下蒜山



 標高 1105m 難易度 ☆☆     登り*73分(八合目まで) 下り*47分  岡山県
倉敷からの距離   116 Km        登頂日 2022/07/07   ガイドブック  F写真 動画

犬挟峠7:05−7:16尾根−7:32三合目_690m7:33−7:47五合目_770m7:49−8:02雲居平−8:11七合目_875m8:13−8:23八合目_1013m8:30−8:36七合目−8:41雲居平−8:47五合目−8:58三合目−9:08尾根−9:17犬挟峠

登山
 今日は下蒜山(しもひるぜん1105m)を訪ねる

 登山支度をして出発する 駐車場の後ろは湿原 いろいろな花が期待されるが 下山してからの楽しみとしよう 登山道入口には蒜山登山道案内*1) 蒜山登山を楽しんでいただくために*2) お願い*3) ツキノワクマ生息地域*4) という複数の案内板が設置されている

 新設された木道を行く ハンカイソウ クサレダマ ノハナショウブ ノアザミ アキノタムラソウなどが顔を見せてくれる 湿原はかなり草が茂っているが クサレダマやノハナショウブが咲いているのも伺える ズームで狙うもなかなかピントを合わせられない ルートは樹林の中に入る 拡幅整備され歩きやすくなった 樹林にはガスが漂いいい雰囲気 擬木の階段のルートとなり、段差のある階段を登って行く そして尾根に出る 出たところには 頂上まで1時間40分と書いた標識がある
 
 標識のところで90度 左へ折れる そして、ロープや鎖が設置された擬木の階段が始まる 段差の少ないところを選びながら登って行く 段差がつくと越えるのに難航する 擬木の階段を過ぎるとしばし、傾斜が緩くなり、息を整えられる そしてまた次の擬木の階段を登る ガスが消えたのか木漏れ日が射してきた 木陰に守られているが陽射しの中はかなり暑い タチツボスミレの閉鎖花を見つけた 過去にも何回か見つけ何の花だろうかと思っていたもの なんとGoogleの画像検索でヒットしてくれた こうして見ると画像検索の技術は各段に進歩している またクロモジ*(*は実を意味する)を見つけた ソヨゴと間違って認識していたもの 今更過去の日記まで修正する気にはならない ルートは緩やかになり右へカーブすると三合目の標識に出る
 
 今日は五合目からの笹原ルートの暑さが心配 ガスが出ていて喜んだが、もうガスには期待出来ない 早めに水分補給しながら登って行こう と考え 麦茶休憩を三合目 五合目 七合目 九合目と計画する
 
 三合目を過ぎるとすぐに鎖が設置されている急な岩の斜面の登りとなる 木の枝を利用したり、四つ這いになるようにして手も使い慎重にルートを選びながら登って行く 鎖が過ぎると ロープが設置されたルートとなる ここもなんとかロープを利用せずに抜ける
 
 樹林の出口に近づいたところでオオバノヨツバムグラを見つける 小さい白い花をつけており葉に特徴がある そして五合目の標識に出る 前方に青空と陽射しを受けたピークが飛び込んでくる 麦茶休憩をしながら周辺を見ると ウツボグサ オオバギボウシが咲いていた
 
 五合目から九合目に至る笹原のルートの美しさはこの山の大きな魅力 ルート脇には花も顔を見せてくれ実に嬉しい 何の気なしに振り返って見たら 何とガス 市街地が見えるかと思ったがガスに覆われた景観 ガスは消えたのではなく そこを抜けてきたのだった しかしこのガスも10分程で薄くなりいつの間にか消えてしまった
 
 花はウツボグサ ノアザミ イブキトラノオ ヒヨドリバナ オカトラノオ オオバギボウシ ヤマツツジ ハナニガナ ガマズミ* タンナサワフタギ* リョウブの花芽 アカモノなどを見つけた イブキトラノオはあちらこちらに 笹原から頭を出していた
 
 景観を楽しみ 花を見つけながら されど暑い 時折吹いてくる涼風にはなんとも言えない心地を味わうが続かない 七合目までは割と緩やかな勾配 七合目からジグザグにルートを取りながら登り 八合目辺りから急勾配となり 鎖やロープが設置されている 八合目には標識が設置されていたが豪雨で流されてしまい 今は標識は無い
 
 この暑さの中でここまで登ってきたのだ 山容も花も楽しむ事は出来た 今日はここで記念写真を撮って 下山する事にしよう と 判断しリュックを降ろし 写真を撮る そんな事をしていたら元気が出てきた これなら行けるかなと少し迷ったが 安全をとり下りる事に
 
 下山は登ってきたルートを戻る 途中4組10名の方とすれ違う 暑いですねと挨拶を交わす 見晴らしは良かったですかと問われ 暑くて山頂までは行かず戻ってきましたが 山容はくっきり きれいでしたと話す ご夫婦で登られておられる方もおられた 

 駐車場には車が増えていた 出発準備をされている4名の女性グループもおられた リュックを車に置いて 湿原の周辺を散策する 先に記したハンカイソウ ノハナショウブ クサレダマの他にカワラマツバ チダケサシ コオニユリと思われるオレンジ色の膨らみなどを見つけた 車載温度は30℃を示していたが 少し走ったら27℃を示していた

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*1)大山隠岐国立公園 蒜山登山道案内
 登山道 所要時間(参考)
 旧上蒜山スキー場駐車場→20分 上蒜山登山口→100分上蒜山頂上→60分 中蒜山頂上→30分 フングリ乢→70分 下蒜山頂上→ 70分下蒜山登山口
 旧上蒜山スキー場駐車場→1.2km上蒜山登山口→2.4km上蒜山頂上→1.6km中蒜山頂上→1.2kmフングリ乢→1.9km下蒜山頂上→2.4km下蒜山登山口
 旧上蒜山スキー場駐車場←15分 上蒜山登山口← 70分上蒜山頂上←60分 中蒜山頂上←50分 フングリ乢←50分 下蒜山頂上←100分下蒜山登山口

*2)蒜山登山を楽しんでいただくために
 登山の準備は万全ですか?
 ・登山道は道が狭く、滑りやすい箇所等あるため、登山靴装備のうえ、十分注意してください。
 ・ルート及び気象情報等を確認し、無理のない計画で登山を楽しんでください。
 ・山の天気は急変(強風、雨、雪等)することがあるので今一度装備品の確認をしてください。
 登山には危険が伴います!
 ・クマの生息地域です。鈴などの音の出るものを持ちましょう。
 ・無理をせず、日没時間までには下山しましょう。
 ・中蒜山頂上付近に避難小屋があります。
 ・携帯電話が通じない箇所があります。
 自然を大切にしましょう
 ・ゴミは全て持ち帰りましょう。
 ・自然の動植物を採取してはいけません。
 
*3)お願い
 ここは犬挟湿原です。希少植物(ミズゴケを含む)が生育しています。生きものを傷つけたり、植物を取るのはやめましょう。(蒜山エコツーリズム推進事業実行委員会)
 
*4)ツキノワクマ生息地域
 ・音の出るものを持参しましょう
 ・明け方・夕暮れの入山には特に注意しましょう
 ・爪痕や足跡を発見したら引き返しましょう (岡山県 美作県民局)


アプローチ
  少し早めに倉敷を出発 車載温度26℃ 吉備路429を行き 180を横断して県道271を経由して足守の手前で再度429に乗り 足守 吉備中央町 加茂川と走る 加茂川道の駅車載温度21℃ 小森温泉 旭川ダムと走る 旭川ダムは更に水位を下げていた 渇水が心配されているとの報道があった 旭町で県道30へ左折 旭川沿いを走る 落合入口温度25℃を見て313に乗り、落合 久世を過ぎ勝山へ向かう 勝山22℃ 313を北上する 櫃ケ山山頂は山頂付近に少しガスがあったがくっきり見えた 湯原21℃ 新熊居トンネルを抜けるとガスで山容は伺えない 突然の変化に驚く ガスの中であれば暑さは遮られる これはいい 中和トンネルを抜け中和村へ 道路拡幅工事が1ケ所残っていたが、整備が進み各段に走りやすくなった 先方に見える筈の蒜山三座は全く伺えない 313から分かれ482へ直進 蒜山の温度20℃を確認 下蒜山登山口の案内に従い右折し犬挟峠登山口駐車場に 駐車場にはすでに1台駐車 車載温度20℃