櫃ヶ山



標高 954m    難易度 ☆    登り145分(直登) 下り97分(周遊ルート)   岡山県
倉敷からの距離   90Km        登頂日 2022/07/10  ガイドブック  F写真 動画

駐車場6:34−6:38登山口1−6:48水槽−6:54標識2−7:03林道−7:09標識3−7:46五合目7:48−8:09六合目−8:23七合目−8:27分岐−8:38八合目8:40−8:48九合目−9:03山頂9:14−9:29標識1−9:52標識2−10:15林道標識3−10:32分岐−10:47登山口1−10:51駐車場所

登山 
 今日は櫃ヶ山(ひつがせん954m)を訪ねる 

 登山支度をして出発する 駐車場周辺のお花はまだお休み中 周辺を伺うと旭川沿いにもガスがかかっている 陽射しを避けられる意味では好ましい状態と言えるかも知れない 
 
 櫃ケ山登山口と書いた大きな立看板を右に見て 自動車道を登って行く この時期意外と花は見られない 道路に熟した梅の実がごろごろころがっておりスモモのような良い香りがする 登山口1に出る手前右手斜面にクサノオウが咲いているのを見つけた 登山道入口にはツキノワクマ生息地域の標識*1)が新たに設置され 登山道標識のところにクマ出没注意*2)と書いた注意書きや危険!! スズメバチの巣が近くにあります*3)と書いた表示があった 
 
 登山道に入る 薄暗いルートを行く スズメバチの巣が近くにありますというのはどこだろうと周辺を見るがわからない 巣の近くには警告表示があるだろうと考えルートを行く 帰宅し警告表示の小さい字を見ると6合目付近だったらしい 気づかずに抜けたのでそこの対策は対応してくれたようだ
 
 豪雨災害で荒れたところはそのまま石がゴロゴロしている 足元に留意して抜ける 砂防ダムの手前を右に登り畦道に出る 見晴らしがきく時は山頂を伺えるのだがガスで見えない 登山道と書いた標識のところを90度左に曲がり登って行く 花は少なくホタルブクロ ドクダミ ヤブヘビイチゴ*(*は実を意味する) ダイコンソウを見つけながらルートを行く 右手に水槽を見て樹林の中へ入って行く
 
 樹林の中ではミツバと思われる白い小さい花を見つけた 竹林を右に見てルートを行き、左にカーブしたところに登山道2の標識がある 更にルートを行くと林道が見えてきて 林道に向けて登って行く 足元の悪いところがあるが留意しながら登って行く ネジバナ オカトラノオ ダイコンソウを見つけ林道に出る 林道から振り返ってもガスでごく近くしか見えない
 
 林道を斜め横断する 登山道と書いた標識へ向かう 前回登った時に記した 星山−櫃ケ山縦走路の一部区間通行止め”(令和2年9月7日−11月7日)のお知らせ は無くなっていた 標識に従いルートを行く キンミズヒキが一輪咲いていた 樹林に入ったところにクマ出没注意*2)の標識 暗くて判読出来ない 写真に撮ったものを見ると 平成30年に目撃情報があった由 登山口1にあったのも恐らく同じものだろう
 
 薄暗い樹林の中に入る アオキが沢山生えているのだが何も見つけられず 左にカーブして少し行くと登山道3の標識がある そこからは左手を山とした斜面をトラバースするルート あれ! ルート左、山側のツタ類が茂り ルートに覆いかぶさってきている 右に避ける空間は無い 仕方がない 這うようにして抜ける 昨夜の降雨の影響もあり 少し触れると雨のしずくの攻撃を受ける 数メートルではあったが何とか抜ける ここはもう通りたくない ダイコンソウ ミヤマガマズミ* ハグロソウを見つける 枝葉が茂っているものの花は少ない
 
 今度は樹林の中のルート 整備されすっきりしている 幾らか下り気味で足は軽い ダイコンソウを見て 石がごろごろして水が出るルートを行く アキノタムラソウが顔を見せる そこを過ぎジグザグに登って行く ヤマジノホトトギスを見つけた これからしばしば出会う花だ ヤマアジサイ*は装飾花を残し実の状態 これまでソヨゴと思っていたクロモジ*を見つけて五合目に出る
 
 五合目にはワラビが伸びている その中にアキノタムラソウが顔を見せる 周辺にはネムノキが見られるが花は殆ど散り実が出来ている 周辺はガスが漂い景観は得られない 麦茶休憩をとる
 
  五合目を出発する 五合目から六合目はこの山で一番のきついところ 草が茂り大分雰囲気が異なる 草は雨の雫を含み、足元がだいぶ濡れてきた ミヤマガマズミ* ガマズミ* カワラナデシコ トウバナ ナワシロイチゴ*など見つけながら登って行く 時折振り返って見るが景観は得られない 六合目の標識が見えてきて六合目に出る
 
 六合目の標識の近くにミヤマガマズミ* ネムノキ*が実をつけていた ルートを行く ホタルブクロが地面を這うようにして咲いていた 岩の間のルートを抜ける ヤブデマリ*がすでに赤くなった実を付けていた そして七合目の標識を抜け 樹林を抜け笹原の草原に出る
 
 草原は天狗の森への分岐となっているが、そちらには寄らず直登する ヒサカキ* コバギボウシ ウツボグサ ノギランの花芽を見つける ルートは左にカーブし低灌木樹林帯に入る 樹林を抜けるとまた草の中のルートとなり八合目の標識に出る 天狗の森ルートを経由すると、ここで合流する
 
 ここでも麦茶休憩をとる 周辺を見るとウツギ* エゴノキ*を見つけた そしてルートを登って行く 樹林に入り、抜けると笹原のルート山頂ピークも見えてくる ハナニガナ コナスビ ツユクサなどを見て九合目に出る
 
 九合目の近くに咲いているヒヨドリバナに挨拶して、笹原の中のルートを登って行く 丸太の階段となり樹林に入り、樹林を抜ける 丸太の階段が無くなり草の中のルートとなる 山頂標識が見えてきて 山頂に出る 花はハナニガナ カタバミ ホソバノヤマハハコ コナスビを見つけた
 
 九合目からの登りは結構きつかった 陽射しを受けるという問題は無かったが気温ならびに湿度が高かったのだろう 樹林特有の爽やかさというものは全く感じられず むしむしした感じ 丸太の階段も一歩登って足を揃えてから一歩踏み出すというゆっくりモード 登山記録を見ると九合目から山頂まで15分と前回の10分より大幅に時間がかかってしまった
 
 周辺を見回してもガスで何も見えない 星山方面の縦走路はどうだろうかとそちらに行ってみたが何も見えない 仕方がない山頂標識の所で記念写真を撮る 汗か雨の雫によるのかぐっしょり濡れた上着が写っていた 山頂広場周辺を歩きコナスビ リョウブの花芽 ヤマウルシ* タニウツギ* イタドリなどを見つけた
 
 麦茶で喉を潤し下山する 下山は周遊ルートとなっている竜頭の滝方面へ向かう カタバミ イタドリ リョウブ ツルアジサイ マユミ* イワガラミなどを見つけながら降りてゆく ふと前方の縦走路を見ると 今まで見えなかった尾根筋が突然顔を見せる 見ている間に尾根筋が顔を表す こうした変化は面白い 撮った写真を見ると ガスから尾根筋が現れ出したところがいい そして、下山道1のところで縦走路と別れ 降りて行く
 
 下山道はしっかりしたルートがついているが狭い 山側から笹の葉が伸びている 笹の葉には雨の雫を残しているものもあり結構濡れる 身体も重くいつものテンポとはゆかない やがて沢音が聞こえてくる 水量が心配だったが、心配する事もなく渡り下山道2に出る
 
 あとは渓流に沿ってなだらかな下りを行く 途中2ケ所渓流を渡るところがあるがここも無事通過し林道に出る 下山道3の標識を見て下山道に入って行く 竜頭の滝への分岐は相変わらず 登山道崩壊のため通り抜けられません との表示が設置されていた ルートではハグロソウ イヌトウバナ ダイコンソウ ウマノミツバを見つけた 山道を抜けたところでヤブカンゾウが咲いていた 名前のわからない花にも出会った 今日はどなたともお会いしなかった 駐車場にも増えた車は無かった 車載温度は30℃を示していたが 少し車を走らすと27℃まで下がった

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*1)ツキノワクマ生息地域
 ・音の出るものを持参しましょう
 ・明け方・夕暮れの入山には特に注意しましょう
 ・爪痕や足跡を発見したら引き返しましょう (岡山県 美作県民局)

*2)クマ出没注意
 平成30年5月11日
 目撃情報があります。山に入る時は、ラジオ、鈴などで音を出しながら歩くようにしてください。
 真庭市役所湯原振興局
 
*3)危険!! スズメバチの巣が近くにあります
 令和3年9月30日時点の情報です
 櫃ケ山6合目付近 ご注意ください



アプローチ
 薄っすらと明るくなる頃倉敷を出発 車載温度25℃ 吉備路429を行き 県道271を経由して、足守の手前で再度429に乗り 足守 吉備中央町 加茂川と抜ける 加茂川道の駅では車載温度23℃ 今日は倉敷との温度差が少ない 小森温泉 旭川ダムと走る 旭川ダムは相変わらず水位を下げている 旭町で県道30へ左折 旭川に沿って走る 落合入口26℃ 313に合流し 落合&久世市街地を抜ける旭川を左に見て走り勝山へ 勝山市街地を抜け313を北上する 市街地を抜けたところに温度表示があり23℃ 真賀温泉 足温泉の前を抜け登山口脇の駐車場に駐車 山容はガスに包まれ全く見えない 車載温度23℃ どなたも駐車していなかった