中蒜山



標高 1123m 難易度 ☆☆  登り124分 下り94分   岡山県
倉敷からの距離   118Km   登頂日 2020/08/10  ガイドブック  F写真 動画

塩釜ロッジ駐車場6:57−7:12一合目562mH−7:23二合目575mH−7:36三合目645mH−7:48四合目740mH−7:58五合目792mH−8:07六合目848mH−8:20七合目920mH8:22−8:24鎖−8:41八合目1030mH9:10−8:52尾根分岐1077mH−9:03山頂1123mH9:11−9:18尾根分岐−9:25八合目−9:40七合目−9:50六合目−9:56五合目−10:02四合目−10:11三合目−10:21二合目−10:32一合目−10:45駐車場

登山
 今日は中蒜山(なかひるぜん1123m)を訪ねる

 登山支度をして出発をする リュックに入れているものを少し整理し2kg程減らす事が出来た 随分と軽く感じる 曇り空 尾根にガスがかかり山頂を伺えない ブタナ ツユクサ ゲンノショウコが咲いているのを見てロッジの前を行く 人がいつもより多い 今日は山の日の祝日のせいだろうか 登山目的で無いと思われる方が目立つ 冷泉を飲める場所のところから登山道に入って行く 冷泉は流れていた
 
 右手に中蒜山登山口と書いた標識 蒜山登山を楽しんでいただくために*1) 大山隠岐国立公園 蒜山登山道案内*2) ツキノワクマ生息地域*3)が設置されている クマ避けの鈴のセットを忘れていたので、リュックを降ろし セットしてルートに入る
 
 樹林の中の落ち着いたルート 土の感触もいい 小鳥の鳴き声を聞きながらルートを行く ルート左手の太い樹にプラスチックのロートのようなものを繋げた2m程の長さのものが樹に沿わせて設置されており 受け口のようなガラス瓶も見られる 昨年2019/6/17に登った時にも場所は違うが同様のものが設置されていた 森林公園にはシートを被せナラ枯れ対策との説明があったので ナラ枯れで検索してみたところ これもナラ枯れ対策である事が判明した 明治神宮御苑 ナラ枯れ対策*4)と書いたブログに説明があったので記しておく ちなみにこの仕組みはカシナガトラップと言うらしい
 
 ルートを行くと草原の一部を通るところがある ここからも山頂は見えない ルートは右に折れ 林道のような幅広のルートを行く ソヨゴ*(*は実を意味する) キンミズヒキを見て 中蒜山と書いた標識に従い左に入り登山道を行く 入ったところに一合目の標識がある
 
 暫くは幅広のルート 土の感触を楽しみながらルートを行く 中蒜山登山道と書いた標識があり緩やかに右にカーブする 足元に注意ください と書いた標識が設置されており道幅は狭くなる 緩やかに下ってゆき涸れ沢を3回越えて行く ルート標識が設置されているので 標識に従いながらルートを行く 豪雨災害で崩れた箇所もあるので足元に留意して歩く イヌトウバナ ヤマアジサイ* ヤマジノホトトギス オトギリソウに出合えた そして二合目の標識を見てルートを行く 石がごろごろした岩の間につけられた狭いルートを抜けると樹林帯に出る
 
 ここから樹林帯の中の登りが続く 樹林の根がルート上に網の目のように這っている 踏まないようにする事が肝要 擬木の階段が設置されているところもあるが 階段の脇にルートが取れないか全体を見て段差の少ないところを選ぶ 最近はこの段差がきつい 少々遠回りとなっても段差の少ない方を選ぶ 登る勢いが落ちた事は認めざるを得ない
 
 三合目から八合目まで一合毎に標識が設置され 標高も記載されている 登山記録に標高も記載しておいたが 一合毎の標高差ならびに登攀所要時間を計算してみよう 数値は(標高差m:登攀時間分)で記載している
 一合目 13:11 二合目 70:13 三合目 95:12 四合目 52:10 五合目 56:9 六合目 72:3 七合目 110:19 八合目 47:11 尾根分岐 46:11 山頂
 
 こうして見ると七合目から八合目が標高差があり、登攀時間もかかっている事がわかる 三合目から四合目は割と標高差があるが所要時間がかかっていない 登り易いのか標高の数値に違いがあるのか?
 
 ちょっと脇道に逸れたが 樹林の中のルートを登って行く 三合目から八合目までに出会った花はキンミズヒキのみ 眺望も得られないので変化が少ない 五合目から六合目にかけて傾斜が緩くなり 雰囲気も少し違い 一息入れ 次に続く登りに備える
 
 七合目の手前にロープが設置された箇所がある ロープの助けを借りずに登って行ける 七合目で麦茶休憩 喉を潤し再出発する すぐに鎖が設置されたところに出るが、脇道だったところが本ルートのようになり登り易くなっている 八合目の標識が見えてくるともう一息 
 
 八合目を過ぎるとすぐに樹林から抜け笹原の中のルートとなり さらに傾斜がきつくなる ロープが設置しているところがある 段差が結構ありロープの助けを借りて登る オトギリソウ ノギランに出合い 尾根分岐に出る 尾根分岐から振り返ると急に落ち込むルートとその先に蒜山の街並みが見えるもののその先はガスで見えなかった 
 
 尾根に出たら、強い風が吹いていた 樹林の中では心地良さを感じていたがここに立つと結構強い 帽子は手で持つ 花が咲いていたように記憶するが写真に撮れず 記憶も残っていない
 
 尾根分岐を左にとり中蒜山山頂を目指す 傾斜はぐっと緩くなる ホツツジ ヤマハギ キンミズヒキ ツリガネニンジン リョウブ オトギリソウ カワラナデシコなどを見つけながらルートを行く ルートは少し窪んでおり 風の影響は少なく撮る事が出来た 後方から登って来られたお2人にルートを譲る やがて、前方に山頂避難小屋が見えてきて山頂に出る
 
 山頂には5名2グループがおられた 先ほどのお二人が3名のグループの写真を撮り 彼らも撮って貰っていた 風が強いので、三脚では無理と思い 私もシャッターを押して戴く お二人は下蒜山から縦走され上蒜山に行き 八合目まで行って戻ってくると話しておられた そうこうしたらまたお二人がやって来られた 今度は私がシャッターを押しましょうかと言い 押してあげる お二人は上蒜山から来られた 中蒜山の下山ルートを問われたので説明させて頂いた
 
 山頂からは全く眺望は得られない 山頂広場を見回すと イブキトラノオがまだ花を残していた カメラに納め お先にと下山する
 
 下山は、登ってきたルートを降りる 途中何組もの方とすれ違う お二人連れが多く 家族連れもおられた、が 登山グループとして団体で登って来られる方はおられなかった 登山口で塩釜の冷泉をかぶろうと思っていたが、冷泉は出ておらず 容器を持って待っておられる方がおられた いつになったら出るかわからない という声も聞こえた

 ロッジの前は車が一杯 草原にも随分と増えていた 私が車を出したあとにもすぐ入れておられた 車載温度は28℃だった

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*1)蒜山登山を楽しんでいただくために
 登山の準備は万全ですか?
 ・登山道は道が狭く、滑りやすい箇所等あるため、登山靴装備のうえ、十分注意してください。
 ・ルート及び気象情報等を確認し、無理のない計画で登山を楽しんでください。
 ・山の天気は急変(強風、雨、雪等)することがあるので今一度装備品の確認をしてください。
 登山には危険が伴います!
 ・クマの生息地域です。鈴などの音の出るものを持ちましょう。
 ・無理をせず、日没時間までには下山しましょう。
 ・中蒜山頂上付近に避難小屋があります。
 ・携帯電話が通じない箇所があります。
 自然を大切にしましょう
 ・ゴミは全て持ち帰りましょう。
 ・自然の動植物を採取してはいけません。
 
 
*2)大山隠岐国立公園 蒜山登山道案内
 登山道 所要時間(参考)
 旧上蒜山スキー場駐車場→20分 上蒜山登山口→100分上蒜山頂上→60分 中蒜山頂上→30分 フングリ乢→70分 下蒜山頂上→ 70分下蒜山登山口
 旧上蒜山スキー場駐車場→1.2km上蒜山登山口→2.4km上蒜山頂上→1.6km中蒜山頂上→1.2kmフングリ乢→1.9km下蒜山頂上→2.4km下蒜山登山口
 旧上蒜山スキー場駐車場←15分 上蒜山登山口← 70分上蒜山頂上←60分 中蒜山頂上←50分 フングリ乢←50分 下蒜山頂上←100分下蒜山登山口
 
 中蒜山登山口→100分 2.7km中蒜山頂上→80分 2.7km中蒜山登山口
 
 
*3)ツキノワクマ生息地域
 ・音の出るものを持参しましょう
 ・明け方・夕暮れの入山には特に注意しましょう
 ・爪痕や足跡を発見したら引き返しましょう (岡山県 美作県民局)
 
 
*4)明治神宮の森 ナラ枯れ対策
 日本各地で発生しているナラ枯れは、カシノナガキクイムシという小さな虫が媒介するナラ菌によって樹木が枯れる被害です。
 明治神宮の森ではナラ枯れから貴重な木を守るためカシナガトラップ(虫の生態を利用した大量捕獲装置)とシート被覆を併用した対策を行っています。
 トラップ下部のボトルには捕獲虫の腐敗を防止するためのアルコール(食品添加物のアマノール)が入っていますが、農薬は使用していません。トラップは5月頃から9月頃まで設置します。
貴重な森を守るため、ご理解、ご協力をお願いします。



アプローチ
 まだ暗い時間に倉敷を出発 車載温度27℃ 429吉備路を行き 県道271を経由し 足守の手前で再度429に乗る 足守 吉備中央町 加茂川と走る 加茂川道の駅で小休憩 車載温度は23℃ 道の駅から小森温泉 旭川ダムを抜ける ガスが出ているが道路まで降りてきていない 旭町で県道30へ左折して落合へ向かう 落合入口28℃(車載温度24℃)を確認し313に乗る 313を落合 久世 勝山 湯原と抜けて行く 勝山25℃ 湯原25℃ 湯原からトンネルを3つほど抜け 中和村に出る 道路の拡幅工事が進められており更に走り易くなるようだ 対向車を気にしながら走っていたのはついこの間のように懐かしく思い出される 蒜山市街地入口で313と別れ482へ直進 蒜山の温度は25℃ 塩釜冷泉入口の標識を確認して右折、ロッジ駐車場に向かう キャンプに来られているのか沢山の車が駐車している ロッジの駐車場も結構一杯 草原の斜面の登山者用無料駐車場に駐車させて戴く そこにも、すでに5台駐車 車載温度24℃