駐車場7:43−8:03登山道入口−8:07三合目−8:17四合目−8:23五合目−8:30六合目8:33−8:43七合目−8:57八合目8:59−9:14九合目−9:24山頂_1218m9:32−9:41九合目−9:48俣野分岐−10:16白馬山_1060m10:17−10:48林道−10:52駐車場
今日は毛無山(けなしがせん1218m)を訪ねるウグイスの鳴き声を聴きながら登山支度をして出発する 園地のナナカマドは花芽をつけていた セイヨウタンポポがあちらこちらに黄色い固まりを見せている 「ツキノワグマ生息地域」*1)の標識を見て 熊避けの鈴を設定する ムラサキサギゴケ キランソウを見てルートを行くと 毛無山(大山隠岐国立公園)*2) 毛無山−朝鍋鷲ケ山登山道*3)の大きな案内板がある 前方には毛無山 山の家がある 標高680mと書いた標識がある すると山頂まで538mの標高差だ
ここから樹林帯に入るまでの数十メートルは花と出会う機会が多くたのしみな場所 オオカメノキ ミヤマキケマン ヤマネコノメソウ コチャルメルソウ ヤエヤマブキ ムラサキケマン タネツケバナなどを見つける
樹林帯に入る 樹林帯入り口にはいつものようにトキワイカリソウが出迎えてくれた しかし花は意外と少なく ゼンマイ ボタンネコノメソウ キクザキイチゲ タネツケバナ エンレイソウを見つけた程度 毛無山の自然を大切に*4)と 毛無山*5)と 書いた標識があり また少し歩いたところに毛無山は22世紀に残す自然の博物館*6) 毛無山(ケナシガセン)*7)と書いた案内標識があり ここから道幅が狭くなる
*6)、*7)の標識が設置されているところは日当たりが得られる広場になっている サンインシロカネソウを見て登山道に入って行く 土の道で感触がいい 旭川源流の碑があるはずだが今日は見逃した エンレイソウが群生している様子を見 ミヤマキケマン コチャルメルソウを見て三合目の標識を過ぎる
渓流に沿ってゆるやかな登りを行く 渓流を跨いだところから傾斜がきつくなる そこから、渓流と別れ ブナ樹林の中のルートとなる その登りにかかる位置にはモミジハグマが顔を見せてくれる場所 可愛い葉が顔を出していた おや? これは何だろう ブナの葉にピンクの固まり 虫こぶでは無いかと写真に撮り ネットで調べてみたらブナハアカゲタマフシと言うのだそうだ ソヨゴの虫こぶとは違って可愛らしいが虫がつくと言うのはブナにとってウエルカムでは無いだろう ニシキゴロモが顔を見せてくれたキランソウと似ているが白っぽい花だ
ジグザグにルートを登って行く 四合目の標識と並んで山頂まで1.2kmと表示 そして毛無大岩と書いた大きな岩の脇を登って行く ツクバネソウを見つけ五合目の標識を過ぎる 六合目からの細流の影響かこの辺りからタネツケバナ コチャルメルソウ ハシリドコロ ボタンネコノメソウ ミヤマキケマン等が顔を見せてくれる そして六合目に出る ここで麦茶休憩、気温はそう高くないだろうが喉の渇きを感じる
六合目には山頂まで0.6kmの標識 少し登ったところに六合大杉がある 案内板*2)に「ブナを主体とした広葉樹と天然スギが混交する独特の自然環境を呈しています」と記載がある ブナと天然杉の樹林となっているとの事
六合大杉を過ぎると スギは少なくなりブナ樹林の斜面が広がる ルートは右にカーブして斜面をトラバースするように過ぎ そしてまた左に折れ 斜面を登って行く 七合目の標識を見て、更に登りが続く ニシキゴロモ チゴユリが顔を見せてくれた 上を見上げると青空を背景にブナの新緑が美しい ところどころに白い花の固まりが見える オオカメノキだろう 左にカーブして傾斜が緩くなるとほっと一息入れられる 左手下に広がるブナ樹林の斜面を楽しむ事が出来る そして八合目に出る そしてここでも麦茶休憩 水分補給は早めにと心がける
八合目を過ぎた地点に傾斜のきつい場所があるがそう長くない そこを過ぎると傾斜は緩くなり 見事なブナ樹林を楽しめる ユキザサ ツクバネソウを見つけ九合目に出る
九合目には毛無山−朝鍋鷲ケ山縦走案内*8)が設置されている 案内図によると毛無山から白馬山40分と記載されているが 今日の私の登山記録を見ると44分要していた 花と楽しむ時間次第で相当違いがありそうだ
九合目の標識ならびに休憩小屋を後に樹林の中のルートをジグザグに登って行く クロモジが花を咲かせていた いつもの斜面にショウジョウバカマが咲いていた 樹林を抜けると笹原が広がるルートに 振り返ると登ってきた尾根を俯瞰出来る そこにヤマヤナギが咲いていた 景観を一望し最後の登りに挑む ショウジョウバカマを見つける事ができたがカタクリには出会えず山頂に出る
山頂に出た途端大山が飛び込んでくる 雲ひとつない 山頂に設置されている温度計を見ると14℃を少し超えたところ 暑くもなく寒くもない 風もなく陽射しが心地よい 大山を背景に記念写真を撮る その間お二人連れが登って来られた お二人も倉敷からとの事 大山はどれかと問われたので周辺の山並を説明させて頂く カタクリが気になる お先にと声をかけ失礼する
山頂を後に 縦走路を白馬山へ向かう 尾根筋には白い花を咲かせている木々が目立つ オオカメノキだ 縦走路を数歩踏み出したところにカタクリが顔を見せてくれた え! ここで咲いているのと喜んでカメラに収める 数は少ないものの次々と顔を見せてくれる 今度はオオカメノキの樹林帯 すぐ近くで花を楽しむ事が出来る クロモジも咲いていた 花を楽しみながら降りて行く
九合目の標識を過ぎた辺りで白馬山の方から登ってこられたご夫婦連れとすれ違う 沢山咲いていましたかと伺うと ピークは過ぎたようです 先週も訪ねましたが見事でしたとのコメント そう言われて見るとすでに実をつけているものも伺う事が出来た また色の鮮やかな花が少ないなと思っていたが どうやらピークを過ぎた為のようだ それでも中には美しい花にも出会う事が出来た
俣野分岐に出る 分岐にはカタクリ*9)と書いた案内板が設置され 当該箇所はロープで囲まれているが笹などが生え昔の面影が無い それでも笹の間に幾つかカタクリが咲いているのを確認出来た 分岐にある標識の案内に従い白馬山へ向かう
この辺りにはタムシバを楽しむ事が出来たと思い出し注意して探す 一輪色褪せたタムシバの花を見つけた タムシバは終わったようだ 俣野ルートとその先に大山を一望出来るスポットがある ここからの景観は好きだ ピークは過ぎたとは言えあちらこちらでカタクリが顔を見せてくれた 白馬山周辺のカタクリの群落では実をつけているものがほとんど その中に一輪姿をとどめている花があった チゴユリもあちらこちらで咲いていた ユキザサは花芽をつけた状態で咲いているものには出会えなかった
白馬山で大山を見て 下山しようとしたら10名余りのグループが登ってきた まだ若い女性のグループと引率者らしい方 ここで休憩するような指示をされていた 声をかけるタイミングが無かったのでそのまま失礼し下山する
下りは足場も良くテンポ良く降りる オオカメノキが咲いていたがタムシバは落花すら無かった 駐車場は満車 その先のキャンプ場の方にも駐車している車が見られた 駐車場入り口トイレ側に大山隠岐国立公園(田浪園地)総合案内板*10)が設置されている 車載温度は21℃だった
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*1)「ツキノワグマ生息地域」
・音の出るものを持参しましょう
・明け方・夕暮れの入山には特に注意しましょう
・爪痕や足跡を発見したら引き返しましょう
岡山県 美作県民局
*2)毛無山(大山隠岐国立公園)
概要
毛無山一帯の森林は、自然度の高さ及びその規模において岡山県でも一級のものです。
平殴14年3月には、この地域一帯が大山隠岐国立公園に編入され、中でも毛無山の南斜面は自然環境を厳正に保全しなければならない「特別保護地区」に指定されました。
また、毛無山は標高1,218mで、頂上からは360度の展望が開け、北は大山や日本海、南は吉備高原の山並みをのぞむことができます。
自然
毛無山の森林の特徴は、県下でも最大規模を誇るブナ林です。この森に生育・生息する動植物の多<が、岡山県版レッドデータブックの選定種になっています。健全で極めて豊かな動植物層が認められ、ブナを主体とした広葉樹と天然スギが混交する独特の自然環境を呈しています。
日本のブナ林は日本海型と大平洋型の2つに大き<分けられますが、この地域のブナ林はチシマザサやヒメモチが生育する日本海型の特徴とクロモジやチマキザサが生育する太平洋型の両方の特徴を併せ持っています。
主な動植物(※は「岡山県版レッドデータブック」選定種)
植物
・カタクリの花
4月下旬−5月上旬にかけて白馬山への縦走路沿いに見られる。
動物:両生類
・ハコネサンショウウオ(幼生)※
日本にすんでいるサンショウウオで、ただ1種肺を持たないサンショウウォ目の仲間。尾の長さが体長の半分以上あるのが特徴。
タゴガエル※
伏流水の湧き出る場所などに産卵する。ふ化したオタマジャクシは、餌を食べないで蓄えられた卵黄の栄養のみで成長し、変態します。
鳥類
・アカショウビン※
くちぱしが大きく鮮やかな赤色をしています。
・アカゲラ
「ケツ」と一声づつ区切って鳴きます。
昆虫類
・フジミドリシジミ※
幼虫はプナの葉のみを良べるブナ林固有の蝶です。
・ウスイロヒョウモンモドキ※
幼虫は、カノコソウやオミナエシを食べ成長します。生息地は限られ、絶滅の危惧に瀕しています。
斜面上部に生育するブナは樹齢130年で、大きいものは幹周り3m、樹高30mになります。
毛無山のブナ林は、「水源の森百選」(平成7年7月林野庁)、毛無山のブナとカタクリの花は「かおり風景森百選」(平成13年10月環境省)に選ぱれています
*3)毛無山−朝鍋鷲ケ山登山道
ここから先は大山隠岐国立公園及び毛無山鳥獣保護区の「特別保護地区」に指定されており、許可なく動植物を採取捕獲又は、損傷することは、法律で禁止されています。また、野生動植物の捕獲、盗堀防止などのため所持品の点検などにご協力をお願いすることもあります。
違反した場合は、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金刑に処せられます。登山者へのお願い!
・トイレは必ず入山前に済ませて下さい。 ゛
・入山届けを行って下さい。
・マウンテンバイクの乗り入れはしないで下さい。
・焚き火など火気は使用しないで下さい。
・自分のゴミは自分で持ち帰って下さい。
・歩きながらのくわえタバコや投げ捨ては行わないで下さい。
・登山道以外の山や川には立ち入らないで下さい。
・ペットを連れての登山はしないで下さい。
★4合目からは携帯電話が使用出来ます。四季の花々
3−5月 マンサク・キクザキイチゲ・タムシバ・トキワイカリソウ・ダイセンキスミレ・ヤマシャクヤク・カタクリ・ササユリ
6−8月 アカモノ・ツクバネソウ・ユキザサ・ナツツバキ・ホソバヤマハハコ・オオバギボウシ・サラシナショウマ・ホソバシュロソウ・マルバタケブキ
9−10月 ホツツジ・マツムシソウ・オタカラコウ・ウメバチソウ・ヤマラッキョウ・ツルニンジン今ある自然を大切に!残して良いのは足跡だけ!とって良いのは写真だけ!
お互いマナーを守って楽しい登山をしましょう。
環境省・岡山県
*4)毛無山の自然を大切に 岡山県
毛無山は県下でも最大規模のプナ林を中心とする珍しい林相、植生がみられ、また貴重な動物の生息地ですので1994年3月に岡山県有地として保護することにしました。この優れた自然をいつまでも大切に伝えていくため動植物の採取はすべて禁止されています。
また火災の防止はもとより、ゴミは持ち帰ってくださいますようご協力お願いします。(問合せ先 岡山県 新庄村)
*5)毛無山
毛無山(1218m)は、1300年昔、修験者の役行者小角によって開かれたとされている。
霊峰の戴には役行者神変大菩薩を祭り、後山と並ぶ修験道の行場として女人禁制の山岳信仰の聖地であったが、戦後より自由に参拝している。
*6)毛無山は22世紀に残す自然の博物館
毛無山自然保存林利用にあたっての心得
毛無山の貴重な自然を守るため、次のことに気をつけましょう。
・登山道・散策路以外の山や川には立ち入らない。
・野生動植物の採取禁止。傷つけたり持ち帰ったりしない。
・案内板や標識は大切に。
・たき火など、火の使用禁止。
・ペットを連れての立入禁止。
・トイレは山の家のトイレを使用する。
・ゴミ一切持ち帰り。
・ラジオなど大きな物音を立てない。
今ある自然を大切に。残してよいのは足跡だけ、とってよいのは写真だけ。
岡山県
*7)毛無山(ケナシガセン)
標高1218mで、中国山地の主峰の一つである。
登山道に沿って約150種の植物が見られ、頂上付近には、アカモノ、ダイセンヤナギ、イワカガミなど高山性植物があり9合目までは、ブナの原生林で天然スギも多い。
頂上からは、大山や日本海が望め中国連山や兵庫県から四国にかけての雄大な眺望は、中国地方屈指の景観である。
山頂まで約1時間、毛無山から朝鍋鷲ケ山にかけて、縦走できる、(約5時間) 新庄村
*8)毛無山−朝鍋鷲ケ山縦走案内
毛無山−朝鍋鷲ケ山縦走時間
毛無山−40分→白馬山−140分→金ケ谷山−40分→朝鍋鷲ケ山−40分→登山口貴重な自然を守るため、次のことに気をつけましょう。
・登山道・散策路以外の山や川には立ち入らない。
・野生動植物の採取禁止。
・火の使用禁止。
・ゴミ一切持ち帰り。
・案内板や標識は大切に。
*9)カタクリ
ユリ科 カタクリ属
落葉樹の下に生息する多年草。
寿命は長く、7−8年の栄養成長期を経て15−20年の間、開花結実を繰り返す。
花の見頃は4月下旬−5月上旬で、紅紫色の花を咲かせ長さ5−6cmで反り返るのが特徴。
地下茎には澱粉を貯え、片栗粉の原料になることでも知られる。
●柵の中には入らないで下さい。
●株・種の採取は禁じられています。
*10)大山隠岐国立公園(田浪園地)総合案内板
〇利用者の方々へお願い
・たき火など火気は使用しないで下さい。
・歩きながらくわえタバコや投げ捨ては行わないで下さい。
・自分のゴミは自分で持ち帰って下さい。
・登山途中にはトイレがないので、必ず入山の前に済ませて下さい。
・登山をされる方は山の家に設置しているポストに入山届を出して下さい。
・登山道以外の山や川には立ち入らないで下さい。
・ペットを連れての登山はしないで下さい。
・登山道には私有地もあります。
毛無山は、大山隠岐国立公園及び毛無山鳥獣保護区の「特別保護区」に指定されており、許可なく動植物を採取捕獲又は損傷することは、法律で禁止されています。
薄っすらと明るくなってきた頃倉敷を出発 車載温度5℃ 吉備路429を走り180を横断して県道271を経由 足守の手前で再度429に合流 足守 加茂川と抜けて行く 雲一つ無く青空が広がる 山並はくっきり見え 加茂川道の駅では4℃ 小森温泉 旭川ダムと抜けて行く ダムは相変わらず水位を上げている 水面が美しい 旭町から県道30へと左折し、旭川に沿って落合へ 落合入口の温度8℃を見て313に乗る 落合インターチェンジを左に見て直進 久世へ 旭川(久世大橋)を渡って181と合流し勝山へ 旭川(勝山大橋)を渡ったすぐの三叉路で313と別れ 181を直進する 新庄川に沿って美甘 新庄と走って行く 渓流の新緑がこれまたいい 勝山6℃ 美甘5℃ 新庄8℃を確認 道の駅を過ぎて 毛無山登山口の案内に従い県道58へ右折 毛無山登山口の標識を左折 雄滝への道路の通行止めは解除中で久々に雄滝の前を走る 拡幅工事が進み随分と走りやすくなっている 道なりに走り毛無山登山口に 駐車場にはすでに5台駐車 今日は多くの来場があるだろう 車載温度8℃