駐車場6:50−7:08登山道入口−7:12三合目−7:22四合目−7:29五合目−7:35六合目−7:46七合目−8:00八合目−8:17九合目−8:28山頂_1218m8:37−8:46九合目−8:56俣野分岐−9:32白馬山_1060m−10:06林道−10:10駐車場
今日は毛無山(けなしがせん1218m)を訪ねる登山支度をして出発する 園地のナナカマドは早くも実をつけていた 駐車場入り口に お願い*0)と書いた立看板が設置されている 毛無山の登山自粛要請である カタクリのシーズンは駐車場が溢れる程の人で賑わう人気の山なので、自粛の理解も出来るが もうシーズンは終わっているのだし、何でも自粛とするのはどうかと思うが それなりに理由はあるのだろう この時間の登山では人と会う機会は少ないし 今日は登らせて頂く 自粛の要請を知りながら入山するというのはすっきりしないが 赦して頂こう
ヤマボウシが花を咲かせているのを見て園地を行く 「ツキノワグマ生息地域」*1)の標識を見て 熊避けの鈴を設定していない事に気付き対応する ヤブヘビイチゴ*(*は実を意味する)が赤い実をつけているのを見てルートを行くと 毛無山(大山隠岐国立公園)*2) 毛無山−朝鍋鷲ケ山登山道*3)の大きな案内板がある 前方には毛無山 山の家があるがひっそりとしている
ここから樹林帯に入るまでの数十メートルは花と出会う機会が多くたのしみな場所 早速ヤブデマリが出迎えてくれたが、次がいない エゴノキの様子を伺うが花も実も見当たらない やっとセイヨウタンポポ ムラサキサギゴケを見つけたのみ
樹林帯に入る ヤマアジサイ ミズタビラコ ウワバミソウ アカショウマ サワフタギ ヤブデマリなどを見つける ミズタビラコがあちらこちらと顔を見せてくれる ウワバミソウは目立たない花 アカショウマはまだ花芽 ヤブデマリの白い固まりが目立つ 毛無山の自然を大切に*4)と 毛無山*5)と 書いた標識があり また少し歩いたところに毛無山は22世紀に残す自然の博物館*6) 毛無山(ケナシガセン)*7)と書いた案内標識があり ここから道幅が狭くなる
*6)、*7)の標識が設置されているところは日当たりが得られる広場になっており草が生えている ムラサキサギゴケ キツネノボタンを見て登山道に入って行く 土の道で感触がいい 右に左にと目を動かしつつルートを行く 旭川源流の碑が設置されているが目立たない 今日は気づく事が出来た アカショウマ ウリノキいずれも花芽を見つける そして三合目の標識を過ぎる
渓流に沿ったルートとなり、渓流に沿いながら山に入って行く トチバニンジン コアジサイ いずれも花芽に出合う マムシグサは花を咲かせていたが目立たない花 渓流を跨いで越えた辺りから傾斜がきつくなり 渓流とは別れ、ブナ樹林帯へと入って行く この辺りはモミジハグマが顔を見せる場所 特徴のある葉を広げ花茎が伸びていたが花芽はまだだった
樹林帯に入るとルート幅が広くなる すぐに四合目の標識 そして今度は毛無大岩がある エンレイソウ* タニギキョウ クルマバソウを見つけながらルートを行くと 五合目の標識に出る 次の六合目には細流があり花と出会う可能性の高い場所 マムシグサ ミズタビラコが顔を見せてくれる ミヤマイラクサは特徴ある葉を広げていたが花芽はまだだった
六合目の標識を過ぎ少し登と六合大杉がある この辺りにもミズタビラコ キツネノボタン クルマバソウ コアジサイが顔を見せてくれた 少し変わった花?葉?をみつけた ハナイカダにヒントを得て クサイカダで検索してみたら同じような事を考えておられたページで苦笑い
ルートは傾斜が緩くなり右にカーブし斜面をトラバースするように進む そして左に急カーブして、長い登りがはじまる 左にカーブする地点を一つの目安としているのだが、何回目かにやっと到達するという仕組みで そう思っていてもひょっとしたらもう到着したのでは? やっぱりまだか と仕切り直して登りを続ける そうして前方が開け 左手下に広がるブナ樹林帯を見ながら八合目に出る
八合目には山頂まで0.3kmの表示 もうわずかである ルートは右に折れるようにして、きつい登りを行く 根がルート上に表出している その間にステップを選び登る ナナカマドが見事な花を咲かせ出迎えてくれた そしてそこから傾斜は緩くなりブナ樹林帯のルートとなる ブナ樹林を楽しみながらルートを行く ツルシキミ* ギンリョウソウ タニギキョウ ツクバネソウを見つける 前方に避難小屋が見えてきて九合目に出る九合目には毛無山−朝鍋鷲ケ山縦走案内*8)が設置されている 案内図によると毛無山から白馬山40分と記載されているが 今日の私の登山記録を見ると55分要していた ちなみに10年前のデータを調べてみたら40分程度だった
避難小屋を後にブナ樹林帯をジグザグに登って行く この登りから振り返った景観が好きだ 避難小屋とブナ樹林をカメラに収める 樹林を抜けると笹原に出る 振り返ると登ってきた尾根や周辺の山々を見渡す事が出来る 遠方はガスではっきりしないが、ここに出るとこうした広がりを見る事が出来るので楽しみなスポット
笹原の斜面を登って行く 左は低木樹林帯で視界はきかないが右は遮るものが無い ここでは雪景色の中の登りを思い出す 蒜山三座がくっきりと見え 登るに従い見える景観が広がる 山頂に出ると大山が見えてくる 今日は遠方の景観がぼんやりとしているものの、思い出すには充分な雰囲気を醸し出してくれる 山頂に出た時に 大きく見える大山は嬉しい
笹原の登りではハナニガナ アカモノ コナスビが顔を見せてくれた 山頂ではタニウツギが咲いていた アルコール温度計が設置されており17℃を示していた 陽射しは出たり翳ったり 風が結構強かった 風を避け、山頂から少し尾根を降りたところで大山を背に記念写真 そして麦茶で喉を潤し下山へ この間10分も要さなかったが温度計は18℃近くに上昇していた
下山は白馬山経由のルートをとる ルートを下って行くとササユリが花芽を膨らませているのを見つける この辺りで幾つもササユリと出会った事を思い出す ササユリが咲くのはもうじきだ オオカメノキの樹林帯に入る 花の時期は見事である 今は実をつけている 蒼い色をしており葉の色と似ているので目立たないが幾つか実をつけているのを見つける 何故か実を落としているものが結構ある この様子だと赤く稔った時、淋しく感じそうだ ナナカマド タニウツギも咲いていた また足元にはヨツバムグラ ツクバネソウが顔を見せてくれる ブナ樹林帯となり九合目に出る
九合目標識付近のブナ樹林は見応えがある 振り返って標識を入れてカメラに収める 木々は緑、木漏れ日が射し込み暖かい写真が撮れた この辺りはカタクリが顔を見せる場所だが季節は過ぎ その面影すら確認出来ない ルートを行く カマツカ サワフタギ ウリハダカエデ ツクバネソウ ハナニガナ そして タチシオデの花芽を見つけ俣野分岐に出る
分岐にはカタクリ*9)と書いた案内板が設置され 当該箇所はロープで囲まれているが今は笹などが生え カタクリは何も確認出来ない 標識の案内に従い白馬山へ向かう
アップダウンを繰り返す アップダウンと言っても1218mから1060mの標高差があるので 圧倒的に下りが多い ブナ樹林帯が続き ブナの景観を楽しめる また、白馬山までの縦走路から大山を伺う事が出来る 樹間からでは無く楽しめるスポットがある 時々大山の方角を見て確認する 俣野ルートを前景とした大山の景観が好きだ
ルートではユキザサ* ナナカマド ギンリョウソウ タチシオデ タニギキョウ ミヤマガマズミ サワフタギ ミヤマシグレの花芽を見つける 白馬山で大山と別れ 岡山側に降りて行く
青空が広がり 陽射しが強くなってきた 縦走路のほとんどが樹林の中で且つ、いい風が吹くので暑さを感じなかったが 岡山側に降りると風がなくなり蒸し暑さが感じられる 下山ルートもほとんど木陰の下ではあるが 時々陽射しを受けると 暑い 早朝登山に限るなと思いながら降りて行く ツルアジサイが咲いているのを見つけ カメラに収める 足元はしっかりしておりテンポを楽しみ降りて行く そして登りのルートと合流する
ここまでどなたともお会いする事無く下山 駐車場に向かう途中女性2名とすれ違い挨拶を交わす 駐車場には7台増えていた 駐車場入り口トイレ側に大山隠岐国立公園(田浪園地)総合案内板*10)が設置されており その近くにイタチハギが花芽をつけていた 車載温度は25℃だった
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*0)お願い
毛無山の登山自粛をお願いいたします。
新庄村では感染症拡大防止を目的に、当面の間毛無山の登山自粛をお願いしています。大変心苦しいお願いではございますが、ご理解、ご協力をよろしくお願いいたします。
新庄村
*1)「ツキノワグマ生息地域」
・音の出るものを持参しましょう
・明け方・夕暮れの入山には特に注意しましょう
・爪痕や足跡を発見したら引き返しましょう
岡山県 美作県民局
*2)毛無山(大山隠岐国立公園)
概要
毛無山一帯の森林は、自然度の高さ及びその規模において岡山県でも一級のものです。
平殴14年3月には、この地域一帯が大山隠岐国立公園に編入され、中でも毛無山の南斜面は自然環境を厳正に保全しなければならない「特別保護地区」に指定されました。
また、毛無山は標高1,218mで、頂上からは360度の展望が開け、北は大山や日本海、南は吉備高原の山並みをのぞむことができます。
自然
毛無山の森林の特徴は、県下でも最大規模を誇るブナ林です。この森に生育・生息する動植物の多<が、岡山県版レッドデータブックの選定種になっています。健全で極めて豊かな動植物層が認められ、ブナを主体とした広葉樹と天然スギが混交する独特の自然環境を呈しています。
日本のブナ林は日本海型と大平洋型の2つに大き<分けられますが、この地域のブナ林はチシマザサやヒメモチが生育する日本海型の特徴とクロモジやチマキザサが生育する太平洋型の両方の特徴を併せ持っています。
主な動植物(※は「岡山県版レッドデータブック」選定種)
植物
・カタクリの花
4月下旬−5月上旬にかけて白馬山への縦走路沿いに見られる。
動物:両生類
・ハコネサンショウウオ(幼生)※
日本にすんでいるサンショウウオで、ただ1種肺を持たないサンショウウォ目の仲間。尾の長さが体長の半分以上あるのが特徴。
タゴガエル※
伏流水の湧き出る場所などに産卵する。ふ化したオタマジャクシは、餌を食べないで蓄えられた卵黄の栄養のみで成長し、変態します。
鳥類
・アカショウビン※
くちぱしが大きく鮮やかな赤色をしています。
・アカゲラ
「ケツ」と一声づつ区切って鳴きます。
昆虫類
・フジミドリシジミ※
幼虫はプナの葉のみを良べるブナ林固有の蝶です。
・ウスイロヒョウモンモドキ※
幼虫は、カノコソウやオミナエシを食べ成長します。生息地は限られ、絶滅の危惧に瀕しています。
斜面上部に生育するブナは樹齢130年で、大きいものは幹周り3m、樹高30mになります。
毛無山のブナ林は、「水源の森百選」(平成7年7月林野庁)、毛無山のブナとカタクリの花は「かおり風景森百選」(平成13年10月環境省)に選ぱれています
*3)毛無山−朝鍋鷲ケ山登山道
ここから先は大山隠岐国立公園及び毛無山鳥獣保護区の「特別保護地区」に指定されており、許可なく動植物を採取捕獲又は、損傷することは、法律で禁止されています。また、野生動植物の捕獲、盗堀防止などのため所持品の点検などにご協力をお願いすることもあります。
違反した場合は、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金刑に処せられます。登山者へのお願い!
・トイレは必ず入山前に済ませて下さい。 ゛
・入山届けを行って下さい。
・マウンテンバイクの乗り入れはしないで下さい。
・焚き火など火気は使用しないで下さい。
・自分のゴミは自分で持ち帰って下さい。
・歩きながらのくわえタバコや投げ捨ては行わないで下さい。
・登山道以外の山や川には立ち入らないで下さい。
・ペットを連れての登山はしないで下さい。
★4合目からは携帯電話が使用出来ます。四季の花々
3−5月 マンサク・キクザキイチゲ・タムシバ・トキワイカリソウ・ダイセンキスミレ・ヤマシャクヤク・カタクリ・ササユリ
6−8月 アカモノ・ツクバネソウ・ユキザサ・ナツツバキ・ホソバヤマハハコ・オオバギボウシ・サラシナショウマ・ホソバシュロソウ・マルバタケブキ
9−10月 ホツツジ・マツムシソウ・オタカラコウ・ウメバチソウ・ヤマラッキョウ・ツルニンジン今ある自然を大切に!残して良いのは足跡だけ!とって良いのは写真だけ!
お互いマナーを守って楽しい登山をしましょう。
環境省・岡山県*4)毛無山の自然を大切に 岡山県
毛無山は県下でも最大規模のプナ林を中心とする珍しい林相、植生がみられ、また貴重な動物の生息地ですので1994年3月に岡山県有地として保護することにしました。この優れた自然をいつまでも大切に伝えていくため動植物の採取はすべて禁止されています。
また火災の防止はもとより、ゴミは持ち帰ってくださいますようご協力お願いします。(問合せ先 岡山県 新庄村)
*5)毛無山
毛無山(1218m)は、1300年昔、修験者の役行者小角によって開かれたとされている。
霊峰の戴には役行者神変大菩薩を祭り、後山と並ぶ修験道の行場として女人禁制の山岳信仰の聖地であったが、戦後より自由に参拝している。
*6)毛無山は22世紀に残す自然の博物館
毛無山自然保存林利用にあたっての心得
毛無山の貴重な自然を守るため、次のことに気をつけましょう。
・登山道・散策路以外の山や川には立ち入らない。
・野生動植物の採取禁止。傷つけたり持ち帰ったりしない。
・案内板や標識は大切に。
・たき火など、火の使用禁止。
・ペットを連れての立入禁止。
・トイレは山の家のトイレを使用する。
・ゴミ一切持ち帰り。
・ラジオなど大きな物音を立てない。
今ある自然を大切に。残してよいのは足跡だけ、とってよいのは写真だけ。
岡山県
*7)毛無山(ケナシガセン)
標高1218mで、中国山地の主峰の一つである。
登山道に沿って約150種の植物が見られ、頂上付近には、アカモノ、ダイセンヤナギ、イワカガミなど高山性植物があり9合目までは、ブナの原生林で天然スギも多い。
頂上からは、大山や日本海が望め中国連山や兵庫県から四国にかけての雄大な眺望は、中国地方屈指の景観である。
山頂まで約1時間、毛無山から朝鍋鷲ケ山にかけて、縦走できる、(約5時間) 新庄村
*8)毛無山−朝鍋鷲ケ山縦走案内
毛無山−朝鍋鷲ケ山縦走時間
毛無山−40分→白馬山−140分→金ケ谷山−40分→朝鍋鷲ケ山−40分→登山口貴重な自然を守るため、次のことに気をつけましょう。
・登山道・散策路以外の山や川には立ち入らない。
・野生動植物の採取禁止。
・火の使用禁止。
・ゴミ一切持ち帰り。
・案内板や標識は大切に。
*9)カタクリ
ユリ科 カタクリ属
落葉樹の下に生息する多年草。
寿命は長く、7−8年の栄養成長期を経て15−20年の間、開花結実を繰り返す。
花の見頃は4月下旬−5月上旬で、紅紫色の花を咲かせ長さ5−6cmで反り返るのが特徴。
地下茎には澱粉を貯え、片栗粉の原料になることでも知られる。
●柵の中には入らないで下さい。
●株・種の採取は禁じられています。
*10)大山隠岐国立公園(田浪園地)総合案内板
〇利用者の方々へお願い
・たき火など火気は使用しないで下さい。
・歩きながらくわえタバコや投げ捨ては行わないで下さい。
・自分のゴミは自分で持ち帰って下さい。
・登山途中にはトイレがないので、必ず入山の前に済ませて下さい。
・登山をされる方は山の家に設置しているポストに入山届を出して下さい。
・登山道以外の山や川には立ち入らないで下さい。
・ペットを連れての登山はしないで下さい。
・登山道には私有地もあります。
毛無山は、大山隠岐国立公園及び毛無山鳥獣保護区の「特別保護区」に指定されており、許可なく動植物を採取捕獲又は損傷することは、法律で禁止されています。
明日から傘マークが並んでいる 梅雨入りが近い(翌日の10日中国地方梅雨入り)この機会に登っておこう カタクリの季節である5月の連休の時は、新型コロナ対策の緊急宣言が出、県外は勿論、市外からの移動自粛が要請されたが5/14に一部を除き緊急事態宣言は解除 すこしづつ日常を取り戻しつつある(5/25にはすべての都道府県で緊急事態宣言解除)
今日も少し明るくなった頃倉敷を出発 車載温度21℃ 吉備路429を走り180を横断して県道271を経由 足守の手前で再度429に合流 足守 吉備中央町 加茂川と抜けて行く 加茂川道の駅では15℃を確認し小森温泉 旭川ダムと抜けて行く 旭川ダムは相変わらず水位を下げている 旭町から県道30へと左折し、旭川に沿って落合へ 落合入口の温度17℃を見て313に乗る 落合インターチェンジを左に見て直進 久世へ 旭川(久世大橋)を渡って181と合流し勝山へ 旭川(勝山大橋)を渡ったすぐの三叉路で313と別れ 181を直進 新庄川に沿って美甘 新庄と走って行く 勝山16℃ 美甘15℃ 新庄15℃を確認 道の駅を過ぎて 毛無山登山口の案内に従い県道58へ右折 毛無山登山口の標識を左折 雄滝方面は通行止め 周り道となっている案内に従い土用ダムの方向へ進む ダム手前1km地点に毛無山登山口への案内があるのでそれに従う 迂回道路は舗装道路であるが道幅が狭くなる 対向車には留意して走る 峠を越え降りたところで、通常の道路と合流し 毛無山登山口駐車場に どなたも駐車していなかった 車載温度15℃