爪ヶ城



標高 1114m    難易度 ☆☆     登り108分 下り63分   岡山県
倉敷からの距離   97Km        登頂日 2020/10/20    ガイドブック  F写真 動画

声ヶ乢530m6:38−7:16第一展望所−7:27水場−7:30第二展望所分岐850m7:32−7:58標高1000m−8:08展望所8:11−8:21第三展望所(爪ヶ城跡)1076m8:28−8:38山頂1114m8:44−8:52第三展望所−8:59展望所−9:05標高1000m−9:17第二展望分岐−9:25第一展望所−9:47声ヶ乢

登山
 今日は爪ヶ城(つめがじょう1,114m)を訪ねる

 登山支度をする 広戸仙(爪ケ城)登山道ふるさとコース案内図*1)にこちらから見れば後向きに設置されている熊出没注意!*2)と書いたボードに今回は気づいき、熊避けの鈴をセットし出発 駐車場周辺を見回すが花や実は見つからない 道路を横断し、登山道の入口に設置されている那岐山・滝山・広戸仙 登山道案内図*3)に幾つも注意事項*3_2)*3_3)が記載されていた そして並ぶようにして熊に関しての注意*4)*5)が掲載されている 1日コース【ふるさとコース】の通行禁止としてあった表示が無くなっていた
 
 丸太の階段を登って行く 足元に花は見られない ふと右手低灌木樹に白いものが ナワシログミだ ナワシログミはその先にもたびたび顔を見せてくれた 香りもいい 香りをきいて、ナワシログミを見つける場面もあった ネットには"キンモクセイに負けない良い香りである"との紹介があった 朝の陽射しを受けながら登って行く 津山市街地の雲海を楽しめる 眺望が得られる都度振り返るようにして景観を楽しむ 高度をあげるに従い 見える範囲が広がってくる
 
 ナワシログミはあちらこちらに顔を見せてくれる 先ほど記したとおり香りも楽しめる ノアザミ アキノキリンソウ イタドリ シロヨメナ アズキナシ*(*は実を意味する) ミヤマガマズミ* ソヨゴ* クリ*なども見つけられる 何か白い花のようなものが見える、何だろうと近づいて見上げるとクリのイガが開いたもの 思わずニガ笑い
 
 ジグザグにルートを登って行き第一展望台に出る 以前は雲海の丘と書いた案内板があったが 前面の樹林が伸び展望はきかなくなった かろうじて樹間から雲海らしきものを認める事が出来る 広戸仙(爪ケ城)ふるさと登山コース(勝北町)*6)と書いた案内板が設置されているのをチラット見てルートを行く
 
 展望所を抜け ヒノキの樹林帯の中のルートを登る 要所要所に丸太の階段が設置されている 第一展望所から10分程登ったところに分岐があり 水場と書いた案内板がある そこから数分登ると第二展望所への分岐に出る
  
 分岐を左に折れて第二展望所に寄る 山形仙とその左手に広がる雲海を見る事が出来る 手前の樹木が大分成長してきており 更に伸びると第二展望所の展望もきかなくなる可能性がある 
 
 分岐に戻る 分岐のところに標高850mとの記載がある これから標高1000mまで登りが続く ここからの登りでは花や実に出合える可能性があり楽しみだ ナワシログミがここでも顔を見せる ミヤマガマズミ* タンナトリカブト ウツギ*を見つけ鎖が設置されているところに出る 振り返ると山形仙と雲海の広がりを伺う事が出来る
 
 更にルートを行く カマツカ* ツリバナ* アセビの花芽 ナツハゼ*などを見つける 時折立ち止まり上を見上げたり 灌木樹林帯の中を探す事で見つける事が出来た 振り返ると山形仙と雲海を伺えるところがあり 高度の違いを楽しむ事が出来る ルートは右にカーブして、傾斜が緩くなってきて標高1000m地点に出る
 
 標高1000mの標識は気づかない可能性がある 石のベンチがあるところを目印にすれば良い ここからも景観を楽しむ事が出来 右手前方に爪ケ城・滝山・那岐山のピークが見える 津山市街地は雲海に覆われている 
 
 しばらく緩やかな登り ナナカマド* アセビの花芽 タンナサワフタギ* ベニドウダン*を見つけて 広戸仙0.6kmと記した標識のところに出る そして、順路とは反対側に数メートル入り展望の得られる岩の上に出る ここからは県北の景観を一望する事が出来る ここでは クロソヨゴ* ナツハゼ*に出合えないかと期待したがクロソヨゴには出合えず ナツハゼ*を確認する事が出来た
 
 ルートを戻り山頂を目指す 少し下ってから登り返す ずっと樹林の中のルート 雰囲気のあるルートを登って 飛び出した位置に第三展望所がある 展望台に立ち滝山 那岐山の山容を伺う 雲ひとつ無く青空が広がる 市街地は雲海がまだ残っている 今日はここで記念写真を撮る
 
 展望所で記念写真を撮り、ルートを行く すぐ近くに三角点があり その傍に爪ケ城跡*8)と書いた説明板がある ムードのある樹林の中のルートを行き、最後の登りを過ぎるとまもなく山頂標識のある所に出る ここからはあまり景観を伺う事が出来ないがそれでも滝山と重なるようにしている那岐山を伺う事が出来る 山頂周辺にはアズキナシ* ウツギ* アセビの花芽を見つける
 
 麦茶で喉を潤し、下山する 下山は登ってきたルートを戻る 下山時も雲海が見えた市街地方面の写真を撮りながら降りる 第一展望所を過ぎた頃には雲海は殆ど消えていた 車載温度15℃ 今日はどなたにもお会いしなかった
 
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*1)広戸仙(爪ケ城)登山道ふるさとコース案内図(津山市)
 ■ふるさとコース 西回り入口から東回り入口まで6000m およそ4時間−5時間
 ■広戸仙(爪ケ城)登山コース 山頂までおよそ2時間

*2)熊出没注意!(*1)の案内板の後ろに立てかけており気付き難い)
 ●音のでるものを持ちましょう!
 ●朝と夕は特に気をつけましょう!
 ●出会ったら・・・・近づかない・騒がない・おどろかない

*3)那岐山・滝山・広戸仙 登山道案内図

*3_2)平成30年7月の西日本豪雨の影響により、登山道が崩落している箇所があります。(津山市)

*3_3) 半日コースに行かれる方へ
 金山谷林道登山口方面は、兜神社跡−金山谷林道登山口まで数カ所の崩落があるため通行できません。声ケ乢登山口に下山してください。(津山市)

*4)注意(熊のイラスト)
 鈴・ラジオをつけるなど こちらの存在を知らせるようにしましょう。
 クマを見つけたらその場を静かに立ち去りましょう
 落ち着いて行動することが大切です
 
*5)注意
 近隣にて、クマの目撃情報が相次いでいます。
 入山の際は、クマ対策を十分に行ってください。
 令和元年11月6日 津山市勝北支所 産業建設課

*6)広戸仙(爪ケ城)ふるさと登山コース(勝北町)
 
*8)爪ケ城跡
 矢櫃城跡(標高910m)よりの峰続き広戸仙の1075.5m地点にこの砦石があり、俗に詰ケ城(後に爪ケ城)と呼んで居り、字の如く最後の拠点とされたところといわれる。(「美作古城史」より 津山市)



アプローチ
 今日もまだ暗い時間に倉敷を出発 車載温度11℃ 吉備路429を行き 180を横断、県道271を経由して足守の手前で再度429に乗り 足守 吉備中央町 加茂川と走る 加茂川道の駅の信号を過ぎた所で車載温度8℃を確認 吉備中央町に入った時と加茂川の道の駅を過ぎたところでガスに逢うが少し走ると見通しが良くなる 小森温泉 旭川ダムと走る 旭町を抜け 休み乢トンネルに近づく辺りから次第に明るくなる トンネルを抜ける 先日同様薄明るくなってきた空が広がる ガスは無く山際も伺う事が出来る 津山の手前で53号と合流 津山市街地を抜ける 津山インターチェンジの辺りから凄い霧 前方を走る車のテールランプがやっとわかる程 信号機は近づかないとわからない 車間距離をとり 且つ、置いてけぼりにならないよう流れに乗って車を走らす この霧の中、山道を走れるだろうかと心配がよぎる 日本原交差点で県道450へ左折し登山口の声ケ乢へ向かう 右手に池があるところを過ぎて少し走ると 突然山容が飛び出す 朝陽を受けくっきりとした山容 ガスも無く見通しもすっきり バックミラーで後方を見るとガス あの固まりを抜けてきた これはいいとルンルン気分で車を走らせ 声ゲ乢登山口の駐車場に駐車 駐車場には車な無かった 車載温度9℃