熊山  

熊山



標高 508m    難易度 ☆     登り106分(城山ルート) 下り61分(中尾鉄塔ルート)  岡山県
倉敷からの距離    42Km        登頂日 2021/12/11   ガイドブック  F写真 動画

駐車位置6:48−6:52城山池堰堤(登山口)−6:59鉄塔#16−7:03鉄塔#15−7:21鉄塔#14−7:28三角点−7:41城山−7:53鉄塔#39−8:10鉄塔#208−8:23遊歩道−8:34展望台8:42−8:47遊歩道−8:57鉄塔#208−9:06分岐−9:18鉄塔#38−9:34分岐−9:40城山池堰堤−9:43駐車位置

登山
 今日は熊山(くまやま508m)を訪ねる

 登山支度をして出発する ガスがかかり山容もぼんやりしている 城山児童公園を左に見て舗装道路を行く ルート脇にウメモドキ*(*は実を意味する)がまだ赤い実を沢山つけているのを確認する 10月に訪ねた時に見つけたもので記憶に残っていた 道路を登って行くと城山池の堰堤に出る 今日も池に蒸気霧と呼ばれる霧が出来ている
 
 堰堤にかかったところに鉄塔巡視路があって、そこが城山ルート入口である 標識を見てルートに入る ルートはすぐに急な登りとなる ここに入ると頭を木にぶつけた事を思い出す あれ!− 飛び出している部分を切断してくれている ありがたい事だ
 
 ルートは右に折れ鉄塔#16に出る 鉄塔の脇から雲海を伺う事が出来る 緩やかなアップダウンを行くとすぐに鉄塔#15を潜る そして、少し下りまた登り返す 傾斜がきつくなり 花崗岩の岩肌の登りとなる やがて鉄塔#14が見えてくる また、前方左手方向に城山のピークが見えて来る 振り返ると、登ってきた鉄塔ルートとその先に雲海が 右に眼をやると朝の陽射しを受けて赤っぽくなった城山のピークが見える ルートでソヨゴ* ネズ* ヒサカキ*を見つけた
 
 鉄塔#14に出ると東の方角の山際から太陽が顔を出し 周辺が明るくなる 雲海に浮かぶ山並みは小豆島と思われる 太陽に向けてシャッターを切ったがカメラが自動的に判断し景観を映してくれた 鉄塔#14のところを左に曲がるようにして、城山へ向かう ソヨゴ*が陽射しを受けて輝いていた ひとつピークを超えると三角点がある 三角点からも樹間に雲海を伺う事が出来る 三角点を過ぎ少し下ってから城山への登りにかかる
 
 ルートは急な登り、所々にテープナビがある 根っこに赤いテープをつけた所を目印にして回り込む形で最後の急傾斜を抜ける 途中向きを変え足元を見ると、山肌の低木樹林が美しい 樹間の雲海も楽しめる そして、城山の山頂台地に出る 台地を行くと三角点に出る 近くに城山と書いた小さな標識が木にかけてあった
 
 城山を後に、緩やかな尾根歩きを楽しむ 左手後方には下山ルートとして考えている中尾鉄塔ルートや吉井川の景観を伺う事が出来る ここでもネズ* ソヨゴ*を幾つも見つける そして鉄塔#39に出る
 
 鉄塔#39から50m程行くと、中尾鉄塔コースと合流する 帰路はここから中尾鉄塔ルートへ降りる計画 分岐を右にとり熊山へ向かう 暫くは樹林帯の中のルート 緩やかな登り 景観は得られない ソヨゴ*を見つける やがて、右手が開け、向かいの尾根が見え、前方に鉄塔か見えてきて、鉄塔#208に出る
 
 ここで権現道コースと合流 ルートの幅が広くなる いつものところに顔を見せるサルトリイバラ*を確認 ゆるやかなアップダウンを行く ソヨゴ* ヒサカキ*も顔を見せてくれる 丸太の階段がありそれを登って行くと、遊歩道に出る 遊歩道を横断し、引き続き丸太の階段を登って行く ヤブツバキやヒメモチの木のところに出る ヤブツバキは花芽をつけていた ヒメモチは実が落ちた軸のようなものだけになっていた マンリョウ*が赤い実をつけていた そして熊山遺跡の裏手に出る 正面に回り遺跡を見る そこには説明板*1)が設置されている

 遺跡を後に 展望台へ向かう 朝の景観が広がる 太陽が雲に遮られており、雲海に浮かぶ山々を楽しむ事が出来る 吉井川は川筋をなんとか追えるようになってきた 雲海を背に記念写真を撮る 展望台周辺のヤブツバキは幾つか花を咲かせていた また赤い実を沢山つけたマンリョウ*を見つける事が出来た
 
 下山は登ってきたルートを鉄塔208 そして鉄塔#39手前の分岐まで戻り そこから中尾鉄塔コースへ降りる 分岐にはルート標識が設置されている 尾根を降りて行く 松の枝ぶりや前方に見える吉井川を見ながら降りて行く 鉄塔が見えてきて中尾岩に出る 中尾岩を過ぎると すぐに鉄塔#38に出る 中尾鉄塔と言われているようだ 鉄塔を潜り降りて行く 花崗岩の尾根が続き 城山池が見えてくる
 
 権現道ルートと合流し、城山池を右に見ておりて行く 城山堰堤の城山ルート入口付近には5台駐車しておりお二人登山支度をされていた 城山児童公園では今日もゲートボールを楽しむ人々で賑わっていた 車載温度は10℃

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*1)国指定史跡 熊山遺跡 管理団体 岡山県赤磐市 指定年月日 昭和31年9月27日

 この遺跡は、熊山山頂(508メートル)に在って、全国に類をみない石積みの遺構である。ほぼ、方形の墓壇の上に、割石をもって三段に築城している。第一段は南面が狭く、北面が広い台形、第二段は、南面が広く、北面あ狭い台形になっている。第二段の四側面の中央に龕(がん)が設けてある。第三段は、方形であるが、中央部分に大石で竪穴の蓋がしてある。
 石積の中央には、竪穴の石室(約2メートル)が作られていて、その石室に陶製の筒形(五部分に分けられる)の容器(高さ1.6メートル)が収められていた。この陶製の筒の中に、三彩釉の小壺と文字が書かれた皮の巻き物が収められていた。と伝えられている。
 陶製の筒形容器と三彩釉の小壺からみて、本石積遺構の築成年代は,奈良時代前期で、三段の石積の仏塔と考えられる。
 また、熊山山塊には、現在大小32基の石積の跡が確認されている。国指定の石積遺構に類似しているが、築成の目的、年代、築成者などは異なるものと思われる。



アプローチ
 6時少し前に倉敷を出発 まだ暗い 車載温度5℃ 2号線を岡山へ向かう 数回信号に引っかかったが流れはスムーズ 天気予報では岡山県全域に濃霧注意報発令との事 岡山バイパスの西大寺を過ぎたあたりだろう霧が出て来る 少し走った所で消えたが バイパスを抜け吉井川にかかる辺りで更に濃い霧に出会った ほんのりと明るくなってきているものの沿道の様子は判別しにくい この辺りだろうかと左に曲がったがいつもの所を行きすぎていた ウロチョロしてしまったがなんとか判明 無事NTN社宅裏手の墓地に出 墓地の駐車場に置かせて頂く 車載温度は3℃ 駐車している車は無い