金甲山  

金甲山



標高 403m    難易度 ☆     登り97分(怒塚山経由) 下り66分(みつがしわ新道経由)  岡山県
倉敷からの距離   25Km        登頂日 2022/02/11  ガイドブック   F写真 動画

駐車場所7:36−7:42鉄塔#39−7:49電池切れ7:51−鉄塔#38−鉄塔#37−お花畑−鉄塔#36−標識−8:25怒塚山山頂−鉄塔#127−分岐三角点−分岐−金比羅宮跡−分岐−道路−9:15金甲山山頂9:18−みつがしわ新道分岐−誠徳院−奥池−中池−中池登山口−10:24駐車場所

登山
 今日は怒塚山(いかつかやま332m)経由金甲山(きんこうざん403m)を訪ねる

 登山支度をして出発する 登山口から登って行く 竹林を抜けて民家の裏手の登山道と書いた案内に沿って歩いて行く まだ花は見られない 民家のボンタン*(*は実を意味する)がまだ残っている
 
 鉄塔#39を見て、竹林や樹林のルートに入る 落ち葉が積もったルートを行く 小鳥の声が聞こえてくるも応答が無く、物悲しい感じを受ける 陽射しが得られるところがある 枯れたカエデドコロ*などツタがからんでいる 右手を見ると切り開いている様子を伺えた どうするのだろうか? カメラに収めたところで突然電池切れの表示 予備の電池に入れ替える
 
 予備の電池で撮れるか確認 一枚は撮れたもののすぐに電池切れの表示 充電してから2週間経過するがその間一度も使っていないのに 寿命がきたのか メモ用紙は無いし 記録をメモする手段が失われた 電池を暖めて起電力をあげるしか無さそうだ 幸い花や実が見られないシ―ズン 途中経過を記録する撮影もやめて カメラを手に持って暖めながら怒塚山を目指す ヤブラン*を見つけたが周辺をキョロキョロしなかった事もあり何も気づかず怒塚山に
 
 さて到着時刻を記録する為、写真を撮ろうとしたが 期待に沿えずダメ 電池切れと表示が出てしまうととかなり起電力が下がってしまったらしい 怒塚山山頂登頂時間は記録に留めておきたい あと金甲山と二つの時刻ならなんとかなるだろう そうだ電池をポケットに入れて直接暖めたらひょっとしたら撮れるかも知れない
 
 8:25という時刻を頭の中で繰り返しながらルートを行く 鉄塔#127の手前にあるネズミモチを振り返り確認したが実は見られなかった 鉄塔#127の景観もそこそこにルートを行く いつものところに見られるキヅタ*は実を残していた 中池ルートと合流 三角点を確認 だが記録用の写真を撮る事なく先へ行く 所々にヤブラン*を見つける 大きな樹の中のルートとなり 緩やかな登りを登って行く ルートは左にカーブすると間もなく金毘羅宮の石の鳥居が見えてくる
 
 鳥居を右に見てルートを行くと分岐に出る 分岐を右に金甲山へ向かう 帰路はここまで戻り 誠徳院へ向かうみつがしわ新道を予定している 分岐を登って自動車道に出る 自動車道は新しく舗装がされたようで花が顔を出す範囲が狭くなっている オオイヌノフグリが見られたが他の花はまだだった 右手に怒塚山が見えてくる 少し行くと広い駐車場に出る 駐車場には金甲山*1)と書いた案内がある ルート右手の木々の中にキヅタ*を見つける事が出来た
 
 駐車場を後にルートを行く 花はこれからのようだ ラッパズイセンが花芽を膨らませているのを見つけるに留まる そして金甲山と書いた標識のところに出る   
 
 旧観光レストランの屋上へは階段の先にミツマタがある所から行く ミツマタが花芽をつけヤブツバキが咲いていた 屋上に登る階段脇に金甲山の神籬*2)と書いた説明がある そして、屋上にある山頂・三角点に出る
 
 屋上からは瀬戸内海の景観を楽しむ事が出来る 海霧というのか幻想的な景観が広がる 雲海に浮かぶ島々を見ているようだ 三角おにぎりの大槌島も薄っすらと見える ポケットで暖めた電池を入れ、祈るようにしてシャッターを押す 撮れた!! 8:25の呪文は動画に吹き込んでおこう やっと頭の中がすっきりした
 
 下山に向かう 写真はあと何枚撮れるかわからないが車まで戻ればメモ用紙等記録するものはある 撮れなくなるまでは撮って行こう 早速ミツマタやヤブツバキを写真に収める 途中気づかなかったがロウバイ ラッパズイセンが咲いているのをカメラに収める 自動車道を降り分岐に戻りみつがしわ新道へルートをとる
 
 樹林の中のルート 谷を左にして巻いて行く 2018年7月の豪雨による土砂崩れの現場はもうわからないように整備されている おや 林間ルートというのが新しく出来ている 旧ルートは地蔵経由誠徳院と表示されている 新ルートへ向かうのは遠慮して旧ルートを行く 花を見つけられないか期待をしていたが見つけられないまま誠徳院に出る
 
 誠徳院からは幅広のルート 右手に奥池があるのだが今日は水がない 堰堤に池に降りる階段が見られる その設置工事で水を抜いたのだろうか しばらく行くと 中池に出る ここは水がある 鴨だろうか水面を滑っている おやネズミを大きくした動物 岸辺にうずくまるよにしていた 生き物か置物かと近づいて確認しようとしたら、動きだし 池に向かって泳ぎ出した カメラに撮る事が出来 ネットで調べると マスクラットと検索された ヌートリアと区別がつきにくいとも記載されていた
 
 中池を後に野辺の花を楽しみながら駐車場へ向かうところだがまだ花は少なく オオイヌノフグリ ナズナ ホトケノザに出合うに留めた 県道沿いに ノボロギクを見つけた 駐車場には2台増えていた 車載温度は7℃だった 写真はここまで無事に撮る事が出来た 電池が劣化してくると気温に敏感のようだ 予備の電池は新しく購入しておこう

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*1)金甲山
瀬戸内海国立公園の一角、標高403mの金甲山からは、瀬戸内の多島美や瀬戸大橋の遠景が望めます。
この名は、由加山(ゆがさん)の鬼退治に来た坂上田村麿が、戦勝祈願に金の甲(かぶと)を埋めたという伝説によります。

*2)金甲山の神籬(ひもろぎ)
ここは、「神籬」または「神籠石」、「いわさか」などと呼ばれる祭祀遺跡です。
原始時代の人々は、山や川、岩、大木、洞窟などを神聖なものとしてあがめ、恐れ、これらを信仰の対象としてきました。児島第一の霊山といわれた、ここ金甲山の頂上にも自然石を祭壇として神を祀っていました。
この建物の屋上にある小さな祠が祀られている岩をとりまくように、直径4メートルほどの環状に小石が置かれ、さらに、この岩から東南へ20メートルほど下つたところに幅1メートル、長さ2メートルほどの拝石といわれる平坦な石がありました。その石の下手は20人程が集まれる広さの平地となっており、これは、神話に国産みの神が産み給うた「吉備の児島、又の名を建日方別という」とあるように、その建日方別をこの岩に迎えて祀り、村の人々は拝石にいろいろな供物をして祈ったという原始信仰の名残りです。
昭和63年10月、遺跡の中央にあった岩に祠を建立し、大神地祗の神様を祀っています。
この度、両備グループ100周年記念事業の一環として、古から伝わる信仰の地・金甲山山頂が皆さんで楽しんでいただける憩いの場となるよう、また、この貴重な聖域を後世の人々へと遺していけるよう整備させていただきました。、
(出典)玉野市史(続編)昭和47年 玉野市役所発行 平成22年6月30日



アプローチ
 今日も明るくなりかけた頃倉敷を出発車載温度0℃ 倉敷川に沿って県道22を行く 藤戸寺を右に見て次の三叉路を左へ進む 植松駅の信号は順調、県道21を少し走り、玉野方面へ右折し県道22を行く サウスビレッジを左に見て田園地帯を走る 正面から朝の陽射しを受けまぶしい 信号の確認が大変だ 国道30号を横断し、直進、次の交差点で右折して広域農道を行く 橋を渡ってすぐの信号を左折、正面に怒塚山から金甲山につながる尾根をうかがえる 県道45を左折、ここも流れは順調 左手に児島湖を見て走る マルナカ郡店を過ぎて郡の交差点脇の駐車スペースに置かせて戴く すでに一台駐車 仕切られた駐車スペースに駐車させて戴く 車載温度1℃