後山



標高 1345m    難易度 ☆☆     登り138分 下り93分   岡山県
倉敷からの距離   129Km        登頂日 2020/06/02  ガイドブック  F写真 動画

駐車場6:55−7:00登山口−7:17_1600m−7:33渓流渡る−7:42水場_1200m−7:55_1000m−8:14_600m8:15−8:22_500m−8:47尾根分岐−8:50船木山−9:14山頂9:23−9:44船木山−9:46尾根分岐−10:00_500m−10:04_600m−10:15_1000m−10:23_1200m−分岐−10:40_1600m−10:53登山口−10:56駐車場 

登山
  今日は後山(うしろやま1345m)を訪ねる

 登山支度をする 相変わらず熊出没注意の標識*1)(赤い地に白字で書いており目立つ)が出ているので熊避けの鈴をセットして出発する その標識の隣に中国自然歩道案内図*2)が設置されているので写真に収め。帰宅し文字起こしをしておこう キャンプ場を後に、自動車道へ向かう 白い花を咲かせている木がありズームで狙ったがピンボケで何の花かわからない それより道路に近い位置にタニウツギが咲いていた この花は離れたところでも判別出来、写真も撮れた 足元にトキワハゼが幾つも顔を見せる 道路右手の斜面を見るとフタリシズカだ 結構幾つも咲いている コガクウツギの白い装飾花が目立つ この山は駐車場から登山口までの100m程の林道で花に出合える事が多く 今日もこうした花に出合えた 下山してからだがハナニガナ オニタビラコ イワニガナが花を咲かせているのに気付いたが 登りの時間帯ではまだお休みだったようだ
 
 登山口にも幾つもの標識が設置されている ここにも熊出没注意の標識*1)があり並んで登山を楽しんでいただくために*3)がある 登山道入口を挟んで 後山*4) 自然歩道を利用される皆さんへ*5) と書いた案内板もある 登山道に一歩踏み込んだ位置に 登山者の皆様へ*6)と書いた立看板が設置されており 白地に赤色の文字で危険個所があるので注意して欲しい旨の記載があった この立看板は2018年の集中豪雨によるものかも知れない(前回訪ねた2014/10の記録には記載が無い)
 
 登山口から丸太の階段を登る 杉の樹林 久し振りという感じが沸いてくる 大きな岩も見覚えがある 樹林を抜けると石がごろごろしたルートに出る 小さな花を見つけた花を開いていないがタネツケバナのようだ 左手に渓流の流れる音が聞こえる ヤブデマリ ウツギが花を咲かせていた 足元の石に注意しながらジグザグに登ってゆく ルートにはところどころにピンク色のテープが枝に巻いてあり ナビゲートしてくれる
 
 あれ? どちらに進むのだろう 土砂崩れがあったらしい 倒木を潜って行くルートが読める 矢張りそうだった 潜って抜けるとまた、ルートに繋がった ここでルートが怪しくなったら、渓流の方に行かず 山側を選ぶとルートを見つけ易いが ここだけは違った
 
 ルートに白い粉のようなものや白い小さな花が散っていたが 周りを見回しても咲いているところはわからず 何の花か判断がつかなかった ヤブデマリはところどころで咲いているのを認める事が出来た

 後山・舟木山まで1600m 登山口から400mと書いた標識がある 要所要所に距離を示した標識が設置されている 数字は舟木山までの数字で登山口から2km 後山までは舟木山から更に400−500mだろうか

 花は少ないもののタニギキョウ ヒメレンゲ ミズタビラコ クルマバソウを見つけながら登って行く 渓流を渡るところに近づく この辺りはテープナビをつけられる木は無く ルート選びが難しい場所 私は何回も訪ねているので読めるが初めてだと判断が難しいのではなかろうかと思っていた場所 新しい標識が3,4設置されており ルートを追い易くしてくれている 足を滑らすとちょっとやばい岩の斜面を注意しながら登る 登ったところに舟木山・後山→と書いた黄色の標識が設置されており 目立つし、標識のポールは身体の支えにもなり助かる
 
 そこを過ぎ、渓流を右に見て登って行く ギンリョウソウが一輪顔を見せてくれる お疲れ様とねぎらってくれているようだ そして1200mの標識のあるところに出る ここで再度渓流を渡るのだが ここも先ほどと同様ルート探しで間違って 渓流に沿って行かれたという話を聞いたところ ここも標識が増えて ルート判断がしやすくなっている
 
 渓流を渡り ルートを行く 少し行くと左上にロープが設置されている あれ?何の為だろうかと考えさせられる その下にコガクウツギが咲いているので花の写真を撮りながらルートを調べる ああここか 岩を跨ぐようにして抜けて行く場所だ 滑り易そうでこわごわ通った記憶がある そこを避けられるように迂回するルートだ これは有難い 危険な場所は避けられるに越した事はない
 
 そこを過ぎると長い登りが続く 土の道で歩き易い ジグザグに登って行く 薄暗い樹林の中 ところどころにコガクウツギが顔を見せる 1000mの標識があり このジグザグの登りを終えたところに600mの標識があるので 1200m地点から600m地点までの600mの登りとなる 丸太の階段が現れてくると この登りも終わりが近い
 
 傾斜が緩くなり杉・桧の樹林から落葉樹林となる 朝の陽が射し込み明るくなる そして600mの標識に出る この標識のところは分岐になっているのか、間違い防止だろう二つの標識に進入禁止を意味するようにテープが設置され 倒木も置いてブロックしている クマ出没にご注意ください と書いた標識もある
 
 そしてまた登りが続く 今度はまっすぐに登って行く ルートは踏まれ固くなっているが 樹林の中の腐葉土のルートを選べる 腐葉土の上を歩く方がクッションも良く心地よい 間違った方角に行かないようルートを意識しながら登って行く 500mの標識があるので、そこには近づき時刻取得の為写真を撮る しばらく登ると、根曲がり竹が顔を出してくるので避けルートに戻る 丸太の階段も現れるが段差はあまり無い 丸太は腐食/摩耗が進んでおり丸太を止める金具が頭を出しておりつまづかないよう注意しながら登る 樹林を抜け、傾斜が緩くなり縦走路分岐に出る 分岐から舟木山は100mも無いだろうからこの直線の登りも600m程ある
 
 分岐には中国自然歩道案内図*2)が設置されている 自然歩道はここを左に折れ駒ノ尾山に向かうルートとなっている 私は右に折れ舟木山へ向かう 分岐から数分で舟木山に出る 
 
 山頂手前に展望のきく場所があり 船木山から見た眺望*7)と書いた案内図が設置されている 後山山頂や日名倉山は確認出来たがその先はガスが出ており見えなかった
 
 舟木山山頂には宍粟市と美作市の2つの標識が設置されていた 宍粟50名山舟木山(1334m)No4と記載された標柱を見て、後山へ向かう すぐに鍋ヶ谷林道に向かう分岐があるがそのまま直進する 前方に後山山頂が見えてくる 幅広の縦走路 ゆるやかな下りで足も軽い 下りだと花に気付き難いのだが、どうした訳かチゴユリが一輪咲いているのが目に飛び込む 足を戻しカメラに収める 一輪だけで仲間が見られないのが可哀そうだ 
 
 舟木山からしばらく下り そして登り返す 登りとなるとぐっとペースが落ちる 陽射しが暑く感じられ、木陰に入るとほっとする 最後の登りはピークに出たかと思うともう少し先があるという事を頭に入れて登る そして山頂の祠が見えてきて山頂に出る
 
 山頂にはどなたもおられなかった 三室山の先に氷ノ山がわずか頭を見せていた また舟木山とその先に駒ノ尾山を伺う事が出来た 兵庫県からの登山道であるブナ樹林も懐かしい 祠を背景に記念写真を撮る ここには宍粟50名山後山(1345m)No3と記載された標柱が設置されている
 
 麦茶で喉を潤し、下山する 下山は登ってきたルートを戻る 後山から舟木山への下山ルート途中で男性2名とすれ違う 1名の方とは接近しているのに気付かず、突然挨拶を交わされ、驚いた 舟木山では男1名女2名のグループと挨拶を交わす 尾根分岐からの下りでも3組4名の方とすれ違い挨拶を交わす 駐車場に着いたら 駐車していた車は3台 倉敷 姫路 福岡ナンバーだった 縦走路でお会いした方は駒ノ尾山からの縦走だったのかも知れない キャンプをされておられた方の車は無かった 車載温度は24℃であった 
 
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*1)熊出没注意!
氷ノ山後山那岐山国定公園の山岳はツキノワグマの生息地です。入林・入山の際は熊の出没情報を収集し、安全な行動を心がけて下さい。
●入山の際は個人行動を避け、ラジオ・鈴・笛などを携帯し、食料の残りはすべて持ち帰る
●クマの足跡や糞などを見つけた時は直ちに避難する
クマに遭遇したときは
●落ち着いて、静かにその場を立ち去る
●気づかれても騒がずクマと反対方向に避難する
クマの形跡を目撃したら
美作県民勝英地域森林課 0868-73-4058
東栗倉総合支所     0868-78-3133
 

*2)中国自然歩道案内図(岡山県最高峰の後山の展望と自然に触れるみち)
中国自然歩道とは
中国自然歩道は、中国5県を一周し、それぞれの地方に残された美しい自然のなかを歩いて、豊かな自然に親しみ、また、郷土の歴史や文化にふれて、私たちのふるさとを見直すための長距離自然歩道です。
 岡山県では、自然歩道を5つのルートに大別し、さらに各ルートを1日で楽しめるよう、合計43のコースに区分しています。

主な見どころ
●駒ノ尾山
 駒ノ尾山(標高1,280.7m)は、氷ノ山後山那岐山国定公園に指定されています。山頂からは、東に船木山から後山、西に那岐山を望み、南は遠く瀬戸内海や小豆島まで望むことが出来ます。
 駒ノ尾山山頂付近からは、北側及び東側へのびる中国自然歩道の他に、西側と南側へ向かう登山道も整備されており、多くの人に利用されています。
●後山
 岡山県下最高峰の後山(標高1,344.6m)は.昭和44年に氷ノ山後山那岐山国定公園に指定され、その面積は875haで、このうち行者谷を中心とする62.5haが特別保護地区として厳重に保護されています。
 後山の頂上付近にはプナの原生林やシャクナゲ、ドウダンツツジ等の群生地があり、春から秋にかけて見事な花や紅葉が楽しめ、山頂まで登山道が整備されていて、山頂からは遠く瀬戸内海まで望むことができます。
●護摩堂
 護摩堂を管理する延命山道仙寺は、役小角が開基されたと伝えられています。
 この護摩堂では、9月7日と8日に道仙寺の大護摩法要が行われ、近県一円からの参拝客で大変賑わい、ここから行者山奥の院までの2kmの山道を修験者達が行をしながら登っていきます。
 奥の院は、1,300年前頃から女人禁制で、女性は途中にある女人堂までしか登れず、ここで参禅をすませます。

[注意事項]
■植物を採取したり、樹木を傷つけたりしないようにしましょう。
■ゴミは必ず持ち帰りましょう。
■たき火やたぱこの投げ捨てはやめましょう。
■周辺はツキノワグマの生息地ですので注意願います。
環境省 岡山県

*3)登山を楽しんでいただくために
 登山の準備は万全ですか?
 ・登山道は道が狭く、滑りやすい箇所等あるため、登山靴装備のうえ、十分注意してください。
 ・ルート及び気象情報等を確認し、無理のない計画で登山を楽しんでください。
 ・山の天気は急変(強風、雨、雪等)することがあるので今一度装備品の確認をしてください。
 登山には危険が伴います!
 ・クマの生息地域です。鈴などの音の出るものを持ちましょう。
 ・無理をせず、日没時間までには下山しましょう。
 ・駒ノ尾山頂上付近に避難小屋があります。
 ・携帯電話が通じない箇所があります。
 自然を大切にしましょう
 ・ゴミは全て持ち帰りましょう。
 ・自然の動植物を採取してはいけません。
 
*4)後山
 岡山県下最高峰の後山(標高1,344.6m)は.昭和44年に氷ノ山後山那岐山国定公園に指定され、その面積は875haで、このうち行者谷を中心とする62.5haが特別保護地区として厳重に保護されています。
 後山の頂上付近にはプナの原生林やシャクナゲ、ドウダンツツジ等の群生地があり、春から秋にかけて見事な花や紅葉が楽しめ、山頂まで登山道が整備されていて、山頂からは遠く瀬戸内海まで望むことができます。
環境庁・岡山県

*5)自然歩道を利用される皆さんへ
 中国自然歩道は多くの人に健全なレクリエーション活動を通じ、自然の良さと郷土を再認識していただくために、この地の人々の協力を得て実現しました。次のことを守って、今日一日を楽しく過ごしましょう。
1、歩きながらタバコを吸うのはやめましょう。
1、ゴミは持ち帰りましょう。
1、植物を大切にしましょう。自然の中にあってこそ一番美しいのです。
1、施設を大切にしましょう。
1、このすばらしい風景を残してくれた ここに住む人々に心から感謝しましょう。
環境庁・岡山県

*6)登山者の皆様へ
 登山道には一部危険な箇所もありますので、滑落等には十分注意して登山して下さい。

*7)船木山から見た眺望 美作市
 写真は、氷ノ山・後山・那岐山国定公園(岡山、鳥取、兵庫三県にまたがる)にある、ここ船木山からの眺望です。晴れた日にはここから瀬戸内海まで見渡すことができます。


アプローチ
 今日も薄明るくなる頃倉敷を出発 車載温度20℃ 早朝でも20℃という気温になってきた 後山を訪ねるのは2014/10以来 どのルートで行ったかすぐに頭に浮かんで来ない 登山口も2ケ所あり、アプローチが違う 過去のレポートを読み直し、記憶を新たにする 今日は2号線から374和氣を経由するアプローチを選ぶ
 
 2号線に乗り、岡山を目指す 早朝でもあり流れは良い 殆どが大型トラック 信号での渋滞はなく岡山バイパスに入る 空はガスが出ているのか青空は見えない 赤い朝陽が正面に顔を見せるが眩しさは無い 西大寺付近で左にカーブし正面の視界から消える バイパスを抜け2号線を行く 吉井川を越え 熊山を左に見ながら走る 山にはガスがかかっている 伊部で2号線と別れ374へ左折する やっとトラックからの流れに解放され ドライブを楽しんでいる感じになる 和氣で金剛川を渡り 吉井川に沿った景観となる どうした訳か吉井川の名前が思い出せない 随分長い時間思い出せなかったが吉野川の表示を見て、思い出す事が出来た もう374を抜け湯郷で179に入ってからだったように思う そこまで、道路標識や店の看板に川の名称表示が無いか、注意していたが 見つけられなかった
 
 和氣を抜けて少し走ると 佐伯天神山の登山口が右手に見える ここまでは毎年のように訪ねているが その先は久し振り そうこんなだったと思い出しながら車を走らす 再度吉井川を渡り484と合流 湯郷を目指す 周匝で吉井川と別れ今度は吉野川に沿って北上する 旅のレストラン「西の屋」でトイレ休憩をさせて頂く ここも良く利用させて頂いた そして湯郷温泉街のバイパスを抜け 湯郷インターチェンジ手前で179へ右折する 吉野川と交差しながら北上(いや東かな)する 江見の交差点で県道5号(google mapでは作東大原線と表示)へ左折し北上する あじさい寺を示す表示も懐かしい 宮本武蔵の記念館の近くを抜けると429と合流 大原の市街地に入り373と合流する 大原病院のところの交差点を右折し373と別れ429を行く 少し走ったところに温度表示がありここも20℃を示していた 後山のバス停を過ぎ 後山の案内図のある三叉路を左に入り道なりに登る 命の水の採水場を過ぎ、広域林道を左折 後山キャンプ場の案内に従い、右折してキャンプ場に車を入れる キャンプ場駐車場にはすでに1台駐車 キャンプをされているようだ 車載温度15℃