上蒜山



標高 1200m 難易度 ☆☆  登り115分(尾根分岐=山頂) 下り76分  岡山県
倉敷からの距離   122Km        登頂日 2020/06/23   ガイドブック  F写真 動画

駐車場所6:57−7:03登山口−7:17ニ合目_730mH7:18−7:32三合目_810mH−7:51五合目_920mH−7:54展望−7:59六合目_955mH−8:07お茶8:08−8:28八合目_1100mH8:29−8:57分岐(山頂)_1202mH9:02−9:21八合目9:22−三角点−9:39六合目−9:44五合目−9:55三合目−10:04二合目−10:15登山口−10:19駐車場所

登山
 今日は、上蒜山(かみひるぜん1200m)を訪ねる

 子牛が出迎えてくれる 登山支度をして、子牛らの写真を撮り出発する ミゾソバの葉が繁っているが花はまだ 登山道を示す標識を見て ルートを行く 放牧場の中にルートがありフェンスを3回跨いで、有刺鉄線で囲まれた牧草内のルートを行く ワルナスビ ヨウシュヤマゴボウが花を咲かせている そして登山道入口に出る
 
 ここから振り返ると三平山を伺う事が出来る 目を右に移すと皆ケ山をくっきりと確認出来る 登山口には大山隠岐国立公園 蒜山登山道案内*1) と書いた大きな案内板と蒜山登山を楽しんでいただくために*2) と書いた案内がある 後者の案内の中にクマに関する注意の記載があるが、そう目立たない 今日は出発時にクマ避けの鈴はセットしていたので、そのまま登山道へ入って行く
 
 樹林の中のルート 薄暗いルートに入る 明るいところから見ると先が見えない ルートに入ると、樹林特有の雰囲気を感じる 土の感触を楽しみながら少し入ると、擬木の階段のルートとなり きつい傾斜を登って行く エンレイソウ*(*は実を意味する)を見つける この時期はシライトソウが咲いているのではと右手の斜面に留意しながら登って行く 咲いていました 少し離れたところではあるが幾つも花を咲かせている 近づくのは降りる時にしようと登って行く その先でもシライトソウが咲いているのを確認出来た
 
 急な登りもやがて右にカーブし、傾斜が少し緩くなる そして、樹林帯を抜け二合目に出る 二合目から草原の中のルート ルート両脇に低灌木があり、花や実が期待される ウツボグサ ヤマツツジが顔を見せる どちらの花もあちらこちらで顔を見せ楽しませてくれる おや! 何だろう イチヤクソウだ 見つけた時は名前を思い出せなかったが、何回か出合った気がする 帰宅して、調べてわかった 名前がわかると 過去の登山日記を検索すると、どの山でいつ出会ったかがわかり 今度は写真データを探し その当時を思い出す事が出来る デジタルデータは便利だ ルートでは ヤマボウシ リョウブの花芽 イヌツゲなどを見つけ三合目の標識に出る 標識のすぐ近くにヒサカキ*が目立たない実をつけていた
 
 ウツボグサ ヤマツツジが次々と顔を出してくれるのを楽しみながら登って行くとササユリが花芽を大きく膨らませていた そして右にカーブし、つづいて左にカーブすると前面が開け五合目に続く草原が展開する ササユリが咲いていました ぽつぽつとルート脇に花を咲かせているのが見える 近づいて行くと 花芽を膨らませているものや笹原の中に顔を出しているものなど次々と見つける事が出来る ササユリは山頂までのルートで次々と出合う事が出来 楽しませて頂いた
 
 ササユリ以外ではママコナ ノアザミ オオバギボウシ ウツボグサ ハナニガナ ヤマツツジ シモツケが咲いていた シモツケは五合目の標識のすぐ手前に咲いていた 五合目の標識を過ぎて、少し登ると展望の得られる場所に出る ここから登ってきたルートを俯瞰出来ると思ったが手前の灌木が伸び 予想していた眺望は得られず 少し位置をずらし 景観を楽しむ 遠景はくっきり見え 三平山 そして皆ケ山の二つのピークの間に大山・烏ケ山が頭を出していた
 
 ここからは灌木樹林帯を左にした緩やかなルート ぐんと足が軽くなる イブキトラノオが顔を見せる この花は何故かピンボケが多い 今日も意識して何枚か撮ったがピンとがあったものが撮れなかった ササユリ オオバギボウシ ナルコユリ オオカメノキ*を見つけ ルートは左にカーブし六合目に出る
 
 六合目から草原の中の登りとなる 陽射しが強い 木陰がところどころ有り、木陰に入ると爽やかさを感じる 少し早めに水分チャージをしておこう 木陰でリュックを降ろし 麦茶で喉を潤す 六合目の標識の近くにヤマボウシが咲いている ササユリは次から次と顔を見せてくれる 花芽の状態だが5,6固まって顔を見せてくれ、その中の一輪だけ花を咲かせていた オオナルコユリ イブキトラノオ ハナニガナ シロバナニガナ ノアザミを見つけながらピークを越える ピークに出た所に三角点があるのだが笹が繁り位置を確認出来なかった

 今度は八合目のピークが見えてくる ピークに取り付くまでは草原の中のウオーク 尾根右手眼下に蒜山市街地 その先には山並みが展開し 景観も楽しめる 花や景観を楽しみルートを行く、とは言うものの結構陽射しが強い ピークに取り付くと灌木の日陰が得られる 登りはきついものの暑さを和らげてくれる ここでもササユリのお出迎えを受ける どうした訳かイワカガミが一輪花の姿を留めていた そして八合目に出る
 
 八合目は上蒜山一番の景観が得られるスポット また、このシーズンはヤマツツジを楽しめる 早速、右手方向に歩を進め山肌を伺う 咲いていました 見事なヤマツツジ 太陽の強い陽射しにも負けず輝いていた そこを見てから 今度は左側に目を移し大山・烏ケ山などの山並みを伺う 雲一つ無く 青空を背景に山並みが続く そのまま目を右に動かして行くと 上蒜山山頂 下蒜山の頭が見え 中蒜山 そしてぐるりと360度の景観が得られる

 ルートを行く 景観の得られる尾根筋をしばらく歩く 花はハナニガナ シロバナニガナが咲いていたがいつもより少ない感じ イワカガミの葉があちらこちらに認めたが花は見つからなかった ヤマボウシの花を見て ブナ樹林帯に入って行く
 
 樹林帯に入ると その心地が良いこと いい風も吹きてなんとも言えない 憎らしい事にところどころ陽射しを受けるところがあり 日陰に入る爽やかさを繰り返し感じさせてくれる ササユリ ナルコユリ サワフタギ コバノフユイチゴ ツクバネソウ ユキザサ* ミヤマガマズミ*と結構花や実が顔を見せてくれる そして山頂に出る
 
 狭い山頂にはすでに5,6名のグループ 記念写真を撮ろうとしているところ 三脚で撮っておられたが、背の低い三脚だったので もう一枚おとりしましょうかと声をかけ シャッターを押してあげる その後 私もシャッターを押して頂いた
 
 山頂から樹間に中蒜山山頂が伺える ツルアジサイ サワフタギが咲き 白い花が目立っていた 三角点ピークに向かう尾根筋は笹が繁っていた そこまで行かれる方は少ないのだろう 私も遠慮し、ここで下山する
 
 お先にと声をかけ山頂を後にする 登ってきたルートを戻る 登りで気付かなかった花が結構あった 登りで出会ったように書いてきたが、今回はその数が多いので名前を書いておく 八合目までに ユキザサ* コバノフユイチゴ 名前のわからない花 六合目までにオオナルコユリ 五合目までにオオカメノキ* 特にオオナルコユリはルートの目立つところに咲いていたのに何故気付かなかったのか不思議な感じ 考えてみると、総じてルートの左に見つける事が多い 下山時に見つけた花は殆どが左手に咲いていた花だ 
 
 二合目の標識を過ぎ 樹林帯に入る シライトソウを撮るべく 腐葉土の中を降りて行く そして見事に咲いている花々を楽しむ 登山口まで降り 牧草のルートを行く 日陰となっているところに牛が集っていた 十頭は越える数 固まっている牛の群れのすぐ脇を抜けて行く 進んで行くと道を開けてくれたので助かった 車に戻り車載温度を見たら26℃と上昇していた
 

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*1)大山隠岐国立公園 蒜山登山道案内
 登山道 所要時間(参考)
 旧上蒜山スキー場駐車場→20分 上蒜山登山口→100分上蒜山頂上→60分 中蒜山頂上→30分 フングリ乢→70分 下蒜山頂上→ 70分下蒜山登山口
 旧上蒜山スキー場駐車場→1.2km上蒜山登山口→2.4km上蒜山頂上→1.6km中蒜山頂上→1.2kmフングリ乢→1.9km下蒜山頂上→2.4km下蒜山登山口
 旧上蒜山スキー場駐車場←15分 上蒜山登山口← 70分上蒜山頂上←60分 中蒜山頂上←50分 フングリ乢←50分 下蒜山頂上←100分下蒜山登山口
 

*2)蒜山登山を楽しんでいただくために
 登山の準備は万全ですか?
 ・登山道は道が狭く、滑りやすい箇所等あるため、登山靴装備のうえ、十分注意してください。
 ・ルート及び気象情報等を確認し、無理のない計画で登山を楽しんでください。
 ・山の天気は急変(強風、雨、雪等)することがあるので今一度装備品の確認をしてください。
 登山には危険が伴います!
 ・クマの生息地域です。鈴などの音の出るものを持ちましょう。
 ・無理をせず、日没時間までには下山しましょう。
 ・中蒜山頂上付近に避難小屋があります。
 ・携帯電話が通じない箇所があります。
 自然を大切にしましょう
 ・ゴミは全て持ち帰りましょう。
 ・自然の動植物を採取してはいけません。


アプローチ
 雨の日が続いていたが、久々に晴れの予報 今日も明るみ始めた頃倉敷を出発 車載温度21℃ 吉備路429を行き県道271を経由して再度足守の手前で429に乗り 足守 吉備中央町 加茂川と走って行く 加茂川道の駅の信号を過ぎた地点で車を停め車載温度15℃を確認 小森温泉 旭川ダムを抜ける 旭町で県道30へ左折 落合18℃の表示を見て313に乗る 落合 久世 勝山と市街地を走り 引き続き313を北上し湯原へ 勝山16℃ 湯原15℃ 湯原のトンネルを抜け中和村に入る 道路工事が行われており片側交互通行 信号を待って抜けて行く 前方に蒜山の山並みが見えてくる くっきりと見え気持ちが良い 蒜山市街入口で313と別れ482を直進する 蒜山15℃ 下蒜山登山口を見送り塩釜冷泉の案内に従い右折 今度は県道422を左折し蒜山道の駅方面へ走る 道の駅を過ぎ百合ケ原で右折し牧場の空地に車を停めさせて戴く すでに1台駐車 車載温度16℃