下蒜山



 標高 1105m 難易度 ☆☆     登り103分 下り80分  岡山県
倉敷からの距離   116 Km        登頂日 2020/07/22 ガイドブック  F写真 動画

犬挟峠6:51−7:02尾根−7:17三合目_690m−7:32五合目_770m−7:44雲居平−7:53七合目_875m−8:18九合目_1013m8:21−8:37下蒜山山頂8:47−9:00九合目−9:19七合目−9:25雲居平−9:31五合目−9:44三合目−9:58尾根−10:07犬挟峠

登山
 今日は下蒜山(しもひるぜん1105m)を訪ねる

 登山支度をして出発する 湿原には幾つか花が咲いている 距離があるのでズームで狙ったがピンボケ 登山道入口には蒜山登山道案内*1) 蒜山登山を楽しんでいただくために*2) お願い*3) ツキノワクマ生息地域*4) という複数の案内板が設置されている クマ避けの鈴のセットをしていなかったのでリュックを降ろしセットする
 
 そして登山道に入って行くのだが 登山道入口に木道が設置されていた 昨年の8月に訪ねた時は無かったのでこの1年の間に新設された 木道の長さは10mも無いが歩き易くなった 湿原と少し距離が出来、花のマクロ撮影はし難くなったものの 湿原の保護には良い事だ 湿原にはクサレダマ コオニユリ ヌマトラノオ ユウスゲ ノハナショウブ ノアザミ アカショウマを見つける事が出来た
 
 さい先良く 幾つもの花と出合えたのを喜び樹林帯のルートに入る あれ? 道幅が広い ルート左手に溝のようなものが続いているが そちらが見覚えのある以前のルート 拡幅し歩き易く整備されていた ルートを少し行くと勾配がついてくる その辺りまで拡幅されていた そこからは見覚えのあるルートを登って行く 昨夜まで雨が降っていたのだろう 時々ザザーと音がする 風に吹かれて葉から落ちる水滴 小鳥の声は無く しーんとした樹林 まだガスがかかっている
 
 擬木の階段を登って行く 結構段差がある 少しでも段差のないようルートを選びながら登って行く そして尾根に出る 出たところには 頂上まで1時間40分と書いた標識があり 標識のところで90度 左へ折れる そして、ロープや鎖が設置された擬木の階段が始まる いつもはルートを外して側道を選んで登るのだが 地面が緩く滑り易そう 擬木の段差を一歩一歩登って行く 上蒜山の登山道にもあったが土嚢が適度に設置されており、利用させて頂いた
 
 擬木の階段を過ぎるとしばし、傾斜が緩くなり、息を整えられる そしてまた次の擬木の階段を登る そして緩やかになり右へカーブすると三合目の標識に出る
 
 ここを過ぎるとすぐに急な岩の斜面の登りとなる 鎖が設置されているが鎖を使わず 木の枝を利用して登る しかし、枝を握ると葉についている雨滴に襲われる 岩の面が濡れているので足を滑らせないよう慎重にルートを選びながら登って行く 鎖が過ぎると ロープが設置されたルートとなる ここもなんとかロープを利用せずとも抜けられた 足元がもう少し緩くなると、ロープの助けが必要だ
 
 ロープが設置されたところを抜けると傾斜が緩くなり足も軽くなる 花や実に留意しながら登ってきたが見つけられないまま樹林を抜け草原のルートに出る 出たところに五合目の標識がある
 
 昨年の8月にここを登った時は草原のルートの笹が繁っており、笹を分けて登った その為朝露に濡れてビショビショになってしまった 今回もその覚悟で登ってきたが、なんと整備されている これなら濡れる心配は無さそうだ だが 花に出合えるだろうか心配になる 草原ルートに出たもののガスで九合目のピークは見えない 裾野がやっと判別出来る状態
 
 ルートを行くと、次第にガスが消え ピークが確認出来るようになってきた 同時にピークに連なる草原の広がりも伺う事が出来る オトギリソウ ウツボグサを見つけた 背の低い花で刈られなかったものだ そして雲居平に近づく
 
 どこかで鈴の音が聞こえる 私の音とは違う だんだん近づいてくる 雲居平の方から降りてきているのだろうか? 不思議に思いながら登って行き、標識の見えるところに出る あれ? どなたもいない と思った瞬間 後ろからこんにちはと声を掛けられる 後からだったのだ どちらまで行かれますと問われ 山頂往復がやっとですと応える その方は、気持ちの良いテンポでどんどんと歩いて行かれた 
 
 雲居平の景観をカメラに納め 後を追うとは言えスピードは全く違う ノアザミ ウツボグサを見つけ写真に撮りながら草原ルートの歩きを楽しむ 草原に白い花が頭を出している オオバギボウシだろう ズームで狙う 今度はルートの近くで咲いていた ルートは左にカーブし正面に九合目のピークが見えてくる この辺りはイブキトラノオが沢山咲いていた場所だが、その様子は伺えない すっかり整備されている
 
 七合目の標識に出る辺りから陽が射してきた 陽射しを受けると暑い 帽子の庇で延髄をカバーする 雲があり陽は射し込んできたり、翳ったり 翳ると暑さは違いほっとする ジグザグにルートを登って行く ヒヨドリバナを見つける まだ元気が良い でも刈られていた シモツケソウも刈られていた ルートから一歩入ったところにヒヨドリバナが咲いているのを見つけカメラに収める アカモノ*(*は実を意味する)が一つまだ実を残していた
 
 鎖が設置された岩の多い登りとなる ここでも除草整備がされており 刈られたシモツケソウなど目に入る 生き残ったオオバギボウシを見つけ喜んでカメラに収める 鎖やロープが連続する 急な登りに耐え一歩一歩登ってゆくと九合目に出る ここまで来るともう少しだ 麦茶で喉を潤し山頂を目指す
 
 少し下り登り返す ここにもロープが設置されている いずれもロープの世話にならずに登って行ける シモツケソウを見つけた 背が低く刈られなかったようだ イブキトラノオがあちらこちらで刈られている 一緒に刈られている笹の葉はまだ青みが残っている 最近刈られたもののようだ 残っているイブキトラノオが無いか捜すもついに見つからず 地面に横たわる元気のいい花をカメラに収める そして山頂に出る
 
 山頂にはどなたもおられなかった 雲居平でお会いした方は縦走路を行かれたのだろう 縦走路の除草状況はどうだろうと覗いてみたが、こちらも整備されていた 中蒜山のピークにガスがかかり見る見る見えなくなった 上蒜山は全く見えない 周辺に花や実は見つからなかった 記念写真を撮り 麦茶で喉を潤し下山する 
 
 下山は登ってきたルートを降りる 途中4組7名の方とすれ違う こんにちわと声をかけすれ違う お一人の方が天気になって良かったですねと話しておられた 私同様天気予報を気にされておられたのだろうか?

 駐車場には車が増えていた 出発の支度をされておられる女性グループがおられた 離れたところにおられており、声をかけなかった 車載温度は26℃だった

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*1)大山隠岐国立公園 蒜山登山道案内
 登山道 所要時間(参考)
 旧上蒜山スキー場駐車場→20分 上蒜山登山口→100分上蒜山頂上→60分 中蒜山頂上→30分 フングリ乢→70分 下蒜山頂上→ 70分下蒜山登山口
 旧上蒜山スキー場駐車場→1.2km上蒜山登山口→2.4km上蒜山頂上→1.6km中蒜山頂上→1.2kmフングリ乢→1.9km下蒜山頂上→2.4km下蒜山登山口
 旧上蒜山スキー場駐車場←15分 上蒜山登山口← 70分上蒜山頂上←60分 中蒜山頂上←50分 フングリ乢←50分 下蒜山頂上←100分下蒜山登山口

*2)蒜山登山を楽しんでいただくために
 登山の準備は万全ですか?
 ・登山道は道が狭く、滑りやすい箇所等あるため、登山靴装備のうえ、十分注意してください。
 ・ルート及び気象情報等を確認し、無理のない計画で登山を楽しんでください。
 ・山の天気は急変(強風、雨、雪等)することがあるので今一度装備品の確認をしてください。
 登山には危険が伴います!
 ・クマの生息地域です。鈴などの音の出るものを持ちましょう。
 ・無理をせず、日没時間までには下山しましょう。
 ・中蒜山頂上付近に避難小屋があります。
 ・携帯電話が通じない箇所があります。
 自然を大切にしましょう
 ・ゴミは全て持ち帰りましょう。
 ・自然の動植物を採取してはいけません。
 
*3)お願い
 ここは犬挟湿原です。希少植物(ミズゴケを含む)が生育しています。生きものを傷つけたり、植物を取るのはやめましょう。(蒜山エコツーリズム推進事業実行委員会)
 
*4)ツキノワクマ生息地域
 ・音の出るものを持参しましょう
 ・明け方・夕暮れの入山には特に注意しましょう
 ・爪痕や足跡を発見したら引き返しましょう (岡山県 美作県民局)



アプローチ
  このところ天気予報は見るたびに変わっている 降水確率が20%以下の日が殆どない中、この一両日を期待していたが 晴れから曇り そして雨と変化 降水確率も高くなりあきらめかけていたところ 午前中10%の表示に変わった 曇りの予報ではあるがこのタイミングを狙う 前夜寝る前に確認 朝起きて まず確認 10%は変わっていない 雨雲も大丈夫そうだと、倉敷を出発する 車載温度26℃ 吉備路429を走る 東の空が明るくなり茜色を示している 雲が多いものの青空も見える 安心して車を走らす 県道271を経由して足守の手前で再度429に乗り 足守 吉備中央町 加茂川と走る 吉備中央町に入った途端ガス 加茂川の市街地はガスは降りていなかったが道の駅付近はまたガス 道の駅21℃を確認 小森温泉 旭川ダムと走り旭町で県道30へ左折 旭川沿いを走る 落合入口25(車載温度22)℃を見て313に乗る こちらはガスはかかっていなかった 落合 久世 勝山と市街地を抜ける 勝山21℃ 勝山から北上する 湯原22℃を確認 湯原のトンネルを幾つか抜け中和村へ 道の駅を右に見て走る 蒜山市街地入口で313と別れ482へ直進する 蒜山の温度21℃を確認 下蒜山登山口の案内に従い右折し犬挟峠登山口駐車場に 駐車場はすでに1台駐車 自転車もあった 車載温度21℃