アプローチ
 今日も明るくなりかけた頃倉敷を出発車載温度0℃ 倉敷川に沿って県道22を行く 川沿いの河津桜が数日前から咲き出した(毎朝ジョギングで走っているのでわかる) 藤戸寺を右に見て次の三叉路を左へ進む 植松駅で2回信号待ちをして、県道21に出る 玉野方面へ右折し県道22を行く サウスビレッジを左に見て田園地帯を走る どの辺りだったか、車載温度が-1℃とか-2℃を示す 結構冷えている 国道30号を横断し、直進、次の交差点で右折して広域農道を行く 橋を渡ってすぐの信号を左折、正面に怒塚山から金甲山につながる尾根をうかがえる 県道45を左折、ここも3回信号待ちをする 左手に児島湖を見て走る 流れは悪い マルナカ郡店を過ぎて郡の交差点脇の駐車スペースに置かせて戴く まだどなたも駐車していない 車載温度0℃