大空山と富栄山


大空山 標高 1103m  難易度 ☆☆☆
富栄山 標高 1206m 難易度 ☆☆☆
登り98分(大空山へ) 縦走35分 下り75分(富栄山から)  岡山県
倉敷からの距離   95Km        登頂日 2020/09/15   ガイドブック    富栄山  写真 動画

駐車場6:21−6:43丸木橋−6:45標識_分岐まで90分−7:07標識_分岐まで50分−7:17渓流−ロープ−7:47尾根分岐−7:59大空山山頂8:00−8:15尾根分岐−8:35富栄山山頂8:46−8:59尾根分岐−9:27標識_50分−9:42標識_90分−9:44丸木橋−10:01駐車場

登山
 今日は大空山(おおぞらせん1103m)と富栄山(ふえいざん1206m)を訪ねる

 登山支度をして出発する 周辺に花は見られない 登山口には岡山市市制80周年記念造林地と書いた石碑があり 右手に登山のルール*1)と書いた模造紙程度の大きさいの案内があり 登山ルートや登山に関しての注意書きが記載されている クマ注意の表示は無かったがクマ避けの鈴をセットする 注意書きにはクマの目撃情報は無いが念の為対策をしておくようにとの記載がある
 
 擬木の階段を登って行く ママコナがあちらこちらで顔を見せてくれる 擬木の階段は階段のステップをきざむのは段差があってきつい 階段の左側に適度な歩幅でステップがきざんであるのでそれを利用する 数回階段を登って行く 10分程登ると左に折れるようにカーブし少し下る 下ってからはなだらかな登り 大きな杉の木に沿ったルートとなる 杉の落ち葉がクッションとなり心地よい 注意と書いた標識がある その先にぬかるんでいる所があるので、足元注意の意味だろうが 何かな?と確認するのに時間がかかる
 
 渓流の音が聞こえてきて、新しく設置された丸木橋を渡る 今かかっている少し先に橋がかかっていた2019/6/10に訪ねた時はこの丸木橋に替わっていた 2018年西日本豪雨で流されたものと思われる 橋があったところに板が一枚残っている 上流を見ると流木が散乱している

 丸木橋を渡ってルートを行く ルートを行くと分岐点まで90分の表示がある 今は標識が要所に設置されており間違えようが無いが 2006/9/2に訪ねた時はここで迷い 渓流に沿って入ってしまい1時間ほどさ迷った思い出があり懐かしい
 
 案内に従ってルートを行く ルートは右手方向が開け霰ケ山・入道山に連なる山並みを伺う事が出来る 樹林から抜け、短いながら花が期待出来るところ だが、ママコナが咲いていたのを見つけるに留まった
 
 ルートは左にカーブして樹林の中の登りとなる 何ケ所かロープが設置されている 足場はしっかりしており、ロープを使わずに登って行ける なだらかな登りのところもあり一息入れられる 分岐まで50分と書いた標識のところに出る ここを過ぎるとふぐるみ原生林と呼ばれるブナ樹林の中のルートとなる
 
 これまでと雰囲気が変わり ブナ等の大きな樹が顔を出す 樹齢約600年のブナ樹林と説明があるとおり見応えがある 暫くは山を巻くようにした緩やかなアップダウンのルート 木を輪切りにして飛び石替わりにしているところなどがある 木の上で滑った経験があるのでなるべく利用しないようにして足場を選ぶ 原生林に入って10分程歩いたところに細流がある そこでヒナノウスツボ キンミズヒキを見つける事が出来た
 
 そこを過ぎるとルートは登りとなりジグザグに登って行く ブナの樹林が見事である 大きな倒木があり倒木の上を越えられるよう一部削ってくれている 足を滑らさないよう注意を払って抜ける ここでもヒナノウスツボに出合えた ヒナノウスツボは目立たない花 なかなかピントがあった写真が撮れない 今日も渓流のところとここと複数枚の写真を撮ったがどれもピントが合っていなかった
 
 ジグザグにブナ樹林の中を登って行く ブナの大木が倒れているところはバイパスルートが出来ており抜けて行く 渓流を過ぎてから登りにかかり20分程登ると傾斜は緩くなり 一息入れられる ツルシキミ*(*は実を意味する)がところどころ顔を見せる 前回訪ねた時、ここから大山が見えた事を思い出し樹間から見えないか留意する そして樹間に山並みと雲海を見る事が出来たが、大山と確認する事は出来なかった
 
 ルートは左にカーブする 樹間から大空山が見えないか留意しながらルートを行く 尾根分岐直前でなんとか見えた
 
 ここまでが ふぐるみ原生林と呼ばれており 分岐を過ぎると 根曲がり竹を切り開いたルートとなる 分岐を右にとり、まずは大空山を訪ねる 少し下って登り返す 緩やかなアップダウンを行く 樹林または根曲がり竹に囲まれたルートで視界が開けるところは無い やわらかな木漏れ日を楽しみながら尾根を行き 大空山山頂に出る
 
 山頂には山頂標識と三角点があるがここからは眺望は得られない 残念ながら花も見つからず すぐに富栄山へ向かう
 
 尾根分岐まで戻り 富栄山へ向けてルートを行く 緩やかに登り少し下る 樹林を抜け根曲がり竹を切り開いたルートを行く ルートは左にカーブし、前方に富栄山のピークが顔を見せる ルートは根曲がり竹に囲まれているものの前方の視界は得られる 緩やかな登りを行く ツルシキミ* ツユクサ サワオトギリ キンミズヒキを見つけるが花は少ない 
 
 山頂に近づくとルート右手が開け 振り返ると大空山に繋がる尾根が見える そして山頂展望台が見えて来て 山頂に着く 早速、展望台に登り 周辺の景観を楽しむ 一部樹木があるがほぼ360度のパノラマを楽しむ事が出来る 登ってきた大空山からのルートも見る事が出来る 大山の方角は大きな樹に邪魔をされはっきりしないが、どうやら大山らしい 展望台を降りて 邪魔をしている樹木を避けて山並みを見る 大山に繋がる山並みを確認する事が出来た 大山を背景に記念写真を狙ったが近景と遠景では明るさが違い 一緒に映す事は出来なかった
 
 山頂広場の花を探す キンミズヒキ タニソバ サワオトギリ ガンクビソウを見つけた 麦茶で喉を潤し下山する
 
 下山は尾根分岐に戻り そこから登ってきたルートを降りて行く 下山途中 3名のグループの方とすれ違い挨拶を交わす 駐車場にはその方のものと思われる車が増えていた 私と同じ倉敷ナンバーだった 車載温度は21℃
 
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*1)登山のルール

 富栄山・大空山は白賀渓谷を取り囲む北西側の同じ稜線にあり、富栄山山頂の展望台からは条件によっては、大山・日本海・さらには四国の山の遠望が楽しめます。途中にある「ふぐるみ原生林」の紅葉は美しく、ブナ・ミズナラなどの広葉樹の大木や四季に咲く可憐な草花など楽しめる山となっています。
 
 以下のルールを守って安全な登山を楽しみましょう。
 1.このルートは健脚向きで、全ルートの走破所要時間の目安は往復で約6時間です。情報を交換し合いながら無理せず、自分のペースで登りましょう、また、自然を守るため、安全のためにも決められた登山道以外には踏み込まないでください。
 2.前もって家族などにコースや行程を知らせておきましょう。
 3.天気予報を聞いて入山しましょう。山の天気は変わりやすく悪天候の時は危険です。
 4.トイレはありません。入山前に「のとろキャンプ場」か「のとろ温泉」で済ませておいて下さい。
 5.自分の出したゴミは必ず持ち帰りましょう。
 6.火の取り扱いには十分注意しましょう。たき火やたばこの投げ捨ては厳禁です。
 7.ふぐるみ原生林は国有林で特別保護地域に指定されています。自然を大切にするよう心がけましょう。また、国有林内での植物・岩石等の採取は禁じられています。
 8.狭い登山道ではお互いに譲り合いましょう。また、落石をしないように注意して下さい。
 9.山頂まで行くと携帯電話は使えません。(山頂まで行く間に一部使えるところもあります。)
10.クマの目撃情報等はありませんが、念のため鈴やラジオ等を携行しましょう。


アプローチ
 いつものように早朝倉敷を出発 車載温度13℃ 429吉備路を行き、県道271を経由して足守の手前で再度429に乗り 足守 吉備中央町 加茂川と走る 吉備中央町に入った途端ガス ライトを下げ、速度も落とす 加茂川市街地に近づくとガスは消える 道の駅で小休止8℃を確認 道の駅を出発して小森温泉 旭川ダムと走る 旭町で県道30へ左折 旭川に沿って落合へ 落合入口13℃を確認し313に乗り久世へ 久世の三叉路を右に行く 181を左折してすぐ次の信号を右折し県道65へ進む 余川に沿って川を遡る この辺りから明るくなってきて周辺の様子を伺う事が出来る のとろキャンプ場を示す案内を確認して走り のとろ温泉天空の湯の大きな案内板を見て右折、急な坂を登り キャンプ場へ向かう キャンプ場を右に見て直進し登山口の駐車場に 登山口は6℃ 駐車している車は無かった