金甲山  

金甲山



標高 403m    難易度 ☆     登り122分(怒塚山経由) 下り109分(みつがしわ新道・城山経由)  岡山県
倉敷からの距離   25Km        登頂日 2022/04/09   ガイドブック   F写真 動画

駐車場所7:14−7:20鉄塔#39−7:35鉄塔#38−7:43鉄塔#37−7:54お花畑−8:02鉄塔#36−8:07標識−8:14怒塚山山頂−8:33鉄塔#127−8:39分岐三角点−8:56金比羅宮跡−8:57分岐−9:05道路−9:16金甲山山頂9:19−9:31みつがしわ新道分岐−9:59誠徳院−10:02奥池−10:23ザイフリボク−10:28鉄塔#129分岐−10:38中池−10:40中池登山口−11:08駐車場所

登山
 今日は怒塚山(いかつかやま332m)経由金甲山(きんこうざん403m)を訪ねる

 登山支度をして出発する 登山口から登って行く ホトケノザ ヒメオドリコソウが出迎えてくれる 竹林を抜けて民家の裏手に出たところではカラスノエンドウ サクラが出迎えてくれた ルートを行くとウマノアシガタ セントウソウ ヒメウズが顔を見せてくれる
 
 鉄塔#39に出る ウラシマソウが特徴のある花を咲かせている ふと鉄塔の斜面を見上げるようにして見ると、ウラシマソウが一面に生えている こんなにも密集して生育するものかと驚く 竹林や樹林のルートに入る ウグイスなど小鳥の声が賑々しい 陽射しが得られるところがありセントウソウ タネツケバナ ヒトリシズカ ニリンソウが顔を見せる ここでヒトリシズカに会えるとは予想外 ニリンソウは蕾を膨らませた状態 ニリンソウはその先にも固まって顔を見せてくれるところもあり そこも蕾を膨らませていた
 
 この時期の金甲山を訪ねる狙いはヒトリシズカとウグイスカグラ 早くもヒトリシズカに出会え幸先良い ルート脇には白い小さな花がちょくちょく顔を見せるセントウソウ タネツケバナ ヒメウズである 鉄塔#38を過ぎたところでコバノミツバツツジが顔を見せる この様子では帰路城山を経由してみよう コバノミツバツツジやザイフリボクを楽しめそうだ 
 
 鉄塔#37を潜る この先にウグイスカグラのスポットがある 数分歩き、ルートが左にカーブする位置の右手だ 小さい花なので近づいてからでないと判別しにくい 咲いていました 喜んでカメラに撮る すぐ近くにコバノミツバツツジが花を咲かせていた 今度はヒトリシズカいつもの場所に幾つも顔を見せてくれた そして、私がお花畑と呼んでいる場所に出る
 
 以前あった標識は撤去され 七合目と書いた札が木に取り付けられていた 花を求めてアングルの階段を登って行く ヒトリシズカがところどころ顔を見せてくれた この周辺の斜面にはヒヨドリジョウゴが群生していた所、何かそれらしいものが見られないか探したがわからなかった このルートを行く人が減ってきているのだろう 歩きにくい箇所もあった 足元に留意しながら登って行きゼンマイ カンスゲを見つけ鉄塔#36に出る
 
 鉄塔#36を過ぎ左に折れたすぐのところにもウグイスカグラの木がありここでも花が出迎えてくれた 花を楽しみ、樹林の中のルートを行く ヤブランやジャノヒゲの葉が幾つも見られるがいずれも実を見つけられず怒塚山山頂に出る
 
 山頂に出ると山影になっていた朝陽が射しこみ一度に明るくなる 怒塚山332mと書いた標識がある ここから大山が見える時もあるが、今日は市街地ですらはっきりしない ここにもコバノミツバツツジが咲いていた 城山の山並を伺うと明るい色が伺える
 
 すぐに金甲山へ向かう 樹林の中のルート、ルートに入った途端 新緑のトンネル 明るい陽が射し込む 2年前にも感じたこの感触を思い出す 新緑の活き活きした活力が好きだ ルートを行く 何度か下って 登り返すと鉄塔#127に出る

 鉄塔#127は縦走路で展望が得られるスポット 鉄塔の先に金甲山山頂が伺える 振り返ると怒塚山の山頂が伺える 児島湖も伺える
 
 ルートはまた樹林の中となり眺望は得られなくなる いつもの場所にキヅタ*(*は実を意味する)が顔を見せる、だが残っている実は一つだけ 落ちたのか食べられたのか 中池ルートと合流 合流地点に三角点がありそのすぐ傍にミツバアケビがいつも顔を見せてくれる 今日は花芽を膨らませている状態 少し早かったようだ 今度はヤブラン*(*は実を意味する)幾つか実を残しているのを見つける 大きな樹の中のルートとなり 緩やかな登りを登って行く ルートは左にカーブすると間もなく金毘羅宮の石の鳥居が見えてくる
 
 鳥居を右に見てルートを行くと分岐に出る 分岐を右に金甲山へ向かう 帰路はここまで戻り 誠徳院へ向かうみつがしわ新道を予定している この辺りはウラシマソウの群生地だったが葉も出ておらず、その様子は伺えない
 
 分岐を登って行くルート脇にウラシマソウの若葉がところどころで顔を見せる 樹林を抜けた辺りでセントウソウ オドリコソウ ヒメウズの出迎えを受けて自動車道に出る セイヨウカラシナが黄色い花を咲かせ ウシハコベ オオイヌノフグリが顔を見せてくれる 道路の舗装補修が行われ花は減った感じ 右手に怒塚山が見えてくる アケビが特徴ある花を咲かせていた 少し行くと広い駐車場に出る 駐車場には金甲山*1)と書いた案内があり足元にヒメオドリコソウが咲いていた 駐車場には大きな桜の木が見事な花を咲かせていた 
 
 駐車場を後にルートを行く ヒトリシズカ セイヨウタンポポ オランダミミナグサ ウラシマソウ ホトケノザなどを見つけながらルートを行く ルートは右へカーブし先方に金甲山と書いた標識が見えて来る 標識の足元にカラクサケマンが咲いているのを確認する
 
 旧観光レストランの屋上にある山頂へ階段を登って行く 屋上に登る階段脇に金甲山の神籬*2)と書いた説明がある ホトケノザ ビワ ツルニチニチソウを見て、屋上にある山頂・三角点に出る
 
 屋上からは瀬戸内海の景観を楽しむ事が出来るのだが今日は遠望がきかず、瀬戸大橋すら判別出来ない ヤマザクラが咲いているのを見て、すぐに下山する 下山は金毘羅宮の分岐まで戻り みつがしわ新道へ降りて行く
 
 樹林の中のルート 谷を左にして巻いて行く ヤブツバキが咲いていた 2018年7月の豪雨によると思われる土砂崩れの現場は整備され支障なく抜けて行ける すこし行くと分岐が出来ており林間コースが開発された模様 テープナビが伺える そちらは花を期待出来ない時に訪ねる事としそのまま直進 旧来のコースを降りて行く
 
 ルートはすぐに樹林を抜け 左にカーブしまっすぐに降りて行く セントウソウ オドリコソウ フキノトウが顔を見せる ウラシマソウが群生するスポットでは幾つか葉が出ていた ルートを降りて行く タネツケバナ スズシロソウ セントウソウがあちらこちらで顔を見せる ナガバモミジイチゴが咲いていた ヤブヘビイチゴの黄色い花がまさに開こうとするところだった
 
 誠徳院からは幅広のルート 右手に奥池 空だった池もわずかながら水が溜まってきている 奥池の堰堤に城山へのルートを示す小さい標識がある 標識を確認し、奥池の堰堤を行く セイヨウタンポポが幾つも咲いていた 排出溝には水はなく、池の底地を歩いて対岸へ行く
 
 ルートを行くとコバノミツバツツジが顔を見せてくれる コバノミツバツツジを見ながらルートを行くと尾根に出る 前方の山肌を伺う事が出来る 尾根を左へ登って行くとコバノミツバツツジが次から次と出迎えてくれる ザイフリボクはどうか期待していたが白い固まりは伺えない、前回記念写真を撮ったザイフリボクのところに出てよく見ると花芽らしいものを見つけた これからのようだ 周辺にサルトリイバラ ネジキ*を見つけた
 
 ルートを行くと 鉄塔#129とその先に城山が見える 城山には寄らず鉄塔#129分岐から下山する
 
 鉄塔#128の案内に従い降りて行く 途中分岐があるがそこでは鉄塔#128の方向に行かず直進する すぐに中池の裏手に出る ここでは池を背景にしたコバノミツバツツジを楽しめる 池に沿って右手方向へ進むと堰堤の端に出る この流出口にも水は無く、ステップを使って堰堤を登る 堰堤の先には怒塚山を伺う事ができる 堰堤を行き、中池登山口に出る ここで振り返ると中池の先に城山に繋がる尾根を伺う事ができる
 
 中池ルート登山口を左手に見て 中池を後にする 野辺の花を楽しみながら駐車場へ向かう セントウソウ オオイヌノフグリ オランダミミナグサ セイヨウタンポポ カラスノエンドウ ノゲシ ナズナ ホトケノザ キュウリグサ ハハコグサ ウシハコベ カタバミ オニタビラコ ヒメキンセンカ ムラサキサギゴケ キランソウ ウマノアシガタ ノボロギク等が次々と顔を見せてくれた 駐車場には2台増えていた 車載温度は18℃だった

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*1)金甲山
瀬戸内海国立公園の一角、標高403mの金甲山からは、瀬戸内の多島美や瀬戸大橋の遠景が望めます。
この名は、由加山(ゆがさん)の鬼退治に来た坂上田村麿が、戦勝祈願に金の甲(かぶと)を埋めたという伝説によります。

*2)金甲山の神籬(ひもろぎ)
ここは、「神籬」または「神籠石」、「いわさか」などと呼ばれる祭祀遺跡です。
原始時代の人々は、山や川、岩、大木、洞窟などを神聖なものとしてあがめ、恐れ、これらを信仰の対象としてきました。児島第一の霊山といわれた、ここ金甲山の頂上にも自然石を祭壇として神を祀っていました。
この建物の屋上にある小さな祠が祀られている岩をとりまくように、直径4メートルほどの環状に小石が置かれ、さらに、この岩から東南へ20メートルほど下つたところに幅1メートル、長さ2メートルほどの拝石といわれる平坦な石がありました。その石の下手は20人程が集まれる広さの平地となっており、これは、神話に国産みの神が産み給うた「吉備の児島、又の名を建日方別という」とあるように、その建日方別をこの岩に迎えて祀り、村の人々は拝石にいろいろな供物をして祈ったという原始信仰の名残りです。
昭和63年10月、遺跡の中央にあった岩に祠を建立し、大神地祗の神様を祀っています。
この度、両備グループ100周年記念事業の一環として、古から伝わる信仰の地・金甲山山頂が皆さんで楽しんでいただける憩いの場となるよう、また、この貴重な聖域を後世の人々へと遺していけるよう整備させていただきました。、
(出典)玉野市史(続編)昭和47年 玉野市役所発行 平成22年6月30日


アプローチ
 朝食を済ませ倉敷を出発車載温度10℃ 随分暖かくなってきた 倉敷川に沿って県道22を行く 桜が散り道路上の花びらが車の流れに合わせて舞う 正面から射し込む朝陽がまぶしい 藤戸寺を右に見て次の三叉路を左へ進む 植松駅の信号は順調、県道21を少し走り、玉野方面へ右折し県道22を行く サウスビレッジを左に見て田園地帯を走る 春霞と言うのだるか、金甲山などの山並みはぼんやり 良く見ないと判別出来ない 国道30号を横断し、直進、次の交差点で右折して広域農道を行く 橋を渡ってすぐの信号を左折、ここまで来ると正面に怒塚山から金甲山につながる尾根をうかがえる 県道45を左折、左手に児島湖を見て走る マルナカ郡店を過ぎて郡の交差点脇の駐車スペースに置かせて戴く まだどなたも駐車していない 車載温度10℃